転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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4444話&お気に入り4000人突破の番外編です。
本編のステイン編が一段落したので、ここで投稿させて貰いますね。
内容は、古白03さん、ナンバーズさん、パワコンさん、のこたろうさん、スーパーヒーローさん、ラプソディさん、窮鼠01さんが希望した、ガンダムSEED FREEDOM編となります。

リクエスト、ありがとうございました。


面白いと思ったら、評価の方よろしくお願いします。


番外編188話 SEED FREEDOM編 第01話

「ねぇ、アクセル。ちょっとアギュイエウスの改良をしたいんだけど、構わない?」

 

 レモンのその言葉が一連の事態の始まりだった。

 俺の愛機であるニーズヘッグには、アギュイエウスというシステムXNのオリジナルが内蔵されている。

 これによって、俺はいつでもホワイトスターに戻ってくる事が出来るようになっているのだが、問題なのはこのアギュイエウスはどこからともなく現れたという代物だという事だろう。

 正確にはギリアムが色々と関与してるのだが、それはともかく。

 そのアギュイエウスを研究して出来たのがホワイトスターの転移区画に存在するリュケイオスなのだが、そのリュケイオスも異世界に転移するという性能を持たせた結果、かなりの大きさになってしまった。

 これで異世界間の転移ではなく、同一世界間の転移というだけなら、既に量産型のシステムXNで可能になっているのだが。

 ともあれ、そんな訳でアギュイエウスはシャドウミラーの技術班でもなかなかどうにか出来る代物ではない。

 また、そのアギュイエウスを内蔵しているニーズヘッグも基本的には空間倉庫に収納されており、俺がホワイトスターにいる時でなければニーズヘッグの調整とかが出来ない訳で、なかなかその辺りは出来ないんだが……今回、そのいい機会となった訳だ。

 そんな訳でレモンを始めとした技術班がアギュイエウスに手を入れたのは久しぶりな訳で……それが終わったところで、試運転をする必要は出来た。

 その行き先となったのは、SEED世界。

 何故SEED世界が選ばれたのかは、正直なところ分からない。

 レモンがそう指示をしてきたのだから、多分何らかの理由があってそうなったのだろう。

 俺としては詳しい説明を聞いても良かったのだが、レモンの言う事なので特に気にせず、SEED世界に転移した。

 転移したのだが……ニーズヘッグが転移した場所では、戦闘が行われていたのだ。

 いや、それだけであれば俺も驚きはするが、ここまで大きな驚きはない。

 自分で言うのも何だが、俺が未知の世界に転移した時、既にそこで何らかの戦闘が起こっており、いきなり俺がそれに巻き込まれるといった事はそう珍しくはない。

 だが……戦っているMSのうちの片方にフリーダムやストライクフリーダムの系列機があるとなれば、話は違ってくる。

 しかもそのフリーダム系列だと思われる機体は、何故か周囲のMSにいいようにやられている形だ。

 コロニー……いや、この重力の感じからして、恐らく地球か。

 その地球での戦闘を行っているのを見て、どうしようかと思う。

 普通に考えればフリーダム系列機の救出をする必要があるだろう。

 フリーダムの動きからして、あれに乗っているのはキラなのだろうから。

 だが、問題なのは何故キラがMSに乗っているかだろう。

 いやまぁ、今のキラはモルゲンレーテでMSの開発だったりテストパイロットだったりをしているので、こうして実戦に出るといった事はまずない筈だった。

 一体何がどうなっているのか分からず……だが、取りあえずキラが攻撃されている以上、顔見知りとしてそれを助けない訳にはいかない。

 転移が終わってからここまで、数秒。

 ニーズヘッグを操縦し、キラに攻撃を仕掛けているMS……これも初めて見るが、連合系でもザフト系でもないMSに向かい、多目的バインダーのヒュドラの先端のビーム砲を放つ……が、そのビームは未知のMSに命中したと思った瞬間、四散する。

 

「は?」

 

 一瞬何が起きたのか分からずにそんな声が出るが、それによってどうやら未知のMSも俺……いや、ニーズヘッグに気が付いたらしい。

 いやまぁ、ASRSもミラージュコロイドも使っていないので、MSの能力があればニーズヘッグの存在に気が付くのはそうおかしな事ではないが。

 見覚えのないMSの1機がこちらに向け、ビームライフルを撃ってくる。

 なるほど、技量的には結構高い。

 シャドウミラーの実働班には及ばないが、その下部組織である精霊の卵に所属するエルフ達くらいはある。

 とはいえ、それで攻撃が命中する筈もなく、スラスターを使ってあっさりと回避する。

 不思議なのは、この未知のMSのパイロット達がニーズヘッグを見ても特に何も反応しない事だろう。

 ニーズヘッグはシャドウミラーの象徴として、SEED世界でも広く知られている筈なのだが。

 それこそSEED世界の人間……それもキラを狙うような者であれば、当然のようにニーズヘッグについては知っているし、警戒し、見つけた瞬間に逃げ出してもおかしくはない筈だ。

 そんな疑問を抱きつつ、こちらに攻撃したMS向かって再びヒュドラのビームを放つ……が、敵MSのコックピットがあると思しき部位に命中しているにも関わらず、やはりビームは四散する。

 何だ? ラミネート装甲か?

 一瞬そうも思ったが、ラミネート装甲にビームが命中した時の様子とは明らかに違う。

 だとすれば、また何か別の技術なのだが……技術班からそういう話は聞いていない。

 装甲系の技術というのは、シャドウミラーにとっても非常に重要な技術だ。

 もし何らかの新技術が発見されれば、シャドウミラーの技術班に情報が流れてくる手筈になっている。

 だというのに、俺が知らない技術?

 いやまぁ、キラを狙っているのを思えば、当然ながら敵であり、その敵が独自開発した技術ならシャドウミラーに流れていなくても不思議ではない。

 見慣れないMSは、自分がビームによって攻撃されたものの、何らかの手段でそれを防ぎ、それが自分達に効果がないと知ると、俺が狙ったMSはニーズヘッグに狙いを定めて攻撃してくる。

 ……ここでまた疑問なのは、俺を狙ってくるMSはあくまでも1機のみで、他のMSはキラが乗っているフリーダム系列のMSに攻撃を集中した事だろう。

 そう思っていると、ジャスティス系列っぽいMSの姿も遠くに確認出来る。

 ただ……あれは誰だ?

 フリーダムの系列機に乗っているのがキラなのは、その操縦の癖から考えても間違いないと思う。

 俺が最後にキラの操縦するMSを見たのはかなり昔だが、それでもキラ程の操縦技術の持ち主についてなら、間違う筈もない。

 だが、ジャスティス系列っぽいMSに乗ってるのは、誰なのか。

 取りあえずアスランではないのは、その操縦の癖から理解出来た。

 だが、なら誰かと言われても、生憎とそれが誰なのかは分からない。

 ムウやイザーク、あるいはスティングやアウルといった者達とも違う。

 そもそも今思い浮かべた者達はホワイトスターにいるので、SEED世界にいる筈がないし。

 となると、あっちのジャスティスに乗っているのは俺は全く知らない奴か。

 いや、本当にどうなっているんだ?

 そんな疑問を抱きつつ、取りあえず俺に向かってくる未知のMSにヒュドラを向ける。

 だが、その未知のMSはそれでも一切回避行動を取るでもなく、一直線にこちらに向かってきた。

 ラミネート装甲という訳ではないが、何らかのビームを無効化出来る防御能力に、それだけ自信があるのだろう。

 実際、ヒュドラの先端に内蔵されているビーム砲はそこまで威力が高い訳ではない。

 しかし、それでも無防備に食らえばコックピットを貫くぐらいの威力はあるのだ。

 そう、例えば……

 

「直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使い、ヒュドラのビーム砲を放つ。

 放たれたビームは、未知のMSに命中し、先程のように無効化……される事なく、あっさりとコックピットを貫く。

 そしてMSが爆発……1秒かそこらだが、間違いなく戦場の動きが止まる。

 だが、次の瞬間にはキラを相手にしていたMSの1機が、こちらに向かってきた。

 それも先程のようにビームを無効化出来るからと完全に安心して、あるいは油断して一直線に向かってくるのではなく、細かくスラスターを使いながら緩急を、そして上下左右に動きながら、こちらのビームを警戒して行動していた。

 この切り替えは素直に感心するな。

 ビームが通じないという自分達の絶対的……とまではいかないが、かなり強力なアドバンテージがなくなった事をあっさりと認め、ビームを防ぐ、あるいは無効化するのではなく、ビームに当たらないようにしてニーズヘッグに向かってきたのだ。

 とはいえ、俺を相手に少し動くくらいでどうにかなる筈もない。

 ヒュドラのビームを命中させようとした瞬間、不意に映像モニタに1人の顔が映し出される。

 何だ? と疑問に思っただがどうやらオープンチャンネルらしい。

 とはいえ、この戦闘の中で一体何を考えてそのような事をしたのかは、疑問だった。

 あるいはこれが俺と戦闘する前なら、所属……はニーズヘッグの時点で考えるまでもないから、この戦闘に介入しないように言ってくとるとかしてもおかしくはないものの、既に戦闘は始まっているし、未確認機のMSは1機撃破している。

 そんな中で一体何を? と映像モニタに表示された人物を見る。

 年齢的には10代後半の男で、髪型は……何て言えばいいんだろうな。左右がメッシュ? いや、違うか。深く切っているところと浅く切っているところで交互になっているような、何だか面倒臭そうな髪型をしている。

 ともあれ、そんな髪型をしている人物は俺を見ると一瞬意外そうな表情を浮かべた。

 何だ? まさか、ニーズヘッグなのに俺が、アクセル・アルマーが乗ってるとは思わなかったのか?

 とそんな疑問を抱くも、映像モニタの男は俺を知っているといった様子ではない。

 見知らぬ人物の顔に驚いたとか、そんな感じか?

 

『闇に堕ちろ』

 

 その男は、不意にそんな言葉を口にする。

 厨二病か?

 そう思ったが、次の瞬間俺の心に触れる何かがあり……

 

『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!』

 

 次の瞬間には映像モニタに表示された男が絶叫し……白目を剥き、目と耳と鼻から血を流し、口からは泡を吹きながら唐突に意識を失い、MSがそのまま地上に落下していく。

 えっと……何があった?

 一瞬そんな疑問を抱くも、先程の感覚を思い出す。

 先程、あの男が『闇に堕ちろ』と口にした瞬間、俺の心に触れるような何かがあった。

 恐らく……これは本当に恐らくなのだが、あの男は精神に影響する力……つまり、超能力の類を持っていたのだろう。

 勿論俺が超能力と認識しているだけで、このSEED世界においてはその能力をどのように表現してるのは分からない。

 分からないが……まぁ、うん。とにかく念動力レベル11の俺を洗脳か何か分からないが、精神干渉しようとして、俺の心に触れてしまったのが、あの結果な訳だ。

 ……生きてるのかどうかも分からないし、もし幸運にも生きてきたとしても、廃人決定といったような行動ではあったが。

 ともあれ、そんな感じでまた1人未知のMSを撃破したのだが……

 

「あれ?」

 

 そこでふと気が付く。

 キラやジャスティス系列っぽいMSを相手にしていた未知のMSの動きが、極端に悪くなっている事に。

 タイミング的に考えると、さっき俺に精神干渉をしてきた奴が絶叫したのと同じだろう。

 とはいえ、さっきの男のように発狂とまではいかないのは……考えられる可能性としては、俺に直接精神干渉をしたのは先程の男だったが、そのバックアップか、あるいは協力してか、その辺については分からないものの、間接的に俺の精神に接触したのではないかという事。

 直接ではないから先程の男のように発狂はしなかったものの、それでも間接的に俺の精神に接触したので、何らかの精神的なダメージを受けた……といったところか?

 ともあれ、露骨に敵の動きが遅くなってきたのを確認し、キラに……フリーダムの系列機に向かって近付き、通信を開く。

 

「おい、キラ? キラ・ヤマトだろう? 一体何がどうなっている? 何でお前が戦場にいて、あんな未知のMSを……」

『ミケール大佐を見つけたんだ、どいてくれ!』

 

 映像モニタから聞こえてきた声は、予想はしていたが間違いなくキラだった。

 だが、一体何を言っている? ミケール大佐ってのは、そもそも誰だ?

 未知のMSの動きが悪くなった影響で、キラのMSも自由に動けるようになり、俺の前から移動する。

 

「おい、キラ?」

 

 俺にとって意外だったのは、キラが俺を相手に全く見知らぬ相手を見るような視線を向けてきた事だ。

 同時に、何らかの違和感もある。

 違和感……と考え、すぐに納得した。

 先程俺に精神干渉をしようとした敵。

 恐らくはあの男によって、あるいは他のMSのパイロットかもしれないが、とにかくそのような理由でキラは精神干渉されているのではないか、と。

 

「キラ! 俺が分からないのか!?」

 

 そんな風に言ってると、不意に通信が入る。

 そこに映し出されたのは……

 

「え? シン?」

 

 そう、そこに映し出されたのは、俺がオーブで知り合ったシン・アスカの姿だった。

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