転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3128話

 ゆかりとムードのある時間を楽しみ、そして目を瞑ったゆかりの唇を俺の唇で塞ごうとしたその瞬間……不意に通信機の着信音が周囲に響く。

 

「……おい」

 

 不満を露わにするものの、この時間に通信を送ってくるような相手は一人しかいない。

 つまり、この通信は天元からのものだろう。

 

「出た方がいいんじゃない?」

 

 そう言ったゆかりは、少しだけ不満そうに見える。

 いやまぁ、今の状況を考えると不機嫌になってもおかしくはないのだが。

 何しろこれからという時に、そのタイミングを見計らったかのように通信を送ってきたのだから。

 

「そうするか。まさか無視する訳にもいかないし」

 

 俺とゆかりが浅草にある宿にいるのは、あくまでも遊郭で鬼が見つかった時、すぐ援軍に行けるようにしている為だ。

 だというのに、ここで天元からの連絡を無視してゆかりとイチャつくといったような真似は出来る筈もない。

 そうした訳で、ゆかりとの甘い時間を邪魔されたのを不満に思いつつも、通信機を手に取る。

 すると空中に天元の姿が映ったスクリーンが浮かび上がる。

 

「天元、どうした? この時間に連絡をしてきたという事は、遊郭の鬼を見つけたのか?」

『うおっ、すげえな。……話には聞いていたが、まさか本当にこんな風になるなんて……ああ、いや。別にそういう訳じゃねえ。現在あの3人をそれぞれ俺の妻達が潜んでいた店に忍び込ませたが、今日いきなり動きはねえだろ』

「なら、何の為に連絡をしてきたんだ? 今の状況を思えば、迂闊に俺に連絡をするような真似はしない方がいいと思うがな」

『一応だよ、一応。これが使い物になるかどうかを確認するという意味もあるし、それにきちんと連絡をしておく必要があるのも分かるだろ? もしいざって時に使えないようじゃ、派手にみっともねえからな』

 

 そう言われると、あまり言い返せなくなる。

 こういう通信機は人からどうやって使うのかといったような事を教えて貰うよりも、実際に使ってみた方が分かりやすいんだろうから。

 天元が連絡をしてきたのは、そういう意味では悪い話ではない……と思う。

 いやまぁ、実際にはどうか分からないが。

 

「そうか。こっちは今日は浅草にある宿に到着して、色々と見て回ったよ。明日もそっちの方で特に何もないようなら、同じような行動になると思う」

 

 そう言うも、遊郭にいるのは鬼の可能性が高い。

 だとすれば日中に動くといったような事はまずなく、夜になるまで暇なのは間違いない。

 昼に観光を楽しむ時間は十分にある筈だった。

 もっとも、昼に観光して夜に天元からの連絡を待つという事になれば、睡眠時間の問題もある。

 その辺の事情を考えると、日中は外に観光に行ったりせずに寝ていた方がいいのかもしれないな。

 ただ、日中から寝ていると宿の従業員に病気か何かだと思われかねない。

 ……あれ? もしかして宿にしたのは失敗だったか?

 素直に家を借りておけば、家事とかは自分でやらないといけないものの、日中に眠っていても全く目立つような事はなかっただろう。

 とはいえ、もう宿を取ってしまったし、料理もこの時代として考えればかなり美味かった。風呂とかも宿の方で用意してくれるし、そういう意味ではかなり楽なのは間違いないんだよな。

 

『それと……これは俺の忍としての勘だが、多分この遊郭にいるのは十二鬼月……それも上弦の鬼のような気がする』

「上弦の鬼が?」

 

 天元の言葉に最初は驚いたが、よく考えてみればそんなにおかしな話ではない。

 この世界の主人公の炭治郎は、汽車の一件で下弦の鬼と戦い、上弦の参の猗窩座とも出会った。

 猗窩座はその性格から俺に強い興味を持ったようだったが、もし原作でも猗窩座が出て来た場合、炭治郎は猗窩座と戦っていた可能性もある。

 勿論、炭治郎達だけでは猗窩座に勝てるとは思えないので、その時は杏寿郎も一緒に戦っていたのは間違いないのだが。

 そして猗窩座を倒す、もしくは朝になって猗窩座が撤退するといったような事があった場合、ここで改めて天元達と共に上弦の鬼と戦うという話の流れはそんなにおかしな話ではない。

 

『ああ。まだ確信の類はないがな。ただ、俺の勘が当たっていた場合、あの坊主共にはちょっと大変かもしれない』

「一応、汽車の一件で上弦の鬼……それも上弦の参と接触はしてる。であれば、多少は動けると思うぞ」

『だと、いいんだがな』

 

 天元は俺の言葉にそう言ってくる。

 完全に俺の言葉を信じているといった様子はないらしい。

 ただ、天元も炭治郎達と向き合って相応の実力を持っているというのは知ってる筈だ。

 ……それで上弦の鬼とやり合えるのかというのは、また別の話なのだろうが。

 

「とにかく、何かあったらすぐに連絡をしろよ。俺には魔法があるから、移動しようと思えばすぐにでも移動出来る。それに……もし遊郭にいるのが上弦の鬼の場合、鬼舞辻無惨が援軍を出してくる可能性が高い」

 

 鬼の中には転移の血鬼術を持ってる個体がいるのは間違いない。

 その転移能力が具体的にどの程度の能力を有しているのかは、分からない。

 だが、もし鬼舞辻無惨が遊郭で戦いになっており……しかも、その戦いに俺が参加していると知れば、援軍を送ってくる可能性は否定出来なかった。

 もっとも、そうなればそうなったで、こっちにとっては悪い話という訳でもないのだが。

 上手くすれば、上弦の鬼を殺すといった真似が出来るかもしれない。

 あるいは猗窩座が援軍としてやってくれば、それはそれで俺としてもありがたい。

 猗窩座の心を折る為に、戦って勝利する必要があるのだから。

 

『分かっている。……鬼にそういう血鬼術を使える奴がいるという情報を前もって知っているというのは大きいな。その点はアクセルに派手に感謝する』

 

 元忍者だけあって、天元は情報の重要性を理解しているのだろう。

 その情報があればこそ、天元は鬼との戦いを有利に進められると考えているのかもしれないし。

 

『じゃあ、とにかく今回はこの辺でいいか。……えっと、切るのはこうやるんだよな』

 

 その言葉と共に、通信が切れる。

 ある程度通信機を使うのにも慣れてきたといったところだろう。

 

「ねぇ、アクセル。上弦の鬼ってそんなに強いの?」

「どうだろうな。俺が知ってるのは上弦の参の猗窩座くらいだから、上弦の鬼全てで見た場合は、ちょっとどうなるかは分からないな。ただ、上弦の参……つまり十二鬼月の中で3番目に強い猗窩座は、ゆかりがペルソナを使えば勝てると思う」

 

 それは逆に言えばペルソナを使わない生身ではゆかりが猗窩座に敵わないという事を意味しているのだが。

 弓を武器として使うゆかりだが、その弓はあくまでも普通の武器でしかない。

 まぁ、ネギま世界とかでマジックアイテムの弓とかを入手すれば、話は別かもしれないが。

 ともあれ、猗窩座は生身での戦闘についてはかなりの自信を持っている。

 ペルソナを使わなければ、そんな猗窩座には勝てないだろう。

 とはいえ、遊郭にいるという上弦の鬼が一体どういう鬼なのかが分からないのはな。

 猗窩座よりも上か下かで、炭治郎達の難易度は大きく変わりそうだ。

 まぁ、上弦の鬼だけに猗窩座とは全く違った戦闘スタイルの者も多いのだろうが。

 

「ふーん。私が勝てるくらいなのね」

「いや、一応言っておくが、ゆかりの強さは人外の域……とまではいかないが、とてもではないが一般人としては考えられないくらいになってるからな?」

 

 これはお世辞でも何でもない、事実だ。

 ニュクスの一件を乗り越え、多少なりともエヴァの訓練を受けているゆかりの強さは、それこそプロの格闘家が何人いても片手で捻るといったような事が出来るだけの実力はある。

 

「ちょっと、そう言われると私が凶悪みたいじゃない」

 

 凶悪か。

 ある意味で間違ってはいないとは思うが、実際にそれを口にすると間違いなく最悪の未来が待っている。

 そんな見えている地雷を踏むような真似はしない。

 

「そうか? 俺にしてみれば、頼れる恋人って感じなんだけどな」

「……そう?」

 

 こちらに向けてくる視線に頷き、俺はゆかりの後ろに回ってそっと抱きしめる。

 ゆかりは俺の方に視線を向ける。

 その唇を唇で塞ぎ……そして、俺は浴衣姿のゆかりを抱き上げて、布団に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 ゆかりと浅草の宿に泊まって3日目。

 一日目の夜は多少我慢が利かず、ゆかりを責めすぎてしまい、翌朝には色々と濡れた布団を見た宿の職員に呆れの視線で見られ……その日は結局ゆかりは昼すぎまで眠り続けることになった。

 そんな訳で2日目からはそういう行為はなしとなる。

 ……あの状態のゆかりは、援軍の要望が来ても戦力としては考えられないんだから、そういう行為はなしにすると顔を真っ赤にして言われれば、俺としてもそれを受け入れるしかなかったのだが。

 

「今日で3日目か。……そろそろ遊郭の方で何か動きがあってもおかしくないんだけどな」

「そうね。でも、いつから遊郭にいたのかは分からないけど、聞いた話じゃかなり長い間鬼は遊郭に潜んでいたんでしょう? それだけ用心深い相手なんだから、数日程度で尻尾を出すような真似をするかしら?」

「それは否定しないが、炭治郎と善逸がいるしな」

 

 炭治郎は嗅覚で、善逸は聴覚で相手の様子を探る事が出来る。……ああ、伊之助も一応触覚で相手のいる場所が分かったりするのかもしれないな。

 そう考えると、天元がアオイの代わりに炭治郎達を連れてきたのは、決して間違いじゃなかった訳だ。

 また、この世界の主人公の炭治郎が遊郭にいるのだから、鬼が隠れて見つからない……といったような事はないと思う。

 

「そう? なら……」

 

 ゆかりが何かを言おうとしたその瞬間、通信機が着信を知らせる。

 

「定期通信の時間には、まだちょっと早いな。もしかして、フラグか?」

「あのねぇ、そんな訳がないでしょ。もっとも、向こうで何か問題は起きたのかもしれないけど」

 

 そんなゆかりの言葉を聞きながら、通信機のスイッチを入れると……

 

『アクセル! 鬼が動いた!』

 

 空中に浮かぶ映像スクリーンに天元の顔が映し出されるや否や、そう叫ぶ。

 うん、どうやらやっぱりフラグだったらしい。

 そんな風に思いながらゆかりに視線を向けると、そっと視線を逸らされる。

 ゆかりも自分の言葉が切っ掛けでこのような事になったのではないかと、そう思ったのだろう。

 もう少しゆかりを弄りたいところだが、天元の様子を見る限りそんな事は出来そうにない。

 

「鬼が動いたか。なら、今すぐに俺はお前のいる場所まで行けばいいのか?」

『頼む。どうやら俺が連れて来たあの3人が、派手に鬼と戦っているらしい』

 

 その言葉に、一体誰が鬼と戦っているのかと若干疑問に思ったものの、恐らく炭治郎で間違いないだろう。

 あるいは炭治郎と禰豆子が一緒になって戦っているのかもしれないが。

 

「分かった。すぐに準備を整えていく。……ちなみに聞くが、遊郭の鬼はどういう鬼か分かるか? 具体的には普通の鬼なのか、十二鬼月なのか。そして十二鬼月なら上弦か下弦か」

『俺はまだしっかりと見た訳じゃねえが……恐らくは上弦の鬼と見た方がいい。もしかしたら違うかもしれねえが、どうせなら強い相手だと思っておいた方がいいしな』

「そうか。分かった。じゃあ、待ってろ」

 

 そう言い、通信を切る。

 最強の鬼だったとしたら、あるいは鬼舞辻無惨がいるといった可能性も否定は出来ないだろう。

 だが、さすがに鬼舞辻無惨がわざわざ遊郭に来るとはちょっと思えない。

 そうなると、上弦の鬼……出来れば猗窩座より格下の存在であってくれればいいんだが。

 もし猗窩座が炭治郎達と戦っていた場合、炭治郎は既に死んでいてもおかしくはない。

 炭治郎は短期間で急激に強くなったが、それでも柱には及ばないのだ。

 そして鬼……特に上弦の参の猗窩座は、柱が1人では勝ち目がないと思われる。

 それこそ数人の柱がいないと互角に戦うのも難しいだろう。

 そんな猗窩座を相手に炭治郎達が戦いを挑めば、当然ながらあっさりと殺されてもおかしくはない。

 

「ゆかり、急ぐぞ。敵が上弦の鬼となると、炭治郎達が危ない」

「それはいいけど、アクセルってば随分とその炭治郎? とかいう子に目を掛けてるのね」

「そうだな。いい奴なのは間違いない」

 

 この世界の主人公だからという理由もあるし。

 それを抜きにしても、炭治郎は仲間思いで優しく、不完全ながらも日の呼吸を使える。

 いや、日の呼吸に関しては炭治郎が主人公だからというのも大きいのかもしれないが。

 そんな風に思いつつ、ペルソナの発動機である銃の模型と弓、矢、それに防具を次々に空間倉庫から取り出していく。

 俺は……日輪刀か、もしくはゲイ・ボルクでも出そうかと思ったが、ゆかりとは違っていつでも自分の意思で空間倉庫から武器を取り出せるので、そういう意味では現時点で特に武器を持ち出すような真似をしなくてもいいので、取りあえず動きやすいように手ぶらで移動する事にするのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1810
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1730
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