ブルアカ×銀魂   作:ursus

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序章:異世界転移されると普通はパニックになる

――――――侍の国。僕らの国がそう呼ばれていたのは、今は昔の話。かつて侍達が仰いで夢を馳せた江戸の空には、異郷の船が………

 

 

「おい、何回その説明しているんだ?コノヤロー」

 

「ちょっと!何で遮るのですか?」

 

「新八よ、原作が終わって何年経っていると思っているんだ?まだそれやるのかよ」

 

「だからこそですよ、銀さん。スピンオフである3年Z組銀八先生がアニメ化するですから。本編がどんなのか教えておかないと」

 

「でも、まだ続報来てないアル」

 

「大体な原作が連載している時も二次で散々お前の導入を聞いていた俺達からしてみれば新鮮味がねぇんだよ。新鮮味が無さ過ぎて腐敗臭がするレベルだぞ」

 

「そうネ。いい加減学習しろよ、腐れ眼鏡」

 

「誰が腐れ眼鏡だ!?」

 

「あの……そろそろ始めてくれませんか?」

 

 耳が尖り、赤い縁の眼鏡をかけた黒髪の少女が三人に話しかけてきた。

 

「そうだよ。いつまでもグダグダしていたら委員長が大型犬……よりも更に巨大な犬に顔を埋めて寝る体制になっているよ。今まで見た事ないくらい気持ち良さそうな表情をして眠りにつくよ」

 

 次に現れた白と黒の二色の髪の毛をした少女が指さしているのはヒグマ位の巨大な白い犬の背にうつ伏せの状態で白髪の小さな体躯の少女が眠たそうにしている。その表情はとても心穏やかな物だった。

 

「それじゃぁ。銀魂とブルアカのクロスオーバー作品の本編、始めるぞ」

 

「「「「おぉぉぉー!」」」」

 

「因みにちゃんと先生()もいますよ。イメージ図はアニメ版の先生を想像してくれると助かります。あっ、ヒナが寝ちゃった」

 

「定春…柔らかい」

 

 

 

 

 此処はかぶき町にある大型オフィスビル。そこは大手不動産会社が経営しており、そのビルから出て行くある三人がいた。

 

「いやぁ~流石は大手企業様々だな」

 

 死んだ魚のような目をしている銀髪の男。彼の名前は坂田銀時、糖尿寸前の甘党であり何でも屋『万事屋銀ちゃん』の店主である。

 

「奥さんの浮気を調査して欲しいとの依頼でかなりの額を貰えるとは思いませんでしたよ」

 

 彼の右隣にいるのは志村新八。眼鏡である。

 

「いや、説明大雑把すぎるだろぉぉぉぉぉ!!」

 

「新八、何空に向かって叫んでいるアルか?」

 

 空に向かって叫ぶ眼鏡かけ……もとい、新八を見ている少女の名前は神楽。万事屋銀ちゃんの従業員であり、銀時と新八と違い、地球人ではなく天人で三大傭兵部族の一角である夜兎(やと)族出身である。

 万事屋の三人は大手企業の社長から奥さんが浮気をしているかもしれないから調査して欲しいとの依頼したのだ。銀時達は各自に動いてその証拠をかき集めた結果、奥さんはクロで三人の若い男性と関係を持っている事が判明し、その証拠を元に社長は裁判を起こすようだ。

 

「銀さん、言っておきますけどパチンコと競馬は駄目ですからね?」

 

「分かったよ。耳に胼胝ができるように散々言いやがって」

 

「また家賃滞納されたらお登勢さんから何言われるか分かったもんじゃないですから」

 

 先月、家賃滞納がお登勢にバレてこっぴどく怒られたため新八が万事屋の財布を握る事になり、銀時に賭け事をしないように徹底的に監視していた。

 銀時も銀時で悪態を吐きながらも新八の言う通りにしており、最近パチンコや競馬をしていない。そんな会話をしている中でオフィスビルの駐輪場に停めているタイヤカバーに『銀』と書かれた愛車である原付のその隣で待機している羆と見間違うくらいの巨大な白い犬、万事屋のマスコット兼ペットの『定春』を拾う。

 

「よし、帰りにスーパーで今日の夕飯の材料と苺乳を買いに行くか」

 

「アンタいい加減にしないとマジで早死にしますよ」

 

 三人と一匹はスーパーに寄って万事屋銀ちゃんへ帰ると予定を立ててオフィスビルから去った。

 オフィスビルを出て数分が経ち、何時も自分達が依怙贔屓しているスーパーが目と鼻の先となった瞬間、万事屋達の視界が強烈な光に包まれた。全員が思わず目を瞑った時にある事が聞こえた。

 

 

『あの人を助けて下さいね』

 

 

 光が収まるとマシンガンやミニガンの銃口をこちらに向けた不良達がいた。

 いきなりの事で眼を白黒させていた銀時であったが彼女達が撃ってくる事に気付き、素早くハンドを切り、車体を大きく傾けて大きく曲がる。そのおかげで銃弾を回避する事が出来た。

 銀時はすぐさま原付を道路脇に停めて不良達に接近する。

 

「危ねぇだろうが!?」

 

「何だてめぇ?」

 

「お前らこそ何してんだ?マシンガン持ってセーラー●と機●銃ごっこか?よく知っているな、今時の子は内容なんて知らな……」

 

「何訳の分からない事言ってんだよ!?」

 

 不良の一人が銀時に向けて発砲した。普通ならこの一発で銀時の命は消えるはずだった。

 しかし、銀時は銃弾を洞爺湖と彫られた木刀で弾いてみせたのだ。避けたのならまだ分かる。何の変哲もない木刀でしかも、ヘイローを持っていない人間(・・・・・・・・・・・・)が銃弾を弾いたのだ。理解できない光景に不良達は唖然としてしまった。

 

「こっちが喋っているのに撃って来んなよ。カルシウムが足りてねぇのか?」

 

「う、五月蠅ぇぇぇぇぇぇ!!?」

 

 今のはまぐれだとそう心の中で言い聞かせた不良は仲間と共に銀時に向けて乱射した。

 しかし、銀時はまるで当たり前であるかのように放たれた銃弾を避け、木刀でマシンガンを切断し不良達を殴って気絶させた。

 

「簡単に懐に入られるようじゃまだまだだな。少なくとも昔俺が喧嘩していた相手は懐を取らせるようなヘマはしてなかったよ」

 

 そう言って銀時は次々に不良達を倒して行く。型の無い剣術だけでなく、不良の一人の頭を掴んでは投げ飛ばしたり、時には銃を奪って銃底で殴ったりしている。攘夷戦争や数々の大事件による戦闘を経験した銀時にとっては彼女達の戦い方はあまりにも稚拙で撃つ場所とタイミングを知らせているような物だ。彼の異質的な強さに慄く不良達であったが数的有利を銀時だけに向けた。

 しかし、それは悪手と言わざるを得なかった。銀時の動きに気を取られている間に新八と神楽は既に背後まで近づいており、各々の得物で気絶させた。定春に至ってはその巨体を活かした突進だ。万事屋達は次々と不良達を無力化していき、立っている不良達はもういなくなった。

 

「ったく、いきなり発砲するなんざ一体どんな教育を受けているんだよ」

 

「銀さん……どうやらとんでもない所に来てしまったようですよ」

 

 新八に言われた通り周囲を確認すると明らかに自分達が住んでいる町よりも文明が進んでいる。

 

「おいおい、こりゃ今流行りの異世界転生や異世界転移の類か?」

 

「そうなると私は今月から始まった人間に変身できる白い狼にならないといけないアルか?」

 

「だったら、俺は三期目に突入した馬鹿みてぇに強いスライムの配下のアンデッドの王様にならないといけないだろうが」

 

「いや、何今期の春アニメの話になっているんだよ!?」

 

「いた!そこの人達、大丈夫ですか!?」

 

 スーツを着た線の細い男性と新八か彼の実姉の妙と同じくらいの女子高生が四人。少女達はそれぞれ違う制服を着ているが四人の頭に天使の輪のような物が浮いている。銀時達は敵かと思って一瞬だけ構えたが彼らは敵対する様子がないのを見て武器を降ろした。

 

「銃撃戦が始まってすぐに民間人が迷い込んだってリンから聞いたから大慌てでやって来たんですが…」

 

「そいつらなら全員、地面にお寝んねしているぞ」

 

「ヘイローが無いのにどうやって………貴方達は一体……」

 

 菫色のツーサイドアップした少女が有り得ないと呟いているとそう言えばまだ名乗っていなかったなと思った銀時は五人に言った。

 

「俺達は犬の散歩から大事件の解決まで依頼されたら何でもやる、万事屋だ」

 

 この瞬間、万事屋御一行はキヴォトスに降り立ったのだった。

 




銀さん達ってキヴォトスで戦っても普通に戦えるスペックしていると思う
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