マゼラ・アタックを撃破して進むと、ザクが2機姿を現す。
動きから、恐らくJ型だろう。
地上戦闘用に改修されたJ型だったが、その後に開発されたMSとかに比べると、どうしても性能は劣る。
何しろ水陸両用MSのズゴックの地上での戦闘能力がJ型と互角という評価もあるくらいだし。
ただ、個人的にはこの意見にはあまり納得出来ない。
何しろズゴックはメガ粒子砲を持つ。
その威力は実弾と比べても圧倒的に強力だ。
実弾しか装備出来ないJ型に比べると、やはりズゴックの方が上回っていると思う。
そんな風に思いつつ、俺は頭部バルカンで牽制しつつ、ビームライフルを撃つ。
コックピットを貫かれたザクだったが、その背後にあったビルを数棟破壊し、爆発してしまう。
せめてもの救いは、そのビルは1年戦争によって解体待ちだったビルだった事か。
ともあれ、これで1機。
残る1機のザクは、仲間がやられたことに激高しつつ、ヒートホークを振るってくる。
その一撃を後ろに下がって回避しつつ、ビームサーベルを抜く。
ビームサーベルを見た瞬間、ザクは一瞬動きが止まる。
ビームサーベルがどれだけの威力を持っているのか知っているからこその行動だろう。
だが……相手が動きを止めたからといって、こっちもそれに付き合う義理はない。
何しろこっちはヒューとどっちが先にジオン軍残党を倒すか、占領された場所を解放するのかの勝負をしているのだ。
負けたら酒を奢らないといけない以上、こっちもそう簡単に負ける訳にはいかない。
そして空中でぶつかるビームサーベルとヒートホーク。
ただ、ビームサーベルを見た瞬間に一瞬とはいえ動きを止めたために、ビームサーベルとヒートホークがぶつかったのは、よりザクに近い方だった。
それでもビームサーベルの一撃を止められたのは間違いないが……それとほぼ同時に頭部バルカンを発射する。
距離があれば、頭部バルカンはMSを倒すのは難しい。
だが、ビームサーベルとヒートホークで斬り合っているこの間合いでは、頭部バルカンは十分に……いや、十分以上にその威力を発揮する。
連続して頭部や胴体に命中し、そしてヒートホークを持っている手にも弾丸が命中する。
俺にとって幸運だったのは、そしてザクのパイロットにとって不運だったのは、命中したのが関節部分だったことだろう。
肘関節部分の、それも偶然……あるいは俺の射撃や命中のステータスの問題なのかもしれないが、とにかくその一撃は致命的な場所に命中してザクの右腕が使い物にならなくなる。
そうなると、元々不利だった鍔迫り合いも一気にこっちが有利な状況になり……
「させるか」
自分が不利だと判断したザクが後方に下がってジーラインとの間合いを開けようとした動きを見抜き、蹴りを放つ。
ただし、相手にダメージを与えるような蹴りではなく、胴体を強く押すかのような蹴りだ。
結果として、後方にと下がろうとした動きを強く押されたザクはバランスを崩して地面に倒れる。
それも背中から。
これが宇宙なら、スラスターを全開するなりAMBAC機能を使って咄嗟に回避したりといった事も出来るのだろうが、ここは地上だ。……勿論宇宙でも逃がすつもりはないが。
地面に倒れたザクのコックピットをビームサーベルの切っ先で貫く。
これで襲ってきたザクは2機とも倒したな。
そう判断し、敵のいる場所に向かう。
とはいえ、敵にどれだけの戦力が残っているのかは微妙なところだが。
何しろ、敵はジオン軍残党だ。
残党という事は、戦力自体がそう多くはない事を意味している。
勿論、ニューヤークの占領なんて行為に出た以上、それなりに戦力を用意はしていたのだろう。
だが、2ヶ所を占拠し、その上でこうして配備されている戦力も倒されているのだから、その戦力の残りはそう多いとは思えない。
「残りどのくらいなのかは、それこそ進めば分かるか」
そう呟きつつ、ジーラインを進める……前に、取りあえず2機のザクの残骸だけは収納しておく。
パイロットも死んでいるので、普通に空間倉庫に収納出来た。
これでパイロットが生きていれば、収納出来ないんだよな。
そういう意味では、パイロットが死んでるかどうかを確認出来るのは楽だ。
もっとも、イフリートと遭遇した時の戦いの時に俺が戦った相手のように、パイロットが生きていてもコックピットから逃げ出していた場合は普通に空間倉庫に収納出来るのだが。
ともあれ、そうして歩いていると……どん、と。そんな音が聞こえてくる。
その音が聞こえた瞬間、俺はスラスターを全開にしてその場から退避する。
次の瞬間、ジーラインのいた場所……から少し離れた場所に砲弾が命中し、爆発した。
砲撃か。
そうなるとマゼラ・アタック……と思ったが、ジーラインの映像モニタが壊れかけのビル中にザクキャノンの姿を発見する。
ザクキャノンを使っているジオン軍残党というのはちょっと珍しいな。
とはいえ、こういう街中のような障害物のある場所での戦いというのを考えると、ザクキャノンはそれなりに使いやすいMSなのかもしれないが。
だからといって……
「狙撃用のビームライフルを持ってるとは思わなかったんだろうが」
俺は意図的にジーラインで周囲を見回すように顔を動かし、まだザクキャノンを見つけていないといったように見せ掛ける。
向こうにしてみれば、この隙に俺を撃破したいと思ったのだろう。
逃げたり隠れたりといったことはせず、そのままキャノン砲でこちらに狙いを付けようとし……偶然銃口を向けたように見せ、次の瞬間トリガーを引く。
1撃でコックピットを貫かれ、撃破されるザクキャノン。
ビームライフルの銃口を上に向けるという時点で怪しいとは思わなかったのだろうか。
あるいはジーラインの様子を見て、本当に偶然そんな風になったと、そう思い込んだのか。
その辺については向こうがどう思ったのか俺は分からない。
ただ、それでも俺が敵を撃破したのは間違いない事実だった。
これでMSは3機撃破。
敵が占領している場所に近付くに従って、警戒が厳しくなってきたな。
そんな風に思っていると、ワッパに乗った兵士達がこっちに近付いてくるのが見えた。
その手には、対MS用バズーカ……本気か?
そう思いながらも、ジーラインの操作が滞る事はない。
頭部バルカンがワッパに向かって発射される。
1人、2人、3人、4人、5人、6人……最後の1人が対MS用バズーカなのか、それともただのバズーカなのかは分からないが、とにかくバズーカを撃つが、頭部バルカンで放たれた砲弾を迎撃し、同時にそのバズーカを撃ったジオン軍残党の兵士も頭部バルカンで肉片と化す。
……7人、か。
まさかMSじゃなくてワッパで攻撃してくるとは思わなかったな。
もっとも1年戦争時代のジオン軍の兵士はワッパで敵に向かって攻撃するというのをそれなりにやっていたらしい。
勿論、そのような事をするのは腕の立つ者達だけだ。
今回俺に向かって攻撃してきたジオン軍残党がそうなのかと言われると……正直微妙なところがある。
とはいえ、だからといってこっちが気に病む必要はないか。
俺が倒さなければ、それこそあの兵士達はジオン軍残党として一体どのような活動をしていたのか分からないのだから。
そういう意味では、ここで倒しておけてよかったと考えておこう。
ともあれ、これで10人……いや、マゼラ・アタックの件を合わせると11人だな。
既にジオン軍の残党は結構なダメージを受けたと思うんだが。
人数はともかく、MS3機やマゼラ・アタック、ワッパを多数失ったのは痛い筈だ。
……いやワッパを失ったのはそこまで痛くないのか?
そうも思ったが、ジオン軍残党にしてみれば補給を望めない以上は、どんな兵器であっても貴重なのは間違いないだろう。
それこそ補給するには、連邦軍の基地を襲ったり、もしくは武器商人から購入したり、もしくは連邦軍の中でも横流しをしている相手から買ったりといったことをしないといけないのだから。
基地を襲うという事は、当然ながらMSとかを使う必要があり、相応に戦力を消耗する。
それで襲った場所から補給物資を奪えればいいが、それでも本当に奪えるかどうかというのは、実際にやってみないと何とも言えない。
もしかしたら……本当にもしからしたらだが、襲ってみたら既に補給物資は運ばれていて補給物資がなかったり、あるいは期待していた補給物資ではないという可能性も十分にあるのだから。
そういう意味では、基地を襲撃するというのは半ばギャンブルに近い。
本当に狙った物資を欲するのなら、それこそ武器商人から購入したり、横流しをしている連邦軍の軍人から買う必要がある。
とはいえ、そのような事をするとなると、当然ながら金が必要だ。
ジオン軍残党として活動している以上、金はそんなにないだろうし、あってもそう多くはないだろう。
そんな諸々を考えると、やっぱりジオン軍残党にしてみれば戦力の消耗は出来る限り避けたいと思うのは当然だった。
だとすれば、もしかしたらそろそろニューヤークから逃げ出してもおかしくはないのか?
そう思うも、恐らくそれはないだろうとも思う。
そもそも損得勘定で動くのなら、ジオン軍残党になんかなっていないでジオン共和国に戻っている筈だし。
あるいはそれがどうしても嫌なら、せめて連邦のホームグラウンドの地球ではなく、宇宙に戻ってるだろう。
その辺の諸々の状況を考えると、ジオン軍残党は損得勘定以外……それこそ意地とかそういうので、現在も活動している。
だからこそ、ここまで被害を受けてもニューヤークから撤退するとは思えなかった。
他にある可能性としては……このニューヤークの占拠を自分達の最後の仕事、それこそこのニューヤークで死ぬのを最初から考えているとかだったりするか?
ジオン軍の軍人の場合、そういうのも普通にありそうなんだよな。
ともあれ、今は占拠している場所に向かい……
「えっと、あれも一応戦力なのか? いや、戦力なのか」
ジーラインの映像モニタに表示されたのは、ザクタンク。
1年戦争中に下半身を失ったザクと、砲塔のマゼラ・トップを失ったマゼラ・ベースを合体させて作ったMSだ。
一応ザクタンクという名称や、型式もジオン軍から与えられてはいる。
だが、基本的にザクタンクというのは現地改修機だ。
結果として、ザクタンクという名称は同じであっても、外見はそれぞれで大きく違っているのは珍しくない。
ジーラインの映像モニタに表示されたのは、俺も何度か見た事があるタイプによく似ている。
実際には外見が微妙に違っているのだが、その辺はザクタンクという機体の仕様上仕方がない。
あのザクタンクも戦力としているのか?
一応、マゼラ・ベースの部分に機銃があるが……あれでどう戦う?
上半身のザクの部分は手がクレーン用になっている事もあってか、ザクマシンガンとかの武器を使ったりは出来ない。
そう考えると……まぁ、取りあえず倒すか。
そう思った瞬間、ザクタンクは即座に逃げ始めた。
こっちに気が付いたのか?
ザクタンクに使われているザクのレーダーでは、ジーラインの存在を察知出来たりはしない。
だとすれば、考えられるのはレーダーではなく、どこかに偵察用の人員でも置いていたのだろう。
ワッパを使ってこっちに攻撃を仕掛けて来るような連中だ。
人員という点ではそれなりにいるのだろうし、その中で偵察用の人員をどこかのビル辺りに配置していてもおかしくはない。
あるいはさっきのワッパを使った部隊がジーラインの存在を報告していたのか。
どっちでもありそうだったが、とにかくあのザクタンクが戦力としてはそこまで価値がないとしても、それはあくまでも俺達にとっての話だ。
一般人……普通に暮らしている者達にとっては、あのザクタンクでも十分に厄介な存在となる。
それを理解してるだけに、逃げようとしているザクタンクをそのままにする訳にはいかない。
……一瞬、ハワイの住人ならともかく、俺がわざわざ連邦の住人の心配をする必要があるのか?
そんな風に思いもしたが、それでも万が一にもこのザクタンクがハワイを襲撃するという可能性も……可能性も……ない訳ではないと思う。
可能性が限りなく低いとしても、0ではない以上、もしかしたらもしかするかもしれないのだから。
そんな訳で、逃げるザクタンクを追おうとして踏み出したところで、一瞬……本当に一瞬だったが、映像モニタに何か動いている相手が映し出された。
何だ?
そう思って改めて確認すると……
「ああ、なるほど」
そこら中に隠れた歩兵達。
歩兵用のバズーカを手にした者達の姿がそこには映し出されていた。
対MS用のバズーカなのか、それとも普通のバズーカなのか。
それは分からないが、ざっと見ただけで10人以上は隠れている。
対MS用バズーカではなくても、普通のMSならそれだけ攻撃を食らえば撃破……もしくはそれなりのダメージは受けるだろう。
つまり、あのザクタンクは餌な訳だ。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:2380
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1837