転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4255話

 トゥッシェ・シュヴァルツ……アクシズで反乱を起こしたエンツォの奥の手となるニュータイプ用MS。

 それを撃破する為、ハマーンと別行動を取っていたのだが……

 

「しつこいな!」

 

 腕部の110mm機関砲を使い、こちらに向かってメガ粒子砲を撃とうとしたビットを撃破する。

 ビットというのは、エルメスで使っていた時は大体MSの半分くらいの大きさ……つまり、9mから10m程の大きさだった。

 MSに比べれば間違いなく小さいが、それでも見つけるには十分な大きさと言ってもいいだろう。

 だが、ハマーンのシュネー・ヴァイスが操るビットはエルメスが使っていたビットよりも小さく、更にトゥッシェ・シュヴァルツが使っているビットはシュネー・ヴァイスの使っているビットよりも小さい。

 ……いやまぁ、それでも十分な大きさがあるのは間違いないのだが。

 ともあれ、そんなビットがガーベラ・テトラ改を狙ってくる訳だ。

 正直、最初は俺がトゥッシェ・シュヴァルツを見つけて撃破するとしても、そう簡単に出来るのか? と思ったんだが、トゥッシェ・シュヴァルツのパイロットにしてみれば、俺はかなり厄介な存在らしい。

 ハマーンのシュネー・ヴァイスよりも、ガーベラ・テトラ改を優先して狙ってきている。

 トゥッシェ・シュヴァルツを操縦してるのがニュータイプだとすると、そのニュータイプ能力で俺の厄介差を理解したのか……いや、それなら俺と通信で会話をしたハマーンの方がより大きく影響するだろう。

 だとすれば……単純にトゥッシェ・シュヴァルツを操るビットを俺が撃破したのが気に食わなかったのか。

 そこまで考え、ふと思い出す。

 1年戦争の時、俺はララァの操縦するエルメスが放つビットと接触した事によって、ララァを強く動揺させたことがあった。

 それはつまり、この状況でトゥッシェ・シュヴァルツの操縦するビットに機体越しにしろ接触すれば、相手に影響を与える事が出来るのではないか。

 トゥッシェ・シュヴァルツはぱっと見ではどこに潜んでいるのか分からない。

 ハマーンを脅威に感じて隠れているのか、単純に離れた場所からビットを操作出来るから離れているのか。

 とにかく今こうして見た感じではどこにいるのか分からない以上、ビットに接触し、サイコミュ越しにトゥッシェ・シュヴァルツのパイロットと接触した方がいいだろうと判断する。

 ……トゥッシェ・シュヴァルツがどのくらいビットを持っているのか解らない以上、こちらとしてもずっとビットを警戒する必要があるのは困るしな。

 そう思い、ビットを撃墜するのではなく接触するという方針にしたんだが……

 

「あれ? 来ないな」

 

 ビットが姿を現さないことに、疑問を抱く。

 いやまぁ、敵にしてみればビットをそう簡単に撃破したくないと思ったのかもしれないが。

 言うまでもなく、アクシズという事で決して物資が豊かにある訳ではない。

 一応アクシズの住人を餓えさせるといったことはしていないものの、それでも決して満足させることが出来ている訳ではない。

 それは食料や生活物資だけではなく、MS開発とかそっち方面でも同様だった。

 ただ、そっちの方はアクシズが小惑星基地であるという事や、近くに多数のデブリ……アクシズとかに比べれば小さいが、それでも相応の大きさのデブリとかが多数あるのは間違いない。

 それらを使えば、資源というのは十分に……とまではいかないが、それでもそれなりに潤沢に確保出来るのは間違いない。

 そういう意味では、工業とかMS開発とかそういうのにはある程度余裕があるのは間違いないだろう。

 ただ、それでもニュータイプ用MSに使うサイコミュとかを作るのはそう簡単な事ではない。

 資源的な意味で。

 いや、資源的な意味だけではなく、技術的な意味でもそれは同じか。

 ともあれ、トゥッシェ・シュヴァルツのパイロットにしてみれば……あるいはエンツォも含めてかもしれないが、ニュータイプ用の各種機器というのは決してそう簡単に破壊してもいいようなものではない。

 ……もっとも、普通ならビットによって狙われるというのは死に直結するような事で、そう簡単に対処出来ないのだが。

 ただ、俺の場合は色々な意味で特殊だ。

 高いMSの操縦技術があり、現在俺が操縦しているガーベラ・テトラ改は0083の今の時代、オーパーツと呼ばれてもおかしくないくらい、高性能なMSだ。

 そんな俺とガーベラ・テトラ改なら、ビットを相手にしても対処は難しくない。

 とはいえ、それはあくまでもこの状況でビットが出て来たらの話だが。

 今のこの状況でビットが出て来ないのなら、俺がビットに対処出来ようが出来まいが、それは変わらない。

 

「向こうもそれが分かってるのか、それとも単純にビットが撃破されるのが困るから攻撃してこないのか。……見てるのは間違いないんだが」

 

 MS越し、宇宙を通しても俺に向けられる敵意や殺気に満ちた視線については十分に理解出来る。

 出来るのだが、視線を向けてくるだけで攻撃をしてこないのはどうなんだ?

 そう思っていると、そんな俺の考えを察知したのか、それとも偶然か……いや、明らかに偶然か。

 何しろUC世界最高のセイラでさえ、ニュータイプ能力で俺の考えとかを読んだりは出来ないんだし。

 そう考えれば、トゥッシェ・シュヴァルツのパイロットがニュータイプであっても、俺の考えを読む事は不可能だろう。

 可能性があるとすれば、トゥッシェ・シュヴァルツのパイロットがセイラ以上の力を持つニュータイプというものだが……うん、まず無理だろ。

 もしセイラ以上のニュータイプ能力を持つのなら、エンツォとやらに大人しく従っているとは思えない。

 あるいは何らかの理由でエンツォを裏切れないようになっていても、先程まではそこまでニュータイプ能力が高くなかった――あくまでもセイラと比べてだが――を相手に倒しきれなかったというのも疑問だ。

 そんな風に思いつつ、俺は起きた事態に視線を向ける。

 それは、ケンプファーがこちらに向かってビームサーベルを手に突っ込んで来ていることだった。

 ケンプファーというのはジオン軍が開発したMSの1つではある。

 それも強襲用MSの始祖とでも呼ぶべきMSで、そういう意味では俺の操縦するガーベラ・テトラ改と近しい関係にあるのか。

 ケンプファーは生産数も少なく、そういう意味でもガーベラ・テトラ改とも似てるんだよな。

 少数とはいえ量産されたケンプファーと、今のところはまだ1機しか存在しないガーベラ・テトラ改を一緒にするのはどうかと思うが。

 もっとも……だからといってどうという事はない。

 ビームサーベルを手に近付いてくるケンプファー。

 ハマーンが俺の事を味方に知らせているだろう事を思えば、恐らく……いや、ほぼ間違いなくこのケンプファーはエンツォの派閥の者だろう。

 ビームサーベルが強力な武器なのは間違いないが、だからといって牽制も何もなしに突っ込んで来るのは自殺行為だろう。

 とはいえ、見た感じではアクシズのパイロットは敵味方含めて全体的に技量が低い。

 中には1年戦争を経験した者もおり、ベテランと呼ぶに相応しい技量の持ち主もいるのだが……それ以外の者達は恐らく戦闘経験は殆どないのだろうと思えるような感じだ。

 このケンプファーに乗ってるパイロットは、そこそこ腕が立つようではあったが、ケンプファーならショットガンとかを持っていてもおかしくはないし、ザク系の武器も普通に使える筈なのに、何故牽制もなしでこうして真っ直ぐに突っ込んでくる?

 そんな疑問を抱き……

 

「なるほどな!」

 

 ビームサーベルを持つケンプファーの動きに対応するように、ガーベラ・テトラ改の背後に回り込むビットの姿を察知する。

 ビットだけで俺を倒すのは無理と考え、ケンプファーを使う事にしたのだろう。

 向こうのニュータイプもしっかりと考える頭は持っているか。

 ともあれ、ビットに接触してそれを経由することによって敵のニュータイプをどうにかするにしても、ケンプファーは邪魔だ。

 なら、とっとと倒してしまった方がいいだろう。

 そう判断し、ショルダー・バインダーを使って斜めに移動する。

 一瞬後、ガーベラ・テトラのいた場所をビットから放たれたメガ粒子砲が通りすぎるのを映像モニタで確認しながら、ビームマシンガンをライフルモードにしてトリガーを引く。

 だが、その瞬間ケンプファーのパイロットは機体を強引に移動させた。

 は?

 俺の攻撃が読まれた?

 そう思ったが、その割にはケンプファーの動きは鈍い。

 もしこちらの攻撃を何らかの手段で読んだのなら、もっと素早く移動してもおかしくはない筈だ。

 それはまるで何かをワンクッション挟んだかのような……そんな違和感があった。

 実際、こちらの攻撃を回避しようとしたケンプファーだったが、その動きは一瞬遅く、右足にビームライフルから放たれたビームが命中し、ケンプファーの下半身を破壊する。

 ガーベラ・テトラ改となり、ビームマシンガンの威力も上がっている。

 結果として、ケンプファーの右足……より正確に股間部に近い部位に命中し、そこから下半身全体に被害がいったのだろう。

 だが……下半身が破壊されても、そのケンプファーは上半身だけでスラスターを全開にし、ガーベラ・テトラ改に近付くとビームサーベルを振るってくる。

 鬼気迫るといった表現が相応しいその一撃を、左手の内側から飛び出させたビームサーベルで受け止める。

 

『この、ファビアン・フリシュクネヒト、エンツォ大佐の夢の為に貴様を殺す!』

 

 ビームサーベルで鍔迫り合いが行われると、接触回線で相手のパイロットの声が聞こえてくる。

 ファビアン、か。どうやらそれが相手の名前らしい。

 とはいえ……

 

「そうか。残念だったな」

 

 気負っているのか、あるい俺に負けられないという思いからか、ケンプファーは強引でもビームサーベルを振りきろうとしてくる。

 技も何もない、力押しの攻撃。

 あるいはケンプファーが万全の状態であれば、もしかしたらしっかりとした操縦技術を見せてくれたのかもしれないが……どのみち、俺を相手にした時点でこのファビアンというのは終わりだった。

 ビームサーベルを握ったガーベラ・テトラ改の腕を少しだけ動かす。

 この少しだけというのが、この場合は重要だった。

 その少しの動きによってファビアンの操縦するケンプファーのビームサーベルの一撃は微かにだがバランスを崩される。

 その微かな動きがあれば、俺にとってはそれで十分だった。

 至近距離からの頭部バルカンの一撃が、ガガガガガガガと連続して発射される。

 ゼロ距離からの射撃。

 頭部バルカンは決して威力の高い武器ではない。

 だが、それでもこうしたゼロ距離なら……そして何より、相手が下半身を失っており、完全な状態でないのなら、頭部バルカン程度の一撃でも十分相手にダメージを与えられる。

 それに……相手はケンプファーだしな。

 強襲用MSケンプファーは、機動性と運動性を少しでも高める為に装甲は決して厚くはない。

 これでルナ・チタニウム合金製の装甲なら頭部バルカン程度は弾けたのだろうが、ケンプファーの装甲はジオン系MSの標準である超硬スチール合金……ではなく、連邦系MSで使われているチタン合金セラミック複合材によるものだ。

 どちらにせよ。至近距離からのガーベラ・テトラ改の頭部バルカンを塞げる筈もない。

 

『ぐ……』

 

 恐らくコックピットに致命的な損傷を与えたのだろう。

 そんな声が聞こえると同時に、ケンプファーの動きが止まる。

 もしかしたらまだ生きてるかもしれないと思いつつ、ビームサーベルを腕に収納しながらステータスを確認すると、撃墜数が1上がっている。

 こういう時……相手が本当に死んだのかどうか分からない時、それを確認出来る能力があるのってかなり便利だよな。

 

「っと!」

 

 俺がケンプファーを撃破した……正確にはコックピットにいるパイロットを殺したところで隙が出来たと思ったのか、背後から隙を窺っていたビットがメガ粒子砲を撃ってくる。

 ニュータイプ能力はそれなりに高いのかもしれないが、戦闘の流れを見る目はないな。

 その辺りはニュータイプ能力でもどうにもならないのか、単純にMSとビットの距離があるからその辺の反応が鈍くなるのか。

 俺には分からないが、こっちにとって楽なのは間違いない。

 ショルダー・バインダーとテール・バインダーを使い、その場で反転。

 するとガーベラ・テトラ改の真っ正面には、予想通りビットの姿があった。

 そのビットに向け……命中しないようにビームガンを発射する。

 ビームガンの威力なら、この距離からなら命中しても致命傷にはならない。

 ……まぁ、その一撃でサイコミュが被害を受けたりしたら洒落にならないので、くれぐれも命中しないよう、牽制としてビームガンを撃つ。

 ビットが少し戸惑った様子で動きを止め……今だ!

 スラスターを全開にし、一気に間合いを詰めてビットをガーベラ・テトラ改の手で掴み……

 

『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!』

 

 そんな叫びが、どこからともなく聞こえてくるのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:1175
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:2091
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