転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3177話

 黒死牟と神鳴流、鬼殺隊の戦い。

 その中には、小芭内や杏寿郎、天元といった柱の姿もあり、炭治郎と善逸の姿もあった。

 伊之助やカナヲといったような、炭治郎と行動を共にする事が多い奴の姿は見えないが……多分、雑魚鬼と戦っているのだろう。

 月の呼吸を使うと狛治から聞いてはいたが、黒死牟のその実力はかなり強い。

 これだけの者達を相手にして戦いを続けているのに、未だに抵抗を続けているのだから。

 実際には結構傷を負っているのかもしれないが、上弦の壱だけあってその再生能力はもの凄い。

 また、黒死牟が振るう刀も普通の刀ではなく……明らかに眼球らしきものがついており、更には刀身から枝が生えるように何本もの刃が生えていた。

 何だったか……ああいう刀は何かで見た記憶がある。

 ともあれ、その一撃がかなりの威力を持っているのは、あれだけの戦力と互角に戦えているのを見れば明らかだろう。

 

「けど……それもそろそろ終わりだ」

 

 日輪刀……ではなく、ゲイ・ボルクを手に上空から一気に地上に向かって落下していく。

 正直なところ、黒死牟との戦いでは日輪刀とゲイ・ボルクのどちらを使うのかは迷った。

 しかし、黒死牟が使っている刀はかなりの長さを持つ。

 であれば、こちらも間合いの長いゲイ・ボルクを使った方がいいのは間違いなかった。

 ……鬼滅世界での、恐らく最後の戦い。

 そうである以上、日輪刀を使った方がよかったのかもしれないが。

 

「っ!?」

 

 上空から降ってくる俺の存在に気が付いたのだろう。黒死牟は斬りかかってきた神鳴流の剣士を吹き飛ばしながら、刀を振るう。

 

「月の呼吸、玖ノ型、降り月・連面」

 

 その言葉と共に振るわれた刃は無数の斬撃を生み出して俺に向かって襲い掛かってくる。

 一度の斬撃でこれだけの斬撃を出すのは素直に凄いと思う。

 思うのだが……

 

「この程度の攻撃で、俺をどうにか出来ると思うな!」

 

 素早くゲイ・ボルクを放ち、斬撃そのものを破壊する。

 黒死牟はその光景を見て、6つの目に少しだけ驚きの表情を浮かべる。

 まさか今のように自分の攻撃そのものを破壊されるようになるとは、思っていなかったのだろう。

 とはいえ、黒死牟が驚いたのは理解出来るものの、同時にこっちのゲイ・ボルクの一撃もその攻撃の迎撃によって時間を使ってしまい、結局ゲイ・ボルクによる攻撃は出来ず地面に着地する。

 

「先生!」

 

 黒死牟とのやり取りをしながら地面に着地した俺に向け、善逸が歓喜の声で叫ぶ。

 善逸にしてみれば、黒死牟との戦いの最中に俺がやって来るというのは予想外だったのだろう。

 

「善逸、頑張ったな」

 

 それはお世辞でも何でもなく、正真正銘の言葉だ。

 善逸はエヴァとの訓練によってかなり強くなっているし、何よりも自分が強くなる事によって女にモテるというのを目的にしているのが強い。

 その為に、ここまで強くなったのはさすがだろう

 

「ありがとうございます! それよりも先生、気を付けて下さい、奴はこちらの攻撃を……」

「何者だ、貴様」

 

 善逸の言葉を遮るように、黒死牟は俺を見てそんな風に言ってくる。

 戦っていた神鳴流の剣士や鬼殺隊の剣士、そして柱といった他の戦力は黒死牟と厳しく視線を向けてはいるが、呼吸を整えつつあった。

 

「さて、何者かと言われてもな。鬼舞辻無惨からその辺の話は聞いてるんじゃないか?」

 

 狛治に聞いた話によると、黒死牟は上弦の壱というのもあってか、鬼舞辻無惨からは特別扱いされていたらしい。

 鬼舞辻無惨に信頼されているという意味では上弦の参だった狛治もそうだったのだが、そんな狛治と比べても黒死牟は明らかに別格の存在だったらしい。

 そんな黒死牟だけに、鬼舞辻無惨から俺の事は聞いていてもおかしくはない。

 狛治と何度も戦いを繰り広げ、その上で上弦の鬼を倒したり、俺が直接倒さなくてもそれのフォローをするといった真似はしている。

 狛治も俺については鬼舞辻無惨に報告をしていたというのだから、俺についての詳しい内容を理解していてもおかしくはない。

 

「違う。貴様……人ではないな?」

「は?」

 

 黒死牟の口から出たその言葉に、俺は呆気にとられる。

 いやまぁ、俺が人ではないのは、特に隠してる訳でもない。

 普通に空を飛んだりしているし、生身で宇宙空間に出たりもしている。

 そんな俺の状況を思えば、人ではないといったように言われてもおかしくはない。

 狛治に空間倉庫から取り出した食べ物を渡したり、あるいは鬼眼を使ったりといったような真似もしているのだから、前もって俺が人ではないと認識していてもおかしくはない。

 おかしくはないのだが、それでも今この状況で改めて言うという事は……それは何らかの確証があっての言葉なのは間違いないだろう。

 鬼殺隊の何人かは、俺に信じられないといった視線を向けている。

 そんな鬼殺隊の剣士達とは裏腹に、神鳴流の剣士達は俺が人間ではないというのを聞かされても、全く動揺している様子もないが。

 神鳴流は元々が妖怪を倒す為の流派だし、神鳴流が雇われる事が多い陰陽師も呪符で鬼を召喚する。

 また、それらを抜きにしても、ネギま世界の小太郎や刹那を見れば分かるように、人外の存在は普通に存在している。

 それどころか、魔法界にいけばそれこそ人外の存在が特にその姿を隠したりせず、街中を歩いているのだ。

 そんな神鳴流の剣士だけに、俺が人間ではないと知っても驚く筈もない。

 あるいは今回の依頼を受ける際に、麻帆良の面々から俺が混沌精霊であるという話を聞いていてもおかしくはなかった

 

「そうだな。俺は人じゃない。精霊……って言い方で理解出来るか? そんな存在だよ。けど、何だってそう思った? 俺が精霊であるというのは知っていた訳でもないようだが」

「貴様の体内だ。人間とは全く違う。当然だが鬼とも違う。今まで生きてきて、全く見た事がない」

「……体内?」

 

 何故体内が見えるのかといったような事は分からないが、それでもその言葉に納得出来るものはある。

 俺は外見こそ人と同じ――混沌精霊の姿になれば別だが――ではあるものの、その体内は普通の人間とは全く違う。

 例えば、何かを食べたり飲んだりした場合、それは俺の体内に入ると即座に吸収されて魔力となる。

 そういう身体構造が普通の人間と同じである訳がない。

 

「なるほど、鬼の能力か何かか。お前の言葉は決して間違っていない。俺は人間以外の存在だ。それで、どうする? このまま大人しく降伏するのなら、俺と戦わなくてもいいと思うが」

 

 もしこの場で降伏するような事があれば、それはそれで面白い流れとなるだろう。

 とはいえ……狛治から聞いた話を考えると、降伏するとは思わないが。

 実際、黒死牟と俺の会話を聞いていた小芭内は、こちらに鋭い視線を向けてくる。

 黒死牟の降伏を受け入れるというのは、小芭内にとっては絶対に受け入れられないのだろう。

 

「そのようなつもりはない。貴様が人ではないのなら、私は貴様を倒すのみだ」

 

 人でないのなら俺を倒すと言うのなら、それこそ鬼を殺した方がいいんじゃないのか?

 そんな風に思うも、黒死牟にしてみればそういうのは特に気にしてはいないのだろう。

 それこそ俺と戦うのを楽しみにしてるようにすら思う。

 ……いや、楽しみにしてるようにじゃなくて、実際に楽しみにしてるのだろう。

 それはそれで俺としては問題ないのだが。

 

「そうか。なら……黒死牟は俺が相手をする。お前達は手を出すな」

「何だと?」

 

 まさかこの状況でそのような事を言われるとは思っていなかったのか、小芭内の口から不満そうな声が漏れた。

 他にも何人かが不満そうな視線を向けているのが分かる。

 分かるのだが、だからといって俺と黒死牟の戦いに他の者達が乱入すれば、間違いなく巻き添えを食らうだろう。

 見たところ、この黒死牟は剣士ではあるものの、呼吸と血鬼術を組み合わせる事によって広範囲への攻撃を可能としている。

 狛治が体術と血鬼術を組み合わせていたのと同様だが、言ってみればこの黒死牟はその上位互換とも呼ぶべき存在だ。

 体術と剣術という違いはあるが。

 

「この黒死牟の相手は俺に任せろといった。勘違いするな。鬼殺隊の目的は、上弦の壱を殺す事ではなく、鬼舞辻無惨を殺す事だろう。今なら青い彼岸花の毒によって、鬼舞辻無惨はろくに動く事も出来ない。死んでは……いないようだが」

 

 黒死牟を見ながら、そう言う。

 鬼は……正確には鬼舞辻無惨の支配下にある鬼は、鬼舞辻無惨が死ねば他の鬼も全て死ぬ。

 珠世であったり、人間に戻る前の禰豆子であったりといったように、鬼ではあっても鬼舞辻無惨の支配下にない鬼は多分死なないと思われるが。

 ……ただし、それも絶対ではない。

 何しろ鬼舞辻無惨を殺すのはこれが初めてなのだから。

 そんな状況である以上、まだ鬼舞辻無惨は生きている。

 10種類以上の毒を……しかもその中にはレモンやマリューの作った毒もあるというのに、それらの毒を注入されながらも生きている辺り、鬼の祖だけはある。

 それでも、今は生き残って自分の身体の中にある毒を解毒するなり、あるいは大概に排出するなりで精一杯の筈。

 つまり、今なら鬼舞辻無惨を殺す事が出来る……かもしれない。

 実際にそれが可能かどうかは分からないが、少なくても黒死牟を相手にするよりは、今は無防備である鬼舞辻無惨を狙うのがこの場合は正しいだろう。

 

「鳴女とかいう、転移の血鬼術を使う鬼も押さえた。つまり、ここにいる鬼はこれ以上逃げる事は出来ない」

 

 ピクリ、と。

 俺の話を聞いていた黒死牟の身体が僅かに動く。

 鳴女を俺達が確保したというのは、黒死牟にとっては悪い知らせだったのだろう。

 ……まぁ、ここから逃げられないとはいえ、それはあくまでも鳴女の血鬼術を使った転移で逃げられないという意味だ。

 自分の足を使うなり、何らかの血鬼術で地面の中に潜るなりといったような真似をすれば、逃げられる可能性はある。

 とはいえ、空にはドロが何機も飛んでいるので、それを思えばもし逃げ出してもフレイボムを使われてダメージを受け、逃げ出せずに鬼殺隊の剣士に殺されると思うが。

 あるいは、その前に太陽が昇ってその光を受けて死ぬか。

 その辺が具体的にどうなるのかは、正直なところ分からない。

 分からないものの、それでも今の状況を思えば決して鬼にとって有利な状況という訳ではない。

 

「だから、鬼舞辻無惨を探せ。この黒死牟は俺が足止めしておいてやる。……いや、足止めではなく、倒そうと思ってるんだがな」

 

 そう言えば、小芭内も渋々……本当に渋々ではあったが、俺の言葉に納得した様子を見せる。

 小芭内は鬼に対して強硬派だ。

 禰豆子の件でも、実弥と同じく最後まで反対をしていた。

 しかし、それは鬼を憎んでいるということでもある。

 そんな鬼の祖である鬼舞辻無惨が、現在は殆ど抵抗出来ない状態になっていて、この戦場のどこかにいる。

 そう聞かされれば、小芭内としてはそちらを狙うのを優先するのは当然だろう。

 ましてや、今は無限城の中と違って鳴女の血鬼術によって自由に移動して鬼舞辻無惨のいる場所に辿り着かせないといったような真似は出来ない。

 であれば、ここで小芭内が俺の言葉を素直に聞くのはある意味で当然だった。

 

「ちっ」

 

 素直に聞きはするのだが、礼の言葉を言ったりせず、舌打ちをしてこの場から走り去る辺り、小芭内らしいとは思うのだが。

 

「アクセルさん、気を付けて下さい! その鬼は……身体の動きが変です! とても人のような動きじゃない! 透き通る世界が見えるようになったから、俺にはしっかりと見えるんです!」

 

 炭治郎がそう叫ぶも……透き通る世界?

 何の事を言ってるのかは分からないが、炭治郎の頭部にあった痣が濃くなっているのを見れば、無一郎と同じように痣が発現したのだろう。

 日輪刀も赫刀になってるし。

 

「話は分かった。だが、安心しろ。相手は所詮、ただの鬼だろう? 俺は今までもっと強敵を倒してきた。それこそ、鬼神ですらな。そんな俺が、強敵とはいえただの鬼にどうにかされると思うか?」

 

 そう言うと炭治郎も納得し、善逸と共にその場を走り去る。

 神鳴流の剣士達は、それこそこの場は俺に任せれば何の問題もないと思っているのか、何も言わずに走り去った。

 いやまぁ、神鳴流の剣士達はネギま世界出身だ。

 俺がネギま世界でどれだけの騒動を起こしたかは当然知ってるし、エヴァがシャドウミラーに所属しているというのも、当然のように知っている。

 そうである以上、俺が黒死牟を相手に負けるとは思っていないのだろう。

 そうして誰もがこの場所からいなくなり、俺と黒死牟だけが残る。

 

「意外だな。こうして皆がいなくなるまで、黙って待っててくれるとはな」

「先程の有象無象共と、貴様1人。どちらが脅威かと言われれば、私は貴様の方が脅威だと思う」

 

 そう言い、血鬼術で作ったと思しき刀を構える黒死牟。

 俺はそんな相手に対して、ゲイ・ボルクを構えるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1815
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1731
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