「それに・・・」
「ああ元々大帝国劇場を建てる計画は俺ではなく直哉の両親の計画だったんだ。俺は外部協力者だったんだ」
「ああ帝国華撃団だっけ記憶を失って家に帰って自分の物を探しているときその名前を見た覚えがある」
「そうか12歳のお前には難しいかもしれんが帝国華撃団とは霊的災厄から都市を守る秘密警察みたいなものだ」
「そうなんだ。昨年の降魔戦争がきっかけかな。霊的災厄から都市を守る計画が動き出したのは?」
「ああ、本来なら降魔戦争前に立ち上げたかったがな」
「そうなると両親の手柄となるからそれを嫌う人がいたんでしょ」
「その通りだ。そして実際に降魔が現れて軍の連中が帝国華撃団をあわてて作ろうとしているのさ」
「それじゃ僕を大帝国劇場のオープンセレモニーによんだのは・・・」
「ああお前という存在を利用したい連中から守るためでもあるのさ」
「なるほど確かにこのままだと都合のいい操り人形に成る可能性が高いかもね」
「俺としてはそう言う事は避けたい」
「成る程僕としては日中は彼女達と一緒に生活したいと思ってたんだけど、彼女達に家政婦をやめてもらわないといけないから少し待って欲しい」
「別にお前の家政婦も込みでも良いぞ」
「自分自身がそう言う立場だったからこそ降魔戦争後の動きを本来の流れで見たくなったと言うのが本音ですね」
「まあある程度見たらソラさん達と合流して帝国華撃団誕生までを見ましょう」
「帝国華撃団誕生まで見るって・・・」
「良いですかさくらさん。今回来られるお客様はさくらさんが相手するのです良いですね」
「ええ私がですか?お客様を相手している間に直哉君が起きたらどうするんですお母様」
「そうなれば権爺やエステルさんたちに助けてもらうので貴女はお客様の相手をしておきなさい。真宮寺家の当主として」
「わかりましたお母様」
「間もなくお客様の見える時間ですよ」
そして米田一基が真宮寺家に着いた。
「いらっしゃいませ」
「よう久しぶりだなさくら」
「ええ、米田のおじ様どうしてここに?・・・まさか私が当主として相手するのは米田のおじ様なの?」
「そう言うこったよろしくなさくら」
さくらは驚いていた。自分の相手が父親のような存在の人物だったことに。
「それでは米田さん今回当家に来られた理由を聞かせてください」
「ああ、破邪の血統である真宮寺家の力を帝都防衛の中核を担う帝国華撃団に貸して欲しい」
「しかし米田さんも知っているように我が一族は紫藤家の当主の許可がないと魔を刈る力を行使できないのは知っていますよね」
「ああ、知っているだからお前をスカウトする前に紫藤直哉にも協力を打診したんだが、直哉が3年も行方不明なんだよ」
「そうですか?それならばお帰りください米田一基中将閣下」
!!
その頃別室にいる人達は・・・
「あちゃやっぱり断るのかなさくらさん」
「いやいや諦めたら試合は終わりですよ」
「やはり父親の事がネックになったようですね」
「さくらには一馬さんの事は死んでいると伝えたのがまずかったかも」
「それがし紫藤家の当主に忠実になると言う方向に向いたのかもね」
「でもそれって直哉君としてはどうなんなんだろう?」
別室ではエステル、若菜、響がさくら達の部屋をモニターリンクをしていた。
「でもこんなモニターがエステルさん達の世界にあるなんて凄いですね」
「はは、若菜さん余り褒めないでください天才一家が調子に乗るのでこの世界のバランスをすぐ壊す可能性がありますから」
「あ、米田さんが正気に戻りましたよ」
「お引き取りとはどういう意味ですか?まだ答えを聞いてませんが」
「帝国華撃団に入団の件はお受けします」
!!
「本当ですか?本当なら嬉しいですが」
!!「「「まさか!!」」」
別室でモニターリンクをしていた若菜達もさくらの答えに驚いていた。
「だけど勘違いしないでくださいあくまで、私の答えは行方不明の紫藤家の当主の考えに沿っての意見なので私はお父様のようになりたくないだけです」
「さくら・・・」
そして米田一基による真宮寺さくらのスカウト作戦は成功した。
「ああ、それは・・・違いますよ見るのは降魔戦争ですよ」
直哉がそう言うと帝都に信じられないくらいの数の降魔が出現したのだった。
その頃ソラ達は・・・