転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4203話

 デラーズ・フリートの使用する、ニコイチのMS。

 これの名前がドラッツェというのは、既に情報として知っている。

 ジオン軍の宇宙用戦闘機であるガトルと、ザクⅡF2を組み合わせたMS。

 外見上ではMAのようにも見えるが、分類上はMSなんだよな。

 それでも未知のMSである以上、確保したいとは思っていたのだが……ドラッツェは機動力という意味では非常に高いものがあり、普通のMSではそう簡単に追いつけない。

 もっとも、あくまでも高いのは直線上の機動力だけであって、運動性という意味では劣悪なのだが。

 それでも使いようによってはその機動力は相応の武器となる訳で……こういう風に数機ずつで纏まって動き、陽動とするのに有効なのは間違いなかった。

 

「ドラッツェの数は2機。……ちょうどいいか。1機は俺が確保するから、もう1機はお前達で何とかしろ。出来れば撃破するんじゃなくて、鹵獲だ」

 

 メギロートとバッタにそう指示を出し、ガーベラ・テトラをドラッツェに向かって進める。

 メギロートとバッタも、俺の指示に従って行動を起こしていた。

 ドラッツェも、当然のようにこちらの存在には気が付いていたのだろう。

 あるいは、先程のMS部隊からの連絡で援軍に来たのかもしれない。

 もっとも、俺達が遭遇したMS部隊は既に撃破されていたが。

 にしても……なるほど、速いな。

 こちらの姿を確認したドラッツェが、急速にこちらに近付いてくる。

 その速度はかなり速く、MAだと言われても納得出来る。

 実際、俺は最初ドラッツェの事を知った時はMAだと思ってたしな。

 2機のドラッツェは、ガーベラ・テトラに向けて右手の……何だ、バルカン砲か? とにかく、そのバルカン砲を発射しながら間合いを詰めてくる。

 例えば、通常のグフやグフ重装型といったMSでは、指をバルカン砲の発射口として使っているMSもいる。

 だが、ドラッツェはそういうタイプではなく、右手をバルカン砲に換装している感じだ。

 少し……いや、大分違うが、1年戦争の時にザクレロというMAがあって、そのザクレロは両腕がヒートナタという鎌状の武器だったらしいが。

 格闘用の武装と射撃用の武装の違いはあるが、似たような感じだろう。

 もしくは……水陸両用MSの中にはマニピュレーターをアイアンネイルという武器にしたのも多かった……というか、大抵がそういう感じだったらしいものの、それと同じ感じか?

 そんな風に思いつつ、俺は2機のドラッツェからのバルカン砲の攻撃を回避する。

 厄介だな。

 そう思うのは、ドラッツェがニコイチのMSで決して強力なMSという訳ではない為だ。

 もしビームマシンガンやビームライフルで攻撃した場合、鹵獲云々という前に撃破してしまうだろう。

 つまり、強力な武器を使って攻撃するのは駄目な訳だ。

 この時点で、ガーベラ・テトラの武器であるビームマシンガンと110mm機関砲、ビームサーベルは威力が強すぎるという事で使うのは難しくなる。

 それらの攻撃も命中させる場所を選べばどうにでも対処は出来るのだろうが……出来れば、ドラッツェの損傷は可能な限り避けたい。

 そうなると、攻撃で使うべき武器はビームガンか。

 威力が弱いというのが、この場合は大きな意味を持つ。

 そんな風に思いながら回避していると、ガーベラ・テトラだけに注意を向けていたドラッツェの1機にメギロートが近付いていく。

 メギロートも機動力は高いので、ドラッツェに追いすがる事は可能だ。

 ただ、バッタの方はちょっと難しい。

 もっとも、メギロートがドラッツェにダメージを与えて速度を落とせば、その時はバッタも敵に追いつけるだろうが。

 そんな風に思っていると、こちらに向かって攻撃をしていたドラッツェも……特にそのうちメギロートが標的にした方も、自分に近付いてくるメギロートやバッタの存在に気が付いたのか、動揺するように機体が動く。

 恐らくメギロートやバッタを見て、機体の操縦をミスったのだろう。

 多分、ドラッツェのパイロットはガーベラ・テトラだけに集中していたと思われる。

 もっとも、それも分からないではない。

 ガーベラ・テトラは曲線の装甲で構成されている。

 連邦系MSは直線の装甲がメインで、曲線の装甲はジオン系MSの特徴だ。

 つまり、ガーベラ・テトラはジオン系のMSという扱いになるし、実際外見から判断すればそのように思ってもおかしくはない。

 だからこそ、ドラッツェのパイロット達は自分達の敵にジオン系のMSがいるという事で意識を集中してしまったのだろう。

 もっとも、ジオン共和国の件を考えれば、連邦軍と協力しているジオン系MSがいてもおかしくはない。

 それに1年戦争終了後、連邦軍はジオン軍のMSを多数接収している。

 実際、トリントン基地でもザクⅡF2が普通に使われていたらしいし。

 そんな風に思いながらドラッツェが発射してきたバルカン砲を回避しつつ、間合いを詰める

 威力の弱いビームガンで攻撃するにしても、離れすぎて攻撃すれば、威力が弱すぎて全くダメージを与えられない。

 かといって、近くで攻撃しすぎるとダメージが大きすぎて、ビームガンでドラッツェを撃破してしまう可能性があった。

 ドラッツェの性能を完全には理解していない以上、こちらとしても気を遣って攻撃する必要がある。

 ……ドラッツェのパイロットがそれを知ったら怒り狂うのは間違いないだろうが、それについては気にしない方向で。

 バルカン砲の攻撃を完全に回避しつつ、ドラッツェに近付く。

 既にドラッツェの1機はメギロートと2機のバッタによって攻撃されており、こちらに構っている余裕はない。

 前方にいるドラッツェ……俺と戦っているドラッツェは、そんな仲間の姿に気が付いているのか、いないのか。

 その辺りについては俺には分からないが、こうした様子を見る限りだと恐らく気が付いていないように思えるな。

 必死になってガーベラ・テトラに向けてバルカン砲を放つのを見ていれば、それだけ向こうがこちらに意識を集中してるのか分かる。

 だからこそ、俺としてはそれなりに戦いやすいのだが。

 ショルダー・スラスター・ポッドを含め、ガーベラ・テトラは強襲用MSというカテゴリに相応しく、多数のスラスターがある。

 ……もっとも、本来なら強襲用MSに必要なのは、一気に敵との間合いを詰めて攻撃し、即座に離脱する機動力だ。

 つまり、ドラッツェのような機動力の方が、強襲用MSとしては重要だったりするのだが。

 それでも戦闘において……特に強襲という戦闘方法において、運動性というのは機動性程ではないにしろ重要だ。

 そして、ガーベラ・テトラにおいてその運動性について非常に大きな意味を持っているのが、ショルダー・スラスター・ポッドだった。

 そのショルダー・スラスター・ポッドを使い、バルカン砲を回避し、回避し、回避する。

 そうして十分なところまで近付いたところで、何も持っていない左手をドラッツェに向け……その瞬間、ドラッツェはその機動力を使い、向こうからこちらとの間合いを詰め、ガーベラ・テトラと同じく左手を持ち上げる。

 小型のシールドが装備されている、その左手で何を? もしかして、ただ殴りつけるつもりなのか?

 そう思ったが、左手のシールドからビームサーベルが伸びたのを見て、驚く。

 驚きながらも、俺はショルダー・スラスター・ポッドを使い、振るわれたその一撃を回避し……左手首のビームガンを、ドラッツェのコックピットに向かって放つ。

 その一撃は、ドラッツェのコックピットを貫くのに十分だったが……

 

「しまったな」

 

 その結果に、思わずそう声を出す。

 俺としては、出来ればドラッツェはコックピットもそのままで確保したかったのだが、いきなりの……こちらにとっては予想外のビームサーベルの一撃に、反射的にコックピットを狙ってしまった。

 ザクⅡF2とガトルのニコイチのMSである以上、コックピットも恐らくはザクⅡF2の物だとは思う。

 思うのだが、それでもドラッツェという別の……ザクⅡF2とは全く違う特性を持つMSとして使った以上、コックピットにも専用の場所とかがあってもおかしくはない。

 まぁ、このドラッツェは無理でもコックピットが無事なドラッツェを確保するなり、あるいはドラッツェの生産設備……デラーズ・フリートの拠点を確保すれば、そこでドラッツェのデータは入手出来るだろうし、新品のドラッツェもある……いや、これはないか。

 ただでさえ、デラーズ・フリートは戦力が足りない。

 キシリアと協力はしているものの、キシリアは恐らくデラーズを殺し、その戦力を奪おうとしているというのが俺達の予想だ。

 そうなると、キシリアも自分達の戦力を温存する為、デラーズ・フリートに提供する戦力は可能な限り絞るだろう。

 デラーズ・フリートの戦力を確保するのが目的なのに、その為に必要以上に自分達の戦力を派遣して減らしてしまっては意味がないし。

 もっとも、練度を上げる為に大規模な戦いに参加させるという意味ではありなのかもしれないが……ただでさえ戦力が少ない中、しかもキシリアが火星にいる以上、どうしても指示にはタイムラグがある。

 だからこそ、恐らくキシリアはそこまで多く派遣していないだろうというのが俺の予想だ。

 もっとも、キシリアがデラーズ・フリートの戦力を奪おうとしているというのは、あくまでも俺……正確にはシーマの予想でしかない。

 それも仮定に仮定を重ねた、そんな予想。

 証拠も何もない予想だが……何となく、俺はシーマが予想したこの内容が間違っているとは思えなかった。

 

「まずはこっちか」

 

 コックピットを貫かれたドラッツェから離れる。

 幸い、貫かれたのはコックピットだけで、機体が爆散するという様子はない。

 そしてメギロートやバッタの方に視線を向けると……

 

「お」

 

 そこではドラッツェを倒したメギロートとバッタの姿があった。

 ……それ自体はそこまで驚くようなことではない。

 俺が驚いたのは、ドラッツェは結構な被害を受けてはいたものの、コックピットはそこまで被害を受けていなかったからだ。

 あの様子だと、恐らく……いや、ほぼ間違いなくコックピットに乗っているパイロットは生きているだろう。

 そうなると、情報を引き出す事も……いや、どうだろうな。

 尋問をするのは必須だろうが、前線で戦っているパイロットがデラーズの狙いを理解しているとは思えなかった。

 これでデラーズが全ての兵士に自分の狙いについて話すような性格なら、また話は別なのだろうが。

 ただ、デラーズはギレン信者という大きな欠点こそあるものの、本人は決して無能ではない。

 それはデラーズ・フリートという、ジオン軍残党の中でも大きな戦力を揃えた事からも明らかだろう。

 サイサリスの奪取についても、ニムバスが関与してる事からキシリアから協力を受けているのは間違いないだろうが、それでも恐らくお膳立てを整えたのはデラーズだ。

 そんな諸々について考えると、やはりデラーズの有能さが光る。

 正直なところ、もしデラーズがギレン信者でなければ、ルナ・ジオンに欲しいと思えるくらいには有能な人物だった。

 ……どんなに有能であっても、ギレン信者であるという一点で意味のないものになってしまうのだが。

 ギレン信者で有能だというのが、最悪に近い組み合わせなのも事実だが。

 ギレン信者を止める事が出来ないのなら、せめて有能じゃなくて無能だったら助かったのにな。

 ともあれ、まずはドラッツェを運ぶか。

 

「一度母艦に戻るぞ。鹵獲したドラッツェを確保しておく必要があるし、パイロットの尋問もする必要がある。もっとも、尋問についてはシーマの部下がやってくれるだろうが」

 

 シーマの部下達は1年戦争の時に色々と後ろ暗いことをやらされている。

 その中には尋問とかそういうのも当然のようにあっただろう。

 そんな訳で、尋問についてはシーマの部下達に任せておけば問題ない。

 ……もしかしたら、実はドラッツェのパイロットと顔見知りという可能性もあるのだから。

 そうなったらそうなったで、楽に情報を引き出せる……かもしれない。

 あくまでも楽観的な希望であって、実際にそのようなことが出来るとは思っていないが。

 

「お前達が鹵獲したドラッツェのパイロットは、出来るだけ死なないようにしろ」

 

 デラーズ・フリートの兵士から情報を聞き出す事が出来れば、ソロモンのどこからサイサリスを投入するのかが分かる。

 それが分かれば、そこでサイサリスが来るのを待ち伏せすればいい。

 ……既に観艦式が始まってしまっている今となっては、もう遅いかもしれないが。

 そんな風に思いつつ、俺はメギロートとバッタ、それと倒したドラッツェ2機を引っ張りながらナスカ級に戻るのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:810
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2018
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