「よし揃ったようだね」
「では我々の役割の再認識と作戦の説明を始める。」
「我々フェルディナンデ隊の役割は索敵と戦場の前線を押し上げる事である。いわば一番槍だ。死亡率は軒並み高い上に敵には物凄く恨まれる損しか無い役割である」
「たが我々はただ殺される訳にはいかないよってこれから私の考案した作戦の元行動してもらう。よろしいかな?」
「ハイッ!」
「よろしい。では主な作戦内容だが───」
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戦争開始時刻 5分前
「そろそろか」
「パードリック大佐お願いします。」
「ここでは艦長で頼むよ」
「失礼しました。パードリック艦長お願いします。」
「よろしい。諸君!艦隊各位の諸君!」
「これから我々は最も醜い食糧を賭けた戦争を始める!
それは何故か!?それは生きるためだ!他者より自分達の生を優先したからだ!だからこそ!我々はこの戦いにおいても生きなければならない!それこそが散らしてしまった戦友と殺してきた敵に対する責務である!」
「グリフォン艦隊前進!」
「艦隊前進!」
グリフォン艦隊を筆頭に他の艦隊が前進する。
数十回にも及ぶ口減らし戦争がまた始まったのだ
「敵機補足!数は1小隊程度。土星のMSです!
「では作戦通りに」
「「「了解!」」」
並列に並んでいたMSが綺麗に二手と別れその中心にガンダムが立ち上がる。
「あれが噂のガンダム!」
戦闘態勢になるが速度だけが取り柄の偵察用MS
白兵戦では通常のMSより分が悪い。
よって偵察隊は即座に撤退姿勢に移る。
が、しかしその刹那
ガンダムのレーザーライフルが偵察用のMSの一騎を貫いた。
「な!この距離でレーザーライフルが届くだと!」
「あんなからどうやって逃げるっつんだよぉ!」
「なぁ!どうするよ!俺達ここで死んじまうのかよぉ!」
「うるせぇ!俺に聞くんじゃねぇ!」
混乱した戦況に一喝を投じるように敵機の隊長が叫ぶ
「こんのぉフィクションの紛いものがぁ!」
そういい放った後隊長らしき偵察用MSが自爆覚悟でガンダムに特攻をしかけた。
「隊長がおかしくなっちまった!もう終わりだ!」
敵機の隊長が即座に内部通信へと切り替える!
「馬鹿者が!早く逃げろ!偵察機の最低限の仕事を忘れたかこわっぽ共!」
「隊長!ですが!」
「へっワシは偵察人生15年じゃぞ。この修羅場いくらでも潜り抜けてきたわい!」
「隊長!ご武運を!」
「一見発狂した兵士のように見えるが動きが安定している。そして私の方向から見えないその右腕・・・スモーク狙いか」
「流石長年偵察機で戦争を経験しているだけある。状況判断が素早い並の新兵ではこうも早く動けまいよ」
「へっそこまでタネを明かした後に嫌味じゃぞ『極光』の魔術師!」
手に当たらないように頭をレーザーで貫き全体に誘爆し爆発した。
「仕事は果たした!」
が、しかしそこに彼の誤算があった。
「な───」
そこには考慮していたはずのスモークが噴出している。
「なるほど頭の中に兵装を」
フェルディはスモークにレーザーを放ったが当然のようにかき消された。
「やはりレーザー防止用スモークか」
機体内にあるシュミレーションタブレットを横目にみる。
「実弾兵装は射程距離範囲外及び視界不良で無駄玉になる可能性が90%と」
「今から全速力で向かえばあるいは・・・いや駄目だ。この先の戦いで燃料切れになる。」
「やらせたな。だから土星の連中と戦うのは嫌なんだ全く」
久しぶりに愚痴を溢す
「フェルディナンデ隊各位通達。作戦変更プランBだ。諸君らのみで偵察機を追撃してもらう」
「了解!」
数分前 土星偵察隊第8648小隊
「隊長の生命反応停止!」
「隊長が死んじまった!もう終わりだぁ!」
「泣きべそかくんじゃねぇ!これは戦争なんだぞ!どんな戦場のベテランだろうが死ぬ時は死ぬんだ!」
「でもよぉニーゴ曹長」
「隊長の思いを無駄にする気か!俺達が生かされた理由はなんだ!」
「本体に敵の情報を伝える事だろ!」
「あの「ガンダム」にあの「魔術師」が乗っていた!しかも索敵隊としてだ!」
「落とすチャンスはここしか無い!必ず本隊に伝えるぞ!」
「でもよぉガンダムや他の索敵隊に追撃されるんじゃ」
「なーに心配ないさ。あのガンダムが来ない以上後はほぼ同じ性能の索敵隊だ。同速なら本隊に合流でき━━━」
その瞬間に目の前に何体かのモビルスーツが横切り
メントナイナー上等兵の機体をレーザーで貫いた
「はぁ!なんでここまで!いくらなんでも早すぎる!」
「死にたくねぇ死にたくねぇよぉおお!あああああああ」
連鎖するかのようにハラク二等兵が撃墜された。
「やはりフェルディナンデ隊長の言う通りだ!この方法なら通常の性能の出力で二倍の速度が実現できる!」
彼らに追いついた理由は単純であった。
それは二人の機体同士の合体である。
これにより直線の飛行であれば通常の2倍いや3倍の速度が実現できる。
「全隊!まばらに移動しろ!遮蔽物を利用して当たらないように気をつけろ!絶対に敵との直線移動を避けろ!」
が、しかしこれもフェルディナンテの作戦の術中にハマっていた。
彼らは本隊に連絡するよりも自己の保身を優先する。
本来であれば彼らも同じようにモビルスーツを合体して移動すれば本隊と合流できる可能性がある。
しかし、それは仲間に自分の背中を預けるという事。
その覚悟の時間が彼らには無かった。
よって彼らは安牌であるが時間の要する遮蔽物に隠れながらの移動という方法を選ばざる負えなかった。
「こちらフェルディナンデ。首尾はどうか」
「敵偵察機の動き抑えました。」
「了解。そちらに向かう」
「イーグル艦隊応答せよ!イーグル艦隊至急応答せよ!」
残ったのはニーゴ曹長とその他少数のみ
事実上の壊滅であった。
「あんた達には悪いがこれも戦争なんでね。俺のために死んでもらうよ」
「嫌だ死にたくない!俺はまだ何も果たせてない嫌だ嫌だ嫌だぁ!」
「大半の人間はそうやって死ぬんだよ諦めな」
捕縛されたモビルスーツにライフルの照準が合わさる
「じゃあな」
しかしそれは失敗に終わった。
その理由は簡単
イーグル艦が出現したからだ
「な!なぜここにイーグル艦が!」
「第8砲弾発射」
その砲弾によりニーゴ曹長に当たらないよう正確にモビルスーツの頭を貫いた。
「全隊退避ィ!」
「フェルディナンデ隊長!出ました!イーグル艦です」
「・・・きたか」
「すぐに向かう」
「敵機モビルスーツ6機撃沈!」
「来ますかねあの魔術師」
「ああ、来るさ。必ずな」
「フェルディナンテ隊長!何か作戦を!」
しかしフェルディナンデは沈黙のまま何も答えない
「こんな予想外なケース。隊長に頼っても仕方ねぇだろ!今は逃げることを考えろ!」
しかしそんな想いを踏みにじるかのように相手の攻撃は激しくなる一方であった。
「ああ当たるぅ!」
「残念だかそう簡単にはやらせない」
副隊長格のモビルスーツに当たると思われたレーザーはまるでマジックのようにかき消された。
「あれはチャフ!まさかあのチャフをレーザーの射線に当てたというのか!」
「きたか「魔術師」」
「1年半ぶりだな「天才」」
「フェルディナンテ隊全隊に告ぐ撤退だ。補給部隊と合流して機体の修理を受けろ」
「了解!」
「私はこの艦を引き受ける。」
「モビルスーツ一騎でイーグル艦を!?いくらそのガンダムが優れていてもモビルスーツはモビルスーツ!無茶です!」
「なに、そんな奇跡を見せるのが魔術師(マジシャン)だろ?」
「ですが」
「逆に偵察機のモビルスーツがいる方が邪魔なんだ。ほらいったいった」
「・・・了解」
偵察機を撤退させその場にいるのはイーグル艦とウェルタスガンダムだけとなる。
「偵察機を逃がしてしまっても良かったのですか?」
「構わんさあいつを倒すだけで十分お釣りがくる」
両者の睨み合いが数秒続いた。
その空気や音は戦場には似つかわしくないほどに静かである。
先動いたのは魔術師だ。
魔術師はチャフをばら撒いた瞬間、機体の全身が瞬間的に光を放つ
その光はチャフに乱反射しまるで閃光弾のように光を放った。
「グッなんだ!」
イーグル艦のほとんどの乗組員はその光に目を覆っていた。が、しかしパードリック艦長はその冷静に対処していた。
その理由は簡単。彼はその閃光を予め分かっていたかのように瞬時にサングラスを顔にかけたからである。
「ネタが割れているのに同じネタを続けるマジシャンほど滑稽な物はない」
ウェルタスガンダムは光の隙の間に急速にスピードを上げイーグル艦の目下に接近するがイーグルの砲撃に阻まれる。
「何、たまにはピエロを演じるのも魔術師の役目さ」
ガンダムは蛇のように変則的に移動する。
それを待っていたかのようにパードリック艦長は告げた
「艦隊各位に告ぐ!奴の機体全体を目で見るな!見るならパーツの一部だ!さもなくば奴は素形を隠すぞ!」
ガンダムの腕の内側から筒状の小型兵器を取り出し敵の方へと投げ出すとその兵器から粉のような物が散布された。
「なんだあの粉は!」
「あれはミノフスキー粒子兵器だ。フィクションに出てくる粒子に近づけた代物でレーダーの探知が引っかからん」
「ただ唯一フィクションと違う点はあれはモニター越しであっても人の目視すら歪ませる特性をもつ」
「そんなの相手にどうやって勝つんですか!」
戦場の不安か新兵が心配そうな顔つきで見ている。
「心配するな。あれは前回の戦争で見た。なら対策ぐらいしている。」
「自分で言うのはなんだが私は戦場の天才なんでね」
「ん?」
艦の下部にあるハッチが開くそこからあるものが出てきた。
「なるほどまた随分と古風な手だね」
そのある物とは大型の扇風機であった。
「どんな高度な兵器としても粒子は粒子。飛ばせば問題ない」
「いやー前回の戦争でかなり手応えがあったけど流石に天才相手に2度目は厳しいか」
「さぁどうする?魔術師。もうネタは尽きたか?」
「何こちらも前回の使い回しをするほど安易じゃないさ」
そう言うと背中に武装している小型兵器を放った後その兵器は意思を持っているかのようにひとりでに動く
「あれはファンネルとやからか。フィクションのファンネルならかなりの脅威だか」
(あの兵器を見るに有線と無線の2種類のタイプがわかれる。おそらくこの分類が奴の攻略に必須)
「艦隊各位に通達!右舷移動を開始する。一旦奴との距離を離すぞ」
「了解」
「そう簡単に逃がすかよ」
「引っかかったな阿呆が」
ガンダムの右足のつま先にワイヤーらしき物が引っかかりまとわりついた。
その隙を待ってましたといわんばかりに艦の左部にある
大砲の砲撃にガンダムの右足付近に被弾した
「ちっ」
瞬時に足のつま先のパーツを分離する
「この!」
有線ファンネルを飛ばし反撃に入り無線のファンネルでシールドを展開する
「なるほど有線は攻撃用で無線は防御用か。なら!」
ガンダムと艦の距離を離しガンダムの正面立った。
「その有線ファンネルはおそらく近距離の対MS用。そして直ぐに無線ファンネルを使わないという事は戦闘向きでは無いか、何か条件があるという事。ならば距離を離せば対抗できるのはライフル1丁程度」
「このままの距離を維持すればおのずと我々の勝利だ」
「貴様との因縁もここまでだな魔術師」
「それはどうかな?」
フェルナンディナンテの笑みが少し溢れる。
「こんな危機的状況をなんとかするのが魔術師(マジシャン)だとは思わないか?」
「貴様が魔術師と呼ばれてから貴様は変わった」
「貴様が昔は獰猛な獣だったと言っても誰も信じないくらいにな」
「それは互いに歳を取ったっことで。まぁ俺は死ぬなら獣じゃなく魔術師として生き、魔術師として死ぬ。そんな人生も悪くないさ」
「最後の最後で貴様は魔術師を選んだか」
2人の会話の間にイーグル艦隊の船員達は少しどよめいた
「ああ、すまない奴とは10年以上殺し合った仲でね。少し余談が過ぎた。」
「・・・では終わらせよう。第2から第9の連結大砲の準備を」
「八ツ前方連結砲準備!」
「発射!」
「発射!」
その砲撃は一騎のMSには過剰ともいえるほどの砲撃
であったが彼に対しては十分といえる
「敵機に着弾!」
「やったか」
が、しかしその予想は覆される事になる
「なに!?」
そこにはスモークに焚かれた無傷のガンダムが立っていたのだった
「なるほど対スモークか」
「あの砲撃の中には実弾が入っていたはずだ。そんなのあり得ない!」
「よく見てみろ奴のMSの装甲は対実弾用の装甲のみで出来ている」
「し、しかし足を捕縛し被弾させた時は通常のMSと同じダメージだったはず。本来対実弾対策のMSならあの被弾だけで撃沈していなければおかしいのでは!」
「それを実現できるのがあのガンダムといやらの性能なんだろうよ」
「事実は小説より奇なり。厄介なものだなガンダムというのは」
「だがそれは今の攻撃を防げただけだ。スモークが晴れれば圧倒的有利は変わらん」
「さて奇跡を起こそうか」
ガンダムが突貫をしかける。
「突貫か、何か仕掛けてくるぞ」
その突貫に対して砲撃をしかけるがガンダムは簡単に被弾した
「敵機被弾確認!」
「なに?」
「本当に無策で突貫だと?」
「あいつとうとうネタ切れになったんですよ!それ以外考えられない!」
「(あいつが考えるの諦めて英雄らしく突貫だと・・・?)」
「敵機更に被弾!半壊状態です!」
「いや・・・待て・・まさか!近くの窓を見ろと艦隊各位に通達せよ!」
「え・・・」
「早くしろ!」
「は、はい!艦隊各位に通達。近くに窓があれば確認せよ繰り返す近くに窓があれば確認せよ!」
「近くの窓を見ろ・・・?艦長何言って・・・あ!」
「いました!艦の下にガンダムです!」
「そんな馬鹿な!じゃああのモニターはなんだ!」
「やはりか・・・ミノフスキー粒子だ」
「そんな!あれは吹き飛ばしたはず!」
「おいおい、いきなり全部無作為に使うほど俺は馬鹿じゃねぇよ」
拡音器からフェルディナンテの声が聞こえる
「まぁ残った少量の粒子じゃ騙されるか微妙な所だったんだけどね」
「じゃあどうやって!」
「そこは君たちが考える所じゃないかな?」
「無線ファンネルだ」
「流石は戦場の天才」
「奴は無線ファンネルが使えなかったわけじゃない使っても意味が無いと思ったからだ」
「だからこそ有線ファンネルを無駄に使わせ無線ファンネルで粒子をかき集めていた」
「マジシャンがよく使う視線誘導(ミスディレクション)を使ってな」
「やっぱあんたパイロット向きだよ。なんで指揮官やってるか俺にはわかんないね」
「パイロット向きである事は認めるが戦艦でしか出来ない事もある。貴様には分かるまい」
「その天才発言。ほんとムカつくなー」
「同感だ。貴様の手品ほど不快なものはない」
「(この2人・・・実は仲が良いのでは?)」
「さて戯れはここまでだ。そろそろ決着をつけよう」
先に仕掛けたのはイーグル艦隊であった
多数の砲撃と小型のボールの射撃がガンダムに襲いかかる。
その攻撃はまるで一個中隊を相手にしているかのような勢いであった。
しかしそれを紙一重に躱しまるで未来が視えているようかのような動きをしなから艦に近づく
「対MS用シールドを!」
「遅い!」
ガンダムは艦の一部をビームサーベルで貫いた
「損傷軽微!まだやれます!」
「魔術師相手だとしても戦艦がモビルスーツ一騎に落とされるなんて末代の恥だと思え!」
「気持ちだけで勝てるなら誰も苦労はしないよ」
もう片手の手の下に忍び込ませた隠しビームソードを発射し取っ手を素早く掴みそして艦隊のシールドに押し込む
「そろそシールドが限界かな?そぉら!」
「今だ」
小型のボールを背後から近づきドリルやレーザーでガンダムの背後の装甲が削られた
「ぐっだが想定内だ!このまま押し込む!」
「死なば諸共か!」
「死ぬ気は無いが死ぬ気でいかせてもらう!」
(まずいこのままでは押し込まれる!)
「燃料切れはやむを得ん!ブースト展開しろ!」
「了解!」
「後の事は考えずが!なら!」
サーベルをまるで滑るアイススケートのようにシールドを滑らしシールドの側面からサーベルを突き刺した
「それは読んでいた!」
砲撃を予めそこに構えるように構え砲撃をし始める
「どうだかな!」
サーベルの出力を上げ、その砲撃を抑える。
それはまるでアニメのようなレーザーとレーザーのぶつかり合いであった
互いの高揚感が最大に高まった瞬間━━━
謎の黒いモビルスーツが飛来した。
そのモビルスーツはその場の誰よりも速く
そして誰よりも歪であった。
「艦長!北緯20度から謎の機体が!」
「木星の新たな新型か!?」
「いやあの魔術師がかなり動揺している。他の惑星などの第三勢力といっていいだろう。」
「・・・撤退だ。流石にパレードに割く戦力ではない」
艦はガンダムに突き刺されたサーベルをシールドで修復し全力で撤退し始めた。
「やれやれやっとあの艦との因縁が切れると思ったんだがな!」
ガンダムのブーストを最大出力にし、黒いモビルスーツの後ろに旋回した
「これで燃料の15%を使ったか!全く燃費の悪い!」
黒いモビルスーツは無数の手を展開し、手の中から砲弾らしきものを発射する
「あれは実弾とレーザーの複合型か!」
フェルディナンディは目を見開き、間一髪でその砲撃を躱す。
「強力な弾をばんばん撃ちやがって!」
ガンダムと黒いモビルスーツとの距離を縮め近接戦となる。
そしてガンダムは背中にあるビームソードを取り出し
敵の頭に突き刺した。
が、しかし敵の動きは止まらず彼を捕縛し始めた。
「な!?頭が本体では無いのか!」
そして彼がやった事をそのままお返しするように捕縛したガンダムの周りに無数の手を配置し頭を射撃した。
ガンダムは直撃し頭部が損壊している。
ガンダムの動きを完全に止まったかと思った瞬間、
またガンダムが動き始めた。
「堕ちたとおもったか!」
確かに敵の生命反応は頭部にあった。
しかし、こうして頭部を破壊したのにも関わらず敵は動いていた。
黒いモビルスーツは動揺を隠せないでいた。
「わかんねぇか!わかんねぇよなぁ!そのまま分かんないまま堕ちろ!」
彼のトリックは非常に簡単である。
彼の機体の操縦機は可動式なのだ。
フェルディナンデは頭部に命中すると直前に腹部へと急降下していたのだ。
「更に奥の手ぇ!」
直後、黒いモビルスーツの背後にあった有線ファンネルと無線ファンネルが強烈な光を放った。
それは極光と言えるほどの光である。
そしてその光は黒いモビルスーツに直撃した。
本来であれば弾き飛ばされるはずのファンネルの攻撃は黒いモビルスーツの肩を貫いた。
それもそのはずガンダムの燃料である電力はほとんどをファンネルに移し替えていたのだ。
その衝撃は凄まじくレールガンのような威力であった。
そしてその隙をフェルディナンディは見逃しはしなかった。
瞬時にガンダムから離脱し敵の焼き焦げた胸部をこじ開け拳銃を構えた。
「これで詰みだ。大人しく投降しろ」
その瞬間、彼の視線は氷漬けのように固くなる。
「っつ・・・女か」
そうパイロットの中には彼にとって見知っているような見知らぬような姿をした少女が気絶していたのだ。
この出来事が世界にとって大きく変わる事はまだ誰も知らない。