転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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2947話

 ダンバインに乗って補給隊のナムワンまでやって来たマーベルは、コックピットから降りると当然ながらライネックとズワァースという、初めて見るオーラバトラーに興味を抱く。

 

「アクセル、ショット、このオーラバトラーは?」

「ナの国への特使の件で報酬として貰った、ライネックとズワァースだ。そしてもう1つの報酬として、ダンバインの強化があっただろ?」

「ええ、そうね。……これが……2機の方はどことなく鳥のような印象を受けるけど、黒いオーラバトラーの方はどことなく禍々しい雰囲気があるわね」

 

 マーベルもどうやらライネックとズワァースを見て俺と同じような感想を抱いたらしい。

 

「そうなるな。ともあれ……このままここに置いておくと邪魔か」

 

 そう言い、俺は2機のライネックとズワァースを空間倉庫に収納する。

 他にもドラムロが数機置かれているが……ビランビーやビアレス、レプラカーンといったオーラバトラーの姿はないな。

 いやまぁ、ビアレスはクの国が開発したオーラバトラーだから、仕方がないのかもしれないが。

 

「そんな訳で、場所は出来た。ダンバインの強化について話をしようか」

「相変わらず便利だな。……まぁ、いい。ダンバインの強化についてだが、まず第一にオーラコンバータを新型の物にするというのがある。これまで幾つものオーラバトラーを開発して、オーラコンバータに関係する技術も上がっている。その為に、新型のオーラコンバータを用意した」

「新型の? けど、ダンバインは普通のオーラコンバータとは違うんだろ?」

 

 オーラコンバータというのは、オーラバトラーの動力炉だ。

 それを交換するだけで単純に出力が上がるのは事実だが、聖戦士用のダンバインとなれば話は違ってくる。

 ダンバインは、聖戦士のオーラ力を最大限使って機体の性能を上げるといったような聖戦士以外では使い物にならないような作りになっている。

 ショットもそれが分かっているからこそ、元々ダンバインの製造数は少ないし、予備部品も限られている。

 そんな状況で、トカマクが出撃しては機体を損傷させて戻ってくる事になり、ダンバインの予備部品も残り少ない。

 だからこそ、今のような状況でダンバインを使っているのは始まりの聖戦士と呼ばれているマーベルと、この世界の原作の主役で、非常に高いオーラ力を持っているショウのみだった。

 そのショウのダンバインも、ギブン家やミの国、ラウの国、あるいはもしかしたらナの国の協力によって改修されているが。

 だからこそ、マーベルのダンバインも強化する事になった訳だが。

 ともあれ、そんなダンバインだけに普通のオーラコンバータをそのまま乗せるといった訳にはいかない。

 

「そうだな。普通のオーラコンバータをダンバインに使う訳にはいかない。だが、それならば今までに培ってきた技術を使い、新たなオーラコンバータを開発すればいいだけだ」

 

 その言葉を聞けば、ショットがダンバイン用の新型オーラコンバータを開発したのだろうというのは容易に予想出来る。

 

「そして、オーラバトラーの筋肉たるオーラマルス。こちらも今まで以上の性能を持つ新型を用意した。そして……武器。これに関しては、正直悩んだ。だが、内蔵するのは色々と時間も掛かるので、外装式とした。端的に言うと、サーバイン用に開発した複合兵装をそのままダンバインに流用する事にした」

「ああ、それはいい考えかもしれないな」

 

 サーバインで使いこなせている複合兵装である以上、ダンバインで使えてもおかしな事はない。

 唯一の難点としては、オーラバルカンにオーラショット、ショットクローといった複数の武器があるので、それを使いこなせるかといった事なのだが、マーベルの場合なら問題なく使いこなすことは可能だろう。

 

「マーベル的にはどうだ? あの複合武装を使えると思うか?」

「どうかしら。アクセルが使っているのを見る限り、かなり難しそうだけど……取りあえず、使ってみるしかないわね。それで駄目なら、また別の手段を考えて貰えるかしら?」

「出来れば複合兵装で満足して欲しいが……それはそれで構わん。だが、その場合はそれこそ使い捨てのオーラランチャーとか、そのような感じになる可能性が高いぞ?」

 

 使い捨ての武装は、実はそれなりに使い勝手がいいんだよな。

 何しろ、使った後は武器を捨てて、それだけオーラバトラーの重量が軽くなるのだから。

 あるいは使い終わった武器を敵に投げつけるといった方法もある。

 

「ともあれ、ダンバインの強化についてはそんなところだ。……ただし、言うまでもないが、そこまで大規模な改修をするとなれば、この場では出来ない。施設が足りないからな」

「なら、ヨルムンガンドはどうだ? 機械の館が移設されてるから、そういう作業も出来るぞ」

「……今回の一件は出来れば他の者達に見せたいので、可能ならラース・ワウで改修させて欲しい。素材の類も現在は大半が向こうにあるしな」

 

 そう言われてしまえば、俺としてもショットの言葉には頷くしかない。

 実際に改修作業を行うのはショット達である以上、その作業がやりやすい環境を整えるのは当然の事なのだから。

 とはいえ、そうなればそうなったで、改修作業中はダンバインが使えなくなるのは痛い。

 

「俺の空間倉庫に入っているオーラバトラーを使うか?」

「うーん、今までダンバインだけでやってきたことを思えば、他のオーラバトラーに乗って変な癖をつけたくないのよね。とはいえ、いざとなればそういう事を言っていられる余裕はないんでしょうけど」

「そういう意味では、今この時に改修作業の話が出来たのはよかったのかもしれないな」

 

 ショットのその言葉に、確かにと頷く。

 現在、タータラ城では複数の勢力が主導権争いをしている状況だ。

 ドレイクやビショットは、向こうが自主的に戦力を消耗するのなら、それはそれで構わないといった様子で、こうして離れた場所で待機している。

 タータラ城での主導権争いが行われている現在であれば、こちらは……絶対に安全といった訳ではないが、それでも普通に戦闘をしている時と比べれば、戦闘になる可能性はかなり低いだろう。

 これでまだフラオンが生きていたりすれば、時々全く予想が出来ないような行動をするので厄介なんだが……そのフラオンも死んだしな。

 考えてみれば、こちらに戦術を読ませないという意味では、フラオンという人物は何気に厄介な相手ではあったんだよな。

 ……とはいえ、そうして動いた先が、大して意味のない戦術目標だったりするのはどうかと思うが。

 

「どうする? ダンバインの改修の件は、マーベルに任せるけど。今ダンバインが手元になくなるのが嫌だというのなら、もう少し先に見送ってもいいし」

「……アクセルはどう思ってるの?」

 

 そう、マーベルは俺に聞いてくる。

 

「俺か? 俺としては、ダンバインを強化出来る機会なんだから、出来るだけ早くやった方がいいとは思う。ただ、これはあくまでも俺の考えだ。実際にダンバインを操縦するのはマーベルなんだし、ダンバインがない間にラウの国が攻めてくるといったような事になった場合、出撃しないか、ダンバイン以外のオーラバトラーで出撃する事になる。その辺りは自分で判断した方がいい」

 

 ここで俺が改修した方がいいと言えば、マーベルはそれに即座に頷くだろう。

 逆に、今はまだ改造しない方がいいと言えば、こちらもまた素直に頷くだろう。

 だからこそ、その辺に関してはマーベルが自分で判断する必要があった。

 俺がどうこう言うのではなく。

 

「私が、ね。……なら、お願いするわ」

 

 拍子抜けする程にあっさりと、マーベルはそう告げる。

 マーベルの性格を考えると、もう少し悩むのかと思っていたんだが。

 

「いいのか?」

 

 だからこそ。俺は思わずといった様子でそう尋ねたのだろう。

 しかし、マーベルはそれこそ意表を突かれた様子で口を開く。

 

「あら、アクセルがそう言うの?」

「いや、マーベルがいいと言うんならそれでいいんだが……さっきまでそれなりに悩んでいたようだったからな。そんな状況であっさりと言葉を変えたんだから、それに驚くなという方が無理だろう?」

「そう? これでも一応色々と考えたのよ? でも、せっかくこの状況をアクセルが整えてくれたんだもの。その気持ちを素直に受け止めようと思っただけよ。それにダンバインがない状況で、ラウの国が攻めてきても……アクセルからオーラバトラーを借りられるんでしょ?」

「それはまぁ、そうだけど」

 

 ダンバイン以外の別のオーラバトラーに乗って、変な癖をつけたくないとか、そんな風に言っていたのは、マーベルだ。

 そのマーベルが、一体どういう考えでそのように判断したのか、少し気になるな。

 

「そうだな。ならいざって時に乗るオーラバトラーは何がいい?」

「ライネックにするわ。丁度今日来たばかりなんだし、最新鋭の機体で、2機あるんでしょう?」

 

 そう告げるマーベルの言葉に、俺は頷く。

 これがズワァースならちょっと悩んだのかもしれないが、ライネックなら問題はない。

 まぁ、ズワァースに関してもショットは俺の専用機を作るのを考えてみるとか言ってたけど。

 ズワァースは、現時点でオーラバトラーの最終形態と言われるだけあって、ショットも強い自信を持っている機体なのだろう。

 だからこそ、ズワァースを俺の専用機にするといった事に関して考えてみる……つまり、検討してみるといったように言ったのだ。

 ……まぁ、俺が報酬として渡す何らかの機械を欲して、というのも相応に理由としてあるんだろうが。

 それにしても、オーラバトラーの最終形か。

 何らかの技術的な発展の類があれば、また新たなオーラバトラーが開発される可能性もあるんだろうが……ただ、今までオーラバトラーを開発してきたショットがそう言うということは、ショット本人が今のところオーラバトラーをこれ以上開発しないといったように思っているのか?

 それはそれで、若干思うところがない訳ではないが。

 個人的には、出来ればショットにはもっとオーラバトラーを開発して欲しいと思うし。

 

「なら、話は決まりだな。では、私は……いや、この場合はアクセルにラース・ワウまで連れていって貰った方が手っ取り早いのか?」

 

 ショットにしてみれば、ダンバインの改修というのはそれなりに興味のあることなのだろう。

 俺の言葉に対し、そう言ってくる。

 

「ショットが影のゲートを使いたいと言うのなら、俺は別に構わないけどな」

 

 俺はもう影のゲートにかなり慣れたが、それはあくまでも俺はの話だ。

 いや、マーベルも何度か影のゲートを使っているので、そういう意味では問題ないのか?

 ともあれ、今まで影のゲートをあまり使った事のない者にしてみれば、影に沈む感触には慣れない……いや、それどころか嫌悪感を抱くといったような者も少なくない。

 そう考えると、今回の一件に関しては……ショットの挑戦心に火が点いたといったところか?

 あるいはもっと単純に、ダンバインの強化を少しでも早く終わらせてしまいたいと、そう思っている可能性も否定は出来ないが。

 何しろ、ここからラース・ワウまで戻るのに、俺の影のゲートだと文字通りの一瞬なのに対し、オーラシップでの移動となると時間が掛かる。

 その上で、ラウの国の兵士や恐獣、場合によってはガロウ・ランの襲撃とかも警戒する必要があるし。

 

「では、すぐに準備をしよう。そうだな、30分程待っていて欲しい。すぐに話をつけてくる」

 

 そう言うと、ショットは格納庫から去っていく。

 他の技術者は、そんなショットの様子を見て残念そうな表情を浮かべていた。

 残念そう? と疑問に思ったが、考えてみれば技術者は基本的にショットやゼットの弟子と言ってもいい。

 そういう者達にしてみれば、出来ればもっとショットから技術的な話をして貰いたいと思っていたのだろう。

 

「ねぇ、アクセル。これでいいの?」

「問題ないだろ? ショットがラース・ワウに戻るのは、ドレイク軍にとっても悪い話じゃないし」

 

 個人的には、ダンバインの強化というのもそうだが、ズワァースをベースにした専用機を欲しいというのもある。

 ショットにしてみれば、俺の持っている機械に強い興味を持つのは間違いない。

 それを欲しいのなら、ショットも俺の機体を必死に開発するだろう。

 ……とはいえ、この場合は一体何をやればいいのか。

 まさか、シャドウミラーで開発した機械、もしくは機体の類を渡すのは危険だろう。

 だとすれば、ネギま世界やペルソナ世界辺りで入手した何かを渡すのがいいか。

 そういう奴でも、この世界の地上の技術力から考えると、十分未来の機械製品となる。

 問題なのは、そういう機械製品を使って何らかの新しい兵器を開発するかどうかだろう。

 何しろ、ショットやゼットはたった2人でオーラマシンを開発した者達だ。

 それに未来の技術がヒントとなれば、一体どうなるか。

 正直なところ、期待半分不安半分といったところだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1580
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1684
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