転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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2905話

「あら、今日1日で随分と話が進んだのね」

 

 夕食時、マーベルは驚きの表情でそう言ってくる。

 その言葉通り、今日1日でキッス家を受け入れるといったような真似をしただけに、マーベルにしてみれば寝耳に水といった感じだったのだろう。

 とはいえ、現在の俺達の状況……シャドウミラーが2人で、ナムワンの運用にはドレイクから兵士を借りている状況をどうにかする必要があるというのも、マーベルは納得していたのだろう。

 驚きはしているものの、こちらを責めるといった様子はない。

 

「じゃあ、明日からキッス家はナムワンの操縦訓練をしたりするの?」

「ああ。俺達が使っているナムワンと、フラオン軍で使っているナムワンでは、外見とかは同じだが、操縦方法とかはかなり違ってきてるしな」

 

 正確には、俺のナムワンだけが他のナムワンと大きく違うのだが。

 出来るだけ少人数で運用出来るように可能な限り自動化されている。

 その為、ナムワンとしては同じオーラシップであっても、操縦方法は他のナムワンと大きく違うのだ。

 だからこそ、最初に俺のナムワンに乗ろうとした場合、間違いなく戸惑うだろう。

 ……とはいえ、それを使いこなせるようになれば、普段よりも少人数で操縦出来るという事になり、そういう意味では非常に使いやすいものではあるのだが。

 

「だとすれば、将来的にはヨルムンガンドの運用もキッス家に?」

「そうなって欲しいとは思っている。もっと希望を言うのなら、ブル・ベガーも何とか入手して、ヨルムンガンド、ブル・ベガー、ナムワンと3隻をキッス家で運用して欲しいんだけど……難しいだろうな」

「難しいというか、無理ね」

 

 きっぱりとそう告げるマーベル。

 実際、その言葉には強い説得力がある。

 そもそも、幾ら自動化を進めたからといって、さすがに3隻のオーラシップやオーラバトルシップを30人で運用するのは難しいだろう。

 だとすれば、やはりドレイクから兵士を借りるか、もしくはキッス家と同様に俺が雇うか。

 その辺はどうにかする必要があるのは、間違いなかった。

 

「それに、アクセルの部下になったという事は、キッス家はこれからアクセルが食べさせていく必要があるんでしょ? その辺はどうするの?」

「暫くはガロウ・ラン狩りと恐獣狩りだな。特に恐獣狩りは、俺としても嬉しいし」

 

 バイストン・ウェルとホワイトスターを繋ぐのが現状では難しい以上、恐獣を生きたままホワイトスターに連れていき、そこで繁殖させるといった真似はかなり難しい。

 だとすれば、恐獣の素材……もしくは死体は、多ければ多い程によかった。

 レモンの技術力があれば、もしかしたら恐獣の素材とかからDNAとかを入手し、それを培養してホワイトスターで恐獣を飼うといったような真似が出来る可能性も十分にある。

 ……出来れば、どうにかしてバイストン・ウェルとホワイトスターが繋がり、直接恐獣を向こうに連れていくといったような真似が出来れば、こちらとしても助かるのだが。

 生憎と、現在の状況でそれが不可能な以上、最悪の事態に備える必要がある。

 

「でも、それだと恐獣を狩ってもアクセルにそれが渡って、キッス家の人達の利益にはならないんじゃない?」

「あー……そうだな。一種の税と考えてもいいのかもしれないが、それはそれで若干問題が出て来るか。そうなると、俺が空間倉庫の中から何かを適当に出して、恐獣の死体を買い取るといったような真似をするとかだな」

 

 恐獣の死体をアの国に売るのではなく、俺に売るといった形にすればいい。

 それに対して、俺は地上の……いや、異世界の道具とかで支払いをし、キブツ達はそれを自分達の物にするなり、あるいは商人に売るなりといった真似をすればいい。

 地上や異世界の物である以上、売る場所に売れば、間違いなく恐獣の肉や素材といった諸々よりも高く売れる筈だ。

 ……まぁ、売る相手によっては交渉で負けて二束三文で売るといったような事になる可能性もあったが。

 その辺に関しては、それこそ今回だけの話ではない以上、キッス家の面々がどうにかする必要があるのは間違いなかった。

 とはいえ、キッス家は何だかんだと有能な人物が揃っているらしいし。

 ただ、有能な人物が揃っているというのは、あくまでもキブツが言っていた事だ。

 キブツにしてみれば、もし無能がいても、俺に降伏する以上、自分達の有用性を示す必要がある。

 それを考えれば、自分達は有能であると示す必要がある訳だ。

 だとすれば、キブツの言葉の全てを信じるといた訳にもいかないだろう。

 その辺に関しては、明日以降に調べればどうにか対処は出来る。

 あー……とはいえ、キッス家が持ってきたダーナ・オシーをそのまま使わせるってのもちょっとな。

 ダーナ・オシーはゲド以上ドラムロ以下といった性能しかない以上、幾ら何でも俺の部下として使わせるのはどうかと思う。

 どうせなら最新鋭のオーラバトラー……ビランビーやレプラカーンといったオーラバトラーを使わせたいところだが、その辺はさすがに無理がある。

 だとすれば、ドラムロ程度はどうにか入手しておきたい。

 一応、俺の空間倉庫にこれまで集めてきたオーラバトラーはあるが、あれはあくまでも技術班への土産だしな。

 そうなると、問題なのはどうやってドラムロ等のオーラバトラーを入手するか、か。

 とはいえ、基本的にキッス家の面々にはオーラシップやオーラバトルシップの運用をして貰う以上、ドラムロの数は多くなくていいんだよな。

 あくまでもガロウ・ランや恐獣と戦う時に必要な分だけあればいいんだから。

 ……悩ましい。

 やっぱりその辺はダーナ・オシーで何とかさせるべきか?

 キッス家の面々が持ってきたのもあるし、何より俺の空間倉庫の中にはダーナ・オシーはかなりの数が入っている。

 ドラムロとかは味方のドレイク軍で運用しているオーラバトラーなので、そこまで確保は出来なかったものの、ダーナ・オシーはギブン家やミの国で使われていた関係もあり、その内部工作とか破壊活動とかの一環で結構な数を奪ってきたし。

 それを思えば、やはりダーナ・オシーで戦って貰うべきか。

 幸いな事に……本当に幸いな事に、ガロウ・ランを相手にするにはダーナ・オシーでも十分な戦力になるし。

 恐獣の相手をするのにダーナ・オシー1機だけでは難しいかもしれないが、ダーナ・オシーを複数で動かせば、そちらへの対処も難しくはないと思う。

 

「ともあれ、恐獣やガロウ・ランを狩るにしても、まずはナムワンをしっかりと運用出来るように、機種転換訓練……と言ってもいいのかどうかは分からないが、ともあれそういう風にする必要があるな」

「そう。でも、ドレイク軍でも今回の件については納得していない人も多いわよ? ガラリアも、不満を口には出していなかったけど、面白くなさそうな表情を浮かべていたし」

「だろうな」

 

 それについては、納得出来る。

 何しろ、ギブン家はドレイクがまだ国王になる前……ルフト家の当主だった時から、色々とちょっかいを出してきたような連中だ。

 ドレイクの部下の中でも古株であればある程、ギブン家に対して思うところがある者は多いだろう。

 特にガラリアは、そんな古株の中でも今ではバーンを抜いて筆頭的な立場にあるらしいし。

 それでも不満そうな様子をしながらも、実際に不満を口にしなかったのは俺に対して好感度が以前よりも上がっている為か。

 勿論、その好感度というのは男女のそれではないが。

 何しろ、ガラリアにはゼットという相手がいるし。

 

「その辺の不信感に関しては、これから活動していく上でどうにかしていくしかないだろうな。キブツ達も、その辺については十分理解しているだろうし。……ちなみに、出来れば明日マーベルをキブツ達に紹介したいんだけど、大丈夫か?」

「そうね。明日は……午前中なら大丈夫よ。午後からはガラリアの模擬戦に付き合う約束をしてるから、ちょっと難しいけど」

 

 ガラリアもバストールを使って本格的に仕事に復帰する準備をしてきたといったところか。

 特にバストールは、オーラ増幅器をビランビーで使っている物に変更した。

 以前バストールで使っていたオーラ増幅器と、ビランビーで使っているオーラ増幅器。

 この2つに具体的にどんな違いがあるのか、正直なところ俺には分からない。

 何しろ、俺はどっちも使った事がないしな。

 正確にはバストールのオーラ増幅器を備えたコックピットを試験的に使ってみた事はあったものの、その時は結局燃えたので具体的にその差がどんなものなのかは、分からない。

 そういう意味で、俺はやはり普通のパイロットとは違うのだろう。

 ……オーラコンバータではなく、マジックコンバータとでも呼ぶべき物を使っている時点で、そもそも大きく違うのだろうが。

 

「ガラリアも、随分とやる気だな。やっぱりバーンの件も関係してるのか?」

 

 バーンは既に半ばドレイクに見限られている感じだ。

 そうである以上、次の有力者となると、この状況で真っ先に名前が上がるのは、やはりガラリアだろう。

 オーラバトラーの操縦技術も高く、そして何より新型のオーラ増幅器のおかげか、地上に行った事もあるというのはドレイクにとっても大きな意味を持つ。

 唯一の難点としては、手柄を求めて自分が真っ先に敵に突っ込んでいく事だろう。

 それは、唯一にして最大の難点だが。

 騎士の1人としてなら、それでも問題はない。

 だが、騎士を率いる身として活動するとなると、そのような時は自分が手柄を挙げるのではなく、部下に手柄を挙げさせるというのが必要になってくる。

 功を求めるガラリアの性格を考えれば、それが出来るのかといった疑問も大きい。

 その辺をどうにかすれば、ガラリアの能力から考えても文句なしなんだろうが。

 とはいえ、ガラリアが功を求めるのは武勲を上げて出世する為だ。

 騎士を率いる身となれば、それは騎士の頂点に立つという意味で、それ以上は望めない。

 無理に望むとすれば……それこそ、ドレイクがフラオンを追いだしてアの国の国王になったように、ガラリアもドレイクを追い出すなり殺すなりして、国王になるといったところだが……ガラリアにそれは向いていない。

 そうなると、領主か?

 いや、そっちも当然のように向いていないだろう。

 その辺の事情を考えると、やはりドレイクの側近として活動するのが一番いいと思う。

 

「勿論、その気持ちもあるでしょうね。でも、それ以上に気になっているのは、やっぱり地上に行った自分だけが怪我をしてしまったということだと思うわよ」

「……ショウか」

「ええ」

 

 俺の言葉に素直に頷くマーベル。

 ショウは、ガラリアと同じように地上に行って戻ってきたにも関わらず、怪我らしい怪我はしていなかった。

 いや、もしかしたら軽い怪我はしたのかもしれないが、それはあくまでも軽い怪我で、ガラリアのような重傷ではなかった筈だ。

 何しろ、ガラリアが治療中だった時も普通にダンバインに乗って活躍していたのだから。

 それだけではなく、ガラリアの乗っていたバストールはバイストン・ウェルに戻ってきた衝撃でほぼ全壊状態だったのに対して、ショウのダンバインは特に損傷らしい損傷もなかった。

 ガラリアのバストールは、恐らく身体強化魔法的な感じでオーラロードを通ってくる衝撃に耐えたのだろうから、そういう意味では褒められて然るべきだと思う。

 ただ、本人はそれを許容出来ないらしく、それで張り切っているのだろう。

 あるいは、ゼットの開発したバストールの力はこの程度ではないと、そんな風に思っているのかもしれないが。

 

「そうなると、ラウの国での戦いはガラリアにとって大きな意味を持つな」

 

 キブツからの情報で、フラオン軍がラウの国にいるというのは既に聞いている。

 そう言えば、ピネガン達がどうしたのかは聞いてなかったな。

 ドレイク達も、ラウの国についての情報は色々と欲しいだろうから、明日にでもその辺りは聞いておいた方がいいな。

 というか、普通なら真っ先にラウの国の情報について聞くべきなんだろうが……ドレイクも、キブツ達が降伏したのはあくまでも俺に向かっての話であって、自分達は俺が得た情報を流して貰うといったように考えているのかもしれないな。

 とはいえ、それはあくまでも俺がそのように思っているだけで、実際には違うといった可能性も否定は出来ないのだが。

 

「明日は、色々と忙しい日になりそうだ」

「そう? ……アクセルが関わってる時点で、忙しくなるというのは予想出来ていたと思うけど? 寧ろ、アクセルが関わったのに特に何もない状態のまま終わったりすれば、それこそ不思議よ」

 

 そうマーベルが断言する。

 そんなマーベルの言葉に何か反論したくなったのだが……生憎と、今のこの状況で俺が何か反論しても、それは説得力がないのは間違いない。

 今まで俺が関わってきた諸々での事を考えると、俺としては無念ながらそのように思うのだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1560
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1680
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