転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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祝、転生とらぶるがプロ・アマ含めて世界で5番目に文字数の多い小説となる。

詳しい内容は活動報告に書いてあるので、気になる方は以下のURLからどうぞ。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=297856&uid=263439


3820話

 取りあえず、エイハブ・リアクターについては数個……具体的には5個だけ確保するという事になった。

 エイハブ・リアクターを確保する事の危険性を教えてくれた男も、多分それくらいなら問題はないと思うと、自信なさげにだが言っていたし。

 確実にそれで大丈夫とは言えないらしい。

 実際、この高密度デブリ帯に一体どれだけのエイハブ・リアクターがあるのかは、全く分からないらしいし。

 そしてどのくらいエイハブ・リアクターを確保すれば大きな影響が出るのかも分からないらしい。

 うーん、個人的には自分で確保……ホワイトスターの技術班に対するお土産用としても数個確保して起きたかったんだが。

 まぁ、エイハブ・リアクター単体ではなく、MSを確保すれば自然とエイハブ・リアクターもついてくると考えれば、そこまで無理をする必要はないか。

 そんな訳で、取りあえず数個だけで我慢する事にする。

 ……ちなみに、クダルが使っていたガンダム・グシオンも、実際は高密度デブリ帯に漂っていたガンダム・フレームを見つけた物らしい。

 実際にはクダルが入手するまで、複数の海賊団を経由していたという話だが。

 高硬度レアアロイで出来たフレームは厄祭戦の時に使われた奴がそのままでまだ使えるらしいので、そういう高密度デブリ帯にあっても特に問題なく使えたんだろうな。

 勿論、整備とかそういうのは必要なんだろうが。

 

「ねぇ、アクセル。火星に行くのはゲートを設置する必要もあるからでしょう?」

 

 応接室……というか、既に俺達の部屋になった場所で、マーベルがそう聞いてくる。

 

「それも狙いの1つだな」

 

 このオルフェンズ世界において、現在集まっている情報からするとゲートを設置するのに最適な場所はやはり火星だ。

 勿論、ギャラルホルンの力の強い地球や月でも、ゲートを設置出来る場所は探せばあるだろう。

 幾ら何でも、地球や月を完全に……その全てを把握している訳ではないのだから。

 そうである以上、ゲートを設置しようと思えば出来る。

 出来るが、そうするとギャラルホルンと衝突する可能性が高くなるのも事実だろう。

 何しろ、ギャラルホルンにしてみれば気が付かないうちに自分達の領土内に異世界の国と通じるゲートが設置され、そこから次々と異世界の存在がやって来るのだから。

 ちなみに、実際にはギャラルホルンは国ではなく組織なので、自分達の領土というのは正確ではない。

 ただ、このオルフェンズ世界においては国の上にギャラルホルンという組織がいるのも事実。

 そんな訳で、地球と月にゲートを設置するのは危険な訳だ。

 そうなると、残る候補は金星、火星、木星。

 だが金星は刑務所のような場所だし、何より木星と反対側なので却下。

 残りは火星と木星だが、そもそも木星はまだテラフォーミングはされておらず、テイワズの本拠地は正確には木星ではなく木星の近くにある巨大船だ。

 ゲートの性質上、宇宙船に設置するのは無理な訳で、そうなると最終的に残ったのは火星となる。

 ゲートの存在が知られても、植民地である火星ならそこまで大きな問題にはならないだろうし、見つかる可能性も低い。

 また、もし見つかってギャラルホルンと戦う事になっても、地球や月にいるギャラルホルンを相手にするよりはかなり楽だろう。

 地球から遠く離れた火星だけに、どうしても戦力はそこまで多くを用意出来ないだろうし。

 

「となると、やっぱり火星に行く理由としてエイハブ・リアクターは必要じゃない?」

「それは否定しない」

「オーラバトラーがあれば、私も戦力になれたんだけどね」

 

 マーベルは不満そうな様子を見せるが、生憎とオーラバトラーは全てホワイトスターだ。

 

「もしマーベルやシーラと合流すると知っていれば、オーラバトラー……いや、グラン・ガランも持ってきたんだけどな。ちなみにグラン・ガランも含めて、オーラバトルシップは全て修理が完了してるぞ」

 

 オーラバトラーが宇宙でも使えるというのは、技術班の実験で判明している。

 オーラバリアによってのものだろう。

 ただし、オーラバリアは基本的にパイロットのオーラ力に比例する。

 バイストン・ウェルの者達であってもオーラ増幅器があればオーラバトラーを操縦出来るが、それでも個人のオーラ力というのは大きい。

 そういう意味では、オーラ力の弱い者がオーラバトラーに乗って宇宙に行くのは自殺行為なのだが……マーベルならそういう心配はないだろう。

 

「ないものを言っても仕方がないわよ。ただ、そうなると……マン・ロディだったかしら。そのMS? とやらは阿頼耶識システムがないと操縦出来ないんでしょう? となると、ガンダム・グシオン……はアクセルが使うのよね?」

「そうなるな」

「だとすれば、私が乗る機体はないことになるんだけど。新しいMSを入手出来るまでは暇になりそうね」

 

 そうなるな。

 そう言おうとしたが、ふと思いつく。

 

「ちょっと待ってくれ。……何とかなりそうかもしれない」

 

 俺の空間倉庫には、ニーズヘッグが収納されている。

 とはいえ、ニーズヘッグは俺の専用機である以上、マーベルには使わせられない。

 ……いや、一応使おうと思えば使えるのだろうが、T-LINKシステムによる操縦を前提としたシステムである以上、オーラ力は持っていても念動力を持っていないマーベルにニーズヘッグは使えない。

 しかし、それはニーズヘッグだからこそだ。

 そして俺の空間倉庫には、ニーズヘッグ以外に2機の機体が収納されている。

 ミロンガ改とサラマンダー。

 ミロンガ改はミロンガを改修した機体で、機動性と運動性は阿頼耶識システムを使ったMSに匹敵する、あるいはそれ以上の威力を発揮するが、防御力という点では皆無に等しい。

 あ、いや。防御力についてはそこまで低い訳ではないか。

 寧ろミロンガよりも防御力は高いだろう。

 ジャマー、ブレイズ・ルミナス、G・テリトリー、Eフィールド、PS装甲。

 これらの防御力を総合的に考えると、それこそガンダム・グシオンよりも高い防御力を持っているだろう。

 そしてサラマンダー。

 これはマクロス世界で入手したYF-29を技術班が改良した機体だ。

 この機体の大きな特性は、ファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態に変形可能な事だろう。

 ジャマー、ブレイズ・ルミナス、Eフィールド、ピンポイントバリアと、ミロンガ改よりは低いが、それでも普通に考えれば十分なだけの防御力を持つ。

 ただ、問題なのは……ミロンガ改にしろ、サラマンダーにしろ、メインの武器はビームなんだよな。

 特にミロンガ改は、ビームサーベルとビームマシンガンが主武器だ。

 エナジーウィングのよる攻撃もあるが、これは基本的に広範囲に攻撃をするタイプなので、少数のMSを相手にする場合、どこまで効果があるか。

 唯一オルフェンズ世界のMSに効果がありそうなのは、S-11ミサイルだろう。

 ナノラミネートアーマーであっても、高硬度レアアロイによるフレームであろうと、S-11ミサイルでなら破壊出来ると思う。

 ただし、問題なのは在庫に限りがあるという事だろう。

 空間倉庫に予備のミサイルはかなりあるが、それでも在庫を補充出来ない以上、あまり大量に使いたくはない。

 となると、サラマンダーか。

 ビームバルカンやビーム砲はナノラミネートアーマーには効果がないかもしれないが、幸いなことにサラマンダーの主武装はグラビトンガンポッドだ。

 このグラビトンガンポッドは、その名の通り重力波砲だ。

 つまり、ナノラミネートアーマーであっても防げない……筈。

 実際に試してないので何とも言えないが。

 これが俺なら、精神コマンドの直撃を使えば……うん? バリアの類ではないけど、どうなんだろうな。

 まぁ、これも後で試せる時に試してみればいいか。

 

「サラマンダーという機体が空間倉庫に入っている。オーラバトラーと違って操縦は難しいが、オルフェンズ世界のMSを相手にしてもダメージを与えられる武器がある筈だ」

 

 そう言い、マーベルに対してサラマンダーの説明をする。

 オーラバトラーは操縦桿とかがあるが、基本的にそれらは補助でしかなく、自分の考えた通りに機体が動く。

 そういう意味では、操縦の難易度そのものは難しくはない。

 ……一定以上のオーラ力が必須という点では操縦の難易度以前に操縦出来るかどうかという点で非常に難しいのだが。

 

「もしマーベルがサラマンダーに乗る気があるのなら、後で渡すが……どうする?」

「乗るわ」

 

 一瞬の躊躇なく、マーベルがそう言う。

 

「話を聞いていましたが、それならアクセルがそのサラマンダーとかいう機体に乗って、マーベルがガンダム・グシオンに乗ってもいいのではないですか?」

 

 シーラのその言葉に意表を突かれる。

 そう言えばそうなんだよな。

 俺がガンダム・グシオンに乗るのは決まっていて、マーベルをサラマンダーやミロンガ改に乗せるのを既定路線として考えていたが、シーラの言うようにマーベルがガンダム・グシオンで、俺がサラマンダーやミロンガ改でもいいんだよな。

 ガンダム・グシオンは、オルフェンズ世界のMS。

 しかも、ブルワーズのMS隊の指揮官機だ。

 そうである以上、当然ながらナノラミネートアーマーのMSを相手にしても倒せるだけの武器はある。

 ……とはいえ、俺が見た限りではクダルが愛用していたのは巨大はハンマーだったが。

 それはそれでどうよ? と思わないでもない。

 マーベルがああいう武器を使いこなせるかどうかという問題もある。

 オーラバトラーは、明らかに力や装甲ではなく、技量や運動性を重視した兵器だ。

 オーラバトラーの中でも重装甲と言われているドラムロとかも、明らかにそちら系だし。

 

「オーラバトラーを操縦していたマーベルには、ちょっと向いていないと思うぞ? 明らかに重装甲だし」

 

 丸いという表現が相応しい、ガンダム・グシオン。

 それ以外にもマン・ロディもまた同様に丸いとという表現が相応しいが。

 つまり、それがブルワーズの中でのMSの運用傾向なんだろう。

 ブルワーズにしてみれば、MSはかなり高価だ。

 それだけに、戦いの中で撃破されるのは避けたいのだろう。

 ナノラミネートアーマーとはいえ、絶対無敵という訳ではない。

 だからこそ、攻撃されても耐えられるように高い防御力を持つ厚い装甲を用意したのだろう。

 ……もっとも、厚い装甲にすれば、当然ながら重量が上がる。

 重量が上がれば動きが鈍くなるので、追加のスラスターが必要となり、そうなると最終的には推進剤が多く必要になる。

 UC世界において、ザク改は通常のザクと比べると圧倒的に高性能だったが、その結果としてMSの稼働時間は半分になったという。

 理由は微妙に違うが、活動時間が短くなるというのでは同様だろう。

 

「誰がどれに乗るのかは、取りあえず今はいいか。……最悪、MW……モビルワーカーってのもあるけど、さすがにそれはどうかと思うし」

 

 MWはそれなりに使える戦力なのは間違いない。

 ちなみこのMWというのは、名前にモビルとついてはいるが、MSの簡易版とかそういうのではなく、装甲戦闘車両から進化した形らしい。

 純粋な戦闘力では、とてもではないがMSには敵わないものの、代わりに安価で数を揃えやすいという利点がある。

 また、何よりの利点は、動力炉がエイハブ・リアクターではなく水素エンジンであるという事だろう。

 電子機器に障害を発生させるエイハブ・リアクターと違い、水素エンジンを使用しているMWは街中でも普通に使える戦力だったりする。

 そういう意味では、海賊にしろ、傭兵をやるにしろ、必須の兵器なのは間違いない。

 とはいえ、阿頼耶識があればその小ささもあってかなり使いやすいが……うん。

 やっぱりマーベルに使わせるのはちょっとどうかと思う。

 仕事とかをやらせるには悪くないんだが。

 

「エイハブ・リアクターを確保するのには、MWも使えるんじゃない?」

「まぁ、そうだろうな。エイハブ・リアクターは必須だ。多少……本当に多少だが、俺達がエイハブ・リアクターを確保する事で、この辺りの高密度デブリ帯の配置とかそういうのは変わって恨まれるかもしれないが、その時はその時だ」

 

 それで襲ってきたら、敵だ。

 敵は襲ってMSを始めとした諸々を奪っても構わないし、どうせならこの際ヒューマンデブリを奪っても構わないだろう。

 ヒューマンデブリは純粋に戦力としても悪くないし、今までの扱いを思えばこれからの扱いによって友好的な存在として期待出来るし。

 ……何も知らない子供をそういう風に使うのはどうかと思わないでもないが、それで他の場所でヒューマンデブリとして使われているよりは、待遇のいい俺達に使われた方がいいだろうし。

 

「うん。そう考えれば俺達にとっては悪くないな」

「……ちなみにマーベルがMSやMWに乗るとなると、私はどうすればいいのでしょう?」

「ん? シーラか? シーラは……やっぱり艦長じゃないか?」

 

 グラン・ガランに乗っていた時は、カワッセが艦長だった。

 しかし、その時の経験を考えれば、シーラもこの艦の艦長をやれるのではないか。

 そう思ったのだが、シーラは少し考えてみますとだけ返事をするのだった。

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