転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4075話

 夜明けの地平線団が誇る、2機のエース機。

 パーソナルカラーを許された、2機のユーゴー。

 その2機は、エースとしての実力を発揮することもなく、あっさりと撃破されてしまう。

 ……エイハブ・リアクターなのか、あるいは何か別の理由なのかは分からないが、とにかく爆発をした。

 一応機体そのものはフレームとかは残っているので、そこまで気にするような事ではないのだろう。

 ともあれ、夜明けの地平線団の士気が下がったのは間違いない。

 この状況で俺がやるべき事なのは、最後の相手……夜明けの地平線団を率いる人物を殺すか捕らえるかする事だろう。

 そんな訳で、エース機の出てきた軍艦……旗艦に向かう。

 当然ながら、向こうにとって俺をそのまま近づけるといったことは出来る筈もない。

 旗艦やその周辺にいる軍艦、そして護衛なのだろうMSによって次々と射撃が行われる。

 とはいえ、そんな攻撃は狙いが甘いので当たるような事はない。

 スラスターをこまめに使い、それによって敵の攻撃を次々に回避していく。

 

「邪魔だ。直撃」

 

 ミロンガ改と旗艦の間に立ちはだかったガルム・ロディに対し、精神コマンドの直撃を使い、ビームマシンガンを撃つ。

 本来なら、ナノラミネートアーマーにビーム攻撃は通用しない。

 だが……それはあくまで、普通ならだ。

 精神コマンドの直撃を使って放たれたビームマシンガンは、次々にガルム・ロディを貫いていく。

 コックピットにいるパイロットも、今の一撃で死んだらしく、動きが止まる。

 

「ん?」

 

 邪魔をしたガルム・ロディを撃破し、旗艦に向かおうとした時……先程の2機のエースが出て来た場所に、再び1機のMS……ユーゴーが姿を現す。

 これは……あの2機以外にもエースがいたのか?

 そう思った瞬間、オープンチャンネルで通信が入ってきた。

 

『聞け、夜明けの地平線団に逆らう愚か者共よ! この俺は、夜明けの地平線団を率いるサンドバル・ロイターである!』

 

 ……本気か、この男。

 今の通信を聞いた瞬間、俺の思った事はそれだった。

 何しろ、組織のトップが前線に出て来たのだから。

 いやまぁ、俺が言えるような事でないのは十分に理解している。

 ただ、俺は自分で言うのも何だが多くの……それこそ、数え切れない程の戦場を渡り歩いた経験を持つ。

 それこそ、このオルフェンズ世界において、俺より多くの戦場を経験した者はいないと断言出来るくらいには。

 その上で、俺は人間ではなく混沌精霊。

 生身で宇宙空間に出る事も出来れば、魔力や気を使った攻撃ではないとダメージを与える事は出来ない。

 それこそ物理攻撃という意味では核兵器であろうと俺には無意味だ。

 そんな俺だからこそ、最前線で戦っているのだが……このサンドバルという男は一体何を考えている?

 いや、その辺については海賊だからこそだと言われると納得は出来るが。

 そしてエースの2機が撃破された以上、こうして自分が直接前線に出て士気を保つ必要があると考えての行動なのだろう。

 

『命を捨てる覚悟があるのなら、掛かってこい!』

 

 そう叫び、あの武器は……円月刀とでも言うべきか。

 その円月刀をそれぞれ1本ずつ両手に持ち、そのうちの右手の円月刀をミロンガ改に向けてくる。

 

「なるほど。なら……行かせて貰おうか!」

 

 オープンチャンネルでそう返し、ミロンガ改をサンドバルのユーゴーに向けて一気に加速させたところで……不意に、横から何かが突撃してくる。

 何だ?

 いきなり現れた何者か……見た事のないMSは、俺とサンドバルの間を遮るように立ちはだかる。

 しかも背中をサンドバルのユーゴーに向けており、前にいる俺に向かって手にした長剣を突きつける。

 

『これは……私の獲物です』

 

 聞こえてきたのは女の声。

 聞き覚えのないその声と、何より見た事がないMS。

 それを考えれば、これが誰なのかは容易に理解出来た。

 いや、正確には誰なのかというのは分からない。

 ただ、俺達の戦場に乱入してきた……押しかけの援軍として姿を現した、アリアンロッド艦隊のパイロット。

 しかも戦線を押し上げていたとはいえ、アリアンロッド艦隊と夜明けの地平線団が戦っているのはもっと後方。

 ここは夜明けの地平線団の陣営の中でも最奥の場所だ。

 そんな場所に姿を現している以上、アリアンロッド艦隊の中でもエースパイロットなのは間違いないのだろう。

 間違いないが……だからといって、俺が獲物を譲る筈もない。

 

「退け。お前の行動は俺達の……シャドウミラーの行動を邪魔している。今ここで退かない場合、ラスタルに厳重に抗議させて貰う事になるぞ」

『そのような事は許可しません』

 

 いや、そういうのにお前の許可が必要な訳ではないだろうに

 

「ここで大人しく退かない場合、お前も排除する。その時は自業自得だと諦めて貰う事になるが、構わないな?」

『出来るものならやってみなさい!』

 

 その声には、自分が負ける筈がないという絶対の自信がある。

 いや、なるほど。もしかしたら、自分の対峙しているのが俺だと……シャドウミラーを率いるアクセル・アルマーだと気が付いていないのか?

 さっき俺がサンドバルについて思った事だが、普通は組織のトップが最前線に……それもMSで出てくるという事はない。

 アリアンロッド艦隊で考えた場合、それこそラスタルがMSに乗って最前線に出て来るようなものだろう。

 だからこそ、向こうは俺がアクセルだと分からない可能性は十分にあった。

 ……とはいえ、ミロンガ改についての情報くらいは共有していてもおかしくはない筈。

 そうなると、考えられるのはミロンガ改の存在は知っていても、それに乗っているのが俺だと、アクセルだと知らないとか、そういう感じか?

 ミロンガ改をMSと認識していれば、それこそミロンガ改については知っていても、それに乗っているのがアクセルだと思わない、全く別人が乗っていると思ってもおかしくはない。

 だからこそ、この女はここまで強気に出て来ているのだろう。

 ラスタルに抗議するというのも、一介のパイロットが言うのと、シャドウミラーを率いるアクセル・アルマーが言うのとでは、その意味は大きく違ってくる。

 俺がアクセル・アルマーだ。

 そう言おうとしたが、そこでふと気が付く。

 アリアンロッド艦隊の戦線が前に出ているとはいえ、この女はここまで……夜明けの地平線団の艦隊の最奥までやって来たのだ。

 つまり、この女はそれだけの能力を持つエースだという事でもある。

 ましてや、この女が乗っているMSは俺も見た事がない。

 アリアンロッド艦隊のエースが乗っている新型のMS……そう言われてすぐに思い浮かぶのは、以前ラスタルからハーフビーク級を贈られた時、マクギリス達の派閥がスキップジャック級を贈ってきたので、それに対抗する為に渡してきたMSのフレームがあった。

 それは、グレイズに代わってギャラルホルンの主力MSとなる新型MSのフレーム。

 この女が乗っている新型のMSは、恐らくあのフレームを使って作られたMSなのだろう。

 エースでまだ数は少ない新型MSに乗っている女……ラスタルにしてみれば、虎の子のような存在だろう。

 であれば、この女はここで始末した方が後々面倒がなくなるだろう。

 

「警告はした。その上で俺の邪魔をするというのなら、ここで排除する」

 

 そう告げ、ビームマシンガンの銃口を新型のMSに向ける。

 だが……女はその状況であっても気圧される事はない。

 

『そんな武器で、このレギンレイズを倒せるとでも思っているのですか!?』

 

 なるほど、どうやらレギンレイズというのが、このMSの名称らしい。

 となると、あのフレームはレギンレイズ・フレームなのか?

 そんな風に考えていると……

 

「っと」

 

 俺がレギンレイズの女と話していると、サンドバルのユーゴーの腰の部分から発射された……KMFのスラッシュハーケンのような武器でこちらを攻撃してくる。

 しかも器用な事に、俺のミロンガ改だけではなく、レギンレイズにも同時に狙いを定めていた。

 どうやら、自分を無視して俺達だけで話をしていたのが気に食わなかったらしい。

 とはいえ……それは自殺行為だろう。

 あのレギンレイズのパイロットは間違いなくアリアンロッド艦隊のエースだろうし、俺もまたエースなのは間違いない。

 そんなエース2人に向けて同時に攻撃するというのは……一体どれだけ自分の力に自信があるのか分からないが、とにかくサンドバルを捕らえるなり、殺すなりする必要がある。

 ミロンガ改をサンドバルのユーゴーに向けて動き出したところで……

 

「っと」

 

 どこからともなく飛んできた銃弾が、ミロンガ改のすぐ側を通りすぎる。

 何だ? 夜明けの地平線団の援護か?

 そう思い、まずはそっちを片付けるべきかと考えつつ、弾丸の来た方に視線を向けると……

 

「レギンレイズ?」

 

 そう、それは先程の女が乗っていたとの同じ、レギンレイズ。

 そのレギンレイズの持っているライフルの銃口が、俺に向けられていた。

 これ……一体どういうつもりだ?

 今の状態で俺を撃ってきたという事は、つまりラスタルは明確に俺と敵対するつもりになったと考えていいのか?

 だとすれば、こっちも遠慮はいらない。

 ただ、少し疑問なのは……こっちに向けて銃撃してきたレギンレイズは1機だが、その周辺には同じようにレギンレイズの姿がある事だ。

 普通なら、こういう時は全機……とはいかなくても、全機で射撃をしないか?

 勿論、俺に射撃をして来たパイロットの技量が非常に高く、一撃必中といったくらいなら、話は別だ。

 だが……先程の射撃は、とてもではないが腕が良いとは思えなかった。

 となると、どういう訳だ?

 この場所は夜明けの地平線団の最奥部だ。

 そうである以上、当然ながらここまで来るとなると、相応の技量か、あるいは相応の戦力が必要となる。

 先程の女はエースとして1人でやって来たが、俺を狙った集団は後者だろう。

 だが……いや、どのみち俺を狙ってきたのは間違いない以上、ラスタルは俺と敵対する道を選んだのだと思っても間違いではないだろう。

 そうなると、サンドバルとレギンレイズの女、そしてレギンレイズの集団。

 どれから攻撃をするのか迷うところだ。

 ここにマーベルや三日月がいれば、それぞれに任せる事が出来るのだが。

 そこまで一瞬で考えると、即座に狙う相手を変える。

 サンドバルのMSの操縦技術は相応に高い。

 また、周囲には夜明けの地平線団の戦力が多数いる以上、援護も貰えるだろう。

 優先順位的には、サンドバル、レギンレイズの集団、レギンレイズの女といったところか。

 ここでレギンレイズの女が最後に来たのは、単純に優先順位の差だ。

 もし俺を撃ってきたレギンレイズが1機だけで来たのであれば、あの女の方が順位は上だろう。

 だが、銃撃してきたレギンレイズを守るように配置している他のレギンレイズを見ると、恐らく俺に銃撃をして来たレギンレイズはどういう意味かは分からないが、とにかく重要人物なのは間違いないのだろう。

 であれば、ラスタルが俺と敵対した以上は、その重要人物から始末した方がいい。

 そう判断するのはおかしな話ではなかった。

 ……唯一の不安は、サンドバルがあの女に殺されないかという点だが……その辺については、夜明けの地平線団の奮闘に期待するとしよう。

 そう判断すると、俺はレギンレイズの集団に向かってミロンガ改を進める。

 そんなミロンガ改の姿に危険を察知したのだろう。

 先程射撃した以外の、他のレギンレイズがこちらに銃口を向けてくるが……

 

「甘い」

 

 スラスターとエナジーウィングを使い、あっさりと銃撃の雨を回避する。

 とはいえ、やっぱり護衛をしているだけあって、この護衛達の腕はそれなりだ。

 少なくても、夜明けの地平線団のMSパイロットと比べると、間違いなくこっちが上だった。

 ……それはつまり、シャドウミラーや鉄華団のエース級は勿論、幹部級にも及ばないという事を意味していたが。

 とはいえ、この状況では敵のリーダー格を真っ先に撃破するのは悪手だ。

 あのリーダー格に意識があるのかどうかは分からないが、間違いなくあの集団の中で動きが一番悪い。

 つまり、あのリーダー格がいる時点で周囲のいるパイロットの足を引っ張る事になる。

 そんな……そうだな。ゲーム風に言えば敵にいる時点で敵にデバフ効果を発揮してくれる存在だ。

 そんな奴を倒すのは、最後にするのが最善なのは間違いない。

 

「そんな訳で……直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使い、護衛のレギンレイズ……その中でも動きが一番良い敵に向け、ビームマシンガンのトリガーを引く。

 本来ならナノラミネートアーマーの効果によってビーム兵器は効果がないのだが……精神コマンドの直撃の効果により、ビームマシンガンから放たれたビームは、レギンレイズのコックピットを貫く。

 これで1。

 

「直撃」

 

 まさかの事態に戸惑い、動きが鈍る敵。

 その隙を見逃さず、再度精神コマンドの直撃を使ってビームマシンガンのトリガーを引き……そのビームは、2機目のレギンレイズのコックピットをも貫くのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:665
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1991
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