「へぇ……これをあたし達に着ろって言ったのかい?」
シーマが目の前に出された紙袋を見てそう言う。
言葉に出したのはシーマだったが、マリュー、ミナト、モニク、クスコ、クリス、マリオンといった面々も同じだ。
人数分の紙袋があるのだが、その紙袋に入っているのは水着。
海に来た以上、海水浴をするのは当然といったロアビィの主張により、俺達も含めて全員が海水浴を楽しむことになったのだ。
そして海水浴となれば、必須となるのは水着。
男の場合は多少サイズ違いがあってもそこまで問題はないのだが、女の場合は少しのサイズ差によって大きな問題になる。
具体的には、水着の方が大きくて派手に動くとポロリとしたり、あるいはスカスカで見るも無惨な様子になったり。
大きければ大きいで、色々と刺激的な光景になってしまう。
とはいえ、俺達の場合は影のゲートを使って基地に戻り、そこからゲートでホワイトスターに行って水着を用意するという手段もある。
何しろ、バルチャーとしてこの世界で行動する為にやって来たのだから、まさか海水浴をする流れになるとは誰も思っていなかっただろう。
しかし……そんな俺達……というか、女達の水着をロアビィが用意したのだ。
それもサイズの方も全く問題ないと自信たっぷりの様子で。
「見ただけでサイズが分かるっていうのは……正直、ちょっと面白くないわね」
そう言ったのは、モニク。
生真面目な性格をしているモニクだけに、そっち方面に関しては頭が固い一面があるのだろう。
ましてや、モニクはロアビィが自分に言い寄ってきているというのを十分に理解している。
だからこそ、余計にロアビィに自分のサイズを知られるのが愉快ではないのだろう。
「そう? 身体のサイズを知られるくらい、別にいいと思うけど。……それが本当のサイズかどうか、知ってるのはアクセルだけなんだし。ねぇ?」
ミナトが意味ありげな視線を向けてくる。
そんなミナトの横では、マリューが少しだけ恥ずかしそうにしていた。
まぁ、マリューの場合は魔乳と呼ばれるくらい俺の恋人の中でも胸が大きい。
それどころか、俺に抱かれるようになってから更にサイズアップしてる。
男に胸を揉まれると大きくなるというのは、都市伝説のようなものの筈なんだけどな。
牛乳を飲めば胸が大きくなるというのと同じように。
他に考えられる可能性があるとすれば、エヴァとの訓練によって適度な――実際には地獄のような――運動をしているとか、あるいは他人数での夜の行為が影響してるとか?
そんなミナトとマリューに対して、シーマ達は羨ましそうな視線を向けていた。
あ、ただマリオンだけはマリュー以上に頬を赤くしているな。
マリオンの場合、オルテガとそういう行為をしているという話は噂で聞いている。
だが、マリオンにとって自分の身体のサイズをオルテガ以外の男に知られるのは恥ずかしいのだろう。
もしオルテガがこの件を知ったら、場合によってはロアビィの危機かもしれないな。
ロアビィはフリーのMS乗りとして色々な修羅場を潜り抜けてきたのは間違いないが、だからといって軍人としてしっかりとした訓練を受けてきたオルテガと生身でやり合って勝てるとは思えない。
けど、ロアビィもまさかテンザン級の女全員……それこそ聞いた話によると、エルフの女達にも水着を渡した以上、マリオンだけに水着を渡さないとなれば、それはそれで問題になると思ったのだろう。
「それにしても、水着だって何だかんだと高価でしょうに。特にこのX世界は、水着を扱ってる場所は戦前よりも少なくなってる筈でしょう? 一体、どうやってこれだけの量の水着を手に入れたのかしら」
クスコが不思議そうに呟く。
そう言われると、確かにその辺は謎だよな。
戦後の復興期である今、服とかはともかく、水着とかはそう簡単に入手出来るものではない。
海に囲まれた島のセインズアイランドはそれなりに復興してるので、店とかも普通にあったし、水着も普通に売っていた。
だが、それはあくまでもセインズアイランドくらいまで復興していればの話だ。
まだこのX世界の全てを見て回った訳ではないが、そんな中でもセインズアイランド程に復興している街はない。
俺が拠点にしていたサン・アンジェロ市も、北米の中ではトップクラスの復興度合いだったが、それでもセインズアイランドと比べると圧倒的に劣ってしまう。
欧州やユーラシアとか……それこそ日本とか、もしかしたら俺が知らない場所でそこまで復興している場所もある可能性は否定出来ない。
出来ないが、それでもロアビィが水着を買ってきたというのは、普通に謎だ。
もしかしてロアビィがこっそりセインズアイランドに行ってきたとか?
いや、ウィッツのエアマスターならともかく、ロアビィのレオパルドでは水上を移動したりといった真似は出来ない。
だとすれば、セインズアイランドではないどこかで大量の水着を入手したのだろう。
考えられる可能性があるとすれば、戦前に作られた水着がどこかの倉庫に残っていたのを、ロアビィが確保しておいたとか?
普通に考えると15年前の水着が無事なのかと思うが、X世界は戦前はかなり栄えていたみたいだし、保存状態によっては普通に使えてもおかしくはない。
「取りあえず、ロアビィがせっかく用意してくれたんだ。それに海水浴とか、久しぶりだろう? この機会に少しゆっくりしてもいいと思う」
「それは……まぁ、そうかもしれないけど」
ホワイトスターでゆっくりする時にプールでゆっくりする事はあっても、海というのはない。
クレイドルにも川や湖はあるが、海はない。
魚の養殖場とかはあるので、海の魚を普通に食べられるのだが。
ルナ・ジオンの中で気軽に海を楽しめるとすれば、ハワイにいる者達だけだろう。
元々観光地として有名だったハワイは、1年戦争中にルナ・ジオンの領土となっている。
1年戦争中は戦火を避けて集まってきた者が多かったし、戦後の今もそのままハワイに残っている者が多い。
聞いた話によれば、1年戦争前と比べて人口が四割くらい増えてるらしいし。
ハワイを守ってるのは、ギニアスを始めとする面々や荒野の迅雷の異名を持つヴィッシュ、ソロモンの悪夢の異名を持つガトー。それ以外にも腕利きが多い。
何だかんだと腕利きが揃っているし、アプサラスとかもある。
水陸両用MSも色々とあるのを考えると、ハワイを攻略するのは難しいだろう。
もし連邦軍のタカ派がとち狂ってハワイに攻撃をしてきても、ちょっとやそっとの戦力であれば、撃退されるだろう。
あるいは連邦軍お得意の数で攻めてくるという可能性もある。
連邦軍とジオン公国との戦いである、1年戦争。
その時にも結局はジオン公国は連邦軍の数にやられた。
勿論、連邦軍の中にはタカ派だけがいるという訳ではない。
ゴップやレビル派閥だった者達の中には、ルナ・ジオンに友好的な者もいる。
そういう意味では、もし連邦軍が攻めてくるとしても、全ての連邦軍が……という事にはならないと思う。
また、地球の側にはペズンがある。
ルナ・ジオンの基地として地球の側にあるペズンには相応の戦力があるので、ハワイが攻め込まれたらすぐにでもHLVで降下する準備は整っている筈だった。
「アクセル、海水浴だけど……私が言うのなんだけど、問題はないの?」
ハワイについて考えていると、不意にクリスからそんな風に声を掛けられる。
「問題がないというのは?」
「だから、海の汚染よ。X世界はコロニーが大量に落とされたんでしょう? そう考えると、海水が汚染されていてもおかしくはないんじゃない?」
私が言うのもというのは、X世界と同じくコロニー落としが行われたUC世界の出身だからだろう。
とはいえ、クリスは1年戦争の時は連邦軍の所属だった。
コロニー落としをしたのはジオン軍で、そしてその際にコロニーを確保したのは……
「何だい? 言っておくけど、あたしはもう気にしてないよ。一生忘れる事はないだろうけどね」
俺が何かを言うよりも前に、シーマがそう言ってくる。
本当に気にしていないのか、それともそう装っているだけなのか。
その辺は生憎と分からなかったが、それでもこうして見る限りだと、その言葉は決して間違っていないように思える。
シーマがそういう態度を取るのなら、気にしないようにしておこう。
何だかんだとこの世界に来てからはクリスもシーマと一緒に行動しているのに、それでもこうしてコロニー落としについて口にしたという事は、クリスもシーマも、あるいはそれ以外の面々もシーマの状況については理解しているといったところか。
「そうか。なら、いい。……で、水だったな。取りあえず問題はない。魚とかも普通に泳いでいるし、漁師とかも普通にいるからな」
そういう意味では、汚染とかはないんだろう。
コロニーは大量に落ちたのに、本当にそこまで影響がないのは疑問だが。
X世界のコロニーは、恐らくUC世界のコロニーと違うという証なのかもしれないな。
取りあえず俺が以前セインズアイランドに行った時は、海水の汚染とかは全くなかったし、そういう話も聞いていない。
「そう。なら、海水浴をしても問題ないのね」
「ああ。それにもし問題があったら、レモンが治してくれるから、安心しろ」
「あら? そこは私じゃないの? ……まぁ、そっち方面でもレモンに勝てないのは事実だけど」
そう言うマリュー。
そっち方面ではじゃなく、そっち方面でも。
マリューのその言葉は、シャドウミラーの技術班の中でレモンが一体どれだけの地位にいるのかを、十分なくらいに証明していた。
とはいえ、マリューに……いや、技術班の誰にもレモンを妬む気持ちはない。
目標としている者は多いのだが。
そう考えると、技術班って健全な組織だよな。
……技術班が健全? と若干疑問に思わないでもなかったが。
取りあえず健全ということにでもしておいた方がいいだろう。
「マリューにも、いざとなったら頼らせて貰うよ」
そんな風に告げるのだった。
「いーやっほぉっ!」
叫びながら、ガロードが海に向かって突っ込んでいく。
ロアビィはティファにも水着を贈ったという話だったが、生憎とここにティファはいない。
その件でガロードは少し落ち込んでいたのだが、ロアビィが色々と言った事で復活した。
一体何を言ったのやら。
キッドもディバイダーの件ではかなり疲れたみたいだったが、今はもうその疲れも十分に癒やされ、ガロードと共に海で遊んでいる。
パラソルの下で寝転がってそれを見ていると……やがて女達が着替え終わったのか、こっちに近付いてくるのが見えた。
ヒュウ、とそんな女達を見て口笛を吹くロアビィ。
その気持ちも分からないではない。
マリュー、ミナト、シーマ、モニク、クスコ、クリスといった俺と親しい面々以外も、マリオン、サラ、トニヤといった面々もやって来た。
全員が全員水着を着ており、まさに華やかという表現が相応しい。
「あ……」
そんな中で、真っ先に行動に出た……というか、口笛を吹かれたりして恥ずかしかったのか、離れた場所にいるオルテガに向かって走っていくマリオン。
ちなみにマリオンの水着はワンピース型で、露出はあまり多くはない。
しかし、それが華奢なマリオンの身体に似合っているのも事実。
もっとも、オルテガとしてはマリオンの身体を他人に見せたくなかったのか、すぐに自分の身体で隠してしまったが。
その他の面々は……サラはスポーティなタイプの水着だが、他は全員がビキニだ。
もっともビキニとはいえ、それぞれにデザインが違う。
特にマリューとミナトの2人は他の面々よりも豊かな双丘が深い谷間を作っている。
シーマ、モニク、クスコ、クリスの4人は……うん、やっぱり戦闘力という点ではクリスが一番低いな。
それでも平均くらいはある……と思う。
何だかんだと俺の周囲にいる面々は巨乳が多いので、少し感覚が鈍ってるかもしれないけど。
「う……」
ロアビィは口笛を吹いて嬉しそうにしていたが、ウィッツはそうはいかない。
何だかんだとそっち方面で疎い……というか、鈍いウィッツは、目の前にある複数の魅力的な曲線を前にして、鼻を押さえながら視線を逸らす。
ロアビィくらいに女慣れしろとは言わないが、ウィッツの場合ハニートラップが心配だな。
ここまで女に耐性がないと、それこそイチコロなんじゃ?
ガンダムのパイロットで、性格は少し短気だが、顔立ちも十分整っている。
女にとって、ウィッツは優良物件なのは間違いない。
そういう意味では、それなりに女慣れしていてもいいと思うんだが。
今度そういう店に連れて行った方がいいか?
ただ、俺の場合は酒を飲むと色々と不味いから、ロアビィ辺りに頼んだ方がいいかもしれない。
そうなったらそうなったで、ウィッツが妙な自信を持ちそうで少し怖いが。
女好きなウィッツ……ちょっと想像出来ないな。
そんな風に思いつつ、俺はマリュー達の水着姿を褒めるのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1930
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1754