転生とらぶる2   作:青竹(移住)

1983 / 2196
4618話

 技術班から引き渡された、トールギス・グレイルの試乗の為にオルフェンズ世界の火星にやって来て、機体を色々と操縦してみたりしていたのだが、そんな中で不意にレーダーに反応があり、こちらに近付いてくる数機のMSを確認した。

 ゲートから出た時に遭遇したオルガが、念の為に鉄華団からMS隊を派遣させたのだろうと思っていたのだが……

 

「えっと……あれ?」

 

 そんな声が俺の口から出た理由は、こちらにやって来るMSが5機のゲイレールだったからだ。

 ゲイレールというのはギャラルホルンの主力MSだった機体で、当然ながらその性能はそれなりに高い。

 だが、現在のギャラルホルンの主力MSはレギンレイズで、その1世代前はグレイズとなり、ゲイレールはそのグレイズよりも前のギャラルホルンの主力MSだ。

 ……いやまぁ、オルフェンズ世界においては数百年前に行われた厄祭戦の時に使われたMSを普通に使ったりもしてるので、そういう意味ではゲイレールもまだ十分に現役のMSであると言ってもいい。

 だが、それでも最新鋭機に比べると性能が劣るのは間違いない。

 そして当然ながら、鉄華団においてゲイレールは使われていない。

 現在の鉄華団が運用しているMSは色々とあるが、その中でも一番多いのはテイワズが開発したイオフレームを使用した獅電となる。

 これは性能的には決して高くないものの、ギャラルホルン以外の勢力が開発した新型MSという意味では、非常に大きい。

 ましてや、鉄華団と五分の同盟関係にあるテイワズが開発したMSなのだから、鉄華団が獅電を大量購入するのは当然だろう。

 他にも鉄華団が今までの戦いで入手したMSは使用されていたりもするが、その中にゲイレールは……あったか?

 あるいはあっても、そこまで多くはない筈だ。

 そういう意味では、同じMSとして纏めて運用するというのは分からないではないが……そう思っていると、こちらに近付いてくる5機のゲイレールのうち、2機が足を止め、ライフルを向けてくる。

 

「って、おい!?」

 

 咄嗟にスラスターを使い、その場から移動する。

 次の瞬間、一瞬前までトールギス・グレイルのあった場所にゲイレールの撃った弾丸が着弾し、周囲に土煙を巻き上げる。

 ここまでした以上、洒落や冗談で俺に攻撃をしたとか、そういう事ではないだろう。

 つまり、この連中は敵……そう考えたところで、オルガとの話を思い出す。

 火星が1つの国家として運営されるようになったのだが、中にはそれを嫌って反乱勢力としてゲリラ活動をしていたり、あるいはギャラルホルンとの癒着をしていた者がそれが出来なくなった恨みから、反乱分子に武器や金を流していると。

 このゲイレールも、恐らくはそうして流されたMSなのか、あるいはゲリラが自分で入手したのか、もしくは普通に宇宙海賊なのか。

 その辺は生憎と俺にも分からない。

 分からないが……それでもこの連中が敵であるというのは間違いなかった。

 そして敵である以上、こちらも手加減をする必要はない。

 ある意味、トールギス・グレイルの試運転としては丁度いいだろう。

 ただ、オルフェンズ世界のMSと戦う上でトールギス・グレイルはかなり不利だ。

 具体的には、ナノラミネートアーマーを装備していないので、敵の攻撃は普通にダメージを受ける。

 だが、トールギス・グレイルのメインウェポンはビーム兵器のドーバーガンなので、ナノラミネートアーマーによってビームは無効化される。

 それはビームサーベルや頭部ビームバルカンも同様だろう。

 つまり、普通に考えればオルフェンズ世界のMSを相手にトールギス・グレイルで有効なダメージを与えるには、ダインスレイヴの技術を流用したライフルだけとなる。

 ……あくまでも普通に考えた場合の話だが。

 そんな風に考えている間にも、当然ながら前方に出てきた3機のゲイレールが、こちらに向かって間合いを詰めてくる。

 その3機共が、鉄塊とでも呼ぶべき鈍器を手にしている。

 あれもまた、ナノラミネートアーマーを相手にする時の武器としては正しい。

 あるいはいっそ、あの鉄塊を奪ってゲイレールに叩き付けるといった手段もあるな。

 そんな風に思いつつ、俺はスラスターを使いながらこちらに近付いてくるゲイレールとの間合いを取る。

 ちょっとした動きからも分かるように、俺を襲ってきた5機のゲイレールはどれも阿頼耶識による操縦ではない。

 まぁ、ゲイレールは阿頼耶識を忌むべき存在として広めたギャラルホルンの2世代前の主力MSだ。

 であれば、そのコックピットが阿頼耶識対応の筈もない。

 いやまぁ、鉄華団の場合はグレイスを奪った際に阿頼耶識対応型のコックピットに換装したりもしたので、そういう意味ではゲイレールで阿頼耶識を使って操縦するといった事も出来るのだろうが……鉄塊を手にこちらとの間合いを詰めてくる3機のゲイレールや、牽制として後衛でライフルを撃ってくるゲイレールの動きを見れば、阿頼耶識ではないのは間違いなかった。

 なので、まずは敵を油断させるという意味も込めて、砲身を折り畳んだドーバーガンを使い、威力の低い――あくまでも最高威力のドーバーガンと比べればだが――ビーム砲を撃つ。

 一瞬、前衛の3機のゲイレールは警戒したものの、ビーム砲が装甲に触れた瞬間、ビーム砲は反射というか、弾かれるというか、とにかくそんな感じであらぬ方に飛んでいき、地面を派手に破壊する。

 向こうは一瞬何が起きたのか分からない様子だったが、それでもこれが戦いの中の出来事であるというのは理解しており、すぐに鉄塊を手にこちらとの間合いを詰めてくる。

 そのまま1発、2発、3発とドーバーガンで攻撃しつつも、当然ながらこちらの攻撃は通じない。

 最初こそ向こうも少し驚いた様子だったが、こちらの攻撃は効果がないと判断したのか、すぐに調子にのってトールギス・グレイルを攻撃しようと近付いてくる。

 これがビーム砲だというのを、そもそも向こうが理解しているのかどうか。

 厄祭戦以降、このオルフェンズ世界ではナノラミネートアーマーを装備したMSが一般的であり、結果としてビーム系の兵装は廃れていった。

 そう考えると、このゲイレールのパイロット達もビーム兵器というのは分からないが、取りあえず自分達には関係ないと思っているのか。

 ともあれ、そんな3機のゲイレールに向け、俺はトールギス・グレイルの左手で腰のライフルを構え……ドン、とまず1発撃つ。

 放たれた弾丸は、正面から突っ込んでくるゲイレールのコックピットをあっさりと貫く。

 これが本物のダインスレイヴであれば、コックピットを貫くとかそういう事ではなく、ゲイレールの上半身を完全に砕くだろう。

 だが、トールギス・グレイルのライフルはあくまでもダインスレイヴの技術を流用した程度で、純粋な威力という点では本家本元のダインスレイヴには遠く及ばない。

 しかし……MSを破壊する一定の威力があれば、それ以上の威力は必要ではない。

 いやまぁ、数機纏めて撃破するとか、あるいは倒した相手の後ろにいる敵に攻撃を命中させて撃破するなりダメージを与えるなりするのなら話は別だが。

 取りあえずトールギス・グレイルが装備する分には、この威力で十分なのは間違いない。

 仲間が撃破され、動揺したのだろう。

 残り4機のうち、前衛を務める2機のゲイレールの動きが乱れ……

 

「残念」

 

 どん、と。

 再度ライフルのトリガーを引き、前衛2機のうちの1機を撃破する。

 これで2機撃破したので、残り3機。

 その3機のうちの最後の前衛の1機が、トールギス・グレイルから離れようとする。

 ……無理もないか。

 仲間が2機連続してやられたのだから。

 それも、銃火器で。

 このオルフェンズ世界ではビーム兵器が廃れて、実弾の射撃武器が主流になった。

 なったが、しかしそれはあくまでも敵MSと戦う際には牽制にしかならないのも事実。

 ビーム兵器のように完全に無効化される訳ではないが、それでもナノラミネートアーマーを相手にした場合、効果はほぼない。

 ……実際には数発、運が良ければ1発で命中した部位のナノラミネートアーマーは剥げるので、全く同じ場所に命中させればナノラミネートアーマーの剥げた場所にダメージを与える事が出来るのだが、激しい戦闘の最中にそのようなことが出来る筈もなく。

 いや、寧ろ戦闘の最中でなく、相手が動かずに止まっていても全く同じ場所に攻撃を命中させるのは難しい。

 そんな訳で、このオルフェンズ世界において射撃武器というのはあくまでも相手を牽制する為のものであり、射撃武器でMSが撃破されるというのはまず有り得ない事なのだ。

 だがしかし、その有り得ない事が起こってしまい、ゲイレールが2機、撃破された。

 理解出来ない相手と判断し、残り1機の前衛が必死にトールギス・グレイルから距離を取ろうとするのは、分からないでもない。

 なお、後衛の2機のゲイレールはこうしている今も必死になって射撃武器を使って俺を牽制しているものの、元々ゲリラという事もあってそこまで腕が良い訳でもないのか、回避するまでもなく、銃弾はあらぬ方向に飛んでいる。

 これは寧ろ、回避しようとした方が命中してしまう可能性が高いだろう。

 シャドウミラーの実働班なら……いや、そこまでいかずとも、鉄華団の面々なら、この距離でここまで攻撃を外すような事はない。

 そんな風に思いつつ、スーパーバーニアを半分程の出力で……25Gで使用する。

 一瞬にして、前衛のゲイレールとの間合いを詰める。

 その動きの途中で俺はライフルを腰に戻す。

 スーパーバーニアを使わない状態であっても、ゲイレールはトールギス・グレイルよりも機動性は低い。

 それは、最初に追ってくる3機の前衛のゲイレールを相手にしても、敵との距離が縮まるどころか開いたのを見れば明らかだろう。

 ただでさえそのような状態だったのに、半分の出力とはいえ、スーパーバーニアを使った今となっては、逃げられる筈もない。

 

「直撃」

 

 精神コマンドの直撃を使うと同時に左手でシールドを振るい……次の瞬間、シールドから伸びたヒートロッドが容易く……それこそ、一切の抵抗もないままにゲイレールの胴体をコックピット諸共に切断する。

 これで3機。

 残り2機のゲイレールは、ここにいたって漸く俺を相手に勝ち目がないと判断したのだろう。

 後ろを向き、全速力でこの場から逃げようとするものの……

 

「させると思うか?」

 

 スーパーバーニアを今度は全開の50Gにして、逃げようとしたゲイレールの前に回り込み……

 

「直撃」

 

 再度精神コマンドの直撃を使い、ドーバーガンの砲身を折り畳んだ状態から元に戻し、トリガーを引く。

 そこから放たれるのは、巨大なビーム砲。

 このトールギス・グレイルはトールギスをベースにして改修した機体なので、ベースとなったトールギスのドーバーガンよりも威力が高いのは納得出来る。

 また、エイハブ・リアクターによって有り余るエネルギーがあるので、それを流用出来るのも大きい。

 ベースとなるトールギスのドーバーガンは、カートリッジ式のビーム砲だったが、このトールギス・グレイルのドーバーガンは、エイハブ・リアクターエネルギーを使っているのだから。

 そうしてビーム砲に飲み込まれたゲイレールは、機体の一部……エイハブ・リアクターを中心とした部位だけを残し、パイロットは死ぬ。

 

「さて、これで5機。全機撃破したな。……しまったな。今にして思えば、何人か捕虜にすればこの連中の本拠地だったり、バックにいる勢力だったりを特定出来たな」

 

 全機撃破してしまってから、今更ながらにそんな風に思う。

 ゲイレールのような古いMSであっても、5機も用意する事が出来たのだから、その後ろには相応の存在がいる筈だ。

 ……まさか、ノブリスがいたりはしないよな?

 いや、さすがにそれはないか。

 ノブリスは俺や鉄華団を敵に回せば、どれだけ厄介なのか、十分に理解している筈だ。

 であれば、わざわざそんな危険な事はしないだろう。

 それにホワイトスターとの取引には信用度の問題から関わっていないものの、それでもクーデリアが火星を治める事になり、そちら方面で莫大な利益を上げている以上、ここで下手に行動し、その結果として今の儲けを失うような馬鹿な事はしないと思う。

 ただ……そうだな。ノブリスがこの連中の裏にいないのは間違いないと思うが、この連中の裏にいるのが誰なのかという予想は出来る筈だ。

 蛇の道は蛇。

 俺が直接聞いてもいいんだが、クーデリアに言っておこう。

 多分、今日もホワイトスターの家に来るんだろうし。

 ともあれ、トールギス・グレイルの試乗は予想外な事があったものの、それでも最善の結果を出す事が出来た。

 なので、それに満足して俺は一度ホワイトスターに戻る事にするのだった。




アクセル・アルマー
LV:45
PP:1205
格闘:313
射撃:333
技量:323
防御:323
回避:353
命中:373
SP:3003
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+
    空欄
    空欄

撃墜数:2097
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