転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3208話

 基地の一番地下にある場所……そこには巨大な扉があった。

 それこそロッキー級であっても普通に通れるような巨大な扉。

 そんな扉の前に、俺はオクト・エイプに乗って待機していた。

 現在、ダイラスの部下達が何とかしてこの扉を開けようとしており、もし扉が開いた時は真っ先に俺が突っ込むといった形だ。

 その判断は分からないでもない。

 ダイラスにしてみれば、現在の戦力の中でも俺が最強の駒なのだから。

 そしてこのように厳重に封じられているのを見れば、この中には自動迎撃装置の類があってもおかしくはない。

 そもそもの話、基地の外にはあれだけ大量に自動迎撃装置があったにも関わらず、この基地の内部にはその手の防衛設備は何もない。

 それが色々とおかしい事なのは間違いなかった。

 そんな中でこうして地下に存在する扉は、明らかにおかしい。

 この中には大量に自動迎撃装置があってもおかしくはなかった。

 

『アクセル、ロックを解除した。開けるぞ!』

 

 興奮した様子でダイラスが叫ぶ。

 ダイラスにしてみれば、この基地の中でも最重要と思しき場所だ。

 その中に一体どれだけのお宝が眠っているのか、気にするなという方が無理だろう。

 

「分かった。言っておくが、中に入るのは最初は俺だけだ。他の連中が中に入れば、自動迎撃装置があった場合、そっちを狙ったりする可能性がある。そういうのは出来るだけ避けたい」

『分かっている。その辺についてはしっかり言い聞かせてあるから、安心してくれ』

 

 そう告げるダイラスだったが、オクト・エイプの後ろには数機のジェニスが待機している。

 しかもその中の1機が俺と模擬戦をして、散々絡んで来た奴の機体だと考えると、それこそ中に入ってきてもおかしくはなかった。

 あの男やその仲間にしてみれば、俺が真っ先に扉の向こうに突っ込むのは、手柄を取られるという意味で面白くないだろう。

 それこそいつ俺の操縦するオクト・エイプを押しのけて扉の向こう側に行ってもおかしくはなかった。

 だからこそダイラスには念を入れてこう言ったのだが……この扉の向こうだけを気にしているのか、ジェニス達に対してダイラスから命令が下される様子はない。

 まぁ、いい。

 もし俺を押しのけて先に進んでも、それで自動迎撃装置によって撃破されるのはこいつらだ。

 なら、わざわざ俺が止めるような真似をする必要もないだろう。

 そんな風に考えると、やがて巨大な扉が開き始め……オクト・エイプが通れるところまで開いたのを確認すると、俺は扉の向こう側に向かう。

 てっきりジェニスも動くのかと思っていたが、予想外の事にその場から動く様子はない。

 ダイラスの方からしっかりと言われたのか?

 そんな風に思いつつも分厚い……それこそMS数機分の厚さはあるだろう扉を抜けると、そこには巨大な陸上戦艦があった。

 それが何なのか、俺は知っている。

 X世界に来て集めた情報の中に、この陸上戦艦の情報があった。

 テンザン級陸上戦艦。

 このX世界においては陸上戦艦が多数生産されるという、ちょっと珍しい状況になっているものの、そんな陸上戦艦の中でも最大級の……一種の旗艦的な役割を果たすのがテンザン級陸上戦艦だ。

 その大きさは全長200m近く、全幅100m近くという、まさに陸上戦艦という名前が相応しい代物だった。

 そんなテンザン級陸上戦艦は当然ながら数が少ない。

 とはいえ、北米のバルチャーの中でもこのテンザン級陸上戦艦を使ってるのはいるらしい。

 何でもロッソの知り合いだという話だが……とにかく、そんな巨大な陸上戦艦が存在し、他にロッキー級やピレネー級の陸上戦艦もそこにはあった。

 ちなみにピレネー級というのは陸上戦艦の中でもかなり小さい奴で、ロッキー級よりも小さい。

 だが、その代わり運動性という点ではテンザン級をも上回っていた。

 そして……ここにあるのは、陸上戦艦の数々だけではない。

 テンザン級から離れた場所にはMSが1機、存在していた。

 そのMSはこの工場に生産設備のあるドートレス……ではなく、ガンダム。

 いや、恐らくガンダムで間違いないとは思うんだが、どこか俺の知っているガンダムとは意匠が違う。

 何となく敵役っぽいガンダムというか……そんな感じ。

 いや、ガンダム……か? 寧ろガンダムっぽい何かといったような印象が強い。

 顔もガンダムっぽい感じがするものの、実際には違うように見えるし。

 また、両肩になんかゴツい何かが増加パーツ的な感じで存在している。

 

『アクセル、内部の様子はどうだ?』

 

 そんなガンダムに見えないガンダム、言ってみればゲテモノガンダムっぽいMSを見ていると、ダイラスからの通信が入る。

 その言葉で改めて周囲の様子を確認するが、自動迎撃装置による攻撃は今のところない。

 

「攻撃はないな。内部は特に何か罠がある訳ではないらしい。その代わりという訳ではないが、テンザン級を含めて陸上戦艦が多数ある。それと……ガンダム、か? 多分ガンダムだと思うんだが、そんなMSがある」

『何だそれは? ガンダムと言い切れないのか?』

「ああ。ガンダムっぽい感じではあるんだが、ガンダムかと言われると素直に頷けない。……映像を回すから、見てくれ」

 

 そう言い、俺はオクト・エイプの映像モニタに表示されている映像をダイラスのロッキー級に送る。

 

『ぬぅ……確かにこれは……ガンダムと言い切れないような……』

「だろう? ただまぁ、多分ガンダムの系譜だとは思う。それに両肩の部分を考えると、かなり奇妙な様子なのは間違いない。少なくてもドートレスより高性能なのは事実だと思う」

『あのガンダムを欲しいと?』

「ああ、俺の報酬はMS5機だろう? その中の1機は、あのガンダムにさせて貰うよ」

『だが……実際に操縦してみないと、どういう性能か分からない筈だ。それこそ、場合によってはオクト・エイプよりも性能が低いかもしれないんだぞ?』

 

 慌てた様子でダイラスがそう言ってくる。

 ダイラスにしてみれば、俺にMS5機を渡すというのは納得していたものの、本人にとっては恐らくガンダムではなくドートレスのような量産型MSのつもりだったのだろう。

 だが、そんな中で俺がこうしてガンダムっぽいMSを見つけてしまった。

 ダイラスにしてみれば、出来るのならこのMSは自分の物にしたいと考えるのはおかしな話ではない。

 だが……当然ながら、俺もここで退くつもりはない。

 

「そうかもしれないな。だが、俺はこのMSが欲しい。それに……別に俺がこのガンダムを使うとは限らないしな」

 

 これは事実だ。

 俺にとってMSを集めるというのは、趣味的なもの……というか、技術班に対するお土産的な意味合いの方が強い。

 技術班にしてみれば、未知の世界のMS……それもガンダムだ。

 このガンダムに具体的にどのような技術が使われているのかは分からない。

 ガンダムである以上、X世界においても何らかの特殊な技術が使われているのは間違いないだろうが。

 そんな状況である以上、俺にとっては是が非でも欲しいMSなのは間違いない。

 

『使わない……か。それなら俺に譲ってくれてもいいと思うが』

「悪いな、そんなつもりはない」

『そうか。……残念だよ』

 

 そうダイラスが言った瞬間、不意にオクト・エイプの動きが止まる。

 それこそ機体を動かそうと思っても全く動かない。

 エネルギーが全く伝わっていない形だ。

 一瞬戸惑うが、今の話の流れを考えて納得する。

 いや、違う。今の話の流れだけではない。今までのダイラスの行動そのものに納得する。

 何故俺を過剰なまでに持ち上げた?

 その割には、俺を憎悪している奴と同じロッキー級に配置している。

 そしてエニルから聞いていた、ダイラスには悪い噂が多いというもの。

 それらを考えれば、この状況が一体何を考えていたのかを理解する。

 俺に生身で基地の探索をして欲しいと要望し、メカニックにオクト・エイプの整備をした事や、そのメカニックが俺と接するのを避けるようにしていた事。そしてメカニックと話をしていた男……俺を憎んでいる男が、わざわざオクト・エイプの近くまでやって来て浮かべた表情。

 それらの事から考えると、整備というのは建前――それでも補給作業とかはきちんとしたんだろうが――で、俺の機体の動きを任意に止める事が出来るようにしたのだろう。

 とはいえ……甘いのは、機体を止めるという行為をしただけという事だろう。

 例えばコックピットに爆薬を仕掛けるとか……いや、ダイラスはオクト・エイプを欲しがったのかもしれないな。

 オクト・エイプは、ガンダムのような特別な機体は別として、量産型MSの中では最高峰の性能を持つし、何より空も普通に飛べる。

 UC世界の1年戦争におけるジオン軍のゲルググ的な機体だ。

 そんな高性能MSだけに、ダイラスとしてはコックピットを爆破して使い物にならなくするような事は避けたかったのだとしてもおかしくはない。

 とはいえ、ダイラスも欲を掻いたな。

 いやまぁ、実際にもしオクト・エイプのコックピットに爆弾を仕掛けたとしても、それが爆発しても壊れるのはコックピットだけで、俺にダメージを与える事は出来ないのだが。

 そういう意味では、オクト・エイプを壊さなくてもすんだのだから、ダイラスに感謝してもいい。

 してもいいが……だからといって、俺をいいように使い、しかも用がなくなったら殺そうとしているのを許すつもりはないが。

 オクト・エイプは電源が完全に落ちており、全く動かない。

 それはつまり、コックピットに完全に閉じ込められた形となるのだろう。

 だが……俺は混沌精霊だ。

 この程度で俺を閉じ込めるような真似など出来る筈もない。

 影のゲートを使い、コックピットから脱出する。

 出る場所はオクト・エイプのすぐ側でもいいかと思ったが、丁度いい意趣返しの手段がある事に気が付く。

 あのガンダム……うん、本当にガンダムなんだよな? まだちょっと自信がないが、それでも多分ガンダムだと思われる機体に乗ればいい。

 問題なのは、あのガンダムが普通に動くかどうかだが……まぁ、試してみて、それでも駄目なら空間倉庫に収納してあるジェニスを出して、それで戦うといった真似をしてもいい。

 そう判断し、ガンダムと思しき機体のすぐ側の影から姿を現す。

 幸いなことに……いや、ある意味で当然なのだろうが、オクト・エイプの周囲にいる数機のジェニスは俺がオクト・エイプのコックピットから脱出したのに気が付いてはいない。

 寧ろ今までの鬱憤を晴らすかのように、ジェニスの持っているマシンガンの銃口で動かなくなったオクト・エイプのコックピットの辺りを突いたりしている。

 ダイラスが必要以上に俺を持ち上げる発言をし、そして俺は個室で他のパイロットは何人もの部屋……その上で俺の隣の部屋にしたというのは、こうした風にするのを狙っていたのだろう。

 ガンダムを諦めてドートレスで満足していると言えば、あるいは違った展開になっていたのかもしれないが。

 とはいえ、もう起きた出来事である以上はそのままという訳にもいかない。

 外部からのスイッチでコックピットを開ければ、恐らく……いや、間違いなくこのジェニスのパイロット達もガンダムが動き出したのに気が付く。

 そうである以上、可能ならガンダムのコックピットを開けないで中に入る必要がある。

 普通に考えれば無理な話だが、影のゲートを使える俺にしてみれば簡単な事だった。

 再度影のゲートを使って、ガンダムのコックピットに入り込む。

 今更の話だが、いっそダイラスに直接転移で会いに行ってもよかったかもしれないな。

 いやまぁ、俺に手を出したというのを後悔させるという意味では、やっぱりガンダムで倒した方がいい。

 向こうはまだ俺がオクト・エイプの中にいると思っているから、その間にこの機体の操縦方法とかを確認していく。

 とはいえ、実際にMSを起動させれば向こうもすぐ気が付くだろうから、今はまずコックピットの配置とかを確認する。

 色々と見慣れない装置もあるが、基本的にはオクト・エイプとそう変わらない。

 いや、もっと正確には同じ連邦軍系のMSのドートレスとそう変わらないというのが正しい。

 一応俺はドートレスの操縦もそれなりにしたので、そういう意味ではこの機体の操縦の仕方は分かる。

 ただ、問題なのは……ビームライフルやマシンガンの類の武器がないんだよな。

 どこかその辺に置かれているのかと思ったが。

 とはいえ、このガンダムは肩とかを見る限り色々とおかしな装置があるっぽい。

 だとすれば、内蔵兵器とかそういうのがあったりするのか?

 こういう武器のデータはシステムの中に入っていたりするんだが、当然ながらそれを見る為には機体を起動する必要がある。

 そして機体が起動すれば、当然だがジェニスの方でもこっちに気が付くだろうが……いやまぁ、ここまで来た以上は意味がないな。

 そう判断し、俺はガンダムを起動させるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1850
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1738
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