サーバインの改修が終わり、その性能テストをしようと思ってショットに示された森にやって来ると、いきなり未知のオーラバトラーがミサイルで出迎えてきた。
これは一体、何がどうなっている?
何よりも驚いたのは、相手のオーラバトラーが初めて見た機体だという事だ。
ドレイクが開発していたのなら、機械の館で見た事があってもおかしくはない。
いや、ダンバイン、サーバイン、ドラムロ。そのどれもが実物を見るまではラース・ワウの機械の館になかった以上、もしかしたらこのオーラバトラーも俺が知らなかっただけで、実はショット達が開発していたという可能性は否定出来ない。
否定出来ないが、それならそれで、何で俺に向かって攻撃してくる?
森の中から先制攻撃として放たれたミサイルも牽制といったものではなく、きちんとこっちを狙ったものだった。
だとすれば、あのオーラバトラーが俺に敵意を持っているのは間違いのない事実だ。
「何のつもりだ? お前はどこの所属のオーラバトラーだ?」
向こうが先制攻撃をしてきたのは間違いないが、それでも万が一……億が一にも、実は恐獣か何かと俺を見間違えたといったような可能性もある以上、声を掛けていたおいた方がいい。
声を掛けた上で攻撃をしてくるのなら、その時は相応の対処をすればいいのだから。
そんな風に思いながら、目の前のオーラバトラーを観察する。
外見はまさにオーラバトラーらしく異形という表現が似合う。
ゲドもかなり昆虫っぽい印象を受けたが、目の前のオーラバトラーもそれに劣らず……いや、それ以上に昆虫っぽい外見をしていた。
そんな中で、特に気になったのは左手に持っている装備。
恐らくあれがミサイルを発射した……そう、ミサイルランチャーなんだろうが、かなり奇妙な感じだ。
ミサイルを2発装備しているのが、それぞれ左右……もしくは上下対称に手で掴むようなもので繋がっているといった形だ。
まぁ、ミサイルを撃った後はそのまま捨てるという意味で使い捨てにするのなら、納得出来ないでもなかったが。
使い終わったら、デッドウェイトになるから、それを捨てるという意味では納得出来た。
あるいは、その使い捨てのミサイルランチャーを直接相手に投げつけて武器にするといった手段も、考えようによっては可能だろうが。
「どうした? 返事をしろ。どこの所属だ?」
こちらの問い掛けに全く答える様子がない相手に、再度外部スピーカーで告げる。
向こうはその問い掛けにも答える様子はなく、残り3発のミサイルランチャーをこちらに向け、そのうちの2発を放つ。
「そうくるとは思っていたよ!」
オーラコンバータを使って移動しながら、オーラショットで狙いを定め……1発を撃つ。
本来なら、初めて撃つ武器で目標に命中させるといったような真似は難しいだろう。
だが、俺の場合はステータスの命中の数値がかなり高い。
それこそ、初めて撃った武器でも1発で命中させるくらいは何の問題もなかった。
勿論、ショットやゼットが何かオーラショットに細工をしていれば話は別だったが、幸いそんな事はなく、放たれた砲弾はミサイルに命中して爆発し、その爆発にもう1発のミサイルも巻き込まれて空中に爆発の花を咲かせる。
「ショットやゼットじゃないか。……となると、これはバーンの手の者か?」
そもそも、この森でサーバインの操縦テストをするようにとショットを通して言ってきたのはバーンだ。
そんな森で未知のオーラバトラーが待ち受けていたとなると、それがバーンの手の者でないと考えるのは難しい。
バーンなら、俺をこんな風に罠に嵌める理由もあるしな。
ドレイクの同盟者として俺という存在がいるのは面白くないのか、明らかに俺を敵視してるし。
そんな風に考えていると、オーラバトラーは右手にオーラソードを構えたまま、サーバインとの間合いを詰めてくる。
オーラバトラーというのは、基本的には近接戦闘向けの機体だ。……単純に射撃武器があまり発展していないというのもあるが。
そして……この未知のオーラバトラーの機動力はそれなりに高い。
とはいえ、ダンバイン程ではないが。
それでもゲドを上回っているのは間違いない。
ゲドがオーラバトラーの元祖といった感じの場合、その方向性は現在のところ2つに別れている。
ドラムロのように、重装甲重武装型か、サーバインやダンバインのように装甲を薄くする代わりに機動力や運動性を伸ばした形か。
そういう意味では、この未知のオーラバトラーはダンバインとかの高機動系に入るだろう。
「けど……甘い!」
サーバインの胴体……つまり、俺が乗ってるコックピットに向けて振るわれたオーラソードを、俺は後ろに飛ぶ事であっさりと回避する。
そうしてサーバインの前をオーラソードが通りすぎたのを見た瞬間、今度は一気に前に出てオーラソードを振るう。
本気なら、オーラバトラーの手を切断どころか、胴体のあるコックピットを切断するなり貫くなりといった真似も出来ただろう。
だが、俺がやったのは相手が回避出来るだろう程度に速度を落としての一撃。
向こうはその一撃を何とか回避する事に成功するが、確実に機体の体勢は崩れ……そこに、オーラソード――ただし柄の部分――の一撃を叩き込む。
なぜそのような真似をしたのか。当然それは、このオーラバトラーを鹵獲する為だ。
今まで全く見た事がない、未知のオーラバトラー。
当然の話だが、このような状況で襲ってきた以上は襲ってきた相手……恐らく背後にいるのはバーンなのだろうが、そのバーンもこのオーラバトラーについて公には出来ないだろう。
とはいえ、こうして独自のオーラバトラーを開発したというのは……これは場合によっては今回の襲撃にショットやゼットが関わっている可能性もあるという事を示している。
ショットやゼット以外の、バイストン・ウェルの技術者が独自に開発したオーラバトラーという可能性も、決して否定は出来ないのだが。
ともあれ、このオーラバトラーが公に出来ない機体である以上、出来るだけ傷を付けていない状態で奪いたいと思うのは当然だった。
吹き飛んだ相手のオーラバトラーに向かって突っ込み、体当たりをする。
向こうは新型のオーラバトラーではあるが、ここまで戦った経験からすると、その性能は決して高い訳ではない。
それこそ、サーバインは当然ながら、ダンバインよりも性能としては下だろう。
そうである以上、サーバインの……俺のオーラ力――実際には魔力だが――を使った体当たりに、耐えられる筈もない。
事実、相手のオーラバトラーは思いきり吹き飛んでいったのだから。
そうして吹き飛んでいったオーラバトラー目掛け、俺もまたオーラコンバータに加減して魔力を送り込みながら、追撃を行う。
ただし、オーラソードを使った一撃ではなく、蹴りだ。それも足の鋭い爪で相手を斬り裂くような一撃ではなく、足の中心部分で相手を吹き飛ばすような蹴り。
このパイロットは、恐らくまだオーラバトラーの操縦に慣れていないのだろう。
いや、もしかしたらオーラバトラーの操縦にはある程度慣れていても、オーラバトラーと戦うという経験が少ないのか。
そもそもの話、この世界においてオーラバトラーというのは、まだ開発されてからそれ程時間は経っていない。
つまり、どうしても数が少なく、オーラバトラー同士での戦闘というのも、ドレイクの下にいればともかく、そう簡単に出来るものではない。
このオーラバトラーはドレイクの下……より正確にはバーンの部下といった可能性が高いが、バーンの部下であってもそう簡単にオーラバトラーの模擬戦とかを出来る訳でもないだろう。
ましてや、オーラバトラーは生体部品の類を多く使っている以上、ある意味では普通の機体……この場合はMSとかそういうのと比べても、運用に手間暇が掛かってもおかしくはないのだ。
「ほら、回避しろよ」
地上の方に向かって吹き飛ばされたオーラバトラーに対し、オーラショットを撃つ。
さっきのミサイルの迎撃で1発使ったので、残りは3発。
その3発を一斉に撃つ。
ただし、こちらも相手に対する牽制というか、恐怖心を与える為の一撃だ。
相手のパイロットはそれに気が付いたのか、それとも単純に動けなかっただけなのか、ともあれこちらの攻撃に反応するような真似はせず、オーラショット3発は森に生えている木に命中する。
これでオーラショットの残弾は0だ。
いやまぁ、腰に予備弾倉があるので、それを使えばまた同じような攻撃が出来るのだが。
だが、今の状況を思えばオーラショットの予備弾倉を使う必要はない。
見た感じ。敵のオーラバトラーはかなり怯えている。もしくは、混乱してるのか?
特に動く様子はない。
そんな訳で、鹵獲するには絶好の機会と思ったのだが……不意に、敵のオーラバトラーが掌をこちらに向けてくる。
その掌には何らかの発射口があり……俺は半ば反射的に、オーラコンバータを使って横に移動する。
俺の予想が正しかったことは、次の瞬間に判明した。
敵のオーラバトラーの掌から、火球が放たれたのだ。
それは、フレイボム。
ドロが使う武器で、ドラムロにも内蔵されている武器だ。
これで余計にこのオーラバトラーがルフト家の機械の館で開発された可能性が上がったな。
このフレイボム、命中率や速度は決して高くないものの、命中すれば威力が高いのは間違いない。
ましてや、サーバインはドラムロと違って重装甲型ではなく、機動性を伸ばした機体だ。その分、防御力も弱い。
つまり、命中すればサーバインであってもかなりのダメージを負うのだ。
勿論、聖戦士用に開発されたダンバインと比べても、サーバインは更に特殊な素材を使われているので、外見よりも高い防御力を持ってるのは間違いないのだが……それでも敵の攻撃に命中しない方がいいのは間違いない。
そして俺がフレイボムの攻撃を回避したのを見て、これなら俺に勝てると、そう思ったのか……敵のオーラバトラーは、次から次にフレイボムを連射してくる。
どうやらフレイボムは片手だけじゃなくて、両方の掌から発射出来るらしい。
とはいえ……ここでも、相手が戦闘に慣れていない事が証明された。
フレイボムが命中すれば厄介なのは間違いない。
しかし、フレイボムは油を使って放つ一撃だ。
つまり、ビーム兵器のように動力炉があれば残弾を気にしなくてもいいといったような武器ではない。
こうして俺を近づけさせまいと弾幕を張るかのように連射していれば、いずれは油がなくなる。
とはいえ、鹵獲する時の事を考えれば下手にフレイボムの残弾を残しておくのは面白くない。
ここは向こうに手こずってるように装って、フレイボムの油を全て使い果たして貰った方がいいだろう。
慌てたように、サーバインを動かし、一旦距離を取る。
……なるほど。イメージで操縦出来るとなると、やっぱり操縦技術だけではなく、イメージの方が重要なのか。
この辺はT-LINKシステムと似てはいるが、違うな。
イメージで動かすと、言葉だけで表現すれば同じなのだが……言葉には出来ない、感覚的なところで違うといった感じか。
まぁ、サーバインは色々と特殊な機体なので、その辺りも関係している可能性はあるのかもしれないが。
ともあれ、相手に気が付かれるかどうかといったような感覚はあったが、それによって敵はフレイボムを持っている分だけ自分が有利と判断し、今まで以上に連射してくる。
さて、こうなると……残る問題は、一体どれくらいでフレイボムに使われる油がなくなるかといったところか。
そんな風に思いつつ、空中である程度の距離を保ちながら、オーラバトラーと相対する。
先程は落下中で森を背にしていたオーラバトラーだったが、その攻撃で俺が動揺した様子を見せて距離を取った為に、向こうも体勢を立て直す事が出来たのだろう。
そして暫く時間が経過し……
「来たな」
オーラバトラーの掌から放たれようとしたフレイボムだったが、油の不足のためか火球を形成出来ず、不発に終わる。
それを確認した瞬間、俺は一気に前に出る。
向こうもフレイボムだけが俺に対抗する手段だと思っていた筈だ。
そのフレイボムが使えなくなった以上、もうこれで俺に勝ち目はないと判断し、そのまま逃げる可能性もあった。
勿論逃がすつもりはなかったが、その行動に出るよりも前にこちらも反応した方がいいのは間違いない。
そんな訳で、オーラコンバータに込める魔力の量を若干多くし、相手との間合いを詰め……右手のショットクローを発射する。
スラッシュハーケン的な使い方も出来るこのショットクローは、真っ直ぐに伸びてオーラバトラーの手足に絡み、動きを束縛する。
上手い具合に関節とかにも引っ掛かっているらしく、力だけで強引に解く事は出来ない。
よし、捕らえた。
そう思い、接近した瞬間、不意に敵のオーラバトラーのコックピットが開き、誰かが飛び出す。
いや、飛び出す? ここは空中だぞ?
『すまん、ダーナ・オシー』
誰かがそう叫ぶ声が聞こえ……その人物、ヘルメットからはみ出ているピンクの髪をした男は、立ち乗りするグライダーマシン的な何かに乗って、ギブン家の領地に向かうのだった。
ピンク色の髪にあの声……ニー・ギブン……か?
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1400
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1648