転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4219話

 デラーズ・フリートの部隊なのだろうザクⅡF2と戦っていたところに、いきなり姿を現したサラミス級。

 しかも……3隻。

 え? 3隻? ちょっと待て。俺の記憶が確かなら、サラミス級……いや、1年戦争後にMSを運用出来るように改修したので、サラミス改級か。とにかくそのサラミス改級は、それぞれMSを4機運用出来た筈だ。

 サラミス改級が放ってくるミサイルやメガ粒子砲を回避しながら偏向メガ粒子砲を使い、こちらから距離を取ろうとしていたザクⅡF2を2機、撃破する。

 そして俺達を襲ってきたのは、ザクⅡF2が12機。

 ……これ、数が合わないか?

 いや、けど……サラミス改級は当然ながら連邦軍の軍艦だ。

 一瞬だけ、もしかしたらデラーズ・フリートに奪われたのか? と思ったが、幾ら連邦軍であってもサラミス改級を3隻も奪われるとは思えない。……思えない、よな?

 となると……どうなっている?

 連邦軍の中にデラーズの、あるいはギレンのシンパがいたとか、もしくは1年戦争終了時の混乱に紛れて連邦軍の中に潜入していた者達とか?

 もしくは……強硬派か。

 何となくだが、デラーズ・フリートの一員というよりは連邦軍の強硬派というのが納得出来てしまうな。

 

「アルビオン、敵にサラミス改級が3隻出て来たけど、連邦軍としてどう対処する予定だ?」

 

 アルビオンに通信を送りながららも、スラスターとAMBACを使って残りのザクⅡF2とサラミス改級の攻撃を回避する。

 ……あ、シーマのギャン・クリーガーが持つシェキナーでザクⅡF2が撃破された。

 他にもガルバルディβのビームライフルや、誰が操縦してるのかは分からないがジム・キャノンⅡのビームキャノンによって撃破されたりもしているな。

 そうして残ったのは、サラミス改級が3隻だけ。

 その3隻もどのように反応したらいいのか分からないらしく、戸惑った様子を見せていた。

 それでもこちらに……ノイエ・ジールに向かってミサイルやメガ粒子砲を撃ち続けているのは、撤退する気がないという事なのだろう。

 

『どうする……とは?』

 

 映像モニタに表示されたシナプスが、険しい表情でそう言ってくる。

 俺の言っている意味を本当に理解していないのか、それとも理解はしつつも、それを認めることは出来ないのか。

 その辺りは残念ながら分からない。

 

「見ての通り、敵はサラミス改級だ。これが1隻だけなら、あるいはデラーズ・フリートに……もしくはそれ以外の勢力に奪われた可能性もあるだろう。だが、3隻ともなれば……この先は俺が言わなくても分かるな?」

 

 勿論、ジオン軍残党が頑張って本当に3隻奪取した可能性もある。

 だが……それでもやはり、一番怪しいのは強硬派なのだ。

 もっとも、強硬派なら何故連邦系のMS……それこそジム系とかじゃなくてザクⅡF2を使っているのかは俺にも分からなかったが。

 すぐに思いつくのは、これが強硬派の仕業であっても、強硬派としては自分達がこういう事をしたと公にしたくないから、とか?

 

『……少し任せて貰おう』

 

 そう言うと、アルビオンとの通信が一度切れる。

 そしてすぐにオープンチャンネルにてシナプスが口を開く。

 

『こちら、第3地球軌道艦隊所属、アルビオン。そちらの所属を問う』

 

 シナプスからの通信。

 とはいえ、サラミス改級に登録されている船籍番号とかそういうので、相手がどこの所属なのかというのは分かると思うんだが。

 その辺も分からないように偽装してるのか。

 

「っと」

 

 不意にサラミス改級がこちらに……ノイエ・ジールに向かって攻撃を集中させてきたことに気が付き、それを回避する。

 恐らく……いや、間違いなくシナプスの通信がこの攻撃の原因だろう。

 自分達の存在が露呈――通信前に攻撃してきた時点で既に露呈していたが――してしまった。

 だからこそ、こちらに攻撃をして有耶無耶にしようとでも思ったのか?

 もしくは、もっと別の理由で攻撃をしてきたのかもしれない。

 ともあれ、巡洋艦3隻でMSの援護もなしにノイエ・ジールとやり合おうというのが、そもそもの間違いだ。

 

「こちらへの攻撃を確認した。これによって、相手は明確な敵だと判断したので攻撃する」

 

 アルビオンにそう通信を送り、近くにいたサラミス改級に向かう。

 そんなノイエ・ジールに向かい、必死になって攻撃をしてくるサラミス改級。

 特に俺に狙われているサラミス改級は、その必死さが理解出来るくらいに徹底的に俺に向かって攻撃を行っていた。

 とはいえ、だからといってこちらが手を抜くつもりはない。

 敵の素性がどうあれ、俺に敵対したのは間違いないのだからら。

 ノイエ・ジールに迫るミサイルを、偏向メガ粒子砲を使って撃破しつつ……スラスターを全開にしながらもAMBACによって機体の進行方向を変え、次の瞬間にはノイエ・ジールの目の前にはサラミス改級のブリッジがあった。

 連続して偏向メガ粒子砲をブリッジに撃ち込み、撃破。

 その爆発を利用しつつ機体の体勢を整えながら、メガカノン砲を発射。

 少し離れた場所にいたサラミス改級のブリッジが光に消える。

 そして最後の1隻に向け、有線クローアームを発射し……クローによって、ブリッジを破壊……

 

『待ってくれ、アクセル中尉! 1隻は鹵獲で頼む!』

 

 シナプスからの緊急の通信があり、有線クローアームをコントロールし、サラミス改級のブリッジではなく、ブリッジのすぐ下の部分にクローアームを突っ込ませる。

 このまま撃破しても構わなかったのだが、この敵から情報収集をするという意味では、鹵獲して尋問した方がいいと判断した為だ。

 ……もっとも、尋問をしている時間はないのでは? と思わないでもなかったが。

 

「降伏しろ。でなければ、このまま撃破する」

 

 クローアームを突っ込ませた部分を介して、接触通信で降伏勧告をする。

 だが……返事がない。

 ない?

 降伏を断るにしろ受け入れるにしろ、通信に応じるくらいはしてもおかしくはないと思うんだが。

 そう考えた時……

 

『死ね、宇宙の化け物!』

 

 艦長か誰か。

 とにかく降伏勧告に対しての通信に返事が出来る者が、憎悪を込めた様子で通信越しにそう叫ぶ。

 それを聞いた瞬間、俺はサラミスに突っ込ませた有線クローアームを引き抜き、スラスターを全開にすることによって素早く離れる。

 すると次の瞬間、サラミス改級は自爆した。

 俺が倒した訳ではない証拠に、ステータスで確認しても撃破数は増えていない。

 他の2隻を撃破した時はきちんと撃破数が増えていた事を考えれば、今のは自爆によって死んだ事になり、俺が撃破をしたといった扱いではないのだろう。

 それにしても……

 

「宇宙の化け物、か」

 

 自爆の直前に聞こえてきた通信。

 もしあのサラミス改級に乗っていたのがデラーズ・フリートであれば、自分達もスペースノイドである以上、宇宙の化け物といったようなことは言わないだろう。

 つまり、俺達を襲った戦力はデラーズ・フリートではなかったという事を意味している。

 勿論、絶対にそうだと決まった訳ではない。

 例えば、連邦軍に疑惑の視線を向けさせる……ルナ・ジオンと連邦の関係を悪化させる為に、デラーズ・フリートが、あるいはキシリア派かもしれないが、あのような小細工をしたという可能性は決して否定出来なかった。

 とはいえ、それでも一番怪しいのが連邦軍の強硬派である事は間違いないだろうが。

 

『アクセル中尉、無事か?』

 

 アルビオンからの通信。

 シナプスが俺を心配そうに見ている。

 自分が鹵獲して欲しいと言ったのが、今回の自爆をもたらしたのだと理解しているからだろう。

 とはいえ……

 

「ああ、無事だ。何も問題はない」

 

 俺にもノイエ・ジールにも被害らしい被害は殆どないので、そこまで気にする必要はないのだが。

 

『そうか、無事で何よりだ。……すまん』

「何について謝っているのかは分かるが、その辺についてはそこまで気にする必要はないと思うぞ。結果的に……本当に結果的にだが、今回の一件は悪くない結果だったしな」

 

 あのサラミス改級に乗っていたのが、俺が予想したように強硬派であった場合、それを生け捕りにしたという事でシナプスは……いや、アルビオン隊の全員が最悪の未来を迎えていた可能性も否定は出来ないのだから。

 とはいえ、もしあのサラミス改級が予想通り強硬派だったとしたら……一体何を考えてこんな事をしたんだ?

 そんな風に思いつつ、俺は補給と整備をする為にナスカ級に戻るのだった。

 

 

 

 

 

「うーん、そうね。普通に考えれば……やっぱりノイエ・ジールの性能を確認。あわよくば奪取しようとしていたとか、そういう事じゃない?」

 

 ナスカ級に戻り、ケーブルを使って再びノイエ・ジールを牽引しつつ、メカニック達に整備を任せてナスカ級の中に戻ると、ニナに自分の疑問を口にした。

 すると、ニナの口から出たのが、今の言葉だった。

 

「いや、ノイエ・ジールが高性能なのは間違いないが……だからって、コロニー落としが迫っている今この状況でそんな事を考えるか?」

 

 俺が……ノイエ・ジールを操縦している俺がアルビオンと共にコロニー落としを止めようとしているのは、強硬派も知ってる筈だ。

 であれば、俺達の妨害をするという事は地球の危機に直結する。

 ましてや、今回のコロニー落としはただのコロニー落としではなく、2基のコロニーを使ったコロニー落としだ。

 単純にコロニーの数が増えたので威力が倍になったというような事にはならず、二乗倍の被害を与えるような事になってもおかしくはなかった。

 それなのに、そのコロニー落としを止めようとしてる俺達の邪魔をして、どうする?

 

「多分だけど、強硬派にはコロニー落としをどうにかする目算があるんでしょうね。……そもそも、でないとルナ・ジオンからはこの1隻だけしか出さないようにとか言わないでしょうし」

 

 それはつまり、強硬派がコロニー落としについての情報を持っていたという事だろう。

 

「となると、もしかしてコロニー落としを止める時の戦いでノイエ・ジールは出さない方がいいのか? 下手をしたら、その戦いの最中に連邦軍に狙われそうだし」

「そういう諸々を考えても、ノイエ・ジールを出した方が戦力的にはいいんでしょうね」

「けど、ここで襲ってきたって事は、連邦軍は……いや、強硬派はノイエ・ジールがいなくても、コロニー落としをどうにか出来るだけの算段はあるって事だろう?」

 

 俺とニナの話にそう言いながら割って入ったのは、シーマだった。

 どうやら機体の整備や補給についての指示はもういいらしい。

 

「そうね。それが一体どんな手段なのかは分からないけど……普通に考えれば、連邦軍がどんな手段を用意していたとしても、いざという時の事を考えれば、コロニー落としに対抗する為の手段は多ければ多い程にいい筈よ。なのに、それでもアクセルにこうしてちょっかいを出してきたという事は……その手段に余程の自信があるんでしょうね」

「あるいは、そこまで考えていないだけかもしれないよ? 単純にノイエ・ジールを欲しているだけという可能性もある」

「……そういうのがあるの?」

 

 疑惑……というか、理解出来ないといった様子で言うニナだったが……

 

「あるんだよな、残念ながら」

 

 ニナに向かってそう言う。

 

「強硬派と一括りにしてるけど、その中にも色々な派閥がある。最近は特定の勢力が強硬派を一纏めにしようとしているらしいが、それでも強硬派の中に多数の勢力があるのは間違いない。ましてや、強硬派というのは我の強い連中が集まっている。そんな連中が、そう簡単に一つに纏まると思うか?」

「……無理、でしょうね」

「正解。そんな訳で、強硬派の中には自分の考えで動くような連中もいる訳だ。ノイエ・ジールのデータを少しでも収集する為に……もしくはさっきニナが言ったように、上手くいったらノイエ・ジールを奪えるかもしれないと思うように。もっとも、それで捨て駒にされたザクⅡF2のパイロット達は悲惨だが」

 

 恐らくは1年戦争終了後に連邦軍が接収や鹵獲したザクⅡF2を使い、俺が操縦するノイエ・ジールに戦いを挑ませたのだ。

 まさに、そのパイロット達は使い捨てだろう。

 となると……もしかしたら、ザクⅡF2のパイロットは生粋の強硬派という訳ではなく、連邦軍に降伏したジオン軍のパイロットなのかもしれないな。

 ザクⅡF2というジオン軍のMSを操縦させることを考えれば、その考えはそこまで間違っていないようにも思える。

 もっとも、それが事実だとは限らない訳でもあるのだが。

 

「ともあれ、この件については恐らくシナプスがコーウェンを通じて報告しても、揉み消されるだろうな」

 

 半ばそう断言した俺の言葉に、シーマは平然と、ニナは不満そうな表情を浮かべるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:995
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2055
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