転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4225話

 2基のコロニーのうち、片方……地球に向けて先行している方のコロニーに近付いたところで、不意に放たれたメガ粒子砲。

 その攻撃は回避したものの、メガ粒子砲の威力はかなりのものだった。

 もしかしたら、デンドロビウム以外にもデラーズ・フリートには奥の手があったのではないか。

 そんな風に思ったものの、メガ粒子砲を放ったのは俺にとっても予想外……いや、これは予想外ではなく、ある意味では予想出来ていたのかもしれない、そんな存在であるグワジン級だった。

 

「グワジン級……?」

 

 予想外の光景に思わず呟くが、すぐに何故ここにグワジン級がいるのかを理解する。

 ジオン軍……旧ジオン軍において、グワジン級というのはザビ家の者か、あるいはザビ家から信頼されている者しか乗れない。

 現在の状況でここにグワジン級が姿を現したとなると、考えられる可能性は2つ。

 1つは、ザビ家の者であるキシリアが乗っているグワジン級。

 ……だが、そもそもキシリアはデラーズ・フリートのコロニー落としを失敗させることを望んでいる以上、ここで俺の邪魔をするとは思えない。

 そもそもの話、キシリアは火星にいるのだから、今ここにいる筈もない。

 まぁ、火星からデラーズ・フリートの敗残兵を引き受ける為に艦隊を派遣してきているらしいので、そこからグワジン級が別行動をしているという可能性もあるが……キシリアの慎重さを考えると、そういう事はしない筈だ。

 そもそもキシリアが派遣してきた艦隊には連邦軍の監視の部隊がついている。

 デラーズ・フリートの行ったこのコロニー落としを阻止する為の戦力から割いてまで用意した監視の戦力であると考えれば、もしキシリアの派遣した艦隊から離れて行動しようとする艦がいたら、即座に沈めているだろう。

 もしくは、連邦軍と接触をする前に別行動をしていたグワジン級という可能性もあるが……グワジン級は戦艦という種別だけあり、かなりの大きさを持つ。

 ASRSやミラージュコロイドといったステルス技能が発達していないUC世界においては、その巨体を隠す事は不可能……とは言わないが、かなり難しいだろう。

 つまり、最初のキシリアの派遣した艦というのはない。

 となると、次の選択肢……

 

「エギーユ・デラーズか」

 

 オープンチャンネルでそう通信を送る。

 そんな俺の言葉に、グワジン級は攻撃の手を止め、通信を送ってくる。

 

『いかにも』

 

 映像モニタに表示されたのは、以前……1年戦争が終わった後、ペズンに向かっている時に遭遇したのと同じ顔。

 勿論3年が経っているので、その分年齢を重ねてはいるように見えるが。

 俺がここにデラーズがいるのに驚いたのと同様に、デラーズもまた俺を見て驚く。

 

『お主は……』

「ルナ・ジオン軍のアクセル・アルマー中尉だ」

 

 ペズンに行く途中で俺が何と名乗ったのかはちょっと覚えていないが、そう言っておく。

 デラーズはそんな俺の言葉に何か考える様子を見せ……それで向こうが何かを言うよりも前に、口を開く。

 

「早速で悪いが、そこを退いてくれ。コロニーの処理をしないといけないんでな」

 

 そう言っても、恐らく……いや、間違いなく素直に退いてくれるとは思わない。

 思わないが、デラーズとの間で話を進めるには、そう言っておく必要があった。

 

『それを素直に聞くとでも?』

 

 そして当然ながら、デラーズは俺の言葉にそう返してくる。

 

「なら、力ずくで排除させて貰うが? お前も元ジオン軍の軍人だ。MSやMAを相手に軍艦でどうにか出来ると、本気で思っているのか?」

 

 元ジオン軍という表現に、デラーズの眉がピクリと動く。

 デラーズにしてみれば、自分達こそが正統なジオン軍の後継者であり、1年戦争はまだ終わっていないという認識なのだろう。

 実際には違っていても、デラーズがそのように思い、その信念によって多くの者を従えているのは事実。

 それはつまり、デラーズが俺の言葉を素直に認める筈がないという事でもあった。

 

『私はここで退く訳にはいかん! 星の屑、成就の為に! ギレン閣下の大望を果たす為、ここで退くなどという選択肢は私にはないのだ!』

 

 星の屑……か。デラーズの様子からすると、どうやらそれが一連の作戦名といったところか?

 星の屑という作戦がこのコロニー落としについてだけのものなのか、それともサイサリスを奪取した時からのものなのか、それは分からない。

 だが、コロニー落としについて星の屑というのは、随分と洒落てるな。

 ……だからといって、それを認める訳にはいかないが。

 

「お前のその大望というのは、俺から見ればテロ行為でしかない。ギレンが何を考えていたのかまでは俺にも分からない。だが、それでもコロニー落としを認める訳にはいかない。……これが最後だ。退け」

『退かぬ!』

 

 一瞬の躊躇もなく、デラーズが叫ぶ。

 俺が知っている――という程に詳しい訳ではないのだが――デラーズの性格を考えると、こういう反応をするのは分かっていた。

 そうである以上、こちらとしても反応に困るという事はない。

 

「分かった。なら……そのまま死ね」

 

 その言葉と共に、有線クローアームを射出。

 同時にグワジン級からメガ粒子砲やミサイルが発射される。

 俺が攻撃するのは、デラーズにも分かっていた筈だ。

 だからこそ俺と通信をする事によってノイエ・ジールの動きを止め、話をしている間に攻撃準備をしていたのだろう。

 実はグワジン級にラビアンローズの人員がいるかもしれないかと少しだけ思ったのだが……デラーズの性格を考えるとルセット達をグワジン級に乗せるとは思えないし、人質として使ったりもしないだろう。

 瞬間的に加速したノイエ・ジールに、グワジン級の攻撃は追いつかない。

 このグワジン級は間違いなくデラーズ・フリートにおける旗艦だ。

 そして旗艦である以上、当然ながらブリッジクルーを含めて、乗り込んでいるのは腕利きの者達だろう。

 しかし……そんな腕利きの者達であっても、急激に動いたノイエ・ジールに攻撃を命中させる事は出来ない。

 また、ノイエ・ジールで攻撃を回避しつつも、俺は有線クローアームをしっかりと動かしており……有線クローアームはクローの部分を尖らせたまま、グワジンのブリッジに突き刺さる。

 有線クローアームの先端はブリッジの中でも中央に……艦長席にいたデラーズを狙って放たれた。

 それが命中した以上、恐らくデラーズはこれで死んだだろう。

 それでも念には念を押し、クローアームを引き抜きつつ、先端を開いてメガ粒子砲を発射する。

 放たれたメガ粒子砲がブリッジを吹き飛ばした時、既に有線クローアームはノイエ・ジールの肩に戻っていた。

 有線クローアームを戻すとスラスターを使ってノイエ・ジールを移動させ、グワジン級の真上に。

 メガカノン砲と偏向メガ粒子砲を同時に発射し、グワジン級は爆散する。

 その爆発の力を使い、そのままコロニーに向かう。

 正直なところ、グワジン級はブリッジだけを破壊して確保した方がいいかもしれないとは、少し考えた。

 だが、空間倉庫に収納するにはグワジン級に誰も乗っていない……もしくは死体だけになっている必要があるので、急いでいる今は却下だ。

 時間があれば、スライムを使って対処も出来たのだが。

 なら、このまま引っ張っていくか。

 コロニーを止めようとしてるのに、そんな余裕はない。

 それにブリッジは破壊したが、ダメージコントロールによってブリッジ以外の場所はまだ普通に動いただろうし、そうなればグワジン級を牽引してるところを背中から狙われかねない。

 なら、その場に置いておき、コロニーの対処をしてから回収に来るかとも思ったが、そうなると最悪連邦軍に横取りされかねない。

 そんな訳で、いっそ破壊してしまった方がいいだろうと判断したのだ。

 ……疑問なのは、グワジン級が単独でいたという事だろう。

 戦力的な面でそういう風にするのは分からないでもない。

 しかしそれと同時に、あのグワジンはデラーズ・フリートの旗艦だ。

 そうである以上、護衛が一緒にいてもおかしくはない筈だった。

 ……いや、デラーズ・フリートの戦力を考えると、仕方がなかったりもするのか?

 キシリア派の協力を得ているとはいえ、デラーズ・フリートの戦力そのものはそこまで大きくはないのだから。

 ジオン軍残党として考えれば、その戦力は大きいのだろう。

 それこそアフリカで戦ったニムバスを匿い、HLVで宇宙に上げたジオン軍残党と比べると、圧倒的な戦力であるのは間違いない。

 だが……それでも今回のような一件を起こすのに十分な戦力かと言うと、それは当然のように否だ。

 だからこそ、ラビアンローズを使ってソロモンから出撃した連邦軍を推進剤不足で動けなくしたりといった小細工をする必要があったのだから。

 それでも戦力は足りず、コロニーを守る為にグワジン級以外の戦力は全て出し切っていたのだろう。

 そういう意味では、寧ろグワジン級がよく残っていたと言ってもいいのかもしれないな。

 ともあれ、デラーズ・フリートの首魁であるデラーズが乗ったグワジン級は撃沈した。

 だからといってデラーズ・フリートの動きが止まるとは、俺には到底思えなかった。

 デラーズが死んだのでコロニー落としはもう止めたとなったら、それはそれで楽なんだが、そんな事にはならないだろう。

 勿論、デラーズが死んだ事によって命令系統とかは混乱するだろうから、全体的に見れば大金星なのだろうが。

 この件についてはこの騒動が終わった後で連邦軍にもしっかりと報告をしないといけないな。

 ……コーウェンやゴップのようにこっちに友好的な存在ならともかく、強硬派とかだと一体どんな風に言ってくるのか、少し楽しみではある。

 ルナ・ジオンからはナスカ級1隻だけしか援軍を認めなかった強硬派。

 その強硬派にしてみれば、敵の大将首を俺に持っていかれた事にどういう風に反応するのか気になるところだ。

 もっとも、デンドロビウムを操縦していたエリックというエースは連邦軍の方で撃破出来る可能性もあるが。

 デンドロビウムは俺との戦闘で小破……いや、中破か? そのくらいのダメージを受けている。

 デンドロビウムの鉄壁の盾である、Iフィールド発生器も有線クローアームで破壊したし。

 Iフィールドが使えないとなると、デンドロビウムのような巨体は不利だ。

 ましてや、ソーラ・システムの周辺には当然ながらそれを守る為の戦力が相当な数用意されているだろうし。

 何しろソーラ・システムはミラーを大量に宇宙空間に並べる必要があるし、そのコントロール艦も守る必要がある。

 強硬派としては、コロニーを守っているデラーズ・フリートを相手にする戦力も必要だが、ソーラ・システムを守る方により戦力を割いてもおかしくはなかった。

 何しろ、デラーズ・フリートの戦力がどれだけコロニーを守っていても、ソーラ・システムを使えばコロニー諸共に纏めて消すことが出来るのだから。

 強硬派がそんなソーラ・システムを守らない訳がない。

 後は、Iフィールドのないデンドロビウムに乗ったエリックがどこまで頑張れるかだな。

 そんな風に思いつつ、俺はコロニーの1基に近付いていく。

 デラーズの乗ったグワジン級からはそれなりに距離はあったのだが、それでもコロニーの大きさからその姿は映像モニタにしっかりと映し出されていた。

 それでもこうして近付いていくと……うん、改めて見るとやっぱりコロニーって大きいよな。

 そんな風に思いつつ、コロニーの移動を制御出来る場所……正確にはそこに向かう為に宇宙港に向かう。

 このコロニーは既にコロニーとして完成しており、後は住人がやって来ればすぐにでも暮らし始める事が出来る。

 その為、当然ながら宇宙港とかも完全に使えるようになっていた。

 もっとも、宇宙港で使えるのは宇宙船とか軍艦とかそういうのであって、MAが宇宙港を使うのは……まぁ、使えない訳ではないので問題はないのだが。

 そんな風に思いつつ、ノイエ・ジールのコックピットから出る。

 念の為、ノイエ・ジールは空間倉庫に収納し……もしかしたらと思い、一度宇宙港から外に出る。

 生身で宇宙空間を移動するのは、見られたらそれはそれで問題になりそうだな。

 そうも思うが、それはそれ、これはこれだ。

 ……パイロットスーツを着てくればよかったと思いつつ、宇宙空間に出てからコロニーの外壁に触れる。

 収納。

 そう念じたものの、コロニーが空間倉庫に収納することは出来なかった。

 それはつまり、コロニーの中に誰かがいるということを意味している。

 そしてその何者かが誰なのかは、考える前もない。

 デラーズ・フリートの兵士だろう。

 コロニーの進行方向を変えさせない為、あるいはコロニーを地球に落とす為に落下地点を調整する為……もしくは、他にも俺には思いつかない何らかの理由から。

 とにかく、この状況で何をするのかは決まっている。

 このコロニーの中にいるデラーズ・フリートの者達を排除するだけだ。

 

「スライム」

 

 そう呟き、空間倉庫から出したスライムをコロニーの中に流し込むのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:1105
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2077
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