転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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2913話

 アの国を出発してから、数日……予想通りミの国から合流してきたトッド達はナムワン1隻だけだった。

 ドレイクの部下としては最高の実力を持つトッドがいるだけで、戦力的には十分かもしれないが。

 ただ、ミの国で領主をしているトッドと違い、アレン達は聖戦士同士で模擬戦を行ったり、あるいはマーベルに模擬戦をやって貰ったりして、十分に鍛えることが出来ていた。

 そうなると、アレン達とトッドの間にあった技量差は、逆転……とまではいかずとも、ある程度縮まっていてもおかしくはない。

 

「後は、ラウの国の国境に向かうだけか。……キブツ、もしかしたら奇襲攻撃をしてくるかもしれないから、気をつけろよ」

「了解しました」

 

 キブツにしてみれば、少し前まではギブン家に仕えていたのだ。

 そんなギブン家が有するゼラーナ隊が得意としているのが、奇襲だ。

 ドレイク軍に比べるとどうしても戦力的に劣っている為に、相手が油断しているところに奇襲をして、相手にダメージを与える。

 そして相手が戦闘準備を整える前に、さっさと撤退する。

 それが、ゼラーナ隊の十八番だった。

 ギブン家に仕えていただけに、キブツも当然ながらその辺に関してはしっかりと理解しているのだろう。

 そういう意味では、ギブン家がどんな場所で奇襲を仕掛けてくるのか判別しやすいというのは、俺にとっても決して悪い話ではない。

 とはいえ、ギブン家もキッス家が俺に降伏したとい情報は仕入れていると考えた方がいい。

 だとすれば、今までと同じように奇襲をするといったことは、基本的にないと思う。

 ……まぁ、こっちが予想出来ないような行動をしてくるのなら、それはそれで対応すればいいだけだけど。

 

「キブツに聞くのはどうかと思うけど、ゼラーナ隊ならラウの国に到着するよりも前に仕掛けてくると思うか?」

「可能性は十分にあるかと。ボゾンの開発によって、戦闘力の底上げもされてますし」

「だよな。……まぁ、ボゾンだけど」

 

 結局のところ、ボゾンはダーナ・オシーの後継機とはいえ、その性能はそこまで上がってはいない。

 ショット曰く、ダーナ・オシー以上、ドラムロ以下。どんなに頑張って評価しても何とかドラムロと同等といったところらしい。

 まぁ、ダーナ・オシーの持つ脅威的な生産性を考えると、その生産性はそのままで、若干ではあるが性能を上げたというのは、ある意味では凄い事なのだが……それでも、俺としては出来れば生産性を落としてでも性能を上げて欲しかった。

 とはいえ、それはあくまでもオーラバトラーを多数集めている俺がそう思っているだけの話であって、実際にボゾンを開発した者達にしてみれば、最優先されるのは生産性だったのかもしれないが。

 幾ら性能が高くても、数を揃える事が出来なければ意味はない。

 ショウのような聖戦士がダンバインのような専用機に乗っているなら、また話は別だったのだろうが。

 

「ボゾンは、今頃ラウの国では大々的に生産されている筈です」

「だろうな。ダーナ・オシーの後継機って事は、完全ではないにしろ、ダーナ・オシーの生産ラインを使える筈だ」

 

 そういう意味では、俺が以前ミの国から奪ってきたダーナ・オシーの生産ラインを改良すれば、ボゾンが出来るようになるのかもしれないが。

 だとすれば、何気にラウの国はそれなりに俺にとっては優秀なのかもしれないな。

 そんな風に考えている間にもドレイク軍はミの国を進み、ラウの国との国境線近くまでやってきた。

 しかし……予想とは違い、ゼラーナ隊が奇襲を仕掛けてくる様子はない。

 キブツと話した通り、ラウの国の国境に近付くよりも前に、奇襲を仕掛けてくると思ったんだが。

 とはいえ、ドレイク軍も今まで何度もゼラーナ隊の奇襲を受けているだけに、向こうが何をしてもすぐ対処出来るように準備しているのは事実だ。

 もし今の状況でゼラーナ隊が奇襲をしてきても、こっちもすぐ対処するだろう。

 ウィル・ウィプスやブル・ベガー、ナムワンといった軍艦の周囲を、オーラバトラーやドロが警戒しているので、もし向こうが真っ直ぐに攻撃を仕掛けてきたとしても、すぐに迎撃出来る筈だ。

 あるいは、ゼラーナ隊も奇襲をしようと思っているのだが、現在のこのような状況ではすぐに反撃されると察して奇襲が出来ていないのかもしれないな。

 そんな風に思いつつ、ドレイク軍は進み続け……

 

「アクセル王、ラウの国との国境です」

 

 キブツの言葉に、視線をナムワンの映像モニタに向ける。

 そこに映し出されていたのは、砦とも見間違うような、そんな建物。

 いや、見間違うようなという表現は決して間違いではなく、実際に砦としても使われているのだろう。

 ラウの国はミの国と国交を断絶していたのだから、ミの国の者がラウの国の領土に入らないようにしっかりと監視する為の拠点が必要なのは間違いない。

 もっとも、オーラマシンが開発されて空を飛ぶのが普通になった以上、地上にある砦というのはあまり意味がないのかもしれないが。

 

「ラウの国の軍勢はいるか? ゼラーナ隊もだ」

「いえ、全く見えません」

 

 俺の言葉にキブツが首を振ると同時に、通信を担当している男が口を開く。

 

「ウィル・ウィプスから連絡、全軍一旦停止しろとの事です」

「アクセル王」

「構わない、停止しろ」

 

 ドレイクにしてみれば、まさかこれだけの軍勢が国境線まで来ているのに、敵が反応をしないとは思ってもいなかったのだろう。

 実際、俺もこの展開は予想外だった。

 この状況でドレイクからの停止するという要請を無視して真っ直ぐに進んだ場合、俺達だけでラウの国の中に侵入してしまう事になる。

 一番槍は手柄になるというのは分かっているものの……ラウの国がどう反応するのかという事を考えると、この件には色々と思うところがあるのも事実だ。

 

「アクセル、これって私達を自分達の懐まで呼び込んでから一気に攻撃するつもりじゃない?」

 

 マーベルの言葉に俺も頷く。

 

「その可能性は高いと思う。ラウの国としては、何だかんだと戦力差は大きい。それをどうにかする為に、戦力を集中させるというのは、悪い話じゃないと思う」

 

 ミの国で行われた戦いでも、ピネガン率いる正規軍とフラオン軍が前後から挟んでこっちを攻撃しつつ、上と下という陽動をした上で、ショウがドレイクの首を直接狙ってくるといったような真似をした。

 あの時は、結局マーベルがショウの奇襲を止めてどうにか凌いだものの、何気にかなりピンチだったのは間違いない。

 とはいえ、一度行った攻撃を再度行うというのは、さすがにその件をピネガンやフラオン……ギブン家か? といった連中から話しを聞いていても、フォイゾンは行わないだろう。

 そうなると、考えられるのはドレイクの首を狙うのではなく、ドレイク軍の戦力を減らす為にこちらに被害を与えるといった方法だが……それが可能かと言われると、どうだろうな。

 

「アクセル王、ドレイク王から通信です」

「出せ」

 

 通信担当の男にそう言うと、映像モニタにドレイクの姿が映し出される。

 

『アクセル王、どう思う?』

 

 挨拶もなく、単刀直入に尋ねてくるドレイク。

 今の状況だとそんな事をしているような余裕はないと判断したのか、それとも俺との関係は友好的で、こういう態度でも問題ないと判断した……あるいは周囲に見せつけたいのか。

 どちらにせよ、ドレイクの思惑はこの際関係ない。

 こうしてドレイクと直接話をして、疑問に思っている事を口に出来るというのが、この場合は一番大きい。

 

「そうだな。やっぱり俺達を逃がさないように懐に呼び込んで、殲滅するというのを考えてるんじゃないか? 向こうにしてみれば、ラウの国の内部に引き込めれば地の利もあるだろうし」

『しかし、そうなると当然ラウの国の内部にも大きな被害があると思うが?』

「フォイゾンとしては、自国に被害を受けても可能な限り俺達を倒したいんだろ。……そうなると、こっちも出来るだけ戦力を増した方がいいんだが、クの国からの援軍はどうなっている?」

 

 元々ラウの国との戦いでは、ミの国を占領したトッドだけではなく、クの国のビショットにも援軍を送って貰う筈だった。

 だが、生憎と今のところまだクの国の軍はここにいない。

 それはつまり、クの国はドレイクを見捨てたという可能性も否定は出来ない。

 何しろ、クの国がこの場所にやって来るとなると、それこそミの国を通る必要がある。

 当然ながら、そうなればミの国の領主たるトッドに何らかの連絡は入る筈だった。

 だが、生憎と現在のところそんな様子はない。

 ……まぁ、一応ミの国を通らずに、ラウの国に到着する方法もあるのだが、その場合はどこの国の領土でもない場所、つまりそれだけ危険な場所を通って移動する必要があるし、ドレイク軍に合流するとなるとラウの国の内部を移動してここまでやって来る必要がある。

 まぁ、どこの国も治めていない場所を移動するのは、オーラシップとかが完成した今となっては以前よりも危険は少ないのかもしれないが。

 とはいえ、そのような危険地帯を移動するのだとすれば、別にドレイクに援軍として呼ばれた今の状況でそのような真似をする必要もない。

 だとすれば、やっぱり純粋にビショット達が遅れているという可能性の方が高かった。

 ビショットが直接来るのかどうかは、分からないが。

 

『ビショット王に関しては、少し遅れると連絡が入っている』

 

 どうやらこれが元々の予定であると、そう言いたいらしい。

 それが事実なのかどうか、俺には分からない。

 とはいえ、この状況で実は遅れているといったように言えば、それはドレイクとビショットの双方にとっても名前に傷が付くだろう。

 ドレイクの場合は約束の時間に遅れても問題ない相手と見なされたという事で。

 そしてビショットの場合は、王同士の約束もまともに守れないという事で。

 だとすれば、ここは事実がどうであれ、言わない方がいいのは間違いなかった。

 

「そうか。だとすると、どうするんだ? クの国の援軍が来るまで、ここで待っているのか? それとも、ラウの国に向かって攻めるのか」

『ふむ、儂としては、出来ればラウの国に攻め入りたいと思うのだが……アクセル王の意見はどうか?』

「クの国の援軍がまだ来ていない以上、ここで待ちの一手というのも悪くないと思う。これだけの軍勢が国境のすぐ近くでこうして待機してるのだから、それを知ればラウの国の国民も動揺するだろうし」

『ほう』

 

 俺の口から出た意見が意外だったのか、ドレイクは驚いた様子を見せる。

 

『まさか……アクセル王の口からそのような言葉が出るとは思わなかった』

「そうか? 俺もたまには慎重論を出したりするぞ?」

 

 まぁ、こうして慎重論を口にしたのは、ドレイク軍がここで待機していてラウの国の軍勢の注意を引き付けている間に、俺がラウの国に忍び込んで機械の館を襲って完成したボゾンだったり、そのボゾンを製造する生産ラインだったり、未だにその名前とかは分からないがナムワンを改修したと思われるオーラシップだったりを奪ってきたいと、そう思ったからだ。

 ボゾンの生産ラインはダーナ・オシーの物を基本的に流用出来るらしいが、それでも幾らか改修されていてもおかしくはない。

 そうである以上、俺としては出来れば純正のボゾンの生産ラインも欲しい。

 絶対に、どうしても欲しいという訳ではなく、出来れば欲しいといった程度でしかないのだが……それだけに入手する可能性があるのならやっておきたいと、そう思う。

 しかし、そんな俺の願いとは裏腹にドレイクは首を横に振る。

 

『アクセル王の気持ちも分かる。だが、今はラウの国に対して少しでもこちらの本気を見せつける必要がある。向こうも、こちらは本気で侵略しないと思っている可能性も高いのでな』

「それは……幾ら何でも、そういう事があるか? フラオンはともかく、ピネガンやギブン家からこっちの話は聞いてるだろ? そんな状況で、実は本気で攻め込んでこないなんて事は、とてもではないが考えないと思うが」

『そうだな。儂もそう思う。だが……これはあくまでも可能性の話だ。フォイゾン王がどう考えているのかなどという事は、儂らにはそれを知る事は出来ん。そうである以上、それを知る為には、こちらから打って出る必要がある』

 

 そう告げるドレイクの言葉には、一理あるのだろう。

 だが、ドレイクの様子を見る限りでは、どうにかして無理矢理ラウの国に攻め入ろうとしているようにしか思えない。

 だとすれば、何でそこまで急ぐんだ?

 今の状況では、待ってればクの国の援軍がやって来て、ただでさえ有利な状況が、更に有利な状況になると思うんだが。

 

「ドレイクがそう言うのなら、俺としては無理にとは言わない。この戦争を動かしているのは、あくまでもドレイクだ。俺達はあくまでもそれに協力する為にやって来たにすぎないのだからな」

『感謝する、アクセル王』

 

 俺が意見を引っ込めた事に対し、ドレイクはそう告げるのだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1560
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1680
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