転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3017話

 科学で呪いを治療するというのは、耀哉にとっては驚きだったのだろう。

 とはいえ、実際にどのようになるのかというのは、レモンに調べて貰わないとはっきりしない。

 

「ともあれ、そんな訳で耀哉の呪いをどうにか出来る可能性はある。ただし……それをやるには、ゲートという機械をどこかに設置する必要がある」

「ふむ、それは当然重要なんだろうね?」

「そうだな。そのゲートを通ってホワイトスター……俺の国の首都に移動する、転移装置だからな」

 

 まぁ、首都というか……正確には首都しかないというのが正確なところなのだが。

 とはいえ、ホワイトスターの大きさを考えれば、それこそホワイトスターよりも大きな都市というのはそうそうないんだよな。

 

「なるほど。では、そのゲートはこの屋敷の側に……」

「お館様、よろしいでしょうか?」

 

 耀哉の言葉に割り込むように、しのぶが告げる、

 耀哉はそんなしのぶの様子に特に何か不満を抱いた様子もなく、頷く。

 

「ああ、構わないよ。それで何かな?」

「お館様がアクセルさんを友人と思っているのは分かりますが、ゲートというのは、話を聞けばアクセルさんの国との間に直接行き来出来るような場所の様子。そうだとすれば、さすがにお館様の住んでいるこの屋敷の側に設置するというのは問題があるかと」

「そうかい? 私はそう思わないんだけど……義勇、義勇はどう思う?」

「蟲柱の言う通りかと」

 

 端的にしのぶの言葉に同意する義勇。

 そんな様子に、耀哉は少し困った様子を見せる。

 

「俺が言うのもなんだけど、しのぶや義勇の言葉は正しいと思うぞ? 耀哉は鬼殺隊を率いる人物だ。そうである以上、もう少し自分を大事にした方がいい」

「ふむ、アクセルにまでそう言われてしまうと……私も無理は言えないな。だが、そうなるとどうする?」

 

 耀哉としては、この屋敷の側にゲートを設置して欲しいのだろう。

 それは俺に対する好意であるのは間違いないが、それが駄目だと言われればどこにゲートを設置するのかといったことになる。

 

「蝶屋敷の側ではどうでしょう? 技術が進んでいるということは、治療技術も進んでいるという事になります。鬼との戦いにおいて、怪我をする人も多い以上は、出来ればその治療技術を学びたいと思います」

 

 蝶屋敷ってのは、確かしのぶが拠点としている病院的な場所の事だったよな。

 とはいえ、しのぶの持つ治療技術は俺から見れば十分オーバーテクノロジーのようなものなんだが。

 何しろ、蜘蛛のようになってしまった鬼殺隊のメンバーを治療可能だというのだから。

 ぶっちゃけ、レモンであっても治療をするというのはかなり難しいと思う。

 義足や義手にするか、あるいは量産型Wの技術を流用し、手足のクローンを作るとか、そういう方法はあるだろうが。

 特に量産型Wの技術を使ったクローンの場合、上手くいけばガンドを使えるようになったりする可能性もあった。……まぁ、それが影響して呼吸とかが使えなくなる可能性も否定は出来ないのだが。

 

「蝶屋敷か。どうだい、アクセル。私は残念だが、アクセルがそれでいいのなら問題ないと思うけど」

「俺としては……そうだな。ゲートを設置すると、ホワイトスターから色々と来る奴も多くなる。場合によっては、それが蝶屋敷で治療している者達に影響しないとも限らないが、それでもいいのなら」

 

 この世界は現在のところかなり珍しい世界ではある。

 そもそも大正という時代の時点で珍しく、来てみたいと思う者は多いだろう。

 また、鬼や血鬼術、日輪刀、呼吸……今分かっているところでも、それくらいの興味深い物がある。

 ついでにしのぶの治療技術も、多分俺達から見ればある意味でそれらと同じくらいに貴重なものかもしれないし。

 それら諸々を調べたり、場合によっては鬼殺隊と行動を共にしたりといったような真似をする必要もある以上、かなりの人数がやって来るのは間違いない。

 また、シャドウミラーが来る以上、当然ながらPTを始めとした人型機動兵器とかも持ち込まれる可能性が高かった。

 とはいえ、PTとかの全高20m近い機体だと目立ちすぎるので、一番便利なのは……KMFの類か。

 あれならかなり小さいから、この世界で使うにも悪くない筈だ。

 

「ちなみにこっちにやって来るのは、エルフ……と言って分かるかどうか分からないけど、耳が尖っていて人間よりも長い寿命を持っていて、精霊魔法という魔法を使うような連中も来ると思うぞ」

 

 精霊魔法で崇められる精霊が、実は混沌精霊の俺であるというのは取りあえず黙っておくとしよう。

 

「それは……そのような者達もいるのかい?」

「ああ」

 

 耀哉の言葉に頷く。

 実際、純粋な意味でシャドウミラーの国民として考えた場合、一番多いのはエルフだったりする。

 量産型Wを数にいれなければの話だが。

 それ以外の者となると、どうしても人数が少なくなるんだよな。

 とはいえ、そのエルフですら数百人といった規模でしかないのだが。

 ……考えてみれば、つくづくシャドウミラーって少人数の国だよな。

 それでいて、複数の世界を支配下に置く……とまではいかないが、地位的には上に立っている。

 この辺は空間の狭間に存在して、他の世界とハブ的な存在になっていたり、技術班の影響によって持つ高い技術力であったり、優秀な政治班が存在したり……そして何より、量産型Wや無人機を大量に運用出来ているというのが大きい。

 

「こちらとしては、出来れば鬼を確保して色々と調べたい。けど、その為に鬼殺隊の者達を使う訳にもいかないだろ? なら、こっちから人手を出そうと思う。精霊魔法を使うから、生身での戦闘力も強いし、鬼殺隊の足手纏いにはならないと思うぞ」

 

 実際、エルフ達もシャドウミラーのメンバーである以上、当然ながら戦闘訓練を行っている。

 瞬動や虚空瞬動の類は普通に使えるし。

 本来なら、瞬動はともかく虚空瞬動というのはかなり難易度の高い技術だが。

 だが、シャドウミラーにおいては技術班の面々すら、普通に虚空瞬動を使いこなす。

 ……虚空瞬動とかを使えないとエキドナや茶々丸、セシルといった面々から逃げられないというのは、どうかと思うが。

 何しろロイドですら虚空瞬動は使えるんだし。

 

「それに、鬼殺隊の面々にしてみれば、鬼を殺すならともかく鬼を捕らえるというのは面白くないだろ?」

 

 全員がそうではないが、鬼殺隊の者の大半は親兄弟友人恋人といった者達を鬼に喰い殺された者達だ。

 それだけに、鬼を殺すといったような事であれば進んでやるが、その鬼を捕らえるといったような真似をした場合、反発する者も多く出て来るだろう。

 だからこそ、戦力をこちらで用意するのだ。

 ああ、でもエルフじゃなくて量産型Wの方がいいか?

 

「うーん、それは……そうだね。私の子供達の中には、鬼に深い憎悪を抱いている者もいるだろうから。しのぶ、君はどう思う?」

「そうですね。私としては協力するのは構いません。ですが、やはりお館様の仰る通り、反対する人も多いでしょうね」

「義勇は?」

「反対する者が多いかと」

「ふむ。蟲柱と水柱の2人が揃って反対となると、色々と騒ぎになりそうだね」

「何なら、鬼殺隊と協力しなくても、こっちだけで対応してもいいぞ?」

 

 鬼殺隊と一緒に行動するのが無理なら、シャドウミラーのメンバーだけで動けばいい。

 あの白い鬼……十二鬼月だったか。あの血鬼術はかなり便利そうだった。

 人形使いとしても高い技量を持つエヴァなら、糸を自由に生み出せる血鬼術というのは興味を持ってもおかしくはない。

 とはいえ、あの白い鬼はもう死んでしまったが。

 

「いや……協力はしよう。アクセル達と共に行動すれば、鬼舞辻無惨に辿り着ける可能性も高くなる」

「まぁ、そっちが協力してくれるのなら、それはそれでいいけど」

 

 鬼を捕らえるには、当然ながら鬼と戦うノウハウの類が必要になってくる。

 鬼殺隊の協力がなければ、それらは自分達で確立しなければならない。

 しかし、協力してくれるのなら、その手間が省ける。

 

「では、そういう方向で頼むよ。……さて、申し訳ないけど、今日の午後からは柱合会議がある。それまでに身体の調子を整えておく必要があるから、私はそろそろ休ませて貰うよ」

「そうか、分かった。なら、俺はどうする? 蝶屋敷ってところに行けばいいのか?」

「それでもいいけど、出来れば柱の皆にアクセルの事を紹介しておきたい。この屋敷で少し休んで貰えないかな?」

 

 耀哉からの提案に、少し考える。

 今の状況を思えば、そうした方がいいのか?

 にしても、柱合会議か。柱が集まるという事は、鬼殺隊における柱というのは部隊長とかそんな程度ではなく、最高幹部といった扱いなのだろう。

 そう考えると、柱が何人いるのか分からないが、しのぶと義勇があの山に来ていたのはかなり大きな出来事だったらしいな。

 

「なら、耀哉の御言葉に甘えさせて貰うよ。……ああ、そうそう。ゲートを設置した場合、この世界の呼び名を決める必要があるんだが、どうする? 鬼殺世界にするか?」

 

 鬼殺隊がいる世界だけに、鬼殺世界。

 単純ではあるが、この世界について非常に分かりやすい名前なのは間違いない。

 そう思って尋ねたのだが、耀哉はすぐに頷くような真似をせず、少し考え……やがて口を開く。

 

「鬼殺世界。それも悪くない。しかし……私達を示すには、もっといい名前がある。鬼を滅ぼす者達のいる世界。鬼滅世界。そう呼んでくれると嬉しいな」

「鬼滅世界か。それは別に構わない」

 

 世界の名前というのは、結局のところその世界が分かりやすければそれでいいのだ。

 例えばこの世界の名前として鬼の世界であったりしても納得は出来るが、七福神の世界とか言われれば、とてもではないが納得は出来ない。

 そういう意味でも、鬼滅世界というのは分かりやすい名前なのは間違いなかった。

 

「じゃあ、そういう事でいいね。……あまね、アクセルを空いている部屋に案内してやってくれるかい? 食事でも出してあげて欲しい」

「分かりました」

 

 耀哉の言葉にあまねが頷く

 それを確認すると、次に耀哉はしのぶと義勇の2人に向かって声を掛ける。

 

「今日の午後から柱合会議が行われる。当然柱の君達には出て貰うよ。……炭治郎や禰豆子の事についても、しっかりと決める必要があるからね」

「お館様。お館様は、あの鬼の少女をどうなさるおつもりなのですか?」

 

 しのぶのその問いに、耀哉は笑みを浮かべるだけで何も答える様子はない。

 そんな耀哉の様子に、しのぶはこれ以上聞いても意味はないと判断したのか、小さく息を吐く。

 

「あまね、じゃあアクセルを客室にでも通しておくれ」

「分かりました。アクセルさん、こちらへ」

「アクセル、また後で会おう。その時は、もう少し元気な私を見せることが出来ると思うよ」

「ああ、取りあえずゆっくりと休め。シャドウミラーで治療するにも、耀哉の体力はあった方がいいしな。下手に身体が弱っていれば、それこそ本来なら治療が出来るのに、体力がないせいで治療が出来ないとか、そういう風にもなりかねないし」

 

 いっそ、空間倉庫にあるイクシールでも使うか? そうも思ったが、ネギま世界で入手出来るこの魔法薬は、非常に高価だ。

 いや、金だけならそれこそどうとでもなるのだが、入手しようにもそもそもイクシールの現物が希少で、そう簡単に入手出来るようなしろものではないのだ。

 入手したら入手したで、レモン達技術班が何とか同じような物を作ろうと技術班でそれを確保しようとするし。

 耀哉には悪いが、呪いの状態も今は小康状態になっているっぽい。

 そうである以上、呪いが急激に進行する訳でもない限り、このまま黙って暫くは様子見とさせて貰おう。

 

「そうだね、そうさせて貰うよ」

 

 そう耀哉が言い、俺はあまねと共に部屋を出て……

 

「何で一緒にくるんだ?」

 

 何故かしのぶが俺と一緒に移動しているのを見て、そんな風に思う。

 義勇は何か用件があるのか、耀哉の部屋から出るとすぐにどこかに行ったのだが。

 

「実は、アクセルさんに色々と聞きたくて。……特にアクセルさんの仲間には吸血鬼……鬼がいるのですよね? その辺りについて、少し聞かせて欲しいのです。それに……あまね様をアクセルさんと2人だけにするのは、色々と危険かと」

「お前、一体俺をどういう目で見てるんだ?」

 

 10人以上の恋人を持っている以上、しのぶの言葉には反論出来ない。

 反論出来ないが、この世界に来てからそれらしい事は何も言ってないんだが。

 だというのに、そんな状況で俺とあまねを2人きりにする訳にいかないというのは……一体何を思ってそんな風に思ったんだろうな。

 あるいは、大正時代ではそういうのが普通なのか?

 いわゆる、大和撫子的で高い貞操観念を持ち、男と1つの部屋で2人きりになるような真似は不味いといったような。

 実際、あまねは間違いなく美人である以上、しのぶがそんな心配をする必要も分からないではない。

 分からないではないので……仕方がなく、俺はそれ以上は何も言わずに廊下を歩くのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1810
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1730
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