転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4206話

 デラーズ・フリートの戦力は少ない。

 いや、ジオン軍残党として考えれば間違いなく多くの戦力を持っているのだろう。

 ニコイチのMSとはいえ、ドラッツェというMSを開発してるのを見ても、それは明らかだ。

 だが……それでも、ジオン軍残党の中では大規模な戦力を持っているというだけだ。

 それに突撃機動軍をそのまま抱え込んでおり、火星という拠点を持っているキシリアと比べると、デラーズ・フリートの戦力は多いものの、そこまで極端に多いという訳ではないのは間違いない。

 だというのにこの宙域、俺のいる場所に20機ものMSを投入してくる?

 あるいは、これで俺だけを狙って攻撃してきたのなら、その行動も分からないではない。

 だが、デラーズ・フリートはソロモンで行われている観艦式をニムバスのサイサリスで襲う為、陽動として多数の戦力を色々な方向から投入していた。

 そこまで戦力を使い、それでもまだ俺のいる宙域に20機近いMSを投入するというのは……一体、その戦力はどこから出た?

 そう疑問に思うのは当然だろうが、既にこちらにその20機近いMSがやって来ているのも間違いはない。

 

「シュツルム・ブースター・ユニットは準備をさせておいてくれ。俺はここにやってきたお客さんを倒してから、ナスカ級に戻る」

 

 あるいはサイサリスを止める……ニムバスを倒すのを優先する為にここに向かって来ている20機程のMSを無視し、ナスカ級に戻ってシュツルム・ブースター・ユニットを使った方がいいのかもしれない。

 一瞬そう思ったが、すぐにそれを却下する。

 この状況で俺がここからいなくなれば、メギロートやバッタもいない以上、近付いている20機程のMSはこの宙域を普通に通り抜ける事になる。

 そうなると、それこそここを通り抜けたデラーズ・フリートのMSがソロモンの観艦式に突入してしまう。

 ルナ・ジオンが守っている、この宙域からだ。

 そうなると、この件はこれからルナ・ジオンと連邦の関係に対するデメリットとなる可能性が高い。

 もしくは、それを理由に連邦軍からルナ・ジオン軍が下に見られるといった事にもなりかねない。

 こうなると、メギロートとバッタをナスカ級に戻したのは失敗だった。

 

『分かりました。すぐに援軍をそちらに向かわせるように手配しますので』

 

 そう言い、通信が切れる。

 援軍を寄越すのは別にいいんだが、そうなると援軍のいた場所の戦力が足りなくなるんじゃないか?

 そう思ったが、ナスカ級の方でもその辺りについての情報は把握してる筈だ。

 だとすれば、ここでわざわざ何か言う必要はないか。

 そんな風に思っていると、敵の姿が見えてくる。

 高い機動力を活かし、最初に姿が現したのはドラッツェとリック・ドムⅡ。……いや、詳細については分からないが、微妙にリック・ドムⅡとは違う……ただのリック・ドムもいるな。

 ともあれ、出来るだけ早く敵を倒す必要がある以上、こちらもただ黙って待ってる訳にはいかない。

 そんな訳で、敵を待ち受けるのではなく、スラスターを全開にして敵に向かって突っ込んでいく。

 自分達の方に突っ込んで来るガーベラ・テトラの姿を見て、敵が一瞬動揺したように機体の制御が乱れる。

 向こうにしてみれば、まさかこの状況で自分から突っ込んで来るような相手がいるとは思わなかったのだろう。

 だが、こちらとしては可能な限り素早く敵を片付ける必要がある。

 サイサリスが観艦式に向かって核兵器を使うよりも前に、出来るだけ早く止める必要があるのだ。

 そうである以上、こちらとしてはこの戦闘を可能な限り早く終わらせる必要がある。

 

「こんにちは、死ね!」

 

 そう言いつつ、ビームマシンガンをライフルモードにして、ビームライフルを連続して撃ち込む。

 1発、2発、3発、4発、5発。

 連続して放った5発のビームは、全てがドラッツェやリック・ドム、リック・ドムⅡのコックピットを貫き、機体が爆散する。

 今の攻撃で5機を撃破出来たのは俺にとって悪くない。……いや、それどころか最善の行動だっただろう。

 デラーズ・フリートにとってもいきなり味方機が5機も撃破されるのは予定外だったのか、後方からやってくる敵の動きが鈍る。

 ……それでも動きが僅かに鈍っただけで、すぐにまた動き出す辺り、さすがだが。

 映像モニタで確認すると、姿を現した敵は殆どがザク系だ。

 ザクⅡF型、ザクⅡF2、ザク改……

 

「え?」

 

 敵の後方にいるザクを見て、俺の口からそんな声が漏れる。

 何故なら、そこにいたのはザク・キャノンだったからだ。

 ザク・キャノン……それは、本来なら地上用のザクの筈だった。

 だというのに、今こうして宇宙にいる。

 しかもゼフィランサスを無理矢理宇宙で動かしたのとは違い、普通に宇宙空間を移動していた。

 つまり、ザク・キャノンではあってもきちんと宇宙仕様にしたという事か?

 それとも単純に俺が知らなかっただけで、実はザク・キャノンは宇宙でも使えるようになっていたのか。

 頭の片隅でそんなことを考えつつ、俺はザク改の放つザクマシンガンの一撃を回避しながらビームライフルを撃ち、コックピットを貫き、撃破する。

 残っていた敵の中で、ザク改は一番性能の高いMSだ。

 何しろ統合整備計画によって強化されたその性能は、ゲルググと同程度と言われることもあるのだから。

 その分燃費がかなり悪くなり、長期戦には向かなくなったのだが。

 そういう意味では、ザク改を後回しにして他の敵を倒してもよかったのだが、向こうの性能の高さを考えると早めに倒しておいた方がいいと判断したのだ。

 だが、最初に5機纏めて撃破された時と比べると、ザク改が1機撃破された程度では向こうにとってもそこまで動揺する様子はない。

 ガーベラ・テトラを包囲するように動き始め……

 

「させるか!」

 

 次々にビームイラフルを撃つ。

 1発、2発、3発……

 

「ちっ! エネルギー切れか!」

 

 3機のザクを撃破したところで、ビームマシンガンのエネルギーが切れる。

 ガーベラ・テトラで使われているのは、Eパックという新しい方式だ。……いや、ゼフィランサスの時点で既に使われていたのだが。

 ともあれ、そのEパック方式のお陰で、ビームライフルのエネルギーが切れたら母艦や基地に戻って充電したり、あるいは既に充電されているビームライフルと交換をするといった必要はない。

 実弾の銃で弾倉を交換するかのようにEパックを交換すれば、再びビームマシンガンを使う事が出来る。

 ザクⅡF2のヒートホークをショルダー・スラスター・ポッドを使って回避しつつ、左手の110mm機関砲でザクⅡF2のコックピットを撃ち抜く。

 これで10機、ようやく半分。

 安堵しつつも、ビームマシンガンのEパックを変えるべく、ガーベラ・テトラの腰の部分に手を伸ばす。

 ビームマシンガンはビームライフルとしても使えるようにしたのだが、それによってエネルギーの消費が当初の想定よりも増えている。

 ……SEED世界のビームライフルのように、動力炉から直接エネルギーを使えればいいんだが。

 そんな風に思いつつEパックを交換しているのを隙と見たか、残り10機のMSが襲い掛かってくる。

 とはいえ、10機ものMSがほぼ同時に襲い掛かるというのは、それだけでも相応の技量が必要となるのだが……この辺はさすがジオン軍残党、1年戦争を生き抜いたパイロット達といったところか。

 完全ではないにしろ、タイミングを合わせての攻撃。

 勿論、全員が近接攻撃をしてくるのではなく、ザク・キャノンを含めた半数程が後方からの射撃を行い、残り半数がガーベラ・テトラに向かって近接攻撃を挑んでくる。

 そんな中で俺が真っ先に取った行動は……後ろに退くのではなく、前に出る事だった。

 死中に活を見出す……というのは少し大袈裟かもしれないが、こういう場合は前に出た方がやりやすいと知っていた為だ。

 だが、それはあくまでも俺にとっての常識。

 敵にしてみれば、まさかこの状況で前に出て来るとは思わなかっただろう。

 実際、ガーベラ・テトラが自分に向かって突っ込んできたのを見たザクⅡF2のパイロットは操縦をミスったらしく、ヒートホークを振るう挙動が見て分かる程に乱れる。

 そんなザクⅡF2のコックピットに向かい左腕の110mm機関砲を撃ち込み、同時に右手のビームマシンガンをライフルモードにして撃ち、右側から襲い掛かって来たザクⅡF型のコックピットを貫く。

 正面の110mm機関砲でコックピットを貫いたザクⅡF2が爆発する前にガーベラ・テトラで蹴り……その反動とショルダー・スラスター・ポッド、AMBACを使った移動によって、左側と下から襲ってきた敵の攻撃を回避し、機体制御を損ないながらのライフルモードにしたままのビームマシンガンと110mm機関砲によって残り2機のコックピットを同時に撃ち抜き、撃破。

 続けて一瞬前に俺が蹴ったザクⅡF2がぶつかったのは、上から襲い掛かって来たザクⅡF2。

 まさか自分の仲間の機体を蹴られるとは思っていなかったのか、半ば反射的にその機体を受け止めようとし……その瞬間、機体が爆発。

 それでもその爆発で撃破は出来なかったが、大きなダメージを与えたところでビームマシンガンをライフルモードで撃って撃破。

 こうして前に出て来た残りの敵を全て撃破すると、残りは後衛にいた5機のみとなったのだが、何機かの動きが鈍くなる。

 まぁ、当然か。

 MS15機をあっという間に倒されたのだから。

 本来なら、その辺のエース級であってもこれだけの敵を倒すような事は難しい。

 あるいはエースと新人とかならそういう事も出来るかもしれないが、敵はデラーズ・フリート……1年戦争を戦い抜いた、ジオン軍のベテランパイロット達だ。

 ベテランと一口に言っても、その技量には大きな差があってもおかしくはない。

 おかしくはないが……それでもさすがにこれだけの戦力差があって、自分達が一方的にやれるとは思ってもいなかったのだろう。

 頭の片隅でそんな事を考えつつ、相手が動揺したという絶好の機会を見逃すようなことはなく、ビームマシンガンをライフルモードで2連射し、ザクⅡF2とザクⅡF型をそれぞれ1機ずつ撃破。

 そうして残り3機……ザクⅡF2が2機にザク・キャノン1機が我に返り、こちらにザクマシンガンやキャノン砲を撃ってくる。

 ショルダー・スラスター・ポッドで素早く移動しつつ左手の110mm機関砲を使い、ザクⅡF2のコックピットを撃ち抜いて撃破。

 残り2機のうち、ザクⅡF2に向けてビームマシンガンをライフルモードで撃ち、こちらも撃破……だが、ビームマシンガンの砲身が過熱しており、現在は強制冷却中でリミッターにより作動不能というメッセージが表示される。

 ちっ、使いすぎたか。

 ガーベラ・テトラを受け取った時にその辺については注意を受けていたのだが、まさかここで使えなくなるとは思ってもいなかった。

 いや、ここまで戦闘で使い続けたんだから、ある意味当然の結果ではあるのかもしれないが。

 そう思いながらも、俺はガーベラ・テトラの操縦を止めない。

 ビームマシンガンを投げ捨て……る訳にはいかないので、右手に持ったままショルダー・スラスター・ポッドとスラスターを使って最後に残ったザク・キャノンとの距離を詰める。

 最後にザク・キャノンが残ったのは、こうなるとラッキーだったな。

 そう思いいつ、左手のビームガンを射出し、左手で掴み、ビームサーベルとして先端からビームの刃を生み出し……ザク・キャノンは手に持ったザクマシンガンをこちらに向けてきたが、その動きは決して素早くはない。

 元々ザク・キャノンは地上用のMSだ。

 それを半ば無理矢理宇宙仕様にしたのだろうが、それでも後方から援護射撃をするのならともかく、近接戦闘でガーベラ・テトラを相手に出来る程の性能はない。

 ザクマシンガンの銃口が完全にこちらに向けられるよりも前に、ビームサーベルを一閃。

 ザク・キャノンの右手を切断し、そのまま返す腕でザク・キャノンのコックピットを切断し……そしてザク・キャノンの横を通りすぎた後、ザク・キャノンは宇宙に爆発の花を咲かせるのだった。

 

「ふぅ……これで20機、と」

 

 戦闘を終え、一段落した事に息を吐く。

 だが、休憩はその一瞬だ。

 S-0宙域にサイサリスが発見されたという情報は俺にも入っている。

 ……というか、恐らくデラーズ・フリートにしてみればこの宙域にいる俺を危険な相手として判断し、ニムバスの邪魔をさせないように……あわよくばここで俺を撃破しようと、20機ものMSを派遣してきたのだろう。

 メギロートやバッタがいれば、もっと楽に片付ける事が出来たのだが。

 それは間違いないが、機体をナスカ級に持っていくように命令したのは俺だしな。

 ともあれ、今はまず俺もナスカ級に戻って準備をする必要がある。

 そう判断すると、俺はナスカ級に向かうのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:930
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2042
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