転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3955話

「分かっていたけど、軽いな」

 

 グシオン……正確にはグシオンリベイクを操縦しながら、そう感想を口にする。

 宇宙空間を飛ぶグシオンリベイク。

 本来なら宇宙空間だけに無重力なのだが、そんな中でもグシオンを操縦して素直にそう思う。

 重装甲……いや、重装甲という名のダルマ状態から、普通のMSとして改修――個人的には再設計レベルだと思えてしまう――されたグシオンだが、やはり機体が軽量になった事によって、かなり軽快な機動が出来るようになっている。

 勿論、ダルマ状態だった時も各種スラスターによって運動性や機動性は確保していた。

 だが、それはスラスターを使った無理矢理なものであり、結果として推進剤の消費が激しく、戦闘可能時間が短いという欠点も持っていた。

 そんな以前のグシオンに比べて、今のグシオンは違う。

 重量は半分以下になっているのだから、それも当然だろう。

 他にも色々と手を入れられており、MSの機体特性は重装甲から高機動……というのは少し大袈裟かもしれないが、似たような感じになっているのは事実。

 そんな新たなグシオンを、地球外縁軌道統制統合艦隊に向かいながら確認していく。

 とはいえ、別に新たなグシオンの操縦はこれが初めてという訳ではない。

 時間がある時にシミュレータをこなしていた。

 実機に触った回数は……まぁ、そこまで多くはなかったが。

 とにかく今のグシオンは以前のグシオンと比べて機体特性が思い切り違うのだ。

 そうである以上、今のうちにしっかりと機体の癖を覚えておきたい。

 ただし、幾ら機体特性が変わったとはいえ、グシオンである事に違いはない。

 また、俺は今までMSに限らず、多くの機体に乗ってきた。

 中には特に訓練らしい訓練をしないでその機体に乗ったりした事もある。

 そういう風な感じで考えれば、改修されたこのグシオンに乗っても特に問題はなかった。

 

「お、来たな」

 

 グシオンに乗って十分に近付いたところで、ようやく地球外縁軌道統制統合艦隊は行動を開始する。

 もっとも、それは全艦が一斉に主砲を発射するというものだったが。

 えっと……うん。マジか?

 いや、実戦経験のなさを考えればおかしくはないのか。

 あるいは自分達なら絶対に負けないと、そのように思っているのか。

 その辺についての詳細は分からないものの、向こうがグシオンに向かって主砲を撃ってきたのは間違いない事実。

 事実ではあるものの、それは普通に考えれば意味のない行為だ。

 いや、勿論戦艦の主砲が命中すれば、ナノラミネートアーマーであってもコックピットは容易に潰れて、パイロットは死ぬだろう。

 だが……それはあくまでも攻撃が命中すればの話だ。

 MSを相手に戦艦の主砲を命中させるというのは、そう簡単な事ではないのだから。

 あるいは砲撃手の技量が超人的なものであれば、もしくは他に類を見ない程の幸運の持ち主であれば、また話は別かもしれない。

 しかし、生憎と向こうにはそういう者達はいない。

 一体何を思って戦艦の主砲による攻撃を、MSに対して行ったのか。

 これがもっと後方にいるこっちの母艦に向けて攻撃するのなら、まだそうする理由も分からないではない。

 あるいは……地球外縁軌道統制統合艦隊は式典とかで使われる事が多い者達らしいので、儀礼的な意味があるとか?

 もしくは……こうして1機で出て来たのを見て、アリアンロッド艦隊と戦ったサラマンダーのパイロットかもしれないと認識し、MS戦では勝ち目がないと判断したが故に、艦砲射撃でどうにかしようと思ったのか。

 後者なら、それなりに考えられているな。

 そんな風に思いつつも、俺は前方から飛んでくる砲弾を次々と回避していく。

 とはいえ、このままだとちょっと不味いか?

 具体的には、俺やグシオンではなく、背後にいるグラン、ガラン、ジャコバ、イサリビ、降下船。

 俺が回避した砲弾は、当然ながらそのまま後方に飛んでいく。

 そうなると、場合によっては俺が回避した砲弾がこっちの船に被害を与える可能性もある。

 そうならないようにする為には、俺が移動する方向を変える必要があった。

 もっとも、宇宙空間である以上は一度発射された砲弾は何かに命中するまでずっと飛んでいく。

 その攻撃がいつ止まるのかは、それこそ俺にも分からなかった。

 

「MSを相手に、いつまで撃ってる……うん?」

 

 主砲の砲撃は続いているものの、その間も俺の操縦するグシオンは地球外縁軌道統制統合艦隊に向かって距離を詰めていた。

 そうして十分に距離が縮まったと向こうも判断したのだろう。

 主砲の砲撃はそのままに、戦艦からMSが出撃してきたのを確認出来た。

 戦艦が砲撃しているのにMSを出撃してくる辺り、そのような事をしても問題がないくらいに練度があるのか、それとも命中するという事を認識もしていないのか。

 ……さすがに後者はないよな。

 そんな訳で、戦艦の砲撃が続く中でMSが纏まってこっちに向かってやって来る。

 数は……10機に届かない?

 こちらで確認出来るのは、6機だけだ。

 

「マジか」

 

 思わずそう呟く。

 このグシオンではなくサラマンダーだったが、アリアンロッド艦隊ですら俺を倒すのに数十機のMSを派遣してきたのだ。

 ……その上、結局そのMS隊はサラマンダーを捕獲や撃破は勿論、ダメージを与える事すら出来なかったが。

 俺が今操縦しているのはグシオンで、サラマンダーではない

 そう考えれば、ある意味では地球外縁軌道統制統合艦隊が6機しかMSを派遣してこないのは分からないでもない。分からないでもないが……それでもアリアンロッド艦隊の時と同じような戦術――という程大袈裟なものではないが――であるのに、その戦闘結果を知らない筈はない。

 あるいは知った上での行動か?

 地球外縁軌道統制統合艦隊にしてみれば、アリアンロッド艦隊に対しては思うところがあってもおかしくはないし。

 何しろ地球圏で何らかの騒動があれば、出るのは基本的にアリアンロッド艦隊だ。

 その為、地球外縁軌道統制統合艦隊は式典とかにしか出る事が出来なくなっており、その結果がお飾り扱いだ。

 いやまぁ、確かに相手が違う――パイロットは双方共に俺だが――とはいえ、同じような戦況でアリアンロッド艦隊が倒せなかった相手を地球外縁軌道統制統合艦隊が倒せば、その実力を周囲に示す事が出来るだろう。

 ……あくまでも倒せればの話だが。

 向こうがグシオンと俺をどういう風に認識してるのかは分からない。

 エイハブ・リアクターの周波数から、この機体がグシオンだというのは向こうも十分に理解しているだろう。

 それはつまり、火星支部との戦いについての情報も入手してる筈だ。

 なのに、MSが6機だけ?

 勿論、火星支部というのはギャラルホルンにしてみれば本流から外れた場所だ。

 そういう場所にいるパイロットは落ちこぼれという認識なのか?

 クランクやアインはそれなりの技量だったが。

 ともあれ……

 

『我ら、地球外縁軌道統制統合艦隊のMS隊! そこのMS、大人しく降伏しろ!』

 

 オープンチャンネルで行われる降伏勧告。

 いやまぁ、これもさっき思ったように普通に考えれば間違っていない選択ではある。

 例え相手に実戦経験がなくても、6機のMS……しかもこうしている今も艦砲射撃が続いているとなれば、もしここにいるのが普通のパイロットなら、勝ち目がないと考えて降伏してもおかしくはない。

 おかしくはないが……やっぱりこの連中は俺達の情報を貰ってないのか?

 

『どうした、降伏するのかしないのか、早く返答をしろ! こちらもいつまでも待ってはやらないぞ!』

 

 さて、どうするべきか。

 まぁ……仮にもこうして降伏勧告をしてきた相手だ。

 不意打ちで撃破するというのは止めておいてやろう。

 

「答えは……馬鹿めだ」

 

 オープンチャンネルでそう返信すると、それを聞いた瞬間に敵の1機……恐らく先程の通信を送っていたのだろうMSが120mmライフルの銃口をこちらに向けてくる。

 ちなみに地球外縁軌道統制統合艦隊のMSだが、グレイズ系のMSなのは間違いない。

 ただし、肩のスラスターであったり、頭部のアンテナ部分が違っていたりするが、全体的なシルエットとしてはグレイズ系だし。

 シュヴァルベ・グレイズとはまた違った意味で高機動型のグレイズといった感じか。

 となると、鹵獲しない手はないな。

 そんな事を考えつつ、グシオンのスラスターを使ってライフルの弾丸を回避する。

 そのまま間合いを詰めグシオンの武器であるハルバードを右手に持って振るう……と見せ掛け、リーダーを助けようと近付いてきた別の敵のコックピットにハルバードを叩き付ける。

 これで1機。

 そのまま左手に持つライフル……グレイズのライフルを改修したらしいそのライフルの銃口を、リーダー格のフォローに入ろうとしていた別の敵に向け……

 

「直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使い、トリガーを引く。

 放たれた弾丸は、意表を突かれたかのように全く防いだり回避したりといった様子を見せず、敵MSのコックピットを貫いた。

 これで2機。

 残り4機だが、仲間があっさりと2機撃破された事で動揺したのか4機の動きが鈍くなる。

 こういうのは阿頼耶識を使っていた方が動揺が如実にMSの挙動に出るんだが、当然ながらこの敵はギャラルホルンである以上、そこまで動揺が操縦に影響したりはしない。

 それでも動揺してるのは間違いなく、そのまま続けて直撃を使い、3機、4機、5機と連続して撃破していく。

 ここまで動揺するという事は、もしかしたら本当に俺の事を知らなかったのか?

 サラマンダーはともかく、火星での戦いのデータくらいは共有してるのかと思ったが。

 ……あ、でも火星に来ていたのはマクギリスか。後はガエリオもいたが。

 そしてマクギリス的には俺達の行動に期待している以上、火星での戦闘データについては報告していない可能性も……いや、ガエリオもいる以上、やっぱりそれはないか。

 

「さて、大人しく降伏するのなら死なないですむが、どうする?」

 

 出来ればこのグレイズ系統のMSは1機くらい無傷で確保したいので、先程向こうがやったようにオープンチャンネルで降伏勧告をする。

 だが、仲間が次々と死んでいく光景を見ていたリーダー格の男は、そんな俺の言葉が切っ掛けになったように長剣を振るってくる。

 グレイズ系のMSである以上、バトルアックスでもいいと思うんだが……いや、地球外縁軌道統制統合艦隊は式典とかに出る事が多いんだったか。

 だとすれば、式典での行動はバトルアックスよりも長剣の方が相応しいのは間違いない。

 そういう意味で、長剣を持っているのはそうおかしな話でないが……

 

「残念だ」

 

 長剣の一撃を右手に持ったハルバードで弾く。

 グレイズ・フレームとガンダム・フレーム。この2つのフレームの最大の違いは、エイハブ・リアクターの数だ。

 ……いや、この場合はガンダム・フレームとそれ以外のフレームと分類した方がいいか。

 1基のエイハブ・リアクターと、2基のエイハブ・リアクター。

 コスト的には当然前者の方が優秀だが、MSが出せる力となると、やはり後者の方が上となる。

 その結果として、長剣はハルバードによってあっさりと弾かれ、そのままハルバードによって敵MSのコックピットを潰す。

 これで6機。

 こうして俺の方に向かってやって来たMSは全機撃破される事になった。

 さて、そうなると地球外縁軌道統制統合艦隊はどう出る?

 そう思ったが、そんな俺の思いに応えるかのように、多数のMSが出撃してきた。

 また、戦艦からの艦砲射撃も先程より勢いが増している。

 どうやら向こうにとって、先発隊の6機が撃破されたのはかなり衝撃を受けたらしい。

 それだけではなく、怒り狂わせるにも十分だったのだろう。

 それが大量に……10機、20機、30機、40機……更にはもっと出撃してきているMSを見れば明らかだった。

 というか、地球外縁軌道統制統合艦隊はこんなにMSを有していたんだな。

 いや、考えてみればそうおかしな話ではないか?

 何しろ向こうはアリアンロッド艦隊と違って基本的に実戦はない。

 つまり、機体が撃破したり、そこまでいかずともダメージを受けるような事はないのだから。

 つまり、それによって機体が減るという事はない。

 ……もっとも、アリアンロッド艦隊はギャラルホルンの最精鋭の上に、それを率いているのはセブンスターズの1人だ。

 だとすれば、MSの補充とかが難しい事ではないのかもな。

 ともあれ、戦ってみた感じではパイロットの操縦技術は高いものの、実戦慣れはしていない。

 例えるのなら、シミュレータだけをやって操縦技術を磨いたような者達といったところか。

 そういう意味では、俺にとっては非常に倒しやすい相手だ。

 ただ、操縦技術が高い分、素人を倒すよりは難しいかもしれないが。

 そんな風に思いつつ、俺は撃破した6機のMSをグランのある方に蹴り飛ばしながら、敵が来るのを待ち受けるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:340
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1926
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