再び俺の口から出た言葉に、ジャミルとサラ、ティファは驚いたような表情を浮かべる。
いや、ティファは俺達が別の世界からやって来たというのは知っていただろうに、何でそこで驚いた様子を見せるんだ?
あるいは別の世界からやって来たのは分かっても、もしかしたらUC世界だけからやって来たと思ってるのかもしれないが。
「それは……一体どういう意味だ?」
X世界側を代表するように、ジャミルが尋ねてくる。
ジャミルにしてみれば、俺の言葉の意味を理解出来ていないというよりは、直接俺から説明を聞きたいといったところか。
「そうだな。まずはこう説明した方がいいか。俺の所属する組織……というか、国はシャドウミラーだ。で、俺はそのシャドウミラーを率いる立場にある」
「……国を率いる人物が、何故バルチャーやフリーのMS乗りを?」
そうジャミルが疑問を口にするが、それは俺にとってもう聞き飽きた質問だ。
俺の立場が色々な意味で特殊だからこそ、そんな風に言ってくるのだろうが。
「それは俺が生身でも最強の存在だからだな。……その辺の詳しい話は後でするから、今はまず俺の話を聞いてくれ」
ジャミルにしてみれば、俺が最強だから云々という事だけで納得しろという方が無理なのは間違いない。
とはいえ、1から詳細に説明するといったような真似をすれば、それはそれで面倒な事になるし。
「分かった」
幸い、ジャミルも俺の言葉に素直に頷く。
今のこの状況で色々と聞くといった真似をした場合、それこそいつまで経っても話が終わらないと思ったのか、それとも単純に俺の話に興味を持ったのか。
「まず、さっきも言ったが俺の国はシャドウミラーという。だが、このシャドウミラーがあるのはこの世界……そうそう、取りあえずこの世界は臨時的にX世界と呼んでいるけど、そのX世界のような世界にある訳じゃない。シャドウミラーがあるのは、世界と世界の狭間、次元の狭間とでも呼ぶべき場所となる」
「世界と世界の狭間……?」
多分、こう説明してもジャミルには分かりにくいのだろう。
ただ、何となくでも想像出来て貰えれば、こっちとしては助かる。
「次元の狭間にある世界だからこそ、シャドウミラーは色々な世界と接触出来る。そうして接触した世界の1つが、ガンダムがあったり、宇宙にあるコロニーが地球に独立戦争を仕掛けたりといったような……UC世界だ」
「馬鹿な、それは……」
声を出したジャミルだけではなく、サラやティファまでもが俺の言葉に驚愕の表情を浮かべている。
普通なら異世界と言えば全く別の世界……それこそネギま世界とかペルソナ世界、あるいは人型機動兵器のある世界でもギアス世界とかマクロス世界とか、そういうこのX世界とは全く関係のない世界を想像するだろう。
だというのに、このX世界と類似点が多いUC世界は何なのか。
そんな疑問を抱くのは当然だった。
「そしてこっちのクスコとマリオンは、UC世界におけるニュータイプだ」
「これは……偶然という言葉で片付けてもいいのか?」
「さて、その辺は分からないな。ただ、世界というのは無数に……それこそ数え切れないくらいに存在している。そんな世界の中には、似たような世界があってもおかしくはない。ただ、UC世界はこのX世界のように壊滅的な状況ではないけどな。コロニー落としもされたが、1度だけだったし」
とはいえ、その1度だけのコロニー落としが生み出した被害はもの凄かったのだが。
その為にUC世界においては連邦とジオンの間で南極条約を交わした。
……本来なら、それは南極条約ではなく連邦の降伏になる予定だったのだが、ジオンに捕らわれていたレビルが脱出し、有名なジオンに兵なしの演説を行った結果降伏ではなく、南極条約になったのだが。
そういう意味では、このX世界において南極条約とかそういうのはなかったのだろう。
だからこそ、多数のコロニーが地球に落とされる事になった訳だ。
そう考えると、UC世界の連邦政府や連邦軍は何だかんだと言いつつ有能な人物がいたのは間違いない。
少なくても、このX世界のような事にはならなかったのだから。
とはいえ、世の中には相手を殲滅させるのが目的だという戦争もある。
具体的には、SEED世界のブルーコスモスとか。
このX世界も多分そんな感じだったのだろう。
「コロニー落としが1度……だけ?」
「ああ。その代わりオーストラリアに大きな穴が空いて、地図を書き換える必要が出てきたけど」
シドニーに落下したコロニーの跡地はシドニー湾と呼ばれている。
そのシドニー湾は、宇宙から見ても分かるくらい、くっきりと穴が空いている状態だった。
そういう意味ではX世界のコロニー落としよりもUC世界のコロニー落としの方が1発の威力は大きかったのだろう。
いやまぁ、このX世界でコロニーが落ちた場所がどうなっているのかは確認してないので、もしかしたら威力的にUC世界と同じという可能性もあるが。
「で、UC世界の独立戦争は諸々あって、半ば成功、半ば失敗といった形で戦争は終わった」
そもそも、連邦とジオンの間で南極条約が結ばれた時点で連邦はジオンを1つの国として認めている事になる。
条約というのは、基本的に国と国の間で結ぶのだから。
その南極条約を結んだ時点で、本来ならジオンは戦争を終わらせるべきだったんだろうが……ジオンとしては民衆を煽りに煽った結果の民意や、MSに対する絶対的な自信、自分達は連邦よりも上だという選民思想……それ以外にも諸々があって、その結果として戦争を続ける事になり、最終的にギレン、ドズル、デギンといった面々は死んでしまい、実質的にジオンは負けて1年戦争は終わった。
それでもルナ・ジオンの存在であったり、ジオン共和国になってガルマが率いる事になったりと、半ば独立を認められた形となった。
あるいはルナ・ジオンがいなければ、連邦軍はジオン軍を完全に倒して全面降伏をさせていた可能性もあるが……戦争にたらればは意味がないか。
「私達の世界とは随分と違うな」
ジャミルがそう言い、クスコ達を見る。
X世界の現状を思えば、UC世界を羨ましいと思わない筈がない。
UC世界の地球も、現在は戦後復興であったりで忙しいのは事実だが、それでもこのX世界と比べれば天と地の差なのだから。
「そうね。もっとも、この世界でも宇宙革命軍がどうなっているのかはまだ分からないから、正確には何とも言えないけど」
ジャミルの言葉にモニクがそう告げる。
黒い三連星はある意味で愚連隊のような存在だったし、クスコとマリオンはフラナガン機関でニュータイプ研究をされていたので、ジオンに対しての忠誠心はない。
だが、モニクはジオンの中でもエリート中のエリートで、ジオンに対する忠誠心は高かった。
……今にして思えば、よくルナ・ジオンに来たよな。
あるいは一時的にルナ・ジオンに来ても、戦争が終わって落ち着いたらまたジオン公国……いや、今はジオン共和国か。ともあれそっちに戻るのかと思っていたら、そういうのは特にないままで普通にルナ・ジオンの政府で働いているし。
ともあれモニクはそんな出身なので、X世界の宇宙革命軍に対しても色々と思うところがあるのだろう。
「宇宙革命軍か。私もそれは気になっているが、今はそれを確認する術はない」
ジャミルの言葉に、モニク達がこっちに視線を向けてくるものの、俺は視線を逸らす。
宇宙革命軍の状況を調べようと思えば、ニーズヘッグがあるのでどうとでもなる。
しかし、今はまず地球でバルチャーとして活動するのが優先なのは間違いなかった。
「話を戻すぞ。ともあれ俺達シャドウミラーは、UC世界やX世界のように、色々な世界と行き来している。もっと具体的には、貿易をしている」
「つまり、この世界にも貿易をしに来たと?」
訝しげな様子のジャミル。
現在のX世界の状況を思えば、この世界で貿易をするような真似が出来る筈もないと思っているのだろう。
そういう意味では、この世界にやって来たのは間違いだった。
そうジャミルが思ってもおかしくはない。
とはいえ、それは違うので首を横に振る。
「ちょっと言い方が悪かったな。シャドウミラーは貿易もしているが、それ以上に未知の技術を収集するというのがシャドウミラーの国是……目的だ。そう言われれば、このX世界にも色々とそれらしいのはあるだろう?」
「それは……まさか、ティファの力か?」
大人しく尋ねてきてはいるものの、ジャミルにはティファを渡すといった様子は全くない。
それこそ、もしそうだと言えばどのような手段を使っても俺を倒そうとするかのような、そんな態度。
「まぁ、調べさせてくれるのならそれもいいけど、どちらかと言えば個人としての能力よりも、機械だな。具体的にはフラッシュシステムとか、ガンダム系のMSとか。そんな感じだ」
その言葉に、少しだけ安堵した様子のジャミル。
ニュータイプについて調べないとは、別に言ってないんだけどな。
とはいえ、ティファを調べるとなるとフリーデンの面々……特にティファを好きなガロードは猛反発するだろう。
ジャミルも当然反対するだろうし。
そうなると、厄介な事になるのは間違いないんだよな。
何しろフリーデンはこの世界の原作で中心となる場所の可能性が高い。
そんな相手に嫌われるような真似はしたくなかった。
……そもそも、ティファのニュータイプ能力を調べるにしても、フリーデンやテンザン級にある設備では難しい。
ホワイトスターに行くか、あるいはニュータイプについての研究という事でUC世界のルナ・ジオンに行くか。
だが、そうするにはゲートのある基地まで移動する必要がある。
テンザン級やフリーデンで移動するにはちょっと時間が掛かりすぎるし、かといって影のゲートは……ティファがどう反応するか分からない。
何しろ、影のゲートに沈んでいく光景は俺にしてみれば慣れているが、何も知らない者にしてみれば、驚くべき光景だろう。
「ちなみにだが、当然ながらシャドウミラーと貿易をしている世界の中にはこの世界のように科学技術が発達した世界だけじゃない。中には魔法とかそういうのがある世界もある」
「魔法……だと?」
魔法という言葉にジャミルは訝しげに呟き、サラは疑わしそうな視線を向けてくる。
X世界において、魔法というのはそれこそ物語の中にしか存在しないものなのだろう。
とはいえ、そんなジャミルやサラの様子は魔法について知らない者にしてみれば普通の事だ。
「そういう世界もあるんだよ。……これがやっぱり分かりやすいか」
指を白炎に変え、そこから炎獣を生み出す。
犬と猫と鳥の炎獣は、それぞれ部屋の中を走り回った。
白炎で構成されているその身体は、見ただけで普通の動物ではないと思えるだろう。
触れれば火傷こそしないものの、暖かいことから熱を持ってるのは間違いない。
「これは……」
「まぁ」
「……可愛い」
ジャミル、サラ、ティファがそれぞれ鳥、犬、猫の炎獣を撫でてそれぞれの感想を言う。
マリオンとクスコが炎獣を撫でている光景を若干羨ましそうにしているが……
「モニクも羨ましいのか?」
「なっ!? そ、そんな訳がないでしょう!?」
炎獣達を驚かせないようにか、小声で叫ぶという器用な真似をするモニク。
そんなモニクを見て、再度炎獣を生み出し……それぞれ、モニク、クスコ、マリオンに向かわせる。
「まさかオルテガも炎獣を愛でたいとか、そんな事は言わないよな?」
「言う筈がないだろう。……それにしても、炎獣か。魔法ってのは凄いものだな。俺も魔法を覚える事が出来るのか?」
そう尋ねてくるオルテガの視線が向けられているのは、リスの炎獣を撫でているマリオンの姿。
嬉しそうなマリオンを見れば、オルテガが何を考えているのかは分かる。
「本気で覚えようとするのなら、何とかなると思うぞ。ただし、魔法を習得するのは勉強とかも必須になってくるが」
「残念だが、今回の話はなかった事にしてくれ」
勉強と聞き、即座にそう言ってくるオルテガ。
うん、オルテガらしいと言えばらしいな。
それにオルテガはあくまでもMSのパイロットだ。
軍人である以上、生身での戦いもすることがあるかもしれないが、それでも実際にはMSを使った戦いをする方が多い。
それに生身での戦いとなっても、オルテガの場合はその巨体から力がある。
勿論ネギま世界やペルソナ世界の人間――ペルソナ使いに限るが――と正面から戦うような真似をすれば、負けるだろう。
だが、それ以外の世界の相手との戦いとなれば、その力が圧倒的な武器となる。
そう考えると、別にオルテガは無理に魔法を習得する必要もないのか。
何かあった時は魔法が使えた方が便利なのは間違いないのだが。
そんな風に考えながら、俺は炎獣と戯れる面々を眺めるのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1910
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1750