転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3219話

 基地の改修はまだ完全ではないにしろ、テンザン級とベルフェゴール、そしてレモン達が改修したオクト・エイプの準備は整った。

 何だかんだと準備を始めてからそれなりに時間が掛かったが、それはシャドウミラーだからこの短期間で終わったのだ。

 もしこのX世界の住人がこの基地をきちんと整備して使い物になるようにするには、数ヶ月どころか、数年単位で時間が掛かってもおかしくはないのだから。

 なお、結局テンザン級の搭乗員は量産型Wとコバッタ、それと精霊の卵に所属するエルフ達という、一種の全部乗せ的な感じで行う事になった。

 本来なら精霊の卵の連中はロッキー級の方に回したかったのだが、バルチャーとして何も知らないまま、いきなりロッキー級で活動しろというのも難しいだろうという意見があったのだ。

 そういう意味で、最初はテンザン級に乗ってバルチャーがどういう仕事なのかを勉強する事にした。

 とはいえ、生憎と俺だってそこまでバルチャーに詳しい訳ではない。

 X世界にやって来たから、フリーのMS乗りとしては活動していたが、バルチャー……この場合は集団でのバルチャーの行動については分からない事も多いのだから。

 それにX世界において、バルチャーというのは特に何か決まった形式というのはない。

 いやまぁ、暗黙の了解とかはあるが、バルチャーによって独自のルールがそれなりにあるというのは、今までフリーのMS乗りとして色々なバルチャーに雇われてきた俺には十分に理解出来た。

 そんな訳で、精霊の卵のエルフ達がバルチャーとして勉強をすると言われても、そこまで詳しい話は出来ないんだよな。

 いっそ、ロッソ辺りに頼んで見習いとして……いや、駄目だな。

 商談をする時や、少し部外者と接触する程度ならともかく、ずっと耳を隠しておくというのは色々と問題になるだろうし。

 

「さて、じゃあ……マリュー艦長。出発してもいいかしら?」

「ええ、お願い。……ミナトには言うまでもないと思うけど、テンザン級の初めての行動だから、慎重にね」

「そうね。ナデシコみたいにいきなり敵に襲われながら出撃とか、そういうのは遠慮したいわ」

 

 ミナトのその言葉に、マリューもまた笑みを浮かべる。

 

「私も同じ気持ちよ。アークエンジェルのデビュー戦はザフトの襲撃だったし。……今にして思えば、不思議な縁よね」

 

 マリューが思い出しているのは、あの時にヘリオポリスに侵入してガンダムを奪っていったイザークの顔か。

 他の面々はともかく、イザークが現在シャドウミラーに所属しているのは……そしてナタルやムウ、マードックのような面々と一緒にいたり、プラント評議会の一員にしてパトリック・ザラの懐刀だったエザリアが同じ組織にいる。

 それも敵対心もなく、友好的な関係を築けているというのは……ちょっと、いやかなり驚きの出来事なのは間違いない。

 

「取りあえず、今回はそういう風にならないんだし、安心してもいいと思うぞ」

 

 ブリッジにいる俺がそう言うと、マリューやミナト……それ以外にも多くの者達がその言葉に頷く。

 このテンザン級の初めての出撃だという事で、現在は多くの者がここに集まっている。

 ガイア達は面倒だからと、自分の部屋にいたが。

 

「アクセルの言う通りならいいんだけどね。……もっとも、戦力は充実してるんだから、もしバルチャーが襲ってきても容易に対処は出来ると思うけど」

「それは否定しない。……というか、俺がいなくてもシーマ達がいるからそういう意味では問題ないと思うけどな」

 

 現在このテンザン級に乗っているMSパイロットは、その全員が高い技量を持っている。

 それこそバルチャーに雇われているMSパイロットでは勝つのがまず難しいくらいに。

 ちなみに俺が知っているバルチャーの中で、一番MSパイロット……いや、X世界風に言えばMS乗りだったな。そのMS乗りの技量が高かったのは、ロッソのところのMS乗りだった。

 さすがにバルチャーの間で名前が知られているというだけの事はあると思える……のだが、言ってみればそれだけだというのも事実。

 もしシーマ達がロッソ達と戦いになった場合、シーマ達の圧勝だろう。

 MSの性能という点でも、オクト・エイプとジェニスという大きな違いがある。

 というか、オクト・エイプもただのオクト・エイプではなく、レモンによって改修され性能が上がっているし。

 その上、オクト・エイプは空を飛べるし。

 そして何より、MSパイロットとしての技量の違いは大きい。

 

「そういう時は、アクセルが私達を守るというのが普通じゃない?」

 

 クリスのそんな言葉に、何故か他の面々も頷く。

 いやまぁ、勿論俺も何かあったら即座に出撃するつもりはあるんだが。

 

「そうなったら、そうなった時に考えるよ。……取りあえず無事に出発したみたいだし……地図の方は問題ないよな?」

 

 当然ながら、俺達の基地は連邦軍にとって秘密基地に近い場所だったからこそ、山の奥深くにある。

 それでも一応道路の類はあるが……うん、この道路に関しても後で直した方がいいだろうな。

 そんな風に考えつつ、ミナトに視線を向ける。

 

「問題ないわよ。アクセルから貰ったデータを移植してあるから、サン・アンジェロ市を始めとして主立った場所には問題なく行けるわ」

 

 俺のデータ……それは俺が乗っていたオクト・エイプにあったデータだ。

 オクト・エイプを俺に譲渡したMS乗りが今まで行った村や街だったり、あるいは俺がフリーのMS乗りとして雇われた時に行った村や街といった場所が示された地図データ。

 山から出ると当然道路の類は用意されていない。

 テンザン級が移動する際には、その地図データを使って移動する必要があった。

 

「そうか。ならそのデータに従って移動すれば問題ない。……テンザン級に襲い掛かってくる連中がいたら、教えてくれ。こっちもすぐに出る……いや、シーマ達に任せた方がいいか」

「あたし達に? ……ああ、なるほど。X世界のMSを使った本当の戦闘は経験してないしね。そういう意味では、あたし達が出た方がいいのかもしれないね」

 

 UC世界のMSでなら、シーマを含めて多くの者が実際に戦いに参加しているので、実戦経験は豊富だ。

 だが、X世界のMSでとなると、まだ模擬戦しかしていないのも事実。

 その辺は問題がないと思うんだが、それでもやはり実際に戦ってみないと何とも言えないんだよな。

 

「じゃあ、任せた」

 

 そう言い、俺は自分の部屋に向かうのだった。

 

 

 

 

 

「うーん……いやまぁ、俺の部屋だからと言えば納得出来るんだが……」

 

 別に俺の部屋にやって来たのは、これが初めてという訳ではない。

 だがそれでも、改めて俺の部屋は普通のバルチャーやMS乗りと違うのは間違いない。

 部屋の大きさは12畳程。

 これだけでもロッキー級とかに比べるとかなり大きな部屋だ。

 ダイラスに雇われていた時は、敵意を俺に向ける為だろうが、俺以外のMS乗りは多人数部屋だった。

 それでも俺が使っていた部屋はこんなに広くはない。

 まぁ、部屋が広いのは別に俺だけではないのだが。

 テンザン級は元々戦前の連邦軍が開発した陸上戦艦の中でも最大級の物だ。

 そうである以上、当然内部も大きく、広くなる。

 だが、俺達は実際に部屋を使うという者はそう多くはない。

 量産型Wやコバッタは纏めて待機しておけばいいのだから。

 そういう意味で、生活環境でストレスを感じさせないように部屋の壁を破壊して2つの部屋を1つの部屋にしたりとしていたのだが……俺の部屋はそんな部屋よりも広い。

 ただし、自由に使える面積はそんなに多くない。

 何しろ部屋の中には大きなベッドが置いてあるのだから。

 どん、という表現が相応しい様子のベッド。

 ホワイトスターの家にあるベッドよりは小さいものの、それでも普通のベッドよりは圧倒的に大きい。

 ……まぁ、ホワイトスターにある部屋のベッドは10人以上の恋人と一緒に寝る……だけではなく、夜にそういう行為をするのだから、あのくらいの大きさは必要なのだろうが。

 そのベッドに比べると大分小さいが、それでも十分に大きい。

 これ、多分マリューとミナトが俺と一緒に眠るからだよな?

 ただ、3人分として寝るにしても、かなり大きいと思うんだが。

 とはいえ、このベッドはレモンが用意してくれた物なので、そのベッドをどうにかするつもりはない。

 そんな風に思いつつ、ベッドの上に倒れ込む。

 何より、このベッドは技術班が作っただけあってかなり品質がいい。

 噂によると、このベッド程の大きさではないにせよ、もっと小さな……シングルやダブル、セミシングルやセミダブルのベッドもシャドウミラーからの輸出商品として売り出されているらしい。

 技術班の技術で作られているだけあり、かなり人気の商品らしい。

 とはいえ、そんな中でもこのベッドは技術班にとって特別製だったらしいが。

 

「この寝心地は、悪くないよな」

 

 ベッドというのは……正確にはベッドの上に置かれているマットレスというのは、高反発と低反発という2種類があるらしい。

 いやまぁ、これは大雑把な聞き囓りの知識なので、実際にはもっと細かい分類があったりするのかもしれないが。

 とにかく、低反発というのはその名の通り反発力が低く、マットレスに身体が沈んでいくような、そんな感じの奴。

 それに対して高反発というのは、言ってみれば固いマットレスだ。

 どっちがいいのかといった事は人の体質によるのだが、俺には高反発のマットレスの方が似合ってると思う。

 そんな風に考えていると、不意に扉がノックされる。

 

「アクセル、ちょっといい?」

「モニク? ……珍しいな。構わないぞ」

 

 そう言い、寝転がっていたベッドから起き上がってモニクを部屋の中に招き入れる。

 

「ちょっと確認が……ねぇ、何よこのベッド?」

 

 何かを聞こうとしたモニクだったが、部屋の中でこれでもかと言わんばかりに存在感を発揮しているベッドを見て、呆れた様子でそう言ってくる。

 ……同時にモニクの頬が薄らと赤くなっているのは、このベッドが何の為に用意されたのかを理解しているからだろう。

 

「言っておくけど、俺が用意した訳じゃないぞ」

「そうなの? ……なら、どうやってこの部屋に入れたのかしら?」

 

 そう言われ、俺もモニクの疑問に気が付く。

 そう言えばそうだな。このベッドは明らかに扉から入る大きさではない。

 俺の空間倉庫を使えば問題ないが、このベッドの搬入に俺は協力していない。

 だとすれば、空間倉庫以外の方法でこのベッドをここに入れたという事になるのだが……考えられるとすれば、部屋を拡張した時に入れたとかか?

 

「どうなんだろうな。正直、俺もその辺については分からない。それでもここにベッドがあるから、それはそれでいいだろ。……で、確認って言ってたよな? 一体何の確認だ?」

「え? ああ、そうそう。ドートレスとオクト・エイプを売る際の値段についてよ。オクト・エイプの方はかなり高めという事にしていたけど、本当にそれでいいのよね?」

 

 それを今更聞きに来るのか?

 その辺の話については、もうしてあったと思うんだが。

 なら、その辺について改めて聞くようなことはないような。

 特にモニクは非常に優秀な人物である以上、わざわざこれを聞き直すのはどうかと思う。

 そう思ったが、考えてみればUC世界からX世界という異世界にやって来て、それも世界が半ば滅亡している状態の世界でバルチャーの交渉役を任されたんだ。

 色々と気負ってもおかしくはないか。

 

「ああ、性能が低くても数を揃えたかったりする相手ならドートレス。価格が高くても高性能なMSを欲しいのならオクト・エイプといった感じでな」

「そうよね。うん、ならわざわざそういうのを聞く必要もなかったかしら。……ちょっと気になったから聞きに来ただけよ。ついでといってはなんだけど、このX世界についての話を聞かせてくれない? 交渉役としてやっていく以上、この世界についての情報は多い方がいいし」

「この世界について? そうだな。まずこの世界はとにかく人が少ない。戦争で99%が死んだって話だから」

 

 とはいえ、それはあくまでもそう言われてるだけなんだよな。

 戸籍とかそういうのも全て吹っ飛んだし、どこにどれだけの人が生き残っているのか分からない。

 つまり、実際にその辺を調べると95%とか90%の人間が死んだだけという可能性もある訳だ。

 正直なところ、どこでどういう計算をして99%というのになったのか……生憎と、俺は分からなかった。

 そんな風に話をしていると、やがてUC世界での話にもなり……何気に結構な時間モニクと2人で話していた。

 

「っと、もう夜だな。そろそろ食事……うん?」

 

 窓から外を見て、夜になったのを確認すると……不意に妙な光景が目に映った。

 それは、月から何らかのビーム? エネルギー? レーザー? 分からないが、とにかくそんなのが地球に放たれている、そんな光景だった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1910
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1750
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