ヴェルビンは、赤に塗られている事もあって非常に目立つ。
外見もダンバイン系列の機体だというのは何となく分かるかもしれないが、それでも派手な外見をしているのは間違いない。
……ましてや、先程の俺がオープンチャンネルで通信を送った機体であると知れば、ゴラオン隊でもこのヴェルビンに乗っているのが俺だというのは理解するだろう。
そしてヨルムンガンド、スプリガン、グランガランの3隻――正確には他にも多数の艦がいるが――の連合軍を率いているのが俺である以上、俺を倒せば連合軍が崩壊すると、そう考えてもおかしくはない。
実際にそうなるのかどうかはともかく、俺を倒せばダメージが大きくなるのは間違いないだろう。
勿論、それはあくまでも俺を倒すことが出来るのなら、というのが前提だが。
そんな訳で、ゴラオンはこちらに向かって攻撃を集中させ、オーラバトラー隊も俺に向かって攻撃をしてくる。
「けどな!」
ボゾンのガッシュをバレルロールで回避しつつ、複合兵装のオーラショットでボゾンを撃破する。
続いてオーラソードをこちらに振るおうとしてきたボチューンの攻撃を回避し、通り抜けざまにオーラソードでコックピットを切断して撃破し、ゴラオンまでの道を切り開く。
とはいえ、ゴラオン隊にとってもヴェルビンをそう簡単に通す訳にはいかない。
ゴラオン隊にしてみれば、俺の力はバイストン・ウェルから続いてきた今までの戦いでこれ以上ない程によく知っている。
そんな俺が……それもゴラオン隊が初めて見るだろうヴェルビンに乗って間合いを詰めるような真似をした場合、向こうにしてみれば絶対に近づけてはいけないと判断するのは当然の話だろう。
俺にしてみれば、そういう風に判断するのも理解出来ない訳でもなかったが。
とはいえ、向こうが邪魔をしたいからといって、それを放っておく訳にもいかない。
ゴラオンそのものを撃破するといったような真似は出来なくても、せめてオーラノバ砲だけは発射出来ないようにしておく必要があった。
ヨルムンガンドを狙われないようにする為に。
「だから……邪魔なんだよ!」
その叫びと共に、横からオーラソードを振り下ろそうとして近付いてきた敵に対し、蹴りを放つ。
蹴りとはいえ、それはオーラバトラーの蹴りだ。
鋭い足の爪により、その蹴りは十分相手を撃破出来るだけの威力を持つ。
そうである以上、向こうにしてみればたまったものではないだろう。
それを示すかのように、ヴェルビンの足の爪はオーラソードを振り下ろしてきたボゾンのコックピットを破壊する。
これでまた1機。
そんな風に考えながら、ゴラオンに向かっていたのだが……
「ちぃっ、やっぱり出て来るか!」
遠くから一気に間合いを詰めてオーラソードを振るってきたのは、ビルバイン。
ゴラオン隊の中でも最強の戦力が、俺を止める為に現れたのだ。
『アクセル・アルマー! 貴様の怨念はここで俺が絶つ!』
接触回線で聞こえてくるショウの叫び。
だが、俺はそんなオーラソードの一撃をオーラソードで受け流しながら、言葉を返す。
「何が怨念だ! その表現に相応しいのは、お前達の方だろうが!」
怨念と言われて、俺達とショウ達のどっちがその言葉に相応しいかと言われれば、普通はショウ達だと思う。
俺の仲間達なら、全員がそう言うだろう。
また、仲間以外でも事情を知っている者なら殆どがこっちに味方をすると思えた。
だからこそショウの言葉にそう返したのだ。
……勿論、ショウの仲間のゼラーナの面々やゴラオン隊の者達ならショウの言葉に同意する可能性も否定は出来なかったが。
そんな訳で、ビルバインの振るったオーラソードの一撃を大きく弾く。
その一撃はショウにとっても予想以上に強力だったらしく、ビルバインそのものが吹き飛んでいく。
だが、さすが最強の聖戦士と言うべきだろう。
しみじみと、リムルの誘いに乗らなければこっちの戦力として大きな力になったものをと思う。
そう言えばルーザはバーンが殺し、ドレイクはゴラオンのオーラノバ砲で死んだ。
ルーザはともかく、ドレイクはある意味でゴラオン隊に所属するリムルが殺したようなものなんだが……本人はどう思ってるんだろうな。
そう考えつつ、ビルバインの撃ってきたオーラキャノンを回避しつつ、ショウとの間合いを詰めようとしたところで……
『アクセル、ショウは私に任せて、ゴラオンを! またオーラノバ砲を撃つ準備をしてるわ!』
そんな通信と共に、白いダンバインがビルバインに向けてオーラショットを連射する。
当然のようにビルバインはダンバインに反撃するも、ダンバインはその攻撃を回避しながらオーラショットを撃つ。
以前はマーベルだけではショウに勝つ事は不可能だったが、今のやり取りを見る限りだと、かなり互角に近い戦いとなっていた。
これは……マーベルがオーラ力がどうとか言っていたが、その効果か?
そう思いつつ、マーベルの言葉を思い出してゴラオンに視線を向ける。
するとそこには、オーラノバ砲の砲身が微かに光っているのが確認出来た。
マーベルの言った通り、オーラノバ砲の準備に入っているのだろう。
ゴラオン隊にとってこの戦いははっきりと不利だ。
しかし不利な状態にあってゴラオン隊が有利なのは、オーラノバ砲という圧倒的な攻撃力を持っているという事だろう。
「分かった。ならショウは任せる。けど、無理をするなよ!」
そうマーベルに告げ。俺は再びゴラオンに向かう。
当然のようにショウはそんな俺の行動を防ごうとするものの、マーベルがそれをさせない。
オーラソードを使っての斬り合いをやってるのを確認しながら、俺は前に出て来たボチューンの胴体をオーラソードで一閃して破壊する。
本来ならボチューンの機体も出来るだけ集めておきたいところではあるのだが……ゴラオンの一件を考えると、そんな真似をしているような余裕はない。
「邪魔だぁっ!」
こちらの行動を防ごうと前に立ちはだかったボゾンとダーナ・オシーのコックピットを複合兵装のオーラショットで撃ち抜き、その場を通りすぎる。
そして再度姿を現したボチューン3機を撃破し……そこでようやくゴラオンへの道が開けた。
ゴラオン隊の者達にしてみれば、自分達が戦力的に不利な以上はゴラオンのオーラノバ砲を使ってこっちの戦力を少しでも減らしたいと、そう思っての行動だろう。
それは分かるが、だからといってこっちが素直にそれを認めるような真似は……
「出来ないんだよ!」
マジックソードライフルから連射されたエネルギー弾が次々とオーラノバ砲の砲身の中に命中し……次の瞬間、オーラノバ砲の砲身は複数の爆発を巻き起こす。
あるいは、オーラノバ砲のエネルギーチャージがもっと進んでいれば、今の一撃でゴラオンそのものが破壊されていた可能性がある。
しかし、オーラノバ砲はチャージを始めたばかりだったらしく、破壊したのはオーラノバ砲の砲身だけとなった。
とはいえ、オーラノバ砲の砲身が破壊されたというのは、ゴラオンにとって大きな痛手だ。
勿論戦闘に特化しているゴラオンは、オーラノバ砲以外にも多数の武器を持つ。
それこそ、オーラノバ砲がない状態であっても、十分以上の戦闘力を持っているくらいには。
だが、それでもオーラノバ砲はゴラオン最強の武器であり、ゴラオン隊にとっては象徴のようなものだ。
実際に一撃でウィル・ウィプスを撃破したという経歴を持っているのだから、象徴のように思われるのも当然だろう。
当然のように、今のこの状況でゴラオン隊の面々は動揺している。
そして……またこちらも当然の話だが、ゴラオンのオーラノバ砲が破壊され、そして俺がゴラオンの側にいる以上、ここでゴラオンを撃沈しないという選択肢はなかった。
出来ればゴラオンは確保しておきたかったオーラバトルシップだったが、今は戦いを終わらせる方が先だ。
そのままゴラオンの装甲を蹴って跳び上がり、ブリッジの前に移動したところで、マジックソードライフルを構え……その動きを止める。
もしブリッジにいるのがパットフットだけであれば、俺は躊躇なくトリガーを引いただろう。
だが、ゴラオンのブリッジにはパットフットやブリッジクルーの他に、1人見覚えのある子供がいた。
それは、以前ミの国の首都で俺がアレンと共に一緒に見物していた時に遭遇した……エレ。正式名称は、エレ・ハンムだったが。
勿論、エレがミの国の王族であるというのは知っていた。
そしてエレの母親のパットフットがフォイゾン亡き後、ラウの国を率いているのも。
そう考えれば、パットフットと共にゴラオンに乗っていてもおかしくはないし、俺達のように地上に転移するのも当然だろう。
だが……それでも、まさかこの最終決戦と呼ぶべきこの戦いに、パットフットがエレを連れてくるというのは予想外だった。
とはいえ……さすがに俺も、顔見知りのエレを殺すのはどうかと思う。
「聞こえているな? 降伏しろ。そうすれば命までは取らない」
結局俺は、ゴラオンに向け降伏勧告をする。
エレがいなければ、そのままブリッジを撃ってパットフット諸共殺したのだが……映像モニタに映ったパットフットは、俺を見て口を開く。
『降伏ですか』
「ああ、命が保証されるんだから、悪い話ではないだろう? お前達の企みは失敗した」
『まだこちらに戦力はありますが?』
「違う。俺が言いたいのは、ドレイクと俺達をぶつけるという、その企みだ」
『っ!?』
俺の言葉にパットフットが息を呑む。
一応フォイゾンから王族として育てられた筈だが……ここまで隠し事が出来ないのは、性格からか。
そしてどうやら、俺の予想は当たっていたらしい。
俺は最初、ドレイクにビショットの一件を知らせたのはビショット軍の生き残りかと思っていた。
しかし、それにしてはビショット……というか、ルーザやビショットがバーンに殺されたという話をドレイクが知らないのはおかしい。
あの戦場にいた者なら、ゲア・ガリングを破壊してハイパーズワァースが姿を現したのを、間違いなく見ていた筈なのだから。
だというのに、ドレイクはそれを知らないかのように振る舞っていた。
あるいは事情を知った上で、俺達と白黒つける為に知らない振りをしたのかとも思ったが。
そんな中、まるでタイミングを計ったかのようにゴラオン隊は俺達とドレイク軍が戦っている場所に姿を現した。
これはあまりに露骨なタイミングだった。
その時、ふと思ったのだ。
もしかして、この戦いそのものがゴラオン隊によって仕組まれたものだったのではないか、と。
決して何らかの証拠がある判断ではなく、状況証拠でしかない。
なかったのが、それでも俺の言葉で動揺したパットフットの様子を見る限り、俺の予想は正しかったらしい。
「お前達の最後の策も失敗に終わった。ゴラオンの中でも最強の攻撃力を持つオーラノバ砲も破壊されている。純粋に戦力として考えても、保有している戦力の質や数でこちらが勝っている。そうである以上、もうゴラオン隊にはどうしようもないと思うが?」
『く……』
ゴラオン隊の不利について話す俺の言葉に、パットフットは何も言えなくなる。
実際、この状況になってしまった以上、どうしようもないのは事実だ。
ゴラオン隊の最強の戦力であるショウのビルバインも、ある意味でオーラ力が覚醒したマーベルの操縦するダンバインによって抑えられている。
……とはいえ、それでも防戦に徹してどうにかなっているという状況なので、ショウの強さがどれだけのものなのかを物語っていた。
ただし、そんなマーベルとショウの戦いに、トッドやジャバが向かっているのを確認出来るので、最終的には勝利出来るのは間違いない。
そうである以上、ゴラオン隊に現状をどうにかする事は出来ない。
このまま戦っても、結局は勝利することも出来ずに時間が経過するに従ってゴラオン隊の戦力が減っていき、最終的には全滅に近い状態になってもおかしくはなかった。
「このまま戦いを続けても、ゴラオン隊に所属している者達の命が消えていくだけだ。それを哀れと思うのなら、降伏しろ。言っておくが、こうして俺が降伏を勧めているのも、温情でしかない。何なら、このままブリッジを撃っても構わないんだぞ?」
一応そう言うが、個人的にはエレのような子供をここで殺したいとは思わない。
どうしようもないのなら、それは仕方がないのかもしれないが……それでも今の状況を思えば、色々と思うところがあるのは間違いなかった。
そんな俺の言葉に、パットフットは苦悩した様子を見せつつも、口を開く。
『分かりました。降伏……』
ドクンッ、と。
パットフットが降伏しますという言葉を口にするよりも前に、そんな脈動が周辺一帯に響く。
ドクン、ドクン、ドクン……
その脈動は、俺にとっても残念ながら覚えがあるものだった。
過去2回……そう、それはジェリルとバーンによって行われた、ハイパー化。
嫌な予感を覚えつつ周囲を見回すと、ヴェルビンの映像モニタにはビルバインが一瞬巨大になり、小さくなり、巨大になり、小さくなるといったような光景が映し出されていたのだった。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1800
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1728