やっほー☆私、聖園ミカ!もうそろそろ私達も高校生。進路はもう決まってて、トリニティ総合学院にナギちゃんと一緒に進学する事にしている。そこで、色々必要な物を揃える為にトリニティの商店街に来ているの。勿論、ナギちゃんも一緒に!
「ミカさん、どうされました?」
「ん?なんでもないよー!」
ナギちゃんも初めてこんな感じの商店街に来た時と違って落ち着いている感じ!あの時は何処に連れていってもおっかなびっくりで見ていて楽しかったっけなー。でも私達、あれからも結構ショッピングしに行ってるし、慣れるのも当然だよね。最近は化粧品とかだとナギちゃんの方が詳しい事もあるし。私もまだまだ負けてられないから、新作の化粧品とかはしっかり買いに行くんだよー。
「目的地ですよ、ミカさん。」
あ、着いたみたいだね。可愛らしい文房具を取り扱っていると話題の店。お洒落で使いやすいペンから可愛らしいマスコットが印刷されているペンまで幅広く取り扱われてるって噂なの!なにか奇妙で珍妙な表情をした鳥のペンからは目をそらしておこう。
しばらく店をまわって見たけど、あまりピンと来るものを見つける事ができなくて、ナギちゃんに聞きに行くことにした。
「ナギちゃん!なにか良いもの見つけた?」
「ミカさんっ」
ナギちゃんが少し上擦った声を上げる。その手には二本のペン。淡いピンクに金の装飾が施されたペンと、ベージュと白のシマシマを施されたペン。
「その、このペン、お揃いにしませんか……?」
ナギちゃんからお揃いを提案されるとは思わなくて、ちょっとびっくり。今までナギちゃんとお揃いにする事もあったりしたけど、それは全部私から提案した事だった。ちょっとお高めのペン、それもこれから普段使いすることになる物でお揃いにするなんて事は初めてだった。
「……もちろん!こっちが私の分かな?」
私は自分の髪と同じ色のペンをナギちゃんの手から抜き取った。うん、お洒落で使いやすそう!
「……いえ、その……逆なんです。」
「……わーお。」
それって、つまり、ナギちゃんが私の髪の色をしたペンを使って、私がナギちゃんの髪の色をしたペンを使うって事……?
「……うん。良いね!一緒に使おうか!」
そう言うだけでナギちゃんの顔に、ほっとしたような色が滲む。普段は仏頂面というか、取り繕った様な顔をしているのに、こういう時は可愛いんだから、ずっとこんなふうに安心した顔をしていてほしいなって、そう思うの。
でも、これってペアルックっていうか、恋人のやるような事……いやいや!仲良しの友達でもやるようなやつだから!だから大丈夫……だよね……?
誰に言い訳するでもなく、でもどうしようもなくニマニマしてしまう。
「ナギちゃん!そのペン、ちゃんと使ってね!」
私だと思って、なんてね。そう思った。