「じゃあ、アクセルが帰ってきた事を祝って……乾杯!」
『乾杯!』
ホワイトスターにある俺の家。
現在、そこでは俺の帰還パーティが開かれていた。
とはいえ、参加しているのは俺とレモンを始めとした恋人達だけだが。
いつもと少し違うのは、いつもはペルソナ世界に住んでいるゆかりと美鶴の2人もパーティに参加しており、今日はこの家に泊まる事になっている。
「それで、アクセルが行ったダンバイン世界だっけ? そこはどういうところだったの?」
野菜のテリーヌを食べながら、シェリルが興味深そうに聞いてくる。
レモンのように既に大体の事情を知っている者達以外の面々も、シェリルの言葉にダンバイン世界がどのような世界なのか興味津々といった様子でこっちに視線を向けていた。
「そうだな。ネギま世界とはまた違った意味でファンタジー世界だったな」
「ファンタジー世界だと、魔法はなかったの?」
「俺が知ってる限りだと、人が使える魔法はなかったな。ただ、フェラリオ……妖精はいて、その妖精によってはファンタジー世界に地上の人間を召喚するといったような真似は出来た」
その召喚に巻き込まれた結果、俺はバイストン・ウェルに転移する事になったんだよな。
もしマーベルの召喚とタイミングが合わなかったら俺はどうなっていたのやら。
バイストン・ウェルではなく、普通に地上に転移していたのか。
もしくは、バイストン・ウェルには召喚されたものの、アの国ではなく別に国に召喚されたのか。
今となっては、その辺についてはもう分からない。
分からないものの、もう終わってしまった事なのは間違いなかった。
「へぇ。召喚魔法ね。アクセルが使うのとは、また別の召喚魔法なのよね?」
「そんな感じだな。俺の召喚魔法は、あくまでも血の契約をした相手を召喚するといった魔法だし」
その上、俺の血に耐えられる身体を持っていないと、身体が破裂してしまう。
そういう意味でも俺が契約を出来る相手というのは限られてしまう。
グリや刈り取る者くらいとしか召喚の契約が出来ていないのは、それが理由だろう。
そんな俺の召喚魔法に対し、エ・フェラリオの召喚は地上にいる中でもオーラ力の高い者をランダムに召喚するといったような、そんな召喚魔法だった。
同じ召喚魔法であっても、俺の召喚魔法とは全く違う。
というか、エ・フェラリオの奴を召喚魔法と呼んでるのも、俺が勝手に言ってるだけだし。
「妖精って、有里君のペルソナ的な?」
「ああ、ゆかりのその例えが分かりやすいな。そんな感じだった」
ペルソナ世界における主人公、有里湊。
主人公だけに、本来なら1人に1つのペルソナしか使えないのだが、そんな中で複数のペルソナを使いこなせる。
そんな湊が使うペルソナの1つに、ピクシーという妖精がある。
そのピクシーは、ミ・フェラリオと似たような感じだった。
「そうだとすれば、やっぱり目立ちそうよね」
「しかし、ファンタジー世界か。実際に自分の目で見てみたかったな」
コーネリアにしてみれば、ファンタジー世界というのは興味深い場所なのだろう。
コーネリアの出身のギアス世界も、ある意味でギアスという超常の力があってファンタジーっぽい感じではあったが。
「それで? アクセルの事だから、ダンバイン世界でも恋人を作ったんでしょ?」
ミナトのその言葉に、パーティに参加していた全員の視線がこちらに向けられる。
ここにいるのは俺の恋人達だし、そして恋人である以上、その辺は気になるところなのだろう。
俺が他の世界に行く度に恋人を作ってくるというのが前提になっているのは、少し思うところがあるが。
「一応言っておくが、UC世界では恋人を作らなかったぞ?」
「そうね。……今は、そうかもしれないわね」
意味ありげな様子でレモンが笑みを浮かべると、何故か他の何人かも同じような笑みを浮かべる。
何だ? とそう疑問に思ったものの、俺が喋るよりも前にミナトが再び口を開く。
「女好きのアクセルの事だから、どうせダンバイン世界でも恋人の1人や2人は作ったんでしょ?」
そうはっきり言われると、俺としても反論は出来ない。
ここにいる全員が俺の恋人である以上、この光景を見て俺が女好きではないと主張しても、信じる者が一体どれくらいいるのか。
そして何より、マーベルとシーラという2人の恋人を作ったのは、間違いのない事実だったのだから。
「ああ、作った。マーベルとシーラという2人の恋人をな。ただ……知ってると思うが、その2人はここにはいない」
そう言い、俺はダンバイン世界での一件を大まかに説明する。
そんな俺の説明に、話を聞いて来たミナトは少しだけ真剣な表情になり……やがて口を開く。
「なら、どうにかしてそのダンバイン世界に行けるようにしないといけないわね」
「俺もそうしたいと思っている。とはいえ、頼りになるのはレモンとマリューの2人だけなんだけどな」
そんな俺の言葉に、何人もの視線がレモンとマリューに向けられる。
視線を向けられた2人、特に技術者という意味ではシャドウミラーの中でもNo.1であるレモンは、少し困った様子で口を開く。
「私も、新しいアクセルの恋人とは出来るだけ早く会いたいわ。そうである以上、ダンバイン世界とゲートを繋げるのは出来るだけ早くやりたいけど……それはそう簡単な事じゃないのよ。何しろ、今まで何度もゲートを使ってアクセルを色々な世界に送り込んできたけど、今回のような例は初めてなんだし」
「レモンでも難しい、か」
「それは否定しないわ。それに、こう言っては何だけど色々とやるべき事があるのは事実でしょ? オーラバトラーを含めたオーラマシンの解析や、その素材となる恐獣のクローンが出来ないかどうか。鬼滅世界の……産屋敷耀哉だったわよね? あの人の治療もあるし」
やるべき事を次々と並べられていくと、俺としてもすぐにでもダンバイン世界……いや、ダンバイン世界だと地上と繋がる可能性もあるのか。なら、バイストン・ウェルだな。そのバイストン・ウェルと繋がるようにして欲しいとは言えない。
「その辺がある程度片付いてから頼む。幸いにも……って言い方はどうかと思うが、マーベルやシーラも何とかして俺と再会出来るように頑張るって言ってたし」
普通なら頑張るといったような事を口にしても、それは努力目標とでも呼ぶべき代物だろう。
だが、マーベルとシーラの場合は本気でそういう真似が出来そうだという思いがあるのも事実だ。
マーベルとシーラは俺に抱かれ、そのオーラ力はかなり強まっていた。
それこそ、マーベルは以前は勝てなかったショウを相手に、1人で勝つまではいかないまでも防戦して持ち堪えるといったような真似が出来るようになっていた。
シーラにいたっては、地上にいたバイストン・ウェルの者達を全員バイストン・ウェルに戻すといったような真似や、それだけではなく、あの場にあったオーラマシンの全てを俺の空間倉庫に収納し、俺をダンバイン世界から出すといったような真似をしている。
そんな2人が協力すれば、あるいはいつの間にかホワイトスターとバイストン・ウェルが繋がっている、もしくは凛と綾子のように世界の境界線を越えてくるといったような真似をしかねなかった。
俺の言葉で凛も同じような考えになったのだろう。
面白そうな笑みを浮かべ、有機野菜のサラダを口に運ぶ。
「へぇ、そういう真似が出来るのなら、面白そうね。技術的な面で色々と話が出来たら有益だけど」
「凛の言いたい事も分かるけど、それが具体的にいつになるのかは分からないな。非常に残念な事だが」
「でしょうね。私もいつか会えたら、といったところかしら」
「それよりも、オーラバトラー……いや、ブブリィやガラバだったか? それは私にとっても興味深い機体だ。出来れば一度乗ってみたいのだが、どうだろう?」
俺と凛の会話にそう割り込んで来たのは、スレイ。
とはいえ、スレイのその気持ちは分かる。
スレイは実働班の中でも有数の操縦技術を持つが、本人の適性……というか嗜好からすると、人型機動兵器よりもMA的な存在の方を好むのだ。
だからこそ、そんなスレイにとってガラバやブブリィはかなり興味深い機体なのだろう。
「それは構わないが……そう言えば、スレイの機体としてはサルベージ出来たヴァイクルのデータをベースとして、ET-LINKシステムを使った機体を開発するとか何とか、以前聞いた覚えがあるんだが」
ET-LINKシステム。それはニーズヘッグにて使われているT-LINKシステムの簡易型とでも呼ぶべき物だ。
簡易型である以上、当然のように俺が使っているT-LINKシステムと同じ性能を出すような真似は出来ないが、それでも一定の性能は期待出来る。
上手くいけば、シャドウミラーで使われている全ての機体に搭載されてもおかしくはない、ある意味で画期的なシステムなのだが……
「残念だけど、開発は難航中よ。ヴァイクルのデータの復元であったり、ET-LINKシステムとの相性であったり。とはいえ、一番難航しているのは小型化なんだけど」
マリューのその言葉に少しだけ驚く。
シャドウミラーの技術班というのは、冗談でも何でもなく優秀な者達だ。
それこそ、普通の研究所なら即座に主任研究員とか、それ以上の地位を得てもおかしくはないような、そんな能力の持ち主達の集まりだ。
そんな状況で、ヴァイクルの改修に手間取ってるとなると……
「考えられるのは、皆が自分の研究の方に集中しているとかか?」
「当たらずとも遠からずといったところね」
そう言うマリューの様子から、何となく状況が理解出来てしまった。
シャドウミラーの技術班は、腕利きが多いのは間違いのない事実だ。
だが同時に、趣味人とでも呼ぶべき者も多く、癖の強い人材が揃っている。
そうである以上、こちらの思い通りにはなかなか動いてくれない。
「で、アクセル。ガラバやブブリィには乗せてくれるのか?」
「ああ。さっきも言ったけど問題ない。なら、明日にでも試すか」
「ちょっと待って」
スレイの言葉に待ったを掛けたのは、エリナ。
いつもなら真面目な表情を浮かべているエリナだが、今日は俺の帰還パーティという事もあってか、気の緩んだような……それこそ俺達の前でしか見せないような、そんな表情を浮かべている。
そんな表情を浮かべていたエリナだったが、今は真剣な表情で口を開く。
「スレイのやりたい事も分かるけど、明日は止めておきなさい。せめて明後日……出来ればもう少し後の方がいいわ」
「何故だ?」
スレイにしてみれば、自分の楽しみにしていた行動を邪魔されているように思えるのだろう。
不満そうな様子でそう告げるが、エリナは真剣な表情ながらも、薄らと頬を赤くしたまま、口を開く。
「アクセルは久々に帰ってきたのよ? それを思えば、今夜はまず眠れないわ。それこそ、明日の朝は間違いなく魔法球で体力を回復させてから仕事に行く事になるわ。そんな状況で、初めて乗る機体に挑戦するのは止めておいた方がいいでしょう?」
「なっ……」
エリナの言ってる内容を理解し、スレイの頬が急速に赤くなる。
当然ながら、俺もまたエリナが何を言ってるのかが理解出来たし、何よりエリナの言ってるような未来しか待っていないと自分でも理解出来る以上、その件に口出しするのは止めておく。
うん。まぁ……現在の俺の状況を考えれば、そういう風になってもおかしくはないと断言出来るしな。
「そ、そそ……そうだな。では、明日というのは止めておこう」
スレイは顔を赤くしたままそう言い、照れを誤魔化すようにウーロン茶を飲む。
今まで散々肌を重ねてきたのに、未だにこっち方面には弱いんだよな。
俺にしてみれば、そういうスレイも愛おしいから全然構わないんだが。
「分かった。なら……そうだな。技術班の倉庫に入れておくから、スレイに余裕がある時にでも試してみてくれ。とはいえ、ガラバやブブリィに乗るよりも前にオーラバトラー辺りで慣れておいた方がいいと思うけど」
「うむ。そうしよう」
「あ、ちょっと待って」
再び掛かる、待ったの声。
今度口にしたのは、円。
スレイはまた何か言われるのかといった様子だったが、円は真剣な表情で口を開く。
「アクセル君がダンバイン世界から戻ってこられなかったのは、オーラ力が原因なのよね? なら、ホワイトスターでオーラマシンを使うのは、不味いんじゃない?」
そんな円の意見は、とてもではないが放っておくといったようなことは出来ないものだ。
「レモン? 一応オーラマシンはある程度調べたんだよな? その辺はどうなんだ?」
「問題ないわ。そもそもこの世界とバイストン・ウェルでは、オーラ力の総量が違うもの。私達がオーラバトラーを使う分には、特に影響がないでしょうね。ただ……それでもオーラ力が将来的に危険になるかもしれないから、いざとなったらそれを解決する方法を考える必要があるけど」
そう言いつつも、自信満々といった様子のレモンを見る限り、多分問題はないだろうと判断するのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1810
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1730