転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3726話

 ドムのうち1機を倒したところで、ガトーとヴィッシュの乗るギャン・クリーガーがシールドに内蔵されているビーム砲を撃つ。

 さすが異名持ちと言うべきか、2人の撃ったビーム砲は次々とドムに命中する。

 残り3機のドムも自分達が攻撃されている以上は必死に回避しようとしているものの、異名持ちの2人にとっては、その程度の回避行動に攻撃を命中させるのは難しくはない。

 これでギャン・クリーガーの武器がドムと同じジャイアントバズとかなら、敵も攻撃を回避しやすいのかもしれないが……生憎とビーム砲の速度はジャイアントバズの砲弾とは比べものにならないくらいに速い。

 ホバー移動という、地上用MSとしては最高クラスの機動力を持っていても、その程度の動きで回避出来る筈もない。

 ドムはかなりのダメージを受け、それでも撤退する様子はない。

 ただし、俺を無視して対空施設に向かって突撃していく。

 

「ちっ、大人しく俺を攻撃すればいいものを!」

 

 苛立ちを憶えつつ、シールドのビーム砲を撃つ。

 正面や側面ではなく、背後からの一撃。

 それもホバー移動の要となる、足の部分に命中する。

 当然そうなればホバー移動は出来ない。

 片足だけでホバー移動するのは難しく、次の瞬間にはつんのめって地面に倒れ込み、それでも無事な方の足はまだホバー移動を続けているので、転んだままで激しく地面を転がっていく。

 残り2機のドムはと視線を向けると、両機共にガトーとヴィッシュの放ったビーム砲によって撃墜されていた。

 ……ん? あ、ステータスを確認したら撃墜数が1増えてるな。

 俺のステータスの撃墜数というのは、MSを倒してもパイロットが生きていれば増えない。

 だがそれはつまり、MSがそのままでもパイロットが死んでいれば撃墜数が増えるという事を意味している。

 そして俺が先程足を攻撃したドムは、激しく地面を転がった。

 恐らくだが、その時の衝撃で首の骨が折れたとか、そんな感じなのだろう。

 実際にコックピットにいたパイロットが受けたダメージがどれだけのものだったのかは、生憎と俺には分からない。

 だが、ドムのホバー移動の時速を考えると、その衝撃はもの凄い筈だ。

 それこそパイロットスーツを着ていても意味がないと思えるくらいには。

 そんな状態である以上、パイロットがその衝撃で死んでもおかしくはない。

 一番可能性が高いのは首の骨を折った事だが、他にも肋骨が折れてそれが心臓に突き刺さるとか、あるいは元々心臓が弱かったのが……いや、さすがにそれはないか。

 

『アクセル代表、これからどうしますか?』

 

 ガトーのその問いに、倒れた4機のドムを見る。

 さて、本当にこれからどうするか。

 

「取りあえず待機だ。このドムが援軍としてやって来た以上、更に追加で援軍が来る可能性も否定は出来ない」

 

 このドム4機がやってきたのが、俺達が最初に倒したザクからの援軍要請に応えたものなら、ここで更に追加として援軍が来る可能性が否定出来ない。

 そうなったらそうなったで、オーガスタ基地を守るという意味ではここにジオン軍の全力を集中させるという意味では悪くないだろう。

 ……少し、本当に少しだけだが、ここにイフリートが来てくれないかなという思いがあるのも事実だ。

 ただ、これは恐らく原作のある話の筈で、そうなるとこの話の原作の主人公はユーグだ。

 話の流れ的に、恐らくイフリートが実際に攻撃するにしても、俺ではなくユーグの方に行くだろう。

 とはいえ、可能性はない訳でもないのだが。

 イフリートが所属するインビジブル・ナイツにとって重要なのは、間違いなくオーガスタ基地のレーダーや対空施設の破壊だ。

 それらを破壊してどうするのか……考えられる可能性としては、ガウとかを使っての集中攻撃とか、そういう感じか?

 ともあれ、そうなるとレーダーや対空施設があるのはかなり邪魔だ。

 1年戦争でオデッサ作戦後に一か八かという事で地球にまだ残っていたジオン軍の戦力の多くを集めて行われたジャブロー攻略作戦。

 だが、ガウから降下したMSの多くが地上からの対空施設によって撃破されたのだから。

 同じような手段でオーガスタ基地を攻撃すると考えた場合、ガウの接近を察知するレーダーと、ガウから降下してくるMSを迎撃する対空施設を破壊しようと考えるのは当然だろう。

 ましてや、このオーガスタ基地を攻めているのは1年戦争当時のように戦力が充実している――あくまでも今と比べてだが――ジオン軍ではなく、ジオン軍残党だ。

 勿論、攻撃するのが連邦軍の本拠地のジャブローではないので、迎撃する為の設備は劣っているが、それでもオーガスタ基地は連邦軍が多数所有する基地の中でも有数の基地なのは間違いない。

 であれば、ジャブロー程ではないにしろ対空施設も充実していると考えるべきで、だからこそ本命の攻撃を行うよりも前にこうしてレーダーと対空施設を破壊しようと考えたのだろう。

 

『分かりました』

 

 俺の説明を聞いて、その上で待機という言葉に反論しないガトー。

 ヴィッシュも同様に、特に反論はしていなかった。

 まぁ、この2人にしてみればオーガスタ基地を守るのはそこまで重要ではない。

 あくまでも俺を守るのが最重要なのだと判断しているのだろう。

 だからこそ、俺が既に敵を倒したこの場に残るのならそれは寧ろ望むところなのか。

 イフリートの襲撃は期待しない方がいいんだろうな、やっぱり。

 そんな風に思いながらここで待っているのだが、敵が来る様子はない。

 ドムが全機撃破されたのが理由か?

 ジオン軍残党にとっても、ドムはかなり高性能MSなのは間違いないだろう。

 それが4機も撃破されたのだから、慎重になってもおかしくはない。

 そうして待っていたのだが……

 

『アクセル代表、あれを!』

 

 不意に叫ぶヴィッシュの声。

 ヴィッシュのギャン・クリーガーの頭部が向いている方に視線を向けると、そこにはガウの姿がある。

 それもただ空を飛んでいるのではなく、どこかに向かって突っ込んでいく様子。

 一体何が?

 そう思ったが……最終的に、そのガウが突っ込んだと思しき場所では派手な爆発が起きるのだった。

 

 

 

 

 

「……は? 冗談だろ?」

 

 ガウが特攻をした後は、特に何が起きるでもなく戦いは終了した。

 ジオン軍残党の中でもまだ生き残っていた者達は即座に撤退し……それで終わった。

 俺の予想通りなら、レーダーと対空施設を破壊したジオン軍残党はガウやファット・アンクル……後は恐らくこれは違うだろうが、ザンジバルのように空を飛んでMSを運べる飛行機、輸送機、巡洋艦……そんなのを使って1年戦争中にジャブローを攻略した時のようにオーガスタ基地、あるいはそこに隣接しているオーガスタ研究所を攻撃するのかと思ったのだが、特にそれらしい事はない。

 本当に何をする為にあそこまで大規模な攻撃をしてきたのかを疑問に思いつつファントムスイープ隊と合流して情報を聞こうと思ったのだが……

 

「事実だ。シェリーはジオン軍……いや、ジオン軍残党のスパイだった」

 

 ユーグは俺の言葉に首を横に振ってそう返す。

 再度聞かされたその言葉と、何よりもユーグの表情がシェリーのスパイであるという事実を裏付けていた。

 にしても……シェリーがスパイ?

 もしスパイとして連邦軍に入り込んだとすれば、それは1年戦争が終わった後の混乱に紛れてだろう。

 それからずっと……と言っても、まだ1年戦争が終わってからそんなに時間が経っていないのを考えると、そこまでおかしな話でもないのか?

 ともあれ、その間ずっと連邦軍の情報を漏らしていたのか。

 

「それで? そのシェリーは?」

「現在オーガスタ基地で憲兵隊が取り調べをしている。これからどうなるのかは分からないが」

 

 最後の言葉でユーグは憂鬱そうな表情を浮かべる。

 無理もないか。

 普通に考えて、スパイの末路なんてどうなるのかは分かったものではない。

 それこそ普通に銃殺刑であれば救いのある方だろう。

 場合によっては……そう思いながら、俺はオーガスタ基地に隣接する研究所を見る。

 あのオーガスタ研究所では、人に対して薬物を投与して身体能力とかを強化する実験を行っていた。

 そのような場所だけに、実験をする為の被検体は幾らでも必要だろう。

 あるいは……もっと最悪なのは、シェリーの心を折って情報を引き出す為に、男の囚人にシェリーを与えるといった事も考えられる。

 シェリーのような美人を与えられた、女を長い間抱いていない男の囚人達。

 一体何が起きるのかは、考えるまでもないだろう。

 ユーグがその辺まで予想して心配しているのかどうかは、生憎と分からない。

 分からないが、それでもシェリーを心配しているのは間違いないだろう。

 

「そうか。……シェリーが怪しいと思っていたのか?」

「上からは注意して見ておくようには言われていた」

 

 なるほど。マオやゴドウィン、あるいはそれよりもっと上の階級か?

 とにかく何らかの理由によってシェリーが怪しいと判断してユーグに見張るように言ったのだろう。

 そして見事にそれは当たり、シェリーはスパイだったと。

 

「具体的どういう情報が流れたのかは分かるか?」

「いや、俺は聞いていない。だが、シェリーがテストパイロットをしていたジム・カスタムの情報は流されていたと思って間違いないだろう。あるいはジム改の情報も同じく流れていたのかもしれないな」

「その辺、かなり面倒だしな」

 

 ジム系列は1年戦争で大量に作られた。

 それこそ乱立したと言ってもいい。

 とはいえ、ジオン軍が多種多様なMSをそれぞれ1から作ったのに対し、連邦軍はジムをベースにバリエーション機を作っていくという予定だったので、その流れは当然かもしれないが。

 何しろ連邦軍ではMSというのは初めての兵器だ。

 そうである以上、どうすれば効率的なのかというのは分かる訳がなく、机上の空論が精々だ。

 あるいはジオン軍の様子を見て、それを基準に考えたとか。

 だからこそ、ジムをベースにバリエーション機を作るという予定であったにも関わらず。先行量産型型、陸戦型、前期、後期……他にも詳細に分類するとかなり多くなってしまう。

 そんな訳でバリエーション機も含めるとジム系は多数存在していた訳だが、これは連邦軍にとってもありがたくない。

 バリエーション機とはいえ、機種が違うと共用出来ない部品とかあるだろうし。

 微妙に操縦性とかも違ったりする。

 コスト的な意味でも、ただでさえ今の連邦は1年戦争が終わった後の戦後復興に忙しく、ジムのように多種多様なMSを全てそのままとはいかない。

 これがルナ・ジオンであれば、整備とかは量産型Wやコバッタに任せればいいので手間の問題はなく、共用出来ない部品についてもキブツを有するシャドウミラーの下部組織なので資源的な問題もない。

 とはいえ、それでも手間であることは間違いないし、メカニックの仕事を全て量産型Wやコバッタに任せるのもなんなので、行きすぎるのはどうかと思うが。

 それを示すように、現在のルナ・ジオンでは一般用のガルバルディβに、エース用のギャン・クリーガーという風に分けられている。

 もっとも他にも狙撃用であったり偵察用のヅダだったり、ヴァル・ヴァロやビグロマイヤー、ビグロを始めとしたMA部隊もいるので、それなりに機種はあるのだが。

 地球にあるハワイでは、水陸両用MSやMA、それにホバー移動が出来るドム系を使っていたりするし。

 ともあれ、連邦軍にとってジム系が非常に多種多様である以上、規格を統一する必要がある。

 それで開発されたのが、ジム・コマンドやジム改といったMSだ。

 ……規格統一をするのに何故2機種? とそんな疑問がない訳でもないが。

 それにファントムスイープ隊を見れば分かるように、1年戦争時代に開発されたMSでもジム・コマンドとかはまだ普通に使われているので、本当の意味で規格統一が行われるのはもっと先になるだろう。

 とはいえ、規格統一がされてジム系のMSが1機種に集約されても、今まで使っていたMSが消える訳ではない。

 精鋭部隊には新型機のジムが与えられるものの、2線級、3線級の部隊には1年戦争で使われていたジムが与えられるのだろう。

 そうしたジムが壊れて使えなくなったり、ジオン軍残党との戦いで撃破されたりしたら、次第に新しいジムが与えられていくという感じになると思う。

 ともあれそんな訳で、連邦軍にとって様々な……それこそ場合によっては、開発した拠点どころか、そこで開発されても個体によって微妙に差異があったりするジムを統一化するのは非常に大きな意味を持つ。

 その大きな意味を持つMSとして開発されたのが、ジム改やジム・カスタムだ。

 そしてシェリーが行っていたのは、ジム・カスタムのテストパイロット。

 ……うん。これって最悪ジム・カスタムが抹消されるような事になってもおかしくないんだが、その辺どうなんだろうな。

 いやまぁ、俺がその辺を心配する必要はないか。

 もしジム・カスタムが抹消されるような事があったら、ゴップやコーウェンに連絡をしてこっちで引き取ってもいいし。

 そう思いながら、俺はユーグとシェリーについて話すのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2430
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1847
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