転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3956話

 こちらに向かってきた地球外縁軌道統制統合艦隊のMSだったが、気が付けばそのうちの半分近くは俺を迂回するように行動していた。

 ……なるほど。地球外縁軌道統制統合艦隊は普段アリアンロッド艦隊に実戦の場を奪われているから、実戦経験がないとばかり思っていたが、こういう戦術をとれるだけの判断力はある訳か。

 最初に俺に降伏勧告してきた6機のMSとの戦闘を見て、それでようやく俺が並大抵の相手ではないと判断したのだろう。

 それによって俺の撃破は諦め、足止めに専念する事にしたらしい。

 それを示すように、地球外縁軌道統制統合艦隊の艦隊から放たれる艦砲射撃も、俺を撃破しようというのではなく、動きを封じるような射撃になっているような気がする。

 ……あくまでも気がするで、実際にそうなのかは分からないが。

 どうしても、最初にこっちにやって来た6機のMSの言動が思い浮かんでしまう。

 ともあれ、この戦いの流れそのものはこっちの予想通りでもある。

 降下船を含めて向こうに残っているMS隊がいれば、あの程度の数――間違いなく向こうが多いが――には対処出来るだろう。

 数ではこっちが不利だが、純粋にMSパイロットとしての技量ではこっちが上なのだから。

 また、実戦慣れという意味でもこっちが勝っているし。

 

「ともあれ……まずはこっちからか」

 

 俺に向かって来たMSの数は、20機程。

 その20機は、先程の6機と違って一気に攻撃を仕掛けてくるような事はせず、俺を包囲する陣形を取ろうとしている。

 包囲をするというのは、悪くない選択肢だ。

 前後左右だけではなく、上下にもきちんとMSを配置しているのは手抜かりがない。

 もっとも、以前夜明けの地平線団も同じような事をしていたが……まぁ、こういうのは有効な戦術だからこそ、多用されるんだろうし。

 だが……やはり実戦経験の少なさがそこにはあった

 具体的には、俺が動くのに合わせて敵が動いているのだが、その際に戸惑い、それが動きに出る事だろう。

 それでも操縦技術の高さによって、近くにいる味方とぶつかったりしないのはさすがだろう。

 ただ……そうして戸惑う動きを見せると……

 

「喰い殺されるぞ?」

 

 呟き、包囲網が完成する直前を見計らい、前方に向かって突進する。

 改修されたグシオンは、腰の後ろがスカート状になっており、そこにスラスターが追加されている。

 背中のスラスターの数も以前より増えており、それにプラスして重装甲を取り払い、運動性や機動性を上げているのだ。

 その結果として、グシオンはあっという間に包囲してるMSのうち、前方にいる3機に向かって突進する。

 そんなグシオンの姿に驚いたのか、敵MSはライフルを撃ってくるが狙いが甘い。

 まさか、自分達が包囲するまで……あるいは包囲した後で攻撃するまで、俺が行動しないとでも思っていたのか?

 もしそうだとすれば、それは甘い、甘すぎる。

 だからこそ、俺が突撃する前に口にしたように、喰い殺されることになる。

 スラスターを使って敵の攻撃を回避しつつ、間合いを詰め、ハルバードを振るう。

 咄嗟に向こうは回避しようとする。

 先程の、最初に出て来た6機との戦いを見ていたからこその反応だろう。

 あの時は最後に戦ったリーダー格が長剣でハルバードを防ごうとしたが、結局それが出来ずに殺された。

 それを見ていたからか、もしくはそういうのとは関係なく本能的な判断だったのかは分からないが、それでも後ろに下がり、ハルバードの攻撃を受け止めるのではなく回避しようとしたのは……向こうにしてみれば、してやったりといった判断だったのかもしれない。だが……

 

「甘い」

 

 スラスターを更に噴射し、空いた距離を一気に詰める。

 向こうにしてみれば、自分が攻撃を回避した相手が、いきなり再度目の前に現れたという事になる。

 驚きか、あるいは単純に何が起きたのか理解出来なかったのか。

 それは俺にも分からなかったが、とにかく向こうが何もしなかったのは間違いない。

 そんな相手にハルバードを振るい、コックピットを潰す。

 接触回線で悲鳴が聞こえてきたものの、俺はそれを無視して左手のライフルを近くにいた1機に向ける。

 

「直撃」

 

 精神コマンドの直撃により、ライフルの弾丸はコックピットを貫く。

 これで2機。

 それを見た残りの1機が長剣を手に攻撃してくる。

 ……正直なところ、これはちょっと意外だった。

 目の前で2機の仲間が殺されたのだ。

 怯えて逃げ出してもおかしくはないと思っていたのだが、まさかこうして攻撃をしてくるとは。

 あるいは地球外縁軌道統制統合艦隊の一員である自分が逃げることは出来ないと、そう思っての行動だったのかもしれないが……

 

「甘いな」

 

 スラスターを全開にし、そのまま後方宙返りをするような形でグシオンを動かし、長剣の一撃を回避。

 同時にその動きを利用してハルバードを下から上に振り上げるような一撃を放つ。

 グシャリ、と。

 MSの股間が潰れる音が接触回線で響く。

 うわ……これはちょっと……うん。自分でやっておいてなんだが、次からは止めておこう。

 そう思いながらも動きは止めず、股間を破壊されたことによってどこか異常が起きたのだろう、動きが鈍ったMSのコックピットにスラスターで態勢を整えながらハルバードの一撃を放つ。

 再び聞こえてきたグシャリという音。

 ただし今回は股間ではなくコックピットが潰れた音だ。

 これを人間で考えてみると、後方宙返りから棒で股間を砕いて、そのままの動きで胴体……コックピットという事を考えると、MS的には心臓? とにかくその心臓を砕くといった事をしてる訳で……うん、妙な想像は止めよう。

 そう思いながら、MSをグランのいる方に蹴飛ばす。

 映像モニタで確認すると、爆発の光とかが見えているから、向こうでも戦いは起きているのだろう。

 だが、向こうに残してきた戦力は何だかんだと強力だ。

 MS20機程度なら対処出来るだろう。

 ましてや、相手は実戦経験のない地球外縁軌道統制統合艦隊だ。

 実戦経験という意味では圧倒的に勝っているシャドウミラーや鉄華団であれば、どうとでも対処は……

 

「っと!」

 

 偶然か、狙ったのか……いや、勿論狙ったんだろうが、艦砲射撃が飛んできたのを回避する。

 あのまま回避しなかったら、恐らく撃破……あるいは大破か、もしくはどんなに頑張っても中破といったところだった筈だ。

 回避するのは難しくはないものの、それでもうざったいのは間違いない。

 丁度グシオンを包囲しようとしていたMS隊の行動が完了したところで、俺は一気にグシオンを動かす。

 ……そう、前方へと。

 MS隊が前後左右上下からグシオンを包囲したのは間違いない。

 だが、今の戦いで前方を塞いでいた3機が撃破された以上、その時点で包囲が崩れたのは事実。

 それは向こうも分かっていた筈だったが……これが実戦経験の少なさだろう。

 このまま俺が動くよりも前に攻撃しようとライフルを撃ってくるMSもいれば、撃破された3機の代わりに自分達が俺の前方に回り込もうとする者といったように、それぞれで違う行動を取る。

 それによって他の者達も更に混乱し……あっという間に包囲は崩れてしまう。

 一瞬だけ、このまま戦艦に向かうかどうかを迷うが、すぐにそれを否定する。

 これが例えば、地球のすぐ側ではなく俺達が通ってきた高密度デブリ帯であれば、MSの母艦となる戦艦を破壊しただろう。

 MSというのは、あくまでも母艦ありきの機体だ。

 特に宇宙ではその特性が顕著だろう。

 高密度デブリ帯のようにMSだけでは火星なり地球なり、あるいはコロニーなりに推進剤が足りずに辿り着けないのなら、パイロットはそのまま死ぬ事になる。

 これがテスラ・ドライブを採用したシャドウミラーの機体なら推進剤はいらないのでそのような場所で残されても推進剤切れとかは心配ないのだが。

 だが、ここは地球のすぐ側だ。

 それこそ地球外縁軌道統制統合艦隊の本拠地からもそう離れていないだろうし、ここで母艦となる戦艦を撃破しても……ギャラルホルンに被害を与えるという意味ではありかもしれないが、MSはそのまま生き残る。

 いやまぁ、俺以外の面々に撃破されるかもしれないが。

 ともあれ、俺達が地球に降下するのを妨害したり出来ないように、地球外縁軌道統制統合艦隊のMSは出来るだけ破壊しておいた方がいい。

 そう判断し、その場で反転する。

 背後からは相変わらず戦艦による艦砲射撃を受けつつ、俺はまず上に陣取っていたMSに向かって進む。

 こうして背後から艦砲射撃を受けつつ進んでいると、まるで俺が戦艦の援護を受けているかのように思えてくるから不思議だ。

 ……というか、地球外縁軌道統制統合艦隊のMS隊にしてみれば、狙いも定かではない艦砲射撃を受けながら俺と戦うというのは、恐怖でしかないんじゃないか?

 MSの数という点では、向こうの方が圧倒的に多いのだ。

 それはつまり、艦砲射撃が誤射された場合、命中する可能性は向こうの方が圧倒的に高い事を意味しているのだから。

 あるいは仲間だから自分達に攻撃が命中するようなことはないとでも思っているのか。

 そう思っている間にもグシオンは俺を包囲していた上の部隊に向かう。

 向こうも自分達に向かって近付いてくるグシオンの存在に気が付いたのだろう。

 揃ってこちらに向けてライフルを撃ってくるが、一般人……というか、普通の人間には無理なスラスターを使い、回避する。

 俺が狙った方向にいる以外のMSのうちの何機かもライフルを撃ってくるが、それも回避し……ちっ、厄介だな。

 俺に向かって攻撃を集中するという事で、動揺していた者達もそこから立ち直ってこっちに攻撃をしてきている。

 仕方がないか。これだけ多くのMSと戦うのならあまり弾丸を消費したくなかったんだが……幸いな事に、グシオンが使っているこのライフルはグレイズの使っているライフル……120mmライフルを改良した物だ。

 そうである以上、弾切れになったら向こうのMSからライフルを奪って使えばいい。

 本来ならFCSとかの問題で奪った火器は使えなかったりするのだが、このオルフェンズ世界においてはそういうのはあまり考えられていないのか、それともMSがMAに対抗する為に作られた為にその辺は考えられてなかったのか。

 その辺はちょっと分からないが、ともあれ奪った武器は普通に使えたりする。

 三日月のバルバトスなんかは、その最たる例だろう。

 そんな訳で、俺は弾丸については気にしない事にした。

 もっとも、グシオンが使っているのはグレイズのライフルではあるものの、グシオンが使いやすいように歳星で改修されている。

 そうなると、弾切れになったからといってライフルを捨てたりはしない方がいい。

 弾切れになったら弾切れになったで、そのまま持ち帰ればいいだけなのだから。

 そんな訳で……

 

「っと、残念。直撃」

 

 敵の攻撃を回避しながら、精神コマンドの直撃を使用し、ライフルを撃つ。

 放たれた弾丸は、まさにカウンターとなってたった今俺に攻撃をしてきた敵MSを撃破する。

 それに再び動揺する敵。

 ……それはそうと、そろそろあの敵MSの名前を知りたいところだな。

 グレイズ系統のMSなのは間違いなく、だとすればシュヴァルベ・グレイズのように名称にはグレイズというのが入ってるとは思うんだが。

 

「動揺しすぎだっての。直撃」

 

 離れた場所にいたMSが撃破されたのに驚いたのか、動揺で再び敵の動きが乱れる。

 素人が。

 思わずそう吐き捨てたくなった俺は、決して間違ってはいないだろう。

 実際に今の状況を考えると、そう言いたくなるのは無理もないのだから。

 向こうにしてみれば、このような展開は完全に予想外なのだろう。

 だからこそ、俺にとってはそのような相手との戦いは容易いものなのだが。

 とはいえ……だからこそ、面倒なという思いがあるのも否定は出来ない。

 素人でありながら、操縦技術は高いというチグハグな存在。

 

「だからって、こっちがその甘いところを見逃すと思うなよ!」

 

 精神コマンドの直撃を利用し、1機、2機、3機、4機、5機、6機。

 1機につき1発で、その全てがコックピットを貫いてパイロットを殺す。

 地球外縁軌道統制統合艦隊のMS隊にしてみれば、俺の攻撃は悪鬼羅刹の如くだろう。

 何しろ本来なら実弾を防ぐナノラミネートアーマーが全く効果を発揮せず、次々と死んでいくのだから。

 だからといって、こっちが向こうの行動に配慮する必要はないのだが。

 そのまま続けて敵を撃破しようと、まだ2機だけ残っていた上方向のMS2機に向かって突っ込む。

 戦いの間、俺を包囲しようとしていたMS達も動揺して混乱していただけではない。

 包囲網を突破されたと判断し、他の場所にいたMSと合流しようとしてはいた。

 だが……それでも一方的に攻撃されているのもあって上手くいっておらず、特に俺が狙った上にいる者達は狙われているという事もあってか、他のMS隊と合流していなかった。

 そんな訳で、その2機を狙おうとしたところで……

 

「うん?」

 

 グランから、信号弾が上がるのを見て動きを止めるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:390
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1936
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