転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4226話

 空間倉庫から出たスライムは、コロニーの中に飲み込まれていく。

 次々、次々、延々、延々と。

 それこそ円筒形の形をしているコロニーの中を一杯にするかのように。

 コロニーは幾つものブロックに分かれている。

 コロニーを守っている……そして最終調整をするという目的から、恐らくコロニーの制御装置のある場所にいる筈だ。

 なら、そちらだけにスライムを送り込んでもいいのでは?

 そう思わないでもなかったが、そこにいる面々の対処を終えた後で、実はまだ他の場所に人がいたら面倒なことになる。

 ちょっとした手間を惜しんだ結果、またスライムを出してコロニー中を再度探索する羽目になるのは面倒臭い。

 そんな訳で、コロニー全体をスライムで埋め尽くしていく。

 最悪、このコロニーそのものをスライムで吸収してしまうといった手段があるが、折角完品の状態のコロニーを入手出来るチャンスなのだから、それを逃すような事はしたくない。

 ……いやまぁ、こうしている今もコロニーが地球に向かっているのは事実。

 本当にどうしようもなくなったら、そのような手段を採ってもおかしくはないんだが。

 ただ、今はまだ阻止限界点を通っていない……つまり、まだコロニーを止められる場所だし、こっちはあまり頼りにはしたくないものの強硬派のソーラ・システムもある。

 強硬派がどうやってコロニー落としを止めるのかと思っていたのだが、ソーラ・システムを持ってくるというのは予想外だった。

 とはいえ、本当にそれでどうにかなるのかは分からない。

 ソロモンの例もあるしな。

 その為、出来ればこのコロニーをどうにかしてから、すぐにもう1基のコロニーの対処もしたいところなんだが……どうなんだろうな。

 俺としてはそうするつもりだし、コロニーを地上に落とすのは絶対に避けるべき事なんだが。

 そんな風に思っていると……

 

「いたな」

 

 コロニーの中に流し込んだスライムが、人を……デラーズ・フリートの者達を見つける事に成功する。

 いた場所は……予想通り、コロニーのコントロールルームだ。

 コロニーについての操作が出来るようシステムが集中している部屋。

 個人的にはこのように一ヶ所に纏めるのはどうかと思わないでもないが……今回は助かったし、それにシステムルームを分散配置した場合は、悪意を持った者がテロを起こそうとした時、対処が難しいというのもある。

 勿論、本当の意味でシステムの全てがここに集まっている訳ではない。

 このコントロールルームに集まっているのはコロニーを動かす上で本当に重要なシステムだけで、そこまで重要ではない……それでいてそれなりに使う機会の多いシステムとかは、相応に分散配置されている。

 ともあれ、デラーズ・フリートの者達が集まっているのは、今回のような場合は助かる。

 後は……このコントロールルーム以外の場所にデラーズ・フリートの者が、あるいは連邦軍の者がいないかどうかを確認していく。

 コロニー落としを止める為に、連邦軍がコロニー内部に侵入している可能性もあるのだから。

 とはいえ、既に多くの者は強硬派がソーラ・システムを使おうとしているのは理解している筈だ。

 連絡が来ていなくても、光を反射する大量のミラーは把握出来る筈なのだから。

 そんな中でコロニーの中に連邦軍がいるとなれば、デラーズ・フリートと繋がっている者、あるいはキシリア派の手の者、もしくはソーラ・システムの事が分かるよりも前にコロニーに侵入していた者といったところか?

 あくまでも、デラーズ・フリートの者達以外の何者かがコロニーにいた場合の話だが。

 ともあれ、コロニーの中に他に誰がいないのかを確認していき……そして、いないと結論づける。

 コロニーの全てを詳細に探索をした訳ではないが、それでも大雑把には探索した。

 ……詳細に探索するとなると、それこそどれくらいの時間が必要なのか分からない。

 そうなると、探索を終える前にソーラ・システムが使われるという可能性も否定は出来ない。

 そんな訳で……

 

「死ね」

 

 その言葉と共に、コントロールルームにいたデラーズ・フリートの兵士達が纏めてスライムによって殺される。

 そのまま死体を残すのもどうかと思うので、死体についてはスライムに吸収させた。

 何気なくステータスを見てみると、そこには撃墜数が7上がっているのを確認出来た。

 それはスライムを通してコントロールルームにいた者達の人数と同じだ。

 念の為にスライムを使ってコントロールルームの中に生き残りがいないかどうかを確認する。

 このUC世界において、気配を消すとかそういうのを出来る者というのは非常に少ない。

 あるいは出来ても技量が非常に稚拙で、一発で見破れるといったような感じだ。

 それだけに気配を消してスライムから逃れるといったことは出来ないとは思うが、それでも念には念を入れた形だ。

 そしてスライムから逃げ延びた者がいないのを確認すると、スライムを空間倉庫に戻す。

 

「さて、空間倉庫に……いや、この中にいる者達を全員殺したんだし、ここで空間倉庫を使う必要はないか?」

 

 コロニーを空間倉庫に収納しようとしたものの、ここで……ソーラ・システムの使用範囲、つまり強硬派がこのコロニーを視認出来る状態で行動するのは不味いような気がする。

 本当にどうしようもないのなら、収納を躊躇するつもりはない。

 だが、まだ阻止限界点まではある程度の余裕があり、ソーラ・システムもある。

 であれば、このコロニーは地球に落とすのではなく、破壊するのでもなく……月に向かって移動させ、確保した方がいいのではないか?

 そんな思いが俺の中にはあった。

 とはいえ、このコロニーを移動させるとなると、当然ながらこのコロニーと一緒に行動する必要がある。

 適当に向かう方向だけを設定し、そっちに向かわせるというのは……いざという時の事を考えると、避けたい。

 何らかの理由で別行動していたデラーズ・フリートがそのコロニーを発見して確保しようとしたり、もっと最悪の展開となると強硬派がコロニーを確保し、俺が設定をミスったように見せ掛け月にコロニーを落とすといった可能性も否定は出来ないのだから。

 他にも不安要素は色々とある。

 そう考えると、やっぱりここで空間倉庫に収納した方がいいのか?

 そうも思うが……うーん、悩みどころだな。

 ともあれ、外の様子を見てから確認しよう。

 そう判断し、いつものように生身で宇宙空間に出る。

 毎回パイロットスーツを着なくてもいいというのは、混沌精霊になったメリットだよな。

 魔力や気で身体強化を使えるようになっても、生身で宇宙空間には……うーんどうだろう。

 勿論身体強化されている分、魔力や気を使えない一般人に比べると、生身で宇宙空間にいられる時間は長いだろう。

 だが、それでも俺のようにずっと……それこそ、その気になれば1時間でも2時間でも、半日でも1日でも、あるいは数日、十数日、数十日、数ヶ月、数年……それだけの間、生身で普通に宇宙空間にいる事は出来ない筈だ。

 もっとも、出来るからといってやるか? と言われれば、正直微妙なところだが。

 そんな風に思っていると、あまりに予想外の光景を目にすることになる。

 

「ナスカ級?」

 

 そう、それは間違いなくナスカ級だった。

 だが、今回のデラーズ・フリートのテロ行為……星の屑については、ルナ・ジオンから出せる戦力はナスカ級1隻という事になっている。

 ルナ・ジオンは別に連邦の支配下にある訳ではないので、絶対にその要望に従わないといけない訳ではない。

 ……これがルナ・ジオンではなくジオン共和国なら、実質的に連邦の属国に近い状態なので、そのような命令……いや、要望があっても絶対に断れないだろうが。

 かといって、シーマのナスカ級はラビアンローズの奪還に行ったという事だったので、こっちに戻ってくるのは早いような?

 ともあれ、ナスカ級がいるという事はルナ・ジオン軍に間違いない。

 シーマのナスカ級か、あるいは何らかの理由で月から新たに派遣されてきたナスカ級か、それは生憎と俺にも分からない。

 分からないが、それでもこの戦場にいる以上、俺の仲間なのは間違いない。

 ナスカ級はルナ・ジオン軍の最新鋭主力艦だ。

 それだけに、連邦軍やデラーズ・フリートに奪取されて使われているなんて事は、まずないだろう。

 ……ないだろうとは思うが、コロニーに向かっている時に連邦軍の強硬派と思しき者達に襲撃されたのを考えると、それが絶対にないとも言えないのが怖いところなんだよな。

 ともあれ、接触してみればその辺は分かるか。

 そんな訳で、外から見えないように宇宙港でノイエ・ジールを空間倉庫から出すとコックピットに乗り込み、コロニーから出る。

 そしてナスカ級に通信を送ろうと思ったその瞬間、向こうから通信が入る。

 

『アクセル、どこにいたんだい? あまり心配はさせないで欲しいね』

 

 映像モニタに表示されたのは、シーマ。

 あるいは……という風に予想はしていたものの、それでも予想外ではあった。

 

「シーマ? ……ラビアンローズの方はどうなったんだ?」

『……片付いたよ』

 

 複雑な、本当に複雑な表情で、シーマが言う。

 ただラビアンローズを奪還したというだけではなく、ラビアンローズで何かがあったのは間違いないだろう。

 とはいえ、具体的に何があったのか、今は話している状況ではない。

 

「そうか。……詳しい話については星の屑が片付いてから聞かせてくれ。それはともかく、丁度いいところに来てくれた」

 

 シーマの様子を見る限り、その話を聞くとなると相応に時間が掛かる。

 だとすれば、その件については後で聞かせて貰おう。

 

『星の屑……アクセル、それを誰から聞いたんだい?』

「デラーズだな。殺す前に話した」

『それより、デンドロビウムはどうなったの!?』

 

 シーマの横から顔を出したのは、ルセット。

 ……え? ルセット? 何でナスカ級に乗ってるんだ?

 

『ちょっと、ルセット! 今はそういう事を聞いている場合じゃないでしょ!』

 

 映像モニタに割り込んで来たルセットを、ニナが引っ張って画面外に連れていく。

 ニナが少し嬉しそうなのは、ラビアンローズにいたルセットが無事だったからか?

 ともあれ、ニナとルセットが無事でよかった。

 後はクレナがどうなったかだが……まぁ、クレナの性格を考えると、もしナスカ級に乗っていてもここで顔を出すような事はしないか。

 

「取りあえず落ち着け。デンドロビウムは……あー……ソーラ・システムの方に向かった」

 

 エリックの操縦するデンドロビウムと戦って、小破……いや、中破に近い状態にしたというのは、今は黙っておいた方がいいだろう。

 あ、そう言えば。

 

「シーマ、エリック・マンスフィールドという人物を知ってるか?」

『……知ってるよ。ラビアンローズでその名前は聞いた。デンドロビウムのパイロットをしている人物だろう?』

「ああ。ジオン軍出身で、かなり腕の立つパイロットだったようだが」

『だろうね。当初キシリア派にいた私のところにまで名前が聞こえて来た人物だし』

「具体的には?」

『私は途中からルナ・ジオンに来たから、その辺の情報についてはそこまで詳しくないよ? ……ただまぁ、私が知ってる限りだと、ギレン・ザビの親衛隊のMS隊隊長だね。とんでもない凄腕だって話だよ』

「……なるほど」

 

 シーマの言葉に、納得する。

 ギレンの親衛隊のMS部隊隊長ともなれば、相応に腕が立って当然。

 ……まぁ、ザビ家とのコネとかでその地位にあったという可能性も否定は出来ないが、シーマからの話を聞く限りだと、そういう訳でもないらしい。

 あるいはコネはあったのかもしれないが、それを問題にしないだけの実力も持っていたのだろう。

 そして親衛隊だったという事なら、当然のようにギレンに対する深い忠誠心を抱いていた筈であり、それがデラーズとエリックを結びつけた……そう考えるのは、間違っていないと思う。

 なら、何でエリックではなくニムバスにサイサリスを奪わせたのかといった疑問はあるが。

 もしかしたら、虎の子の鬼札とでも呼ぶべきエリックの存在は、キシリアにも隠してたとか?

 エリックがギレンに深い忠誠心を抱いているのは間違いないと思うが、その忠誠心がギレン個人に向けられていたのか、それともザビ家を率いるギレンに向けられていたのかは分からない。

 もしザビ家という事なら、ギレンがいない今、キシリアにその忠誠心が向けられる可能性だってあるだろう。

 ……ああ、でもザビ家という事なら、キシリアだけじゃなくてサイド3にはガルマもいるし、アクシズにはミネバもいる。

 そちらにも行かずデラーズに協力しているという事は、エリックの忠誠心はギレン個人に向けられているのだろう。

 

「話は分かった。それで……早速だが、このコロニーを任せてもいいか?」

『はぁ?』

 

 俺の言葉に、シーマは驚きの表情を浮かべるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:1140
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2084
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