転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3816話

 ブリッジクルーの叫びを聞いたブルックは、叫んだ相手に向かって叫び返す。

 

「馬鹿をいうんじゃねぇっ! 俺がこのブルワーズをここまで大きくするのに、どこまで苦労したと思ってやがる! それを、こんなどこの誰とも分からねえ奴に組織を譲れだぁ? 本気で言ってるのか、てめえっ!」

 

 その言葉には、ブルワーズを率いているだけの迫力があった。

 実際、降伏しようと口にしたブリッジクルーは、ブルックのその言葉に何も言えなくなったのだから、ブルワーズを率いてる立場というのは伊達ではない。

 伊達ではないが……

 

「なら、このまま死ぬか? こっちとしては、別にお前を殺して組織を乗っ取ってもいいんだ。それでも一応生かしておくというのは、こっちの温情によるものだというのを忘れるなよ」

 

 その言葉に、ブルックは何も言えなくなる。

 実際、こうして交渉をするのが面倒なら、とっととブルックを殺してしまった方が手っ取り早いのは事実だ。

 それでも実際にそのような行為をしないのは、マーベルやシーラがいるからとうのが大きい。

 

「……俺を殺して組織を乗っ取っても、組織の運営ってのは簡単じゃねえ。なら、どうだ? クダルがこういう風になっちまった以上、誰かが組織のNo.2になる必要がある」

「馬鹿か、お前は? このままお前を殺せば、俺がこの組織のNo.1だ。なのに、何でそこでわざわざNo.2になる必要がある?」

「だから、組織の運営ってのはそう簡単じゃねえんだよ! それくらい分かるだろ!? ……な、なら、お前がNo.1でもいい。その代わり俺がNo.2として組織の運営を行う。それならいいだろ?」

 

 必死に自分が生き残り、そしてどうにかしてブルワーズという組織に残ろうとするブルック。

 こいつが言っていたように、自分で組織を成長させてきたと思えば、そう思うのもおかしくはないのだろうが。

 しかし、ブルックにとってブルワーズを簡単に手放す訳にはいかないのは事実かもしれないが、だからといって俺がそれに素直に従う必要はない。

 

「答えは否だ。もしくは、拒否、嫌、No……好きな言葉を選べ」

「き、貴様……」

「お前が色々と考えているのは分かるが、別に俺も現在ブルワーズに所属している全員を殺そうとか、追放しようとか、そんな風には思っていない。それこそお前が言うように取引をする相手とか、そういう情報は必要だしな」

 

 また、これはわざわざ口にする必要はないが、昌弘達ヒューマンデブリが知らない、この世界の常識、あるいは歴史といったものを知っている人材も欲しい。

 そんな俺の言葉を聞いたブリッジクルーのうち、半数近くが安堵した様子を見せる。

 今の状況からすると、下手をしたら自分も殺されるかもしれないと思っていたのが、俺の言葉でそれが否定されたのは大きかったのだろう。

 

「なら、俺も……」

「だが、お前は駄目だ」

 

 俺も助けて欲しい。もしくは、俺もブルワーズに残してくれ。

 そんな風に言いたかったのだろうブルックの言葉を、即座に却下する。

 

「何故だ!」

 

 それが納得出来ないといった様子で叫ぶブルック。

 そんなブルックに、俺は大きく息を吐いてから口を開く。

 

「分からないか? このブルワーズでは、ヒューマンデブリを消耗品として使っている。そんな組織として作り上げたのはお前だ」

「……何でそこまでヒューマンデブリに肩入れする? 連中は所詮デブリだぞ。それも宇宙ネズミだ!」

 

 多分、これがこのオルフェンズ世界における者達の一般的な認識なのだろう。

 あるいは、俺も最初からこのオルフェンズ世界で生まれ育っていれば、ヒューマンデブリという存在を受け入れていたかもしれない。

 場合によっては、俺がヒューマンデブリになっていた可能性もあるし。

 だが、俺はこのオルフェンズ世界に生まれ育った訳ではない。

 代わりに、多くの戦場を潜り抜け、その際にはかなり殺してきたが。

 

「それはお前の価値観だろう。それを否定する気はないが、それを俺に強制されても困る。……さて、これが最後だ。素直にブルワーズから出て行くか、あるいはここで死ぬか。好きな方を選べ」

「ふざけるなぁっ!」

 

 その叫びと共に、ブルックは懐から拳銃を取り出し……

 

「馬鹿が」

 

 次の瞬間、白炎によってその身体が一瞬にして燃やしつくされる。

 それこそ炭となるだけではなく、その炭すら一瞬で燃やしつくしたのだ。

 ブルックの行動は、逆上してのものであったのは間違いない。

 だが同時に、武闘派として知られる海賊を率いてるだけあって、拳銃を取り出してこちらを狙う速度はかなりスムーズだった。

 それこそ、その外見からは想像出来ない程に。

 だが、ブルックにとって不幸だったのは、ブルックが相応の腕利きであるのは間違いないが、それはあくまでもこのオルフェンズ世界の基準でしかなかったという事だろう。

 オルフェンズ世界はMSとかがあるのを見れば分かるように、科学技術の発達した世界だ。

 魔力や気といったものは存在しない。

 いやまぁ、もしかしたら人知れず存在している可能性もあるが。

 

「ひ……ひぃっ!」

 

 ブルックが一瞬にして消滅……いや、焼滅したのを見たブリックジルーの1人が悲鳴を上げる。

 

「静まれ」

 

 しかし、その悲鳴も狛治が一言口にしただけで、静まりかえる。

 

「悪いな、狛治。……さて、そんな訳でブルワーズを率いていたブルックは、自分の信念により俺と敵対して殺された」

 

 実際には追い詰められた結果そうなったというのが正しいのだろうが、歴史は勝者が作るものだ。

 そうである以上、ブルックが何も言えない以上、俺の言葉が正しくなる。

 実際、ブリッジクルーの面々も俺の言葉に言い返したりはしない。

 ここで言い返せば、もしかしたら自分もブルックの後を追う事になるかもしれないと、そんな風に思ってるのかもしれないな。

 あるいは単純に混乱しているだけか。

 

「そんな訳で、これでブルワーズは俺の支配下に入った。……いわゆる、下剋上だな。ちょっと違うか?」

「違うわね。下剋上というのは、正確には部下だった者が起こす行為だもの。アクセルは別にブルワーズに所属していなかったのだから、下剋上ではないわね」

 

 マーベルの突っ込み。

 相変わらず日本の文化には詳しいな。

 

「そういうものか。とにかく、下剋上ではないにしろ俺達が勝利したのは間違いない。そんな訳で、このブルワーズは俺が乗っ取った。そしてお前達は俺の指揮下にある。それはいいな?」

 

 ブリッジクルーに尋ねると、それを聞いた全員が素直に頷く。

 ここで逆らうような馬鹿がいなくて、こちらとしては素直に助かったな。

 

「よし。そうなると、残るのはもう1隻の強襲装甲艦と輸送艦だな。向こうにはまだ俺がブルワーズを乗っ取ったのは分からない筈だ。そうなると……どうだ? こっちから連絡を入れて、俺に従うように言えば素直に従うと思うか?」

「それは……多分無理かと」

 

 ブリッジクルーの1人が、恐る恐るといった様子で言ってくる。

 

「ブルックは死に、クダルはこの有様だ。それでもまだ逆らうと?」

「はい。俺が言うのも何ですけど、海賊をやっているような者です。その……貴方がブルワーズを乗っ取ったと言っても、それで素直に指揮下に入るとは思えません」

「だろうな。なら、どうすればいい?」

「それは、その……」

 

 話していた男は、昌弘達に視線を向ける。

 

「向こうにもMSがありますが、それを乗っているのはヒューマンデブリの者達です。つまりクダルがいなくなった以上、MS戦力はこちらのものと考えてもいいかと。後は、強襲装甲艦にいるヒューマンデブリを説得出来れば」

 

 へぇ、こいつは素直に進言してくるな。

 ブルックが死んだ以上、こっちについた方がいいと考えたのか。

 

「なら、輸送艦は?」

「そちらにはMSは配備されてないので、強襲装甲艦2隻がアクセルさんの手に落ちたと知れば、抵抗は出来ないかと。ただ、降伏しても殺さず、このままアクセルさんの部下として働くか、あるいは追放という形を取ると宣言して貰えれば」

「そのくらいは構わない。……というか、ブルワーズじゃなくてシャドウミラーと名前を変えても、人が多すぎると厄介だし」

 

 俺の下に残ると決めた者に対しては、俺がそれを率いる立場である以上、きちんと食わせて行く必要がある。

 これが例えば10人程度なら、空間倉庫の中には大量に食料があるので、食うのには困らない。

 最悪、混沌精霊の俺は食事をしなくてもいいし。

 俺の場合、食事はあくまでも娯楽でしかないのだから。

 敢えて娯楽以外の食事の利点を挙げるとすれば、料理は俺の腹に入った時点で魔力となって吸収されるので、魔力回復効果があるのか?

 もっとも、元々が莫大な俺の魔力だ。

 その上、時間経過と共に魔力が回復するスキルも持っているので、食事は必ずしも必要という訳ではないのだが。

 ともあれ、海賊を止める以上は何らかの仕事をして稼ぐ必要がある。

 まだそれが、傭兵なのか、ジャンク屋なのか、あるいはいっそ海賊に対する海賊とかなら、問題はないかもしれないな。

 そんな訳で、まだどうやって食べて行くのかを決めてはいない以上、ブルワーズの人数をそのままという訳にはいかないだろう。

 最善なのは……人数は半分くらいになる事か?

 そうなると強襲装甲艦2隻と輸送艦1隻をそのまま運用というのは難しくなるかもしれないが。

 とはいえ、使えなくなったら空間倉庫収納……まぁ、ネズミやゴキブリがいればそれも難しいが。

 

「ありがとうございます。では、早速ですがMSで出撃すると同時に、他の2艦にも通信を送りたいと思うのですが、構いませんか?」

「ちょっと待て。……昌弘、そういう事らしいが問題ないか?」

「え? あ、はい。MSで出撃するのは構いませんけど、それで大人しく他の連中がこっちの言う通りにしてくれるかは……やってみないと分かりません。多分大丈夫だとは思いますけど」

 

 同じヒューマンデブリでも、必ず仲間になるとは断言出来ないらしい。

 その辺は結局人なのだから仕方がないのかもしれないが。

 

「取りあえず通信で既にブルックは死んでクダルも戦力としては使い物にならない。そう知らせれば、ヒューマンデブリ達もこっちに味方をするんじゃないか?」

「えっと、それなら多分大丈夫だとは思いますけど」

「なら、それでいい。早速行ってくれ。……それと、これからMSを動かすけど特に問題ないといったように通信を入れろ。何もない状況でいきなりMSを出したりしたら、怪しまれるだろうしな」

「分かりました!」

 

 ブリッジクルーの中でも通信を担当している男が、俺の言葉に慌てたように返事をする。

 

「一応言っておくが、妙な真似はするなよ? ブルックの二の舞になりたくはないだろう?」

 

 ビクリ、と。

 通信を担当している男は、俺の言葉に身体を震わせる。

 それだけブルックの死に様は衝撃的だったのだろう。

 シャドウミラーの面々、あるいはネギま世界やペルソナ世界の者達なら、魔法とかそっち系にも理解があるので、白炎による攻撃だと認識出来てもおかしくはない。

 しかしこのオルフェンズ世界においては、魔法は存在しない。

 だからこそ、ブルックが白炎によって一瞬にして焼き殺され、それこそ炭も灰も残らず……まさに焼滅という表現が相応しい状況になったことは、ブリッジクルー達にとって恐るべき光景だったのだろう。

 

「わ、分かっています。そんな事は絶対にしません!」

 

 恐怖からか、必死に通信を担当している男が言う。

 この様子なら大丈夫か。

 ……いや、寧ろ怯えすぎて向こうに疑問を抱かれたりしないか?

 男の怯えようを見て、そんな風に思ってしまう。

 とはいえ、昌弘達が既に格納庫に行った以上、今更の話か。

 

「ああ、そうだ。格納庫にもMSが出撃するから、その辺については伝えておけ。クダルは用事があって出撃出来ないが、昌弘達だけで出撃するとな」

「分かりました」

 

 ブリッジクルーの男は、そんな俺の言葉に素直に従う。

 どうやらこちらは、通信担当の男よりはまだ怯えていないらしい。

 これはいっそ役割を交換した方がいいんじゃないか?

 そんな風に思いつつ、俺は通信担当の男に告げる。

 

「MSが出撃したタイミングで、強襲装甲艦と輸送艦に通信を入れろ。もっとも、MSが出撃したのを見れば、一体どうしたのか聞く為に向こうから通信を送ってくるかもしれないが」

 

 幾ら海賊とはいえ、MSの出撃というのは勝手に出来るものではない。

 とはいえ、ブルックがどういう風にブルワーズを運営していたのかは分からないから、もしかしたら通信を送ってくるかもしれないが。

 

「その、アクセルさん。向こうの強襲装甲艦や輸送艦だけではなく、この艦はどうします? アクセルさんがブルワーズを乗っ取ったのを知ってるのは、ブリッジにいる面々だけですし」

「ああ、そうだな。なら、他の2艦に事情を話すのと同時に艦内放送で知らせるか」

 

 そう言った時……ちょうどMSが出撃していくのがブリッジの映像モニタに映し出されるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:2510
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1863
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