転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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2925話

 多島海で襲撃があるかもしれないというのは、予想していた。

 そもそもの話、ラウの国がナの国に援軍を頼んでいるという事は、当然ながらラウの国とのやり取りを行っている筈なのだ。

 そしてラウの国の中で現在一番高い戦力を持ち、実戦経験が豊富な者達となれば……当然だが、それはゼラーナ隊となる。

 とはいえ、襲ってきたのはゼラーナとボゾンだけで、その中にはダンバインの姿がない。

 普通に考えれば、ナの国から援軍を貰えるかどうかが掛かっている戦いだ。

 俺達がナの国に行っても、絶対に援軍が中止されるとは限らない。

 いや、寧ろ既に援軍の準備をしているか、もしくは援軍を派遣しているかもしれない事を考えると、俺達の交渉で援軍を派遣しないようにするという方が難しい。

 それでも、ラウの国にしてみればドレイク軍やビショット軍に勝つ為の最後の手段だ。

 その為の援軍がなくなる可能性を少しでも減らす為には、当然だがこちらに最大戦力のショウを派遣するのは当然だった。

 ラウの国の面々はタータラ城で籠城をしており、ドレイクやビショットも今はまだ本気でタータラ城を攻めるつもりはない。

 であれば、向こうにとってショウを手元に残しておく必要は……いや、これはもしかしたらフラオンがその実力を発揮したか?

 味方にいれば厄介極まりない無能だが、敵にいた場合はその無能さを発揮してこっちに有利にしてくれる。

 今回の件で考えると、いざという時に自分の身を守る為の戦力として、フラオン軍の中でも最強のショウを欲した。

 フラオンがタータラ城にいるのか、それとも他の場所で待機しているのかは分からないが。

 ともあれ、今はまずゼラーナ隊をどうにかするのが最優先だな。

 こちらとしても、出来ればここでゼラーナ隊を倒してしまいたいところだが。

 ゼラーナ隊は、フラオン軍の中でも要の部隊と言ってもいい。

 そうである以上、ここでゼラーナ隊を倒してしまえば、この先の展開が楽になる。

 

「マーベル、可能な限りゼラーナ隊を叩くぞ」

『分かってるわ』

 

 マーベルは俺の言葉にそう返し……

 

「サーバイン、アクセル・アルマー、出るぞ!」

 

 その言葉と共に、サーバインで出撃する。

 とはいえ、ヨルムンガンドにはカタパルトデッキの類は存在しない。

 格納庫から普通に飛び出すだけだ。

 そうして外に飛び出したサーバインは、周囲の様子を確認する。

 ゼラーナやボゾンがこちらに向かってやってきており、そんな中でもゼラーナからの攻撃がヨルムンガンドに向けて放たれているが、ヨルムンガンドの操舵士は上手い具合に攻撃を回避する。

 とはいえその攻撃は最初から命中を狙ってのものではなく、あくまでも牽制の一撃にすぎない。

 命中すればラッキー程度の攻撃だけに、ヨルムンガンドの操舵士が特に腕が立つ……といった訳ではない。

 にしても、ボゾンか。

 いやまぁ、当然なのだろうが。

 ボゾンの開発にはフラオン軍……いや、ギブン家が協力している。

 その上で、ゼラーナ隊は様々な戦いに参加しているので、そのパイロット達は実戦経験が豊富だ。

 だからこそ、新規開発されたボゾンがゼラーナ隊に配属されるのは理解出来る。

 そういう意味では、出来ればここでボゾンを何機か確保しておきたいところなんだよな。

 一応、キッス家が投降する際に持ってきたボゾンの完品が1つあるが、それだけだ。

 性能的には決して優れている訳ではなく、ドラムロよりも下か、あるいはどう頑張ってドラムロと同程度である以上、実用品としては微妙だ。

 だが、ダーナ・オシーの正統な後継機という意味では、確保しておく必要がある。

 アルダムやドラムロを使っているヨルムンガンドの部隊であれば、対処するのも難しくはない筈だ。

 とはいえ、キッス家の者達にしてみればゼラーナ隊はかつての仲間だ。

 そうである以上、戦いの際に戸惑う事もあるかもしれない。……今更の話か。

 だとすれば、ドラムロに乗っているドレイク軍から派遣された兵士の方が、この場合は役に立つかもしれないな。

 

「っと。俺に攻撃をしてくるか。いい度胸だ」

 

 ボゾン特有の武装ガッシュから放たれた複数の矢を回避ししつつ、オーラソードで斬り捨てながら呟く。

 向こうにしてみれば、ゼラーナにサーバインを近づけたくないと思っての行動だろう。

 それは分かるが、それでも……ここで俺に攻撃をするには、腕が未熟すぎる。

 これがショウであれば、まだ何とか俺を押さえる事が出来たのかもしれないが、今の状況を考えれば、ボゾンが……それも1機で俺をどうにかしようとするのは間違いだろう。

 ガッシュを使ったボゾンとの間合いを詰め……すると、向こうもここまで間合いが詰まるとガッシュではどうようもないと判断したのか、こちらにガッシュを投擲してくる。

 その判断そのものは、間違っていない。

 近接戦闘をやる上で、ガッシュのような武器は邪魔にしかならないのだから。

 いや、盾代わりにすれば、ある程度は多少使えない事もないか?

 だが、それで完全にこちらの攻撃を防げる訳でもないし、下手をすればこちらに武器を奪われるだけといったような事にもなりかねない。

 そういう意味では、ボゾンの反応は正しい。

 こちらに飛んできたガッシュを回避しつつ、更にボゾンとの間合いを詰め……オーラソードを振るう。

 

「へぇ」

 

 しかし、予想外の事にボゾンは俺の一撃を自分のオーラソードで受け止める。

 それが自分の実力で出来た事なのか、防衛本能から偶然出来たのか。

 その辺は分からなかったが、こっちの攻撃を回避したのは事実だ。

 このパイロットに才能があるのは間違いない。

 あるいは、もう少し時間があれば、その才能が開花していた可能性もある。

 だが……こんな状況で俺の前に出て来た事が、このパイロットの不運だった。

 

「ほら」

 

 左手に装備している複合兵装の盾からショットクローを飛ばす。

 それを見た瞬間、ボゾンは慌てて距離を取ろうとする。

 サーバインのショットクローを食らえば、電撃によって動けなくなるというのを知っているからか、それとも半ば反射的な行動だったのか。

 その辺の理由は分からなかったが、それでもこちらの攻撃を回避したのは鋭い判断力と言ってもいい。言ってもいいのだが……

 

「それだけでどうにか出来ると思うなよ!」

 

 ショットクローを戻しながらボゾンとの間合いを詰め、盾の先端部分で殴りつける。

 盾の先端部分は尖っており、打突武器としても使用可能だ。

 そしてボゾンはドラムロと違い、防御力よりも機動力を上げている。

 そうである以上、盾の一撃に耐えられる筈もなく、それでもオーラソードで受け止めはしたものの、吹き飛ばされる。

 

「追撃だ」

 

 その言葉と共に、複合兵装から放たれるオーラショット。

 真っ直ぐに放たれた射撃は、吹き飛ばされた影響でバランスを取ろうとしていたボゾンに命中し……そして、爆散する。

 よし、これで1機。

 そうして周囲を見回すと、アルダムやドラムロがボゾンと戦っており、マーベルのダンバインも有利に戦いを進めている。

 それを見ながら、俺はゼラーナに向かう。

 ここでボゾンの数を減らしてもいいのだが、ここはやはり敵の母艦のゼラーナを叩いておいた方がいいと、そう判断した為だ。

 ゼラーナもサーバインが自分に向かって近付いてきているのを理解したのだろう。

 対空砲による攻撃をサーバインに集中させ、近付かせないようにしていた。

 だが、対空砲をこちらに集中したとはいえ、それを回避するのは、サーバインの性能があれば難しい話ではない。

 そうして十分に間合いが詰まったところで、オーラショットを放つ。

 ゼラーナの側面に命中し、派手な爆発を生み出す。

 だが、ダメージコントロールに優れているのか、それともこの程度の戦いに関しては慣れているのか、ゼラーナが動揺した様子はない。

 そうなると、ブリッジでも狙うか?

 

「っと」

 

 当然の話だが、ゼラーナが攻撃されているのをボゾンが放っておく訳がない。

 ヨルムンガンドに搭載されたオーラバトラーの数や、マーベルのダンバインもいるというのに、そんな状況であってもこっちに攻撃をしてくる辺り、それだけゼラーナに攻撃されるのは困るといったところだろう。

 だが……

 

「甘い」

 

 背後からオーラソードを持って突っ込んできたボゾンだったが、見え見えの攻撃に意味などある筈もない。

 あっさりと回避し……そのままショットクローで機体を拘束し、振り回す。

 ゼラーナは何とかサーバインに攻撃をしようとしていたものの、仲間が振り回されている現状で迂闊に攻撃すれば、それこそサーバインではなく味方のボゾンに命中するかもしれないので、攻撃が出来ない。

 勿論、俺はそれを狙ってこうしてショットクローで振り回しているのだが。

 そうして十分に振り回してパイロットの抵抗が少なくなったところで、その勢いのままゼラーナの装甲に激しく叩き付ける。

 ぐしゃり、と。そんな音がショットクローのケーブルを伝わって聞こえてきた。

 もともと、オーラバトラーは機動力にこそ優れているものの、防御力という点では決して優れてはいない。

 それでも相応の硬さは持っているし、ドラムロのように防御力を重視する方向に進化したオーラバトラーもいる。

 とはいえ、この場合は運動性を重視したボゾンで正解だっただろうが。

 もし装甲の厚いオーラバトラーを振り回していたりした場合、その装甲の厚さ故に、ゼラーナは大きな被害を受けていたのだろうから。

 ボゾンが破壊され、その衝撃によってゼラーナにも多少なりとも被害を与え……このままでいけば、ゼラーナを鹵獲、もしくは撃破出来る。

 そう思った瞬間、ゼラーナが海面に向かって激しくオーラキャノンを撃つ。

 一瞬、何があった? と疑問を抱く。

 この状況で海面に向かってオーラキャノンを撃ったところで、意味はない。

 あるいは俺が離れた場所にいるのなら、激しく吹き上がった水を盾代わりにも出来ただろう。

 しかし、サーバインはゼラーナのすぐ側にいるのだ。

 そんな状況で海面を撃って、どうする?

 そんな疑問を抱いた俺だったが、それだけに次の瞬間に起きた出来事は信じられなかった。

 海面を撃ったのを合図とするかのように、急激に霧が流れ込んできたのだ。

 勿論、この辺には最初から多少なりとも霧は漂っていた。

 だが、それでもこうして思い切り霧が濃くなるといった事は、俺にとって完全に予想外だった。

 そして、予想外だからこそ一瞬行動に移るのが遅れ……気が付けば、ゼラーナの姿は霧に消えていく。

 

「ちぃ! そう簡単に逃がすと思ってるのか!」

 

 右手のオーラショットと、左手に装備している複合武装のオーラショット、その双方を霧の中に消えたゼラーナに向かって撃ち込むが、命中した手応えのようなものはあったが、それで撃破するといった真似は出来なかった。

 少なくても、ステータスで確認してみたところ、増えている撃墜数はボゾン2機分だけで、ゼラーナの分は存在しない。

 

「……逃がしたか」

 

 とはいえ、オーラショットが命中したし、それまでの戦いでもゼラーナのダメージは結構なものになる。

 そういう意味では、最低限の仕事をこなしたのは間違いなかった。

 

『アクセル、どうする? 追うの?』

「いや、止めておこう。この霧が一体どういう理由で出て来たのかは分からないが、ヨルムンガンドでこんな霧の中を追うような真似をしたら、損傷しかねない」

 

 かなりの濃霧となっており、視界は悪い。

 そんな中で、ヨルムンガンドのような巨体が移動するとなると、多島海にある島にぶつけたりといったような事になってもおかしくはなかった。

 あるいはもっとヨルムンガンドの操縦に慣れていれば、そのような手段もあったかもしれないが……現在はまだ一通りヨルムンガンドを動かせるといった程度でしかない。

 ヨルムンガンドの習熟訓練をしないでやって来たのが仇となったな。

 もっとも、今回のナの国に行くのが習熟訓練の一つである以上、そういう意味ではこれが当然の結末だったのだが。

 

『分かったわ。じゃあ、ヨルムンガンドに戻りましょう。ナの国に向かうのが、元々の役目なんですから』

 

 マーベルのその言葉に、俺も頷きを返す。

 今の状況を思えば、いつまでもここにいる訳にいかない。

 ゼラーナに被害を与えた以上、ナの国に向かう途中で邪魔をされることはない。

 

「そうだな。いつまでもここにいても意味はないし、さっさと向かうとするか」

 

 そう言い、俺は霧の中を飛んでヨルムンガンドに向かう。

 

「ヨルムンガンド、聞こえるか?」

『は、アクセル王。聞こえています』

「今回の襲撃の被害は?」

 

 映像モニタに表示されたキブツにそう尋ねると、キブツは少し難しい表情で口を開く。

 

『アルダムとドラムロの数機が小破しています』

 

 小破程度ですんだ事を喜ぶべきか、それとも小破された事を残念に思うべきか。

 この場合はどっちだろうな。

 

「そうか。まぁ、小破なら問題ないだろ」

 

 幸い、ヨルムンガンドには機械の館がある。

 修理や整備という意味では、他のオーラバトルシップよりも圧倒的に有利な筈だった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1570
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1682
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