転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3238話

 キッドが突然言ってきたガンダムの改造。

 少し興味深いのは間違いないので、格納庫に行って話を聞く事にした。

 ちなみに何故か俺と一緒にブリッジに行っていたクリスも、キッドの言葉に興味があるのか再び俺と一緒に行動する事にしたらしい。

 

「で? ガンダムの改造って話だったが、具体的にどういう改造なんだ?」

「というか、どっちのガンダムを改造するの?」

 

 俺に続いて尋ねるクリス。

 そんな俺とクリスの疑問に、キッドは自信に満ちた笑みを浮かべて口を開く。

 

「勿論、改造するのはヴァサーゴの方だよ。大体、ベルフェゴールの方は、フラッシュシステムのせいで改修しても機体性能を十分に発揮出来ないんだろ?」

 

 キッドのその言葉は、俺にとっても十分に納得出来るものだった。

 そもそもヴァサーゴはベルフェゴールの後継機なのだから、どうせ改造するのならそちらの方がいいのは明らかだ。

 

「で、どう改造するかって話だけど……本当なら大々的に改造したいんだけど、今はそんな余裕はないだろ? いつまでここにいるのかも、まだ決まってないし」

「だろうな」

 

 アルタネイティブ社の近くにいるというのは、俺達とジャミル達がこれから行動を共にするのに対する打ち合わせといった面もある。

 これがフリーデンだけ、テンザン級だけで行動しているのならともかく、2隻の陸上戦艦という事になると、ある程度お互いに行動を合わせる必要がある。

 例えばテンザン級とフリーデンを比べた場合、テンザン級の方が機動性は高い。

 最高速度という点でもテンザン級の方が上だ。

 フリーデンよりも巨大な陸上戦艦なので、動力炉も当然ながらフリーデンよりも上だからこそ、そうなっている。

 実際には動力炉の出力が上でも、陸上戦艦そのものが大きかったり、搭載しているMSの数だったり……といったことを考える必要があるのだが、そういうのを総合的に見てもテンザン級の方が最大速度は上だ。

 ただし、小回り……運動性という事になれば話は違ってくる。

 テンザン級の方が巨大な分、運動性ではフリーデンよりもテンザン級の方が劣る。

 もっとも、それはあくまでも陸上戦艦の性能の話であって、操舵士の技術次第では性能差も引っ繰り返る。

 そしてテンザン級の操舵士は、シャドウミラーの中でも戦艦とかそっち系の操縦という点では優れた能力を持つミナトだ。

 フリーデンの操舵士も、ジャミルが選んだ者である以上、能力は決して低くはないんだろうが……ミナトと比べるのはちょっと。

 SEED世界でオーブ軍にいるノイマン辺りを引っ張ってきて、訓練を重ねればミナトと同じくらいの実力にはなるかもしれないが。

 ともあれ、そんな諸々も含めて打ち合わせが必要なのは間違いない。

 その打ち合わせの間にヴァサーゴの改造……いや、改修といった方が適切か? その改修をするのなら、全面的に機体を改修するといったような真似はさすがに出来ないというキッドの言葉には納得出来た。

 

「それにさ、ちょっとヴァサーゴとベルフェゴールを調べてみたんだけど、総合的な性能はともかく、パーツとしてはヴァサーゴの方が上なんだよな。ベルフェゴールの方は、整備の事とかを考えると厄介なパーツも多いし。それでいて性能もヴァサーゴのパーツの方が上だし」

「ベルフェゴールの後継機は伊達じゃない、か。多少整備性が悪くても、性能が上ならベルフェゴールの部品を使ってもいいんだが……整備性が悪くて性能も低いとなると、ベルフェゴールの部品を使う必要はないか」

 

 ベルフェゴールは、ストライククローとアトミックシザーズが外付けといった風になっているので、当然ながら機体全体で見ればどうしても部品の数が多くなる。

 また、15年以上前の設計という事もあり、MSの設計そのものが古い。

 いやまぁ、この15年が戦後復興期だった事を考えれば、MSの進化というのはなくても当然なのだろうが。

 ただし、シャギアのヴァサーゴやオルバのアシュタロンは別だ。

 連邦軍の秘密兵器であるベルフェゴールの後継機である以上、それを開発した組織は相応の規模を持っていてもおかしくはない。

 そういう意味では、ヴァサーゴのパーツの方がベルフェゴールのパーツより優れているのは当然の事なのだろう。

 

「ああ、そうなる。ただ、ベルフェゴールの方が武器は豊富だったんだよな」

「ベルフェゴールはヴァサーゴとアシュタロンの両方の武器を持ってるから、武器が多いのは間違いないな。けど、ストライククローは今のヴァサーゴの方がいいのは間違いないと思う」

 

 ベルフェゴールの場合、肩にストライククローが外付けされている形だ。

 それに対して、ヴァサーゴは腕の部分に被せるといった形で存在している。

 そのおかげで、重量は間違いなくストライククローの分、ヴァサーゴの方が軽い。

 とはいえ、ベルフェゴールのストライククローにも使い道があるのは間違いない。

 具体的には、両腕でビームサーベルとかを使いながら、ストライククローで攻撃出来る。

 言ってみれば4本腕で攻撃出来るような感じだ。

 だが、個人的には攻撃手段が多少少なくなっても、機動性や運動性が高い方が好みだ。

 

「ああ、俺もそのつもりはないよ。俺が使いたいと思ってるのは、ヒートワイヤーだ。あれなら場所も殆ど取らないし、ヴァサーゴでも使い道は多いんじゃないか?」

「……なるほど。普通ならちょっと使いにくい武器だけど、アクセルならヒートワイヤーも普通に使えそうよね」

 

 キッドの言葉に納得の表情を浮かべるクリス。

 俺がそれなりに使いこなしているのは間違いないが、ヒートワイヤーは少し使い慣れない武器なのは事実だ。

 本格的に使いこなすなら、それなりに訓練が必要となるだろう。

 一応ベルフェゴールで多少は使っていたのだが、それはあくまでも一応といった程度でしかないし。

 

「だろ? アクセルの力があれば、ヒートワイヤーだって使いこなせると思う。他の武器も色々と興味深いけど、そっちはまた時間があったらかな。……どう? 改造しない?」

 

 好奇心で目を光らせつつ、キッドが言ってくる。

 フリーデンのメカニックを率いているだけあって、キッドの技量が高いのは間違いない。

 後は、どこまで信じられるかだが……

 

「クリス、お前はどう思う?」

「私はありだと思うわ。これでアトミックシザーズとかを移植すると言っていたら、間違いなく反対したでしょうけど。ヒートワイヤーなら、キッドも言っていたけど武器の場所もそう多く取らないし、何よりアクセルはこの手の武器が嫌いじゃないでしょう?」

「それは否定しないが、誰から聞いたんだ?」

 

 この手の相手の意表を突くような武器が俺の好みなのは間違いない。

 ニーズヘッグのファントムや尻尾とか、そういうのも相手の意表を突くには大きな効果を発揮するし。

 そういう意味では、ある意味で隠し武器のヒートワイヤーは相手にとって完全に意表を突かれるだろう。

 そういう武器を持っていると知らなければ、初見でヒートワイヤーを回避するのは難しい筈だ。

 ヒートワイヤーはかなり細い。

 それをMSの……それもガンダムの力で振るうのだから、とてもではないがどういう武器で攻撃をされたのか把握するのは難しいだろう。

 初見でなくても、戦いの中でこっそりと使えば相手に致命的なダメージを負わせるのに十分だし。

 

「その辺は女同士の秘密よ」

 

 そう言うクリスだったが、何となく誰が教えたのか分かった。

 ……というか、ブリッジにはシャドウミラーの技術班のマリューがいる。

 そのマリューからその辺の話を聞く程度の事は、そう難しい話ではないだろう。

 

「で? で? どう? 見た感じ乗り気だけど、改造してもいいか?」

「あー……そうだな。俺の方は問題ないけど、一応キッドはフリーデンの所属だ。ジャミルの方に許可を貰ってからなら、改造してもいいぞ」

 

 ヒートワイヤーをヴァサーゴに移植するのなら、俺にとっては問題ない。

 寧ろこちらから頼んでもいいくらいだ。

 もしキッドが無理なようなら、量産型Wにやって貰うという手段もある。

 量産型Wはメカニックとしても高い技能を持っている。

 そうである以上、ヒートワイヤーの移植程度は容易に出来るのは間違いない。

 あるいは量産型Wが無理なら、マリューにやって貰うという手段もある。

 

「分かった。なら、すぐにフリーデンに連絡をしてくる! ジャミルが許可を出したら、改造してもいいんだよな!?」

「ああ、問題ないぞ」

 

 そう言うと、キッドは通信機のある方に向かう。

 

「一応聞いておくけど、いいのよね?」

 

 走り去ったキッドを見て、クリスがそう尋ねてくる。

 クリスにしてみれば、フリーデンと協力するとはいえ、俺が乗るMS……それもこの世界のガンダムを改造させてもいいのか? と思ったのだろう。

 クリスは連邦軍にいた頃、ニュータイプ用のガンダムであるアレックスの開発に携わっていた。

 それだけに、ヴァサーゴやベルフェゴールのようなガンダムに対して思うところがあってもおかしくはない。

 

「ああ、キッドの様子からすれば、爆弾を仕掛けたりとか、ケーブルを切ったりとか、そういうのはしそうにないしな」

 

 あるいはキッドがそのような事をやろうとしても、コバッタや量産型Wがきちんとチェックしてるだろうから、あまり気にする必要はないと思う。

 

「そう。アクセルがそう言うのなら、私は構わないけど」

 

 クリスもその辺は理解しているのか、それとも爆弾の類があっても俺なら平気だと思っているのか、取りあえず俺が納得している様子を見せるとそう言ってくる。

 

「それにしても、この世界は私からすればちょっと不思議よね」

 

 それはクリスが本当に心のそこからそう言ってるのだと分かる内容だった。

 だが、それは一体何故だと疑問にも思う。

 

「何が不思議なんだ?」

「今、この世界だと地球には驚く程に人が少ないんでしょう? アクセルが知ってるかどうかは分からないけど、私達の世界は人が多すぎて、コロニーに移民……いえ、棄民したのよ」

 

 棄民か。

 サイド6出身のクリスがそう言いたくなるのも分かる。

 最初は人口爆発によって地球だけで全人類が生活するのは難しいし、何よりも環境破壊の問題からコロニーへの移住が決まった。

 それも強制的に借金をさせて、荷物の類も全て持っていくといった事は出来ないまま。

 コロニーに住んでいる者の多くは、移住に必要な借金を今でも返しているらしいし。

 強制的に借金をさせてまで移住って、一体どうなんだろうな。

 ともあれ、それで地球にいる全員が宇宙に移住したのなら、それでもまだスペースノイドは納得出来ただろう。

 だが、実際には地球の政治家のような権力者達は地球に残ったまま、地球に住んでいた大多数の者達を強制的に宇宙に上げた事によってコロニーへの移住政策を止めた。

 これでスペースノイド達が許容出来る訳がない。

 ましてや、連邦政府の政治家への選挙にコロニーの人間は参加出来ず、絶対民主制と揶揄される始末だ。

 そういう意味では、UC世界の連邦も大概だよな。

 ともあれ、UC世界は環境破壊と人口爆発から大多数がコロニーに移住したのだ。

 しかし、このX世界においては戦争によって人口の99%が死んでいる。

 勿論大量のコロニー落としで結構な被害が出てはいるものの、それでも自然はまだかなり残っているのは、俺も自分の目で確認していた。

 この世界とUC世界は、状況的に似ているところが多い。

 だからこそ、クリスにとって色々と思うところがあるのだろう。

 

「これだけ人口が少ないんだから、いっそUC世界のスペースノイドをこの世界に移住させてもいいかもしれないな」

「それは……色々と問題が起きそうね」

「それは否定しない」

 

 住んでいる場所や人種、宗教が違えば戦争になってもおかしくはないのだ。

 そんな中で、異世界からやって来た者同士ともなれば、トラブルが起きない方がおかしい。

 

「それでも最終的には問題ないと思うけどな。ルナ・ジオンみたいに、コバッタとか量産型Wとか派遣すればトラブルも最小限になるだろうし」

 

 これは既に実績があるシステムだ。

 もっとも監視社会となっているので、それが気にくわないという奴もいるが。

 

「ともあれ、あの基地を中心に開発していくにしても、いつまでもシャドウミラーだけでやるのも問題だし……色々な世界に移住希望者を募ってみても面白いかもしれないな」

「本気で言ってるの?」

「どうだろうな。何しろここまで都合のいい世界があるとは思わなかったし」

 

 ぶっちゃけ、移住先という事であればネギま世界の火星もあるんだが。

 ただ、あっちは環境が過酷だから、修羅のような連中でないと厳しい。

 他にはマブラヴ世界も人口は少ない……けど、大量のコロニー落としがされたこの世界よりも荒廃してるんだよな。

 一応マクロス世界とかの技術で環境を回復させてはいるけど。

 そんな風にクリスと話していると、ジャミルから許可を貰ったのだろう。

 嬉しそうにしながらキッドがこっちに向かって走ってくるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1910
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1750
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