転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4003話

 俺達がどのような戦術を採るのか――俺が突出するのを戦術と評していいのかは疑問だが――を話し合っている間、何故かギャラルホルンの攻撃が始まる事はなかった。

 MSがこないのはまだしも、牽制から攻撃をするといったような事もなかったのだ。

 これは一体どういう事なのかという疑問を抱く。

 アリアンロッド艦隊の練度や指揮系統が一本化されている事を考えれば、わざわざ俺達が動き出すのを待つ必要はない。

 ないのだが……それでもこうして実際に攻撃してくる様子がなかったのを考えると、何かあると見るべきだろう。

 もっとも、アリアンロッド艦隊が何を考えているのかは俺にも分からないが、だからといってこっちが向こうの考えに忖度する必要もない。

 つまり、そうする何かがあるのだろうが……それは一体なんだ?

 まぁ、もし何かあったとしても、こっちはこっちで相応の対応をすればいいだけの話だ。

 そう考え、当初の予定通り俺以外のMSの指揮はアミダに任せ、グシオンに乗った俺はそのままアリアンロッド艦隊に向かって進む。

 そうして丁度こちらの艦隊……艦隊? まぁ、5隻もいるし艦隊と評してもおかしくはないのだろうが、寄り合い所帯である以上は何となく艦隊とは呼べないんだよな。それでも他に呼び名はないし、あっても分かりにくいので、艦隊にしておくが。

 こちらの艦隊とアリアンロッド艦隊の丁度中間程の場所をグシオンが通りすぎた瞬間、アリアンロッド艦隊の軍艦から一斉に射撃が行われる。

 

「いきなりだな!」

 

 当然ながら、艦砲射撃で俺を捉えられる筈もない。

 俺だけを狙ってくるその行動と……そして出撃してきたMS隊が全てグシオンに向かって来ているのを見て、納得する。

 なるほど、そう来たかと。

 アリアンロッド艦隊の狙いは最初から俺だけだったのだろう。

 ドルトコロニーの時の戦いでは、俺に集中攻撃をしつつも、他にも戦力を出していた。

 それは別におかしな事ではない。

 サラマンダーを確保しようという思いはあっただろうが、だからといって残りのシャドウミラーや鉄華団のMSを自由にさせると、アリアンロッド艦隊に大きな被害が出る。

 だが……今回は、その被害を承知の上で、自分達にどんな被害が出ても俺だけは確保しようとしているらしい。

 あるいは撃破か?

 ……いや、こうまでして俺を狙ってくるという事は、俺がサラマンダーを使っていたという何らかの確信があるのだろう。

 それがどういう手段でもたらされた情報なのかは、生憎と俺にも分からない。

 分からないが、アリアンロッド艦隊の狙いを考えると向こうがそう考えているのは間違いない。

 サラマンダーの行動と俺の行動……単機で敵に突出するという方法が同じだと判断したとか、後は地球で使ったミロンガ改とか、その辺の諸々から俺がサラマンダーのパイロットだと判断したのだろう。

 それにしても思い切った行動をする。

 

「とはいえ……それでどうにかなる程の戦力じゃないけどな」

 

 呟き、グシオンのライフルをMSに……真っ直ぐ俺に向かってくる大量のMSのうちの1機に向ける。

 

「直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使い、丁度こちらに向かって飛んできた艦砲射撃を回避し、トリガーを引く。

 放たれた弾丸は、真っ直ぐに飛び……次の瞬間、グレイズに命中し、コックピットを貫く。

 コックピットを貫かれて撃破された自分達の仲間を目の当たりにし、他のMSの動きが鈍る。

 俺がナノラミネートアーマーを貫通する手段を持っているという情報はあっても、自分達の常識からそんな事はないと思っていたのか。

 あるいは話には聞いていたものの、実際に自分の目で見て動揺したのか。

 もしくは、それ以外の理由か。

 その辺りは俺にも分からなかったが、向こうの動きが鈍るのは俺にとっても悪くない。

 

「直撃、直撃、直撃、直撃、直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使うとトリガーを引き、グレイズを撃破する。

 直撃を使った数だけ、グレイズを撃破した。

 味方を連続で撃破され、MS隊の動揺は大きくなる。

 なるのだが、それでも何人かの腕利き、あるいは高い指揮能力を持つ者がいるのか、すぐにMS隊の統率が戻る。

 そして……やはり向かってくるのは、俺のいる場所。

 俺以外の相手は完全に無視している感じだ。

 思い切った行動ではあるが……それはリスクも大きい。

 アミダの能力を思えば、恐らく最低限の護衛を残してそれ以外の戦力はこちらに向けている筈だ。

 

「加速」

 

 精神コマンドの加速を使い、こちらに向かってくるMS隊との間合いを縮める。

 グシオンの右手にハルバードを手にし、敵との間合いを詰めていく。

 グシオンがアリアンロッド艦隊のMS隊との間合いを詰めれば、当然ながら敵の軍艦からの艦砲射撃は出来なくなる。

 もし艦砲射撃をすれば、それこそ味方のMSに命中する可能性があるのだから。

 そうなれば、当然ながら同士討ち、フレンドリーファイアになる。

 軍艦からの艦砲射撃はアリアンロッド艦隊のMS隊に対する援護だったが、グシオンがMS隊に近付けばその艦砲射撃も出来なくなるのだから、ここで距離を開ける理由はない。

 すると向こうのグレイズもバトルアックスを構えるが……

 

「間合いはこっちが有利だ!」

 

 スラスターを使い、一瞬にして後方に下がりつつハルバードを振るう。

 グレイズの振るうバトルアックスが宇宙空間を斬り裂き、ハルバードの一撃がグレイズのコックピットを潰す。

 するとそのタイミングを待っていたかのように、別のグレイズがライフルを撃ってくる。

 勿論、それは1機や2機ではない。

 映像モニタに表示されているだけでも、10機以上。

 

「ちっ!」

 

 スラスターを使い、ハルバードを振るい、ライフル弾を回避している。

 グシオンもナノラミネートアーマーを装備しているので、実際にはライフル弾に当たっても何の問題もない。

 ないのだが、ここで全弾回避する事によってこちらの実力を見せつけ、相手の心をへし折るのが目的の行動だった。

 MSの操縦技術と、何よりステータスの回避の高い数値によって、グレイズからの攻撃を次々に回避していく。

 同時に強引に近くのグレイズに近付くと、ハルバードを使ってコックピットを叩き潰す。

 

『ぐびゃ』

 

 接触回線で悲鳴……いや、断末魔の声か? そういうのが聞こえてくるものの、それはスルーし、コックピットを破壊した状態のままハルバードを大きく振るって敵の集まっている方に飛ばす。

 その動きをしている間にも、敵の攻撃は続く。

 この辺は実戦経験豊富なアリアンロッド艦隊のMS隊といったところか。

 味方が殺されても、動揺しない……あるいは動揺しても、それで操縦にミスが出ない。

 いやまぁ、最初にライフルで狙撃して撃破した時は動揺していたが。

 しかし、グレイズを投擲する動きを使って攻撃を回避するというのは、向こうにとっても予想外だったらしい。

 ライフルの一撃があらぬ方に飛んでいく。

 なお、バトルアックスを持ったグレイズは、味方のグレイズが吹き飛ばされてきたので、それを受け止めたり、回避したりして攻撃のタイミングを逃す。

 パイロットが死んでいるというのは、俺の一撃を見て分かっているだろう。

 だがそれでも、目の前に飛んできた仲間のグレイズがあれば、それ諸共攻撃するといったことは出来ない。

 ……それが出来たら出来たで、ちょっと手強い相手だと認識するけどな。

 ともあれ、仲間を受け止めた敵の動きは、仲間思いではあるのだろう。

 仲間が死んでいても、せめて死体だけは回収しておきたい。

 あるいはその辺については考えておらず、半ば反射的に受け止めただけなのかもしれないが。

 そのような行動は、仲間思いではある。あるのだが……

 

「隙を作ると理解しろ!」

 

 グシオンのスラスターをコントロールし、グレイズを投擲した状態から半ばそのままの状態でバトルアックスを持っている敵に向かって突っ込む。

 当然ながら向こうも近付いてくるグシオンに気が付き、反撃しようとするものの……遅い。

 そして吹き飛ばされたグレイズが近くにいるグレイズの動きの邪魔をする。

 そこに突っ込み、ハルバードを振るう。

 コックピットだけを狙い、最低限の動きで、グシオンの……特に関節部の負担にならないようにしながら、1機、2機、3機、4機、5機、6機、7機、8機、9機。

 続けざまに撃破する。

 勿論、敵もただ一方的にやられているだけではなく、近接組はバトルアックスを使って攻撃しようとしてきたりするし、ライフルを持っている連中は後方から俺を狙おうとする。

 だが、Gを無視出来る俺が操縦するグシオンは、そのような攻撃の全てを回避しつつ、あるいはハルバードの柄でバトルアックスの一撃を受け流し、次々に近くにいた敵を撃破していったのだ。

 とはいえ、向こうも俺の力を知っている以上は、自分達の被害が大きくても怯むことはなく……

 

「うん?」

 

 残った数少ないバトルアックス持ちのグレイズの攻撃を回避しつつ、カウンターでハルバードを突いてコックピットを潰したところで、ふとバルバトスがこっちに近付いて来ているのが見えた。

 他にも、グシオンを包囲しているグレイズが射撃による攻撃を受けているのが見えて……

 

「アミダか」

 

 そう呟いた次の瞬間、アミダの百里が包囲網の外からグレイズを殴り飛ばして突入してくる。

 高機動型の百里は基本的に射撃武器というイメージが俺の中にはあるのだが、オルフェンズ世界のMSらしく射撃武器ではMSを倒すことは出来ない。

 精神コマンドの直撃であったり、ナノラミネートアーマーが効果を発揮しない重力波砲の類でもあれば話は別なのだが。

 ともあれ、そのようなMS事情である以上、当然ながら百里にも近接武器が……敵MSのコックピットを潰す為の武器がある。

 それが、ナックルシールド。

 名は体を表すと言うが、まさにその通りの武器だ。

 分かりやすく表現をするのなら……そうだな、ザクⅡが右肩に装備している盾を手に装備して、それで殴るといった感じか。

 勿論実際には詳細なところは色々と違うが。

 ……百里の高機動性を活かすのなら、ああいう風な間合いの短いナックルシールドではなく、それこそグシオンが使っているハルバードの方が使いやすいと思うのだが。

 

「アミダ、来たのか?」

 

 そうアミダに通信を送りつつも、ライフルを持った敵に向かってスラスターを全開にして近づき、グレイズのコックピットをハルバードで破壊する。

 

『ああ、当初の予定とは違って、敵は完全にアクセルに的を絞っていたようだしね。こっちにいても意味はないから、最低限の護衛を残して援軍に来たんだよ』

 

 アミダの言葉に、なるほどと頷く。

 実際、敵はアミダの言うように俺以外は完全に無視をして、俺だけを狙ってきている。

 そうなると、母艦の護衛をする予定だったアミダ達にしてみれば、特に何もやるべき事がないまま、ただじっとしているだけになってしまう。

 その一方、俺は敵のど真ん中で――つまり包囲されている中で――大暴れをしていた。

 アミダ的には……もしくは向こうにいた者達にしてみれば、その状況で黙って見ているといったことは出来なかったのだろう。

 その為、最低限の護衛を残して俺の援護に来たらしい。

 勝ったな。

 冷静にそう思いながら、少し離れた場所でグシオンから距離を取りつつライフルを撃とうとしたグレイズに向かってハルバードを投擲し、コックピットを潰す。

 そうして俺が周囲の様子を確認すると、バルバトスであったり、マーベルのグレイズも戦場に乱入してきている。

 敵にとって、この状況は予想外……とは言えないか。

 アリアンロッド艦隊のMS隊が俺だけを攻撃するという事をすれば、当然ながら他の戦力が攻撃に転じるというのは、向こうも予想していただろう。

 それを示すかのように、最初は奇襲として包囲網の外からの攻撃に動揺した様子を見せていたアリアンロッド艦隊のMS隊だったが、今は包囲網の一番外側にいるグレイズが反転して包囲網を守るように行動をしている。

 とはいえ……先程までは多くのMSが俺のグシオンに向かって攻撃をしていた。

 それを示すように、グシオンに向かって飛んでくるライフル弾の数も少なくなっている。

 包囲網の外から迫ってくるMSに対応する為に俺に向かう攻撃が減ったのは間違いのない事実だった。

 

「アミダ、いつまで戦う事になると思う?」

 

 グシオンを追ってきた百里に通信を送る。

 

『どうだろうね。向こうも結構なダメージを受けているんだ。このままでは、アリアンロッド艦隊も馬鹿にならない被害になるとは思うけど……けど、向こうにもプライドがあるだろうしね』

 

 その言葉には、なるほどと納得させるに十分だった。

 1機のMSにここまで被害を受けて、それで大人しく向こうが退くとは限らない。限らないのだが……

 

「うん?」

 

 それでも限界を迎えたのか、艦隊から撤退を示す信号弾が上がるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:575
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1973
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