転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3281話

 パトゥーリアを調べていたキッドやその部下達、そしてマリューだったが、俺達はいつまでも外にいるのは寒いだけだということで、取りあえずフリーデンに戻ることになり……そんな中、マリューとキッド達が戻ってきたのは、俺達がフリーデンに戻ってから1時間もしないうちだった。

 これでただ戻ってきただけだというのなら、別にそこまで気にするような事はない。

 しかし、マリューもキッドも、そしてキッドの部下達も揃って深刻な表情を浮かべていたのだ。

 

「どうした? パトゥーリアに何かあったのか?」

「ええ。ちょっと調べてみたんだけど……あのパトゥーリアは、アクセルが言っていたようにニュータイプが必要なMAなのは間違いないわ。けど……」

 

 言い淀むマリュー。

 そんなマリューに話を促すように視線を向けると、マリューは自分の中にある怒りを押し殺すようにしながら言葉を続ける。

 

「問題なのは、パトゥーリアはニュータイプが操縦するといったような機体じゃない事よ」

「どういう事かしら? あれは……言ってみれば、ニュータイプ用MAなのでしょう?」

 

 真剣な表情でそう尋ねたのは、クスコ。

 クスコにしてみれば、自分もニュータイプなだけにマリューの様子が気になったのだろう。

 

「ニュータイプ用MA。それは間違いないわ。けど、クスコが思っているようなのとは違うわ。あれは……ニュータイプをMAの制御用の部品として使う。そういう意味でのニュータイプ用MAね」

「それは、つまり……ブルーコスモスが生体CPUとかを作っていたのと同じような事か?」

 

 SEED世界出身にして、俺が関わったSEED世界の戦争においてブルーコスモスが使用した者達。

 正確にはブーステッドマンという、薬物や暗示によって強化された者達。

 ちなみに現在シャドウミラーに所属しており、イザークの家で養子という扱いになっているスティング、アウル、ステラの3人はエクステンデッドという、ブーステッドマンとはまた違う存在だ。

 そしてムウとナタルの養子になっているレイは……あっちは、正確にはムウの父親のクローンで、生体CPUとかそういうのじゃないな。

 ともあれ、ブーステッドマンはMSパイロットではなく生体CPU……生きたMSの部品として扱われていた。

 それと同じような事なのではないかと、そうマリューに聞いたのだが、マリューは首を横に振る。

 

「いえ、それよりもっと酷いわ。生体CPUは、あくまでも扱い的にMSパイロットではなくMSの部品というものだったでしょう? パトゥーリアは違う。本当の意味で人間を部品として使うのよ」

「それは……」

 

 予想外の言葉に驚く。

 だが、考えてみれば俺が経験してきた中で同じような事はあった。

 例えば俺の空間倉庫に入っているミロンガ改のベース機となったミロンガや、その発展機のバストール。

 正確には、それらに使われていたODEシステムとかがそんな感じだろう。

 それ以外にもゲイム・システムとかあるし。

 とはいえ、それはあくまでも色々な世界で様々な戦場を戦い抜いてきた俺だからこそだ。

 そのような経験がない者にしてみれば、人をMAのパーツにするというのはとても許容出来るものではないだろう。

 実際、俺も慣れてはいるものの、その手のシステムを許容出来ている訳ではない。

 

「おい、何だよそれ……そんなシステム……嘘だろ!?」

 

 そう叫んだのは、ガロード。

 これが俺にとってはちょっと意外だった。

 フォートセバーンの地下で作られていた、パトゥーリア。

 そうなると、当然それに乗るのが前提となっていたのはカリスだろう。

 そのカリスにボコボコにされたガロードが、まさかカリスの為に怒るというのはちょっと驚きだった。

 あるいはニュータイプ用という事で、ティファがパトゥーリアに使われていたかもしれないと思ったのかもしれない。

 

「そのような真似を……だが、フォートセバーンの住人はカリスに心酔しているのだろう? なら、そのカリスをパトゥーリアの部品にするような真似は、自殺行為ではないか?」

「ジャミルの言いたい事は分かる。だが、忘れたのか? カリスは人工ニュータイプ。人為的に生み出されたニュータイプだ。カリスで成功したのなら、また別の人工ニュータイプを作ればいい。カリスは……そうだな。フォートセバーンを守る為に命懸けで戦って散っていったといったような感じで情報を広げればいい」

 

 これは人工ニュータイプを生み出せる技術があってこその策だ。

 もしそのような技術がない場合、フォートセバーン側でもパトゥーリアを使うのに躊躇していただろう。

 

「詳しい情報は、アクセルが持ってきたデータを見てみないと何とも言えないけど……パトゥーリアを見た限りでは、制御系はニュータイプがやるようになってるのは間違いないわね」

「参ったね、どーも。そういうのってあまり好きじゃないんだけど」

「けっ、胸糞悪い」

 

 ロアビィとウィッツがそれぞれに呟く声が聞こえてくる。

 ウィッツやロアビィもX世界でフリーのMS乗りをやっているのだ。

 それもただのMSではなく、ガンダムの。

 それだけに結構えげつない光景とかは見てきたと思うが、そんな2人にとっても人を生きたままMAのパーツにするというのは、許容出来ない事だったのだろう。

 

「ちなみに、武器は有線ビーム砲ね。シーマ達に分かりやすく言えば、ブラウ・ブロかしら」

 

 ブラウ・ブロは、ニュータイプ用MAとしてはエルメスよりも初期の物だが、ルナ・ジオンにおいてはそれなりに評価されていたりする。

 無線のビットは使えないものの、有線ビーム砲はパイロットを増やせば、ニュータイプではないオールドタイプであっても普通に使えるというのが大きい。

 あるいは腕利きのパイロットの場合は、オールドタイプであっても有線ビーム砲を使える可能性はあっただろう。

 そして何より、ルナ・ジオンのニュータイプ研究所のアルテミスにはブラウ・ブロを開発したシムスがいる。

 ブラウ・ブロについて一番詳しいだけに、そんなシムスのいるアルテミスにおいては、有線ビーム砲についての研究がかなり進んでいるらしい。

 そういう意味では、パトゥーリアはシャドウミラーで確保するのではなくルナ・ジオンに預けた方がいいのかもしれないな。

 ただ、技術班の方は未知の機体は出来るだけ確保したいと思ってる筈だから、研究が終わったらこっちに戻して貰った方がいい。

 

「それで……これからどうするのかしら?」

 

 モニクがジャミルに向かってそう尋ねる。

 俺達はフリーデンと一緒に行動しているが、あくまでもメインで動くのはフリーデンだ。

 俺達はフリーデンに協力するが、どうするのかはフリーデンに……ジャミルに決めて貰う必要があった。

 

「そうだな。このまま放っておく訳にはいかない」

 

 ジャミルがそう告げる。

 人工ニュータイプの技術がある以上、放っておけばまた新たな人工ニュータイプが作られる可能性がある。

 ジャミルとしては、それはとても許容出来ないのだろう。

 あるいは、人工ニュータイプにシナップス・シンドロームというのがなければ、もしかしたら……本当にもしかしたらだが、ジャミルも人工ニュータイプという存在を受け入れていたかもしれない。

 とはいえ、ジャミルは自分が元ニュータイプだけに、ニュータイプという存在に色々と思うところがあるのは事実だ。

 本当に人工ニュータイプを受け入れられるかどうかは、実際に試してみないと分からないだろう。

 また、俺も人工ニュータイプの技術は欲しい。

 それを使うかどうかは別として、未知の技術である以上はその辺を確保しておくのはシャドウミラーの国是だった。

 何しろブルーコスモスの生態CPUの技術も、シャドウミラーでは一応確保してあるのだから。

 SEED世界での騒動の時、俺は最終的にブルーコスモスやセイラン家の手の者によってネギま世界に転移させられた。

 その件でシャドウミラーは徹底的にブルーコスモスやセイラン家を叩き潰したのだが、ブルーコスモスからはその手の技術のデータもしっかりと奪っている。

 この手の薬品関係に関しては、プラントよりも地球……というかブルーコスモスの方が上だったらしいし。

 勿論それは、コーディネイター側がその手の研究を殆どしてなかったからこそだ。

 もしプラントが本気でその辺の研究をした場合、いずれ地球も技術的に抜かれていたと思う。

 あ、でも最近SEED世界の方にはあまり顔を出してないから分からないけど、もしかしたらその辺は既に抜いているかもしれないな。

 ……一応、シャドウミラーはSEED世界との付き合いは長いんだが。

 具体的には、俺の養子であるルリとラピスの2人がオーブの学校に通っているというのが大きい。

 ルリもラピスも天才と呼ぶに相応しい能力を持っているのは間違いないが、それでも勉強方面に限る。

 身体を動かすのは決して得意ではない。

 いやまぁ、頭はいいんだから相手の動きを予想して合気道の類で倒すのには向いているとエヴァが言っていたが。

 ともあれ、SEED世界とはそれなりに親しいのだが、最近はどうなっているのか分からない。

 ああ、でも以前にSEED世界の兵器メーカーがUC世界の兵器メーカーと共同開発をしたいという書類を見た事があったな。

 基本的に兵器の売買はその世界独自の技術の発展を妨げるので、禁止されている。

 兵器の共同開発もまた、技術の独自性を考えるとあまり好ましくはないのだが。

 

「降伏勧告をしようと思う」

 

 不意にジャミルがそう言ってくる。

 降伏勧告、か。

 それは正しい選択ではあるのだろう。

 何しろフォートセバーンは、既に取れる手がない。

 最大の戦力である人工ニュータイプのカリスは既に捕らえられ、切り札であるパトゥーリアは俺によって奪われた。

 今のフォートセバーンにとって残っているのは、MS部隊くらいだろう。

 勿論普通に考えればMSというのはこのX世界において非常に大きな力を持つ。

 だが、フリーデンやテンザン級を相手にしてどうにか出来るのかは別だろう。

 一番気を付けるべきなのは、高い操縦技術を持っているエニルか。

 

「だが、それで向こうが大人しく降伏すると思うか? 戦力的にはもう殆ど残っていないだろうけど、人工ニュータイプやパトゥーリアを開発していたとなると、降伏しても最悪の未来しか待っていないだろう?」

 

 フォートセバーンの市長が誰なのかは分からない。

 しかし、パトゥーリアの開発や人工ニュータイプのカリスの件は当然知っていて、GOサインを出した筈だ。

 そうである以上、フォートセバーンの市長は降伏した場合、暗い未来しか待っていないだろう。

 最善の未来でも逮捕や追放。

 最悪処刑といったところか。

 フォートセバーンの市長がそんな未来を受け入れるとは思えない。

 フォートセバーンの住人が市長のやろうとしていた事を理解した上で協力していたのなら話は別なんだが、パトゥーリアがあった地下空間の事を思えば、恐らく違う。

 あるいは住人の中にも知ってる者はいたのかもしれないが、それは少数だろう。

 

「それでもだ。降伏する時にパトゥーリアの件を話せば、フォートセバーンの住人も色々と理解するかもしれない」

「なるほどね。つまり内部で混乱を起こさせようという訳だ」

 

 シーマの言葉にジャミルが頷く。

 ジャミルの狙いを理解したのだろう。

 他の者達も揃って納得した様子を見せる。

 そんな中、不意にガロードが叫ぶ。

 

「ちょっと待ってくれ、ジャミル! じゃあ、カリスの……あいつの事も言うのかよ!?」

 

 ガロードにしてみれば、カリスは強大な敵といったように思ってもおかしくはない。

 しかしこの様子を見る限り、ガロードはカリスに対して憎しみや敵愾心以外の感情も抱いていると考えるべきか。

 そんなガロードに対し、ジャミルは首を横に振る。

 

「いや、カリスについて……人工ニュータイプについては、特に言うつもりはない。この件はかなり繊細な問題だからな」

「ニュータイプだと思っていた相手が、実は人工的なニュータイプだった……ねぇ、そうなったら、やっぱりフォートセバーンの連中は怒るのかね?」

 

 ロアビィのその疑問には、正直何と答えたらいいのか分からない。

 例えがちょっと不謹慎だが、魚の場合。

 マグロや鯛、ブリといったそれなりの高級魚は、色々な世界で養殖されている。

 だが当然店で売られる時は、養殖物よりも天然物の方が高い。

 同じ魚であっても。

 ……もっとも、千鶴やマリューといった料理が出来る面々から聞いた話によると、養殖の方が脂がのっていて美味いというのは珍しくないらしい。

 マグロの場合は全身がトロになる時もあるらしく、それも善し悪しだが。

 ともあれ、人というのは全員が全員といった訳ではないが、天然と養殖では天然の方がいいと思う。

 フォートセバーンの住人達も、カリスが人工のニュータイプだと聞けば騙されたと思う者が多いだろう。

 養殖と人工というのは、実際にはかなり意味が違うんだが。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1915
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1751
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