俺の乗った機体……恐らくはガンダムだろう機体が起動する。
もしかしたら起動しないかもしれないという心配もあったのだが、幸いなことに機体は普通に起動した。
戦後15年は整備もされていない筈の機体なのだが、それでもこうして普通に動く辺り、この世界の技術はかなり高いのだろう。
そんな事を思いながら、この機体がどのような機体なのかを確認していく。
幸いなことに……本当に幸いなことに、ジェニス隊は未だに俺がオクト・エイプに乗っており、コックピットから出られずに怖がっていると思っているのか、100mmマシンガンの銃口でオクト・エイプを……特にコックピットのある辺りを突いたりしている。
ジェニス隊……特に俺と模擬戦をした奴の一件はダイラスが俺に対する奥の手として、用意したものなのだろう。
しかし、俺に対する敵意を煽りすぎた。
それが現在の状況だった。
自分達ではどうやっても勝つ事が出来ない俺に対して、一方的に有利な状態になる。
そのような状況だからこそ、あの男達は俺がガンダムを動かしているにも関わらず、そちらに熱中して全く気が付いた様子がないのだ。
そんな相手の様子をありがたく思いながら、この機体についての情報を読み取る。
ガンダムベルフェゴール。どうやらこれがこの機体の名前らしい。
……うん、そうだとは思っていたが、やっぱりこの機体もガンダムだったらしい。
機体名はいいから、まずは武器だ。
調べてみると、やっぱり外見が特殊なだけあってドートレスとかが装備するようなビームライフルはないらしい。
いやまぁ、考えてみればそう悪い話ではないのかもしれないが。
何しろビームライフルとかを取ろうとして機体を動かせば、さすがにジェニス隊にもこっちの動きは知られてしまうのだから。
機体に火が灯っているのは、オクト・エイプを小突き回すので気が付かれる可能性はないと思うが。
ちなみにダイラスの乗っているロッキー級は、未だにこの地下空間……いや、地下倉庫か。ここに入ってくる様子はない。
念には念を入れてという事なのか、あるいは単純に扉が完全に開くのを待っているのか。
その辺の理由については、生憎と俺にも分からない。
分からないが、それが俺にとって有利な事なのは間違いなかった。
ガンダムベルフェゴールの武器は、手首内側から放つヒートワイヤー……UC世界のグフ・カスタムのような奴か? 後は近接戦闘用のクローアーム……これが機体の両肩にあるあのゴツい装備らしいが、そのクローアームの正式名称がストライククローで、その掌には巨大ビームサーベルとビーム砲があるらしい。
しかもこのストライククローはかなりごつい作りになっていて、巨大ビームサーベルやビーム砲を抜きにしても純粋に打突武器として考えただけでもかなり強力な武器だ。
膝の部分の装甲が展開して使用可能となる、アトミックシザーズ。……ようは巨大なハサミだな。打突武器として使えたり、相手を捕らえたり……捕らえたままで切断したりといった真似が可能、と。
胸部と腹部の装甲を展開して放つ、ソニックスマッシュ砲。
ただ、見た感じではかなりの威力を持つ攻撃である以上、このような内部で使う訳にはいかない。
もしこの地下倉庫で使った場合、地下倉庫そのものが崩落してしまう可能性も否定は出来ない。
両サイドのスカートにはそれぞれ左右にビームサーベルがある。
ざっとこんなところか。
こうして見ると、ストライククローを合わせると合計4本のビームサーベルを持ってる事になるのか。
ストライククローのビーム砲は……いや、具体的にどのような威力があるのか分からない。
だとすれば、近接戦闘での攻撃をした方がいいな。
ストライククローにアトミックシザーズ、ビームサーベルのように、近接戦闘用の武装も揃っている。
ただ……この機体はギミックの類が多すぎる。
一般のパイロットでは、そう使いこなせるようには思えないんだが。
いや、この機体はガンダムだ。
その辺の普通のパイロットが使うような機体ではない。
そう思った瞬間、映像モニタにエラーが表示される。
何だ?
改めて見てみれば、フラッシュシステムとかいうのが機能していないらしい。
というか、フラッシュシステムって何だよ。
そんな疑問を抱く。
ガンダムだけに特殊なシステムの類を積んでいてもおかしくはないが、よりによってこんな時に。
その上、今のエラーの音が外にも聞こえたのか、それとも単純にガンダムベルフェゴールが起動していると気が付いた奴がいるのか……ともあれ、ジェニス隊はオクト・エイプを小突くの止めると、こっちに銃口を向けてくる。
これは不味いか? フラッシュシステムとやらがどんな……機体が動く?
半ば駄目元で機体を少し動かしてみたのだが、その操縦に従うように機体が動いた。
フラッシュシステムがないと機体は動かないんじゃないか?
そんな疑問を抱くも、今の状況を思えばこれは悪くない。
ギミックのストライククローにアトミックシザーズを使おうかとも思ったが、フラッシュシステムの一件で動かない可能性もある。
なら、平凡な武器のビームサーベルを使った方がいいのは間違いない。
そうして機体を動かしたのだが……
「ちっ」
思わず舌打ちが出る。
何故なら、機体の反応速度がガンダムとは思えない。
オクト・エイプと同じくらいか……若干、本当に若干上回ってるといった程度の反応速度。
ガンダムである以上、性能がこの程度の筈はない。
だとすれば、考えられるのはフラッシュシステムによるものだろう。
恐らくガンダムベルフェゴールの最高性能を発揮するには、このフラッシュシステムというのを使う必要がある。
しかし、俺には肝心のフラッシュシステムがどういうものなのかが分からない。
だとすれば、今はこのまま操縦するしかないか。
幸いな事に、フラッシュシステムがなくてもオクト・エイプと同等の反応速度はある。
その上で、オクト・エイプよりも圧倒的に強大な攻撃力を持っているのだ。
そういう意味では悪くない。
『てめえ、アクセルだな!? どうやってMSから逃げ出しやがった!』
叫びつつ、男が……俺と模擬戦をやった男が、100mmマシンガンのトリガーを引く。
だが、その時既に俺はガンダムベルフェゴールを動かしていた。
相手の弾丸を回避しつつ、空中に浮かぶ。
どうやらこのガンダムベルフェゴールはオクト・エイプと同様に空を飛ぶ事も可能らしい。
そういう点ではジェニスよりも優れているのは間違いない。
そんな相手の攻撃を回避しつつ、間合いを詰めながらガンダムベルフェゴールの腰のサイドスカートからビームサーベルを引き抜く。
本来ならストライククローに内蔵されているビームサーベルの方が威力は強いのだが……ジェニスに乗ってる相手に、そこまで強力な武器も必要ないだろう。
『くそっ、撃て、撃てぇっ!』
男の叫び声が聞こえ、そこでようやく他のジェニスも武器をこちらに向けてくるが……
「遅い」
敵が武器を構えた時、既に俺は最初に狙っていたジェニスの懐に潜り込んでいた。
そして放たれるビームサーベルの一撃。
ビームサーベルの突きは、容易にジェニスのコックピットを貫く。
まず1人。
そう考えるよりも前に、機体を動かす。
次に狙ったのは、俺が倒したジェニスのすぐ側にいた別のジェニス。
100mmマシンガンでは俺に勝てないと判断したのか、ヒートホークを振るってくるが……
「甘い」
その一撃を回避しながらコックピットをビームサーベルで貫く。
そうして他のジェニスも倒していき……気が付けば、地下格納庫の中にいた5機のジェニスは全てがコックピットを貫かれて撃破されていた。
「さて……そうなると、次だな」
そう告げた瞬間、扉の間から2機のドートレスが姿を現す。
どうやら地下格納庫の中での様子を見に来たのだろう。
あるいは、通信が繋がらなくなったのを気にしたのか。
ともあれ地下格納庫の中に入ってきたドートレスは、一瞬動きが止まる。
まぁ、無理もない。
これが例えばオクト・エイプが動いているのなら、まだ話も違っただろう。
しかし俺が操縦しているのはガンダムベルフェゴール。
ドートレスを操縦している連中にしてみれば、全く理解の出来ない存在だったのだから。
だが……フラッシュシステムとやらで全力を出せないとはいえ、それでも俺の操縦するガンダムベルフェゴールの前で隙を見せたのは致命的だった。
スラスターを噴射させて一気に間合いを詰めると、ジェニスと同じようにビームサーベルでコックピットを貫く。
2機目のドートレスは、それでも反射的にビームライフルの銃口を向けてきたが、ビームライフルを持っている腕は一瞬にして切断されて、もう片方のビームサーベルでコックピットを貫く。
「さて……機体の状態は……まぁ、悪くはないか。とはいえ、15年は眠っていたMSだ。出来ればきちんと整備してから動かしたいところだが……今更か」
機体の状態に関してはこの件が終わってからサン・アンジェロ市に戻ってメンテ親父に……ああ、でもロッキー級でもここまで数日掛かっていたのを思うと、いっそ……いや、待てよ?
扉に向かってガンダムベルフェゴールの足を1歩踏み出した状態で、ふと思いつく。
この基地は連邦軍にとって重要拠点だったのは間違いない。
テンザン級やガンダムベルフェゴールがあり、戦力を独自に運用する為にドートレスの生産工場すらある。
それでいて、サン・アンジェロ市までは地上戦艦でも数日の距離にある訳で……そう考えると、ここってゲートを設置するのにいい場所じゃないか?
UC世界のジャブロー程とまではいかないが、結構大きな場所だし。
元々、X世界においてゲートを設置出来る場所には迷っていた。
下手な場所におけば、それを目当てにバルチャーやフリーのMS乗りがやって来るのだから、当然だろう。
勿論、量産型Wやシャドウ、あるいはバッタやメギロート、イルメヤといった戦力を置いておけば、ちょっとやそっとの敵が来てもどうにかするといった真似は出来ない。
しかし、煩わしいのは間違いないし……バッタ、メギロート、イルメヤといった無人機は、X世界の者にしてみれば常識外の技術でしかなく、それに誘われる者は多いだろう。
そんな連中の相手を延々とするのも面倒だし、場合によってはそれが原因でもっと面倒な事になってもおかしくはない。
その辺の状況を考えると、やはりそういう心配がないこの基地を使うのは悪い選択ではない筈だ。
移動は……陸上戦艦があるし、最悪シャドウミラーで使っている戦艦……陸上戦艦ではなく、空を飛べる戦艦を出すという手段もある。
「よし、決まりだな。そうなると、この基地は出来るだけ被害を与えないようにしてダイラス達を倒す必要がある、と」
そう判断すると、俺はガンダムベルフェゴールで扉の開いている場所を進み……そして扉から出る瞬間、空を飛ぶ。
すると俺が扉の隙間から出た瞬間、ロッキー級やジェニス、ドートレスといったMSが一斉に攻撃してくる。
向こうにとってのミスは、俺が地上を歩いて移動してくると思っていた事だろう。
空を飛ぶオクト・エイプに乗っていたのだから、空を飛んでくると判断してもおかしくはないと思うんだが。
ともあれ、そんな状況で俺は一番危険な場所を抜け出る。
「数が多いな」
当然の話だが、今回の一件でダイラスが雇ったフリーのMS乗りは結構な人数になる。
また、フリーのMS乗り以外にダイラスの元々の部下もいるだろう。
ビームサーベルはちょっと厳しいし、そうだな、ストライククローのビーム砲でも使うか。
あまり使い慣れていない武器だったが、幸いなことに……というか、どんな偶然なのか、俺の愛機であるニーズヘッグにはヒュドラという多目的バインターがある。
ストライククローとは随分使い勝手は違うものの、それでも何も知らない状態よりは使える。
そう判断してストライククローを動かそうとしたのだが……
「マジか」
機体の動きそのものが、フラッシュシステムとかいう妙なシステムによって制御されているので、かなり動かしにくくなっている。
だが、それでもオクト・エイプとそう違いのない程度に動かすことは出来たのだ。
だというのに、ストライククローは違う。
それこそこの部分だけが何らかの重りがつけられているのではないかと思うくらいに重い。
ちっ、フラッシュシステムってのは一体何だ?
機体制御をやってるって事は、T-LINKシステムみたいな感じか?
それでもそういうものだと理解すれば、使えない訳でもない。
俺にしてみれば、機体の反応速度が遅いというのはいつもの事なのだから。
その重量に合わせてストライククローを動かし……ビーム砲を発射する。
放たれたビームは、綺麗に4機のジェニスやドートレスのコックピットを貫く。
「ダイラス、お前のおかげでガンダムを入手出来た。感謝しているが……その礼だ、せめて苦しまないように殺してやるよ」
地面に着地すると、オープンチャンネルでそう宣言するのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1905
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1749