取りあえずサーバインに乗るという事は承諾した。
だが、このサーバイン。何人か試しに乗ってみたところ、オーラ力の不足によって気絶した者もいたらしい。
気絶したというのはあくまでもショットが言っていた事なので、もしかしたらもっと酷い事になっている可能性も否定は出来なかったが。
サーバインはそんな危険なオーラバトラーという事で、ドレイクの指示によって現在は封印されているらしい。
そんな状況である以上、俺が乗るからといってすぐに起動実験をするといった事が出来る筈もなく、まずはドレイクからの許可を貰う必要があるとか何とか。
そんな訳で、ショットは俺がサーバインに乗るという意思を示したことにより、まずはドレイクに話を通しに行き、その場は解散となった。
「ねぇ、アクセル。本当にサーバインなんて機体に乗っても大丈夫なの?」
夜、家で食事をしながら、マーベルはそう尋ねてくる。
マーベルの顔にあるのは、強い心配の色だ。
マーベルにしてみれば、俺がサーバインに乗るのが本当に心配なのだろう。
この辺は、マーベルが実際にゲドに乗っているというのが大きいのかもしれない。
「大丈夫かどうかというのは、それこそ実際に乗ってみないと何とも言えないな。ただ……多分大丈夫だろうと、そう思ってはいるけどな」
これは強がりでも何でもなく、本当に心の底からそんな風に思っていた。
その理由としては、やはり俺の魔力があるだろう。
オーラ力よりも濃度の濃いエネルギーである以上、サーバインが欲しているオーラ力には十分に足りる筈だ。
もし足りなくても、それこそ現在PPが結構な数余っているので、それをSPに注ぎ込めばいいだけだ。
この辺、いざという時にPPによって対処出来るという点がある俺はかなり便利だよな。
「本当に?」
「ああ。心配するな。マーベルを残して死んだりは出来ないだろ?」
「ちょっ、いきなり何を言ってるのよ。……もう、馬鹿」
何故か照れた様子を見せるマーベル。
今の言葉のどこかに、照れた様子を見せるようなところがあったか?
少なくても、俺はそんな風には思えなかったんだが。
まぁ、いいか。
取りあえずこうして見た感じではマーベルもある程度納得してくれたみたいだし。
そうである以上、ここで無意味に事を荒立てるような真似は、わざわざする必要もないだろう。
「取りあえず、サーバインの件がどうにかなるまでは恐獣狩りは中止か?」
「でも、何でドレイクはサーバインをアクセルに渡そうなんて考えたのかしら? 勿論、高い性能を持つオーラバトラーなら、動かせた方がいいと思うけど」
「それだけの戦力があって、動かせる可能性がある者がいるんだから、それを俺に動かして欲しいと思うのはおかしな話ではないだろう」
マーベルにはそう言うが、実際にはドレイクもそんな甘いことだけを考えている訳ではないだろう。
俺が動かせればそれでよし。
もし動かせなくて俺が死んでも、計算外のイレギュラーが1人減った程度といった具合に。
そうなった場合、マーベルがどのような行動に出るのかは、俺にも分からなかった。
だが、ドレイクならマーベルを悪いようにしないだろうという思いもある。
実際、ショットやゼットはドレイクからかなりの厚遇を受けているのだから。
それを思えば、聖戦士と呼ぶべきマーベルも同様に……場合によっては、ショットやゼットよりも好待遇となる可能性は否定出来なかった。
「そう……かしら?」
「俺はそう思ってるってだけで、実際にはどんな感じなのかまでは俺にも分からないけどな。そう言えば、マーベルもダンバインは貰えるんだよな? ゲドとどう違うのか、少し興味深くないか?」
「ショットはそんな事を言ってたけど……でも、ダンバインは特別な機体なんでしょ? だとすれば、そんな簡単に貰えるのかしら?」
「今までゲドのデータ取りをやった成果ってのもあるだろうな。ショット達にしてみれば、ゲド同様にダンバインのデータ取りもしたいところなんだろ」
ショット曰く、ダンバインはサーバイン程ではないにせよ、強力なオーラ力を必要とする。
そうなると、やはり現状でダンバインに乗れる奴はそれこそ、ショットやゼットくらいか?
それとも、地上人であってもショットやゼットはあくまでも技術者として召喚されたのであって、オーラバトラーには乗れないとか、そんな感じなのか。
ともあれ、ショットやゼットは技術者的な側面でオーラバトラーを見る事は出来ても、パイロットとしての側面ではオーラバトラーを見る事は出来ない。
そういう意味でも、やはりマーベルというテストパイロット……否、聖戦士の存在は重要なのだろう。
「今度はダンバインのデータ収集をする訳ね。……まさか、地上では大学生だった私が、こんな事をするとは思ってもいなかったわ」
「それはそうだろうな」
普通の大学生がそんな事を考えていたりしたら、それこそ妄想だと言われてしまうだろう。
それはそれで面白いような気がしないでもないが。
「ともあれ、ダンバインが貰えるのは間違いない。……俺としては、ゲドやダンバイン、ドラムロを貰えるのかどうか気になるんだが……」
「難しいんじゃない?」
俺の言葉に、あっさりとマーベルがそう言う。
とはいえ、俺はそんなマーベルの言葉に、怒ったりはしない。
実際、今の状況ではそんな事になると予想出来ていたからだ。
バーンとの模擬戦で勝利して貰ったゲドは、俺が使った瞬間にオーラコンバータの影響で破壊された。まぁ、あのゲドは俺の前にマーベルが乗っていたので、俺のゲドという表現は相応しくないのかもしれないが。
それでも、ゲドが1機消滅して使い物にならなくなったのは事実だ。
ドレイクにとって、ゲドというのは自分達の軍隊で使おうと考えているオーラバトラーであると同時に、商品としての価値もある。
それを思えば、俺が乗ったせいで燃えてしまったのに、また同じ機体を寄越せというのは気が引ける。
その後に、俺が使えるようにという新型のオーラコンバータの開発や、何よりも俺とマーベルがせっせと恐獣を倒しては機械の館まで運んできたといったような事から、ダンバインのプロトタイプたるサーバインを貰える事になった。
これは、サーバインは高性能ではあるが誰も動かせないからこそ、俺に譲渡が決まったという点もあるのだろうが、それでもサーバインの開発にはリの国から入手した非常に希少な恐獣の素材を使ってもいるらしいし、製造にかなりの金額が掛かっているのは間違いない。
そんなサーバインを俺に譲渡するのだから、ダンバインとドラムロという新型のオーラバトラーを俺に渡すかと言われれば……微妙なところだろう。
特にダンバインは、聖戦士……地上人が使うのが前提となっている機体だけに、そう簡単にこっちに渡すといったような真似をするとは思えない。
サーバイン程ではないにしろ、かなり高価な部品を使っているのは間違いないだろうし。
この前までいたUC世界的な認識で言えば、サーバインがガンダムだとするのなら、ダンバインはジム……いや、ダンバインその物もかなり貴重な機体だと考えると、ダンバイン……陸戦型ガンダム的な存在なのか? で、一般的な兵士が乗るドラムロがジム。
いや、ドラムロはダンバイン……より正確にはゲドの系譜ではない全く新しいMSだから、ジム的な機体と考えるのは無理があるか。
ともあれ、そういう意味でドラムロは貰えるかもしれないが、ダンバインを貰うというのは少し難しいというのは分かる。
俺とドレイクは同盟関係ではあって、一方的に俺が寄生しているような関係ではないんだし。
だとすると、ドレイクからの何らかの依頼を受けて、その後で報酬を貰うといった形でダンバインやドラムロを貰う必要がある。
まぁ、ドレイクとしては俺を敵に回す訳にはいかない以上、もしかしたら俺がドレイクの手元から離れないようにという事で譲渡してくる可能性もない訳ではないが。
何だか、そう考えるとお友達料といった感じがしないでもないな。
とはいえ、これが国同士の話と考えれば、そこまでおかしな話ではない。
俺という戦力が他の国……もしくは半ば敵対関係になっているギブン家に行かないようにする為に、そしていざという時には戦力として期待したい為に、俺を手元に置いておきたいと思うのは当然だろう。
「まぁ、何にせよオーラバトラーはこれからも色々と期待出来そうなのは間違いないな」
ゲドが出来て、その後継機であるダンバインやドラムロの開発が完了した……それともまだ開発中なのか?
ともあれ、今はオーラバトラーの過渡期とも呼ぶべき時代であり、UC世界で言うのならザクが開発されてその後継機が色々と開発されていた時代に似ている。
つまり、実験機だったり性能実証機だったりといったような、様々なオーラバトラーが開発される事になる。
オーラバトラーの技術を欲している俺にしてみれば、これ以上ない時にバイストン・ウェルにやって来たといったところか。
この過渡期が終われば、オーラバトラーがどういう機体がいいのかといった具合になって、製造機種も絞られてくるんだろうが。
「オーラバトラーは、操縦とか難しい事は殆ど考えなくてもいいから、場合によっては車を操縦するよりも簡単だったりするのよね」
ゲドを操縦している経験があるだけに、マーベルの言葉には強い説得力がある。
そういう意味では、オーラバトラーというのは兵士が新兵であってもすぐに操縦出来るという利点があるんだよな。
勿論、一定以上のオーラ力がないと操縦出来ないという欠点もあるが、その辺はある程度ならイメージの強さが解決してくれるような気がする。
今はまだどうなるのかは分からないが、それこそこのままオーラ力が成長した場合、ダンバインは勿論のことサーバインも操縦出来るようになるんじゃないか?
それが本当にそんな事になるのかどうかまでは、俺も分からないが。
「今はとにかく、しっかりと食事をして、ゆっくりと眠りましょう。魔力がどうかは分からないけど、オーラ力は健康的な生活をしている方が発揮出来る……ような気がするわ」
「そこは言い切って欲しかったんだがな。それに俺の場合は、オーラ力じゃなくて魔力だし」
「オーラ力も魔力も似たようなものでしょ」
「いや、随分と違うんだが」
人知を超えたエネルギーといった意味では似たようなものかもしれないが、実際にはその性質は大きく違う。
この辺は、オーラ力も最近知ったばかりのマーベルに言っても、理解しにくいという点があるんだろうな。
「そう? 私にしてみればそう変わらないと思うけど。そうだ。ねぇ、アクセル。よかったらアクセルも禅をやってみない? そうすれば、アクセルもオーラ力を使えるようになるかもしれないわよ?」
「禅って……ああ、そう言えばマーベルはそっち系の趣味があったな」
「あのね、そっち系の趣味とか妙な言い方をしないでくれる? もし聞いた人がいたら、誤解されそうじゃない」
そう言うマーベルの言葉に合わせたように、メイドが部屋の中に入ってくる。
「どうかしましたか?」
「何でもないわ」
マーベルの言葉が聞こえていなかったのか、それとも聞こえていても聞こえない振りをしているのか。
その辺は俺にも分からなかったが、マーベルはどうやら聞こえていると思ったらしい。
「今日の食事はどうでしたでしょうか?」
「美味かった」
「そうですか。それは何よりです」
そう笑うメイドに……ふと、尋ねる。
「お前達の間で、ギブン家ってのはどういう噂がある?」
その言葉に、一瞬……本当に一瞬だったが、メイドは間違いなく身体を強張らせた。
以前の質問の時もそうだったが、やはりこのメイドはギブン家のスパイか。
そのような者が何故ここにいるのか……それは考えるまでもなく明らかだろう。
つまり、このメイドは破壊工作員。
いや、そこまではいかなくても、ドレイクに関する情報をギブン家に流しているといったところか。
そうなると、どう対処したらいいんだろうな。
ドレイクに知らせる?
まぁ、ドレイクと同盟を結んでいる以上、そうするのがいいのは間違いないが……ドレイクと仲違いした場合を考えておくのも必要か。
幸い、このメイドの件に気が付いたのは俺だけだ。
であれば、少し自由に行動させておいた方がいいかもしれないな。
勿論、俺やマーベルを暗殺しようとしてきた場合とかは、相応の対処をする必要があるが。
「ギブン家ですか? 評判は悪くないですよ。ロムン様は領民の事を思った政治をしていると聞きますし。跡継ぎのニー様も、かなり有能な人物だと聞いています」
こうして、本人が隠したがっていても自分でも気が付かないうちに、正確な情報を渡してくれる……という点でも、こっちとしては助かるしな。
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1400
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1648