転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4178話

 かつては川が流れていたと思しき場所。

 モンシアのジム・カスタムとウラキのゼフィランサスはそこを塹壕代わりに使ってジオン軍残党との戦いを続けていた。

 幸い、横から襲ってきた敵は俺とノリスが倒したが、だからといってそれで敵の戦力が枯渇した訳ではない。

 ……とはいえ、正直なところジオン軍残党がここまでの戦力を有していたのは少し驚きだったな。

 あ、でも水天の涙の時はグラブロだったりビグロだったりを出してきたのを考えると、このくらいは普通なのかもしれないな。

 ましてや、アフリカは1年戦争の時には半ばジオン軍の占領下にあった場所だ。

 それだけに、アフリカではジオン軍残党がかなり活発に動いている。

 そう考えれば、これだけの戦力を保持していてもおかしくはないのかもしれないな。

 

「モンシア、ウラキ、援軍に来たぞ」

『アクセル……ふんっ、別にアクセルの力がなくても、このくらいはどうとでもなるってんだよ』

 

 通信で悔しげに言うモンシアだったが、実際にはどうだろうな。

 いやまぁ、MSの性能差という意味ではジオン軍残党の向こうよりもジム・カスタムやゼフィランサスといった最新鋭MSを持つモンシアとウラキの方が有利だ。

 だが……それでも数は力だ。

 これでモンシアがアムロ並……とまではいかないが、それでも異名持ちくらいの実力があれば、また話は別だったのだろうが。

 一応不死身の第4小隊の異名は持っているが、それはあくまでもモンシア、ベイト、アデル、バニングの4人が揃っての話となる。

 モンシアも相応に腕の立つパイロットではあるものの、それでも結局のところ気心の知れた相手と連携が出来なければ、ただのベテランパイロットでしかない。

 

「強がりを言うな。俺達がいないと、今の状況ではかなり危険だろう?」

『ぐぬぬ……』

 

 悔しそうな様子で呻くモンシア。

 すると、ちょうどそのタイミングでモンシアに通信が入ったらしい。

 モンシアの顔色が次第に赤くなっていく。

 

『何ぃ……本物の連中の巣穴は、ダイヤモンド廃鉱跡だぁ……?』

 

 そして、モンシアの口から思い切り不満ですといったような声が聞こえてくる。

 モンシアにしてみれば、完全に敵に乗せられたという事なのだろう。

 いやまぁ、それを言うのなら俺も同じなんだが。

 ただ、このMS小隊の指揮はモンシアが執る事になっており、その責任も当然ながらモンシアのものとなる。

 ちなみに追伸でバニングがもの凄く怒っているといった事を聞かされると、モンシアは文字通りの意味で頭を抱えていた。

 恐らくアルビオンに帰ってからの事を考えているのだろう。

 古き良き……という表現はどうかと思うが、バニングは昔気質の軍人だ。

 それは何かミスをしたら腕立て伏せをさせるというのを見れば明らかだろう。

 モンシアは腕立て確定として、連帯責任という事でウラキも腕立て伏せをするように言われる可能性は十分にあった。

 ……その連帯責任って、俺達も巻き込まれたりはしないだろうな?

 ウラキの場合はモンシアやバニングと同じ連邦軍なので、連帯責任という扱いになっても分からないではない。

 だが、俺とノリスはルナ・ジオン軍からの出向だ。

 であれば、腕立てに付き合う必要はないと信じたい。

 

『そんなに上手くはいきませんでしたね』

 

 そうウラキが言うが……こういうのが、一言多いって奴なんだような。

 ウラキにしてみれば、出撃してから延々とモンシアに絡まれていたのに対する、意趣返しのつもりだったのだろう。

 だが、不満を抱いてもそれをウラキが口にするのは、この場合不味かった。

 これでウラキが純粋に操縦技術でモンシアを上回っているのならともかく、その点では未だにモンシアの方がウラキよりも上なのだから。

 ……まぁ、ウラキの場合は主人公としての力で、いざとなれば逆転したりとか普通にしそうだけど。

 

『ウラキぃっ! お前が敵の目を引き付けろ!』

『え……』

 

 モンシアの言葉は、1つ間違えればゼフィランサスを見殺しにするということになる。

 これは止めるべきか?

 そうも思ったが、モンシアは色々と性格に問題はあるものの、だからといって仲間を、部下を見殺しにしたりはしない。

 実際、こちらに攻撃してくるその多くは実弾兵器だ。

 それもザクマシンガンが大半で、他にはバズーカの類が少しと、それよりも少数のハンドグレネードやシュツルムファウストがあるだけ。

 そしてゼフィランサスの装甲がルナ・チタニウム製である以上、実弾兵器に対しては強い防御力を持っている。

 バズーカを始めとした一部の武器ならルナ・チタニウム製の装甲にも被害を与えられるが、攻撃の大半はザクマシンガンである以上、その辺の心配はそこまでいらない。

 バズーカがある以上は絶対に安全という訳ではないが、それでもバズーカの弾速は非常に遅いので、それこそ回避したり頭部バルカンを使って迎撃をしたりといった事も難しくはない。

 そういう意味では、半ば八つ当たりのようにしてウラキに囮になるように言ったモンシアだったが、そこにはしっかりとした考えもあったのだろう。

 ……もっとも、モンシアの性格を考えると、もしウラキがゼフィランサスに乗っていなくても同じような事を口にしたとは思うが。

 

「まぁ、悪くないかもしれないな。ただ、新人のウラキにはちょっと厳しいんじゃないか? なんなら俺が行くが?」

『あー、そうだな。ウラキのような新人には、任せておけねえか。ガンダムのパイロットなんだし、そのくらいは出来ると思ったのになぁ?』

 

 煽るような……いや、ようなではなく、完全に煽る為の言葉。

 そうしながらも、ジムライフルを出して反撃をしている辺り、如才ない。

 

『……やります。やらせて下さい』

 

 たっぷりと30秒程の沈黙の後で、ウラキがそう言う。

 沈黙していたのは、覚悟を決めていたのか、それともゼフィランサスで本当に問題がないのかどうかを考えていたのか。

 

『いよぉし、じゃあ……行けぇっ!』

『コウ・ウラキ、突貫します!』

 

 モンシアの言葉に、ゼフィランサスがその推力を使って一気に跳躍する。

 ジオン軍残党にしてみれば、我慢が出来なくて飛び出してきたといった感じだろう。

 ジオン軍残党にしてみれば俺達をこっちに誘き出した以上、最悪でも足止めを出来ればいいのだから。

 それでも可能なら撃破したいというのは、分からないでもないが。

 そんな訳で、巣穴から出て来たネズミ……いや、跳躍力を考えるとウサギの方がそれらしいか? とにかくそんなゼフィランサスに向かって攻撃が集中する。

 そしてゼフィランサスに攻撃が集中したという事は、当然ながら俺達に対する攻撃は減ったという事を意味していた。

 

「モンシア、次に俺が出る」

『ああ? 本気かよ、アクセル?』

「ウラキだけに囮をさせておく訳にもいかないだろう? それに今はウラキに攻撃が集中してるから、そういう意味では危険は殆どない」

『好きにしろい』

 

 俺の言葉に納得したのか、それとも反対しても聞かないと思ったのか。

 その辺りは俺にも分からなかったが、とにかくそう言う。

 

『アクセル中尉、私も……』

「いや、ノリスはここで待機だ。……ガトリングシールドがないから、3連ガトリング砲で援護をしてくれ」

『ですが……いえ、了解しました。ガトリングシールドがない以上、仕方がありませんな』

 

 ガトリングシールドは、グフ・カスタムにとってかなり有用な武器ではあるものの、シールドと一体化してるのもあって重量がある。

 先程のように近接攻撃を行う際には、どうしても邪魔になるのだ。

 ……だから、好きな時にパージ出来るようになっているのだが。

 ただ、当然ながらガトリングシールドはパージすればその場に置いていく事になるので、再度使おうと思えば拾ってからもう一度装備する必要がある。

 しかし、戦いの中でそこまでの余裕はないので、あのガトリングシールドは今もあの丘に放置されたままとなっていた。

 ここでの戦いが終わってアルビオンに合流する際には、拾っていくのを忘れないようにする必要があるが。

 

「さて、話は決まったところだし……行くぞ。モンシア、攻撃の瞬間をミスるなよ」

『誰に言ってやがんだ』

「お調子者のモンシアにだよ」

 

 その言葉にモンシアが反論しようと口を開こうとしたものの、俺はそれを聞かずにジム・カスタムのスラスターを全開にして跳躍する。

 するとゼフィランサスに集中していた攻撃の3割程が俺のジム・カスタムに向かって放たれる。

 スラスターをAMBACを使い、ジム・カスタムは空中で自由自在……とまではいかないが、それなりに動き回る。

 そうして少し前までジム・カスタムの手足のあった場所をザクマシンガンの弾丸が貫き、数少ないバズーカの砲弾は頭部バルカンで迎撃する。

 空中に浮かぶ爆発の華。

 それを横目にシールドを投擲し、ザクⅡF2の下半身……正確には膝関節にぶつけ、その場で転倒させる。

 同時に右手に持つジムライフルのトリガーを引く。

 空中で激しい動きをしながらジムライフルを撃っても、普通なら命中しないだろう。

 だが、俺はPPによるステータスの強化でどの能力値も軒並み上がっている。

 その為、ジムライフルから放たれた弾丸が見事にザクⅡF2のコックピットに命中し、撃破。

 そうしてジム・カスタムが地面に着地すると、ゼフィランサスに向かって攻撃していた者のうちの何機かが俺を危険な相手だと判断して武器を向けてくる。

 だが、武器を……ザクマシンガンの銃口を向けた時、既にそこにジム・カスタムの姿はない。

 素早く、先程シールドで膝関節にダメージを与えたザクⅡF2に向かう。

 片膝が動かないザクⅡF2は、それでも必死にザクマシンガンの銃口を向けようとするが……

 

「遅い」

 

 既にその時、ジム・カスタムはザクⅡF2に近付いており、左手でビームサーベルを引き抜くと、コックピットを貫く。

 これで2機。

 いや、丘で倒したのを抜かせばの話だが。

 ともあれ、塹壕……川の跡から飛び出した俺のジム・カスタムは、ジオン軍残党にとっては倒すべき敵でしかない。

 何しろ、瞬く間に2機のMSが撃破されたのだから。

 だが……そこで俺に意識を集中しすぎたのは間違いだったな。

 モンシアのジム・カスタムとノリスのグフ・カスタムによる射撃攻撃。

 ジムライフルの射撃はともかく、グフ・カスタムの3連ガトリング砲はこの距離ではそこまで威力はない。

 威力はないが……だからといって無視出来る程度の威力しかないかと言えば、それは否だ。

 結果として、そちらに意識を削がれたのを見計らって間合いを詰める。

 斬、と。

 コックピットのある場所がビームサーベルによってあっさりと切断された。

 また、気が付けばゼフィランサスも反撃に転じており、ビームライフルで敵を撃破していた。

 一度形勢が傾いてしまえば、もうジオン軍残党に対処する術はない。

 あるいはここでニムバスがサイサリスに乗って出撃でもしてくれば、逆転の可能性もない訳ではなかったが。

 寧ろ、俺にとってはその方がいい。

 ここでサイサリスを鹵確するなり、それが無理でも撃破するなり出来るのだから。

 とはいえ、それはあくまでも俺にとって最善の展開である以上、ここでサイサリスが出てくるのはまずないと思ってもいい。

 サイサリス……核弾頭を持ち、その運用を前提としたガンダムをジオン軍残党が確保しているというのが、向こうにとっては大きな手札なのだから。

 その手札を軽々しく使ってくるとは、到底思えなかった。

 これで、ニムバスが何も考えていないのなら、もしかしたらそういう可能性もあるかもしれないが……そんなのは期待出来ないだろうし。

 目先の事だけで行動するようなら、こちらとしても楽なのは間違いないのだが。

 ……もっとも、俺が知ってるニムバスの性格を考えれば、そういう事をしても不思議ではないような気もするが。

 ジオンの騎士の異名を持つだけあって、仲間のジオン軍残党が一方的にやられているのを見れば、手を出してもおかしくはないのだから。

 勿論、実際にそれがどうなのかは分からない。

 実はニムバスが匿われていても、このジオン軍残党に対してそこまで仲間意識を持っておらず、利用するだけのの存在でしかなかったりすれば、また話は別だったが。

 あ、でもそうだな。このジオン軍残党がジオン軍残党であっても、キシリア派ではない者達なら、そういう可能性もあるか?

 そんな風に考えつつ、俺は周囲の様子を確認する。

 ウラキの操縦するゼフィランサスと俺のジム・カスタムが陽動に出て、そこをモンシアとノリスによって仕留める。

 元々がジオン軍残党である以上、保有しているMSの数は決して多くはない。

 いわゆる、共食い整備をしているのは、上半身と下半身で色の違うMSを見れば明らかだ。

 それだけに、俺達にしてみればこの程度の敵を倒すのはそう難しいことではなかった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:780
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2012
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