転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3326話

「へぇ、これはなかなか……」

 

 エスペランサに乗って海の上を移動する。

 同時にルマークが用意した的が海上に次々と現れる。

 MSの形をしたとかではなく、弓道とかそういうので使われるような何重にも円が描かれている的。

 そんな的に向け、エスペランサの武器であるビーム砲とマシンキャノンを撃ち込んでいく。

 それらは全てが的の中心を捉え、破壊されていった。

 ルマークからの説明にあったように、エスペランサの特徴はその機動力だ。

 エスペランサの機動力は、高機動型GX以上、エアマスター以下といったところか。

 ガンダムでもないのに、高機動型GXより高い機動性を持つというのは凄い。

 それも連邦軍や宇宙革命軍が開発したMAという訳ではなく、相応の実力があっても一介のシーバルチャーがハンドメイドで作ったMAだ。

 それがガンダムに負けないだけの性能を有しているのだから、素直に凄いと思う。

 もっともガンダムに負けていないのはあくまでも機動力だけで、火力という点では明らかに負けているが。

 エスペランサのビーム砲は相応の威力を持つが、それでもガンダムのビームライフルに比べると若干落ちる。

 何よりも、ビームライフルは手に持っているので手の動きによって好きな場所に攻撃出来るが、エスペランサの場合は機体に装備された固定武装となっている。

 多少は発射角度を動かせるが、それはあくまでも多少だ。

 基本的にはエスペランサの向いている方にしかビーム砲で攻撃出来ない。

 MSやMAを操縦してる者にはその違いはそこまで影響はないと思うかもしれないが、実際にMSやMAに乗っている者にしてみれば、その違いは大きい。

 

『どう、アクセル?』

 

 エスペランサの機動力を試しつつ標的を撃破していると、コックピットにルマークからの通信が入る。

 その言葉が少し自慢げなのは、俺が操縦しているエスペランサの動きを見ているからだろう。

 自分達で開発したMAが見て分かる程に高性能を発揮しているのは、ルマークにとって喜ぶべき事なのだろう。

 だが……俺はそんなルマークに対し、駄目出しをする。

 

「機動力が高いのと、マシンキャノンとビーム砲の連射性能が高いのはそれなりいい。ただ、マシンキャノンはともかく、何でビーム砲も固定武装にしたんだ? もっと自由に……それこそ真横とか後ろとかにも撃てるように、回転砲台的な感じには出来なかったのか?」

『それは……部品の強度の問題を考えると、固定武装にした方がいいと思ったのよ』

 

 部品の強度か。

 ハンドメイドMAである以上、そちらにも十分に注意する必要があるのは分かる。

 

「もし回転砲台にするとなると、改修にどのくらい掛かる?」

『そうね。恐らくだけど20日……場合によってはもっと掛かると思うわ』

「そんなにか?」

 

 今日すぐにとはいかないが、それでも数日程度でどうにかなると思っていた。

 それだけに、ルマークからの返答は俺にとっても完全に予想外の言葉だ。

 

『ビーム砲を変更するんだから、場合によっては内部構造とか、機体制御の問題とか、色々と変更するべき場所が出来るのよ。それが終わったら全体の調整が必要になるでしょうし』

 

 これがこの世界で一般的な認識なのかどうかは、分からない。

 あ、でもキッドはかなり短時間でディバイダーを開発してGXで使えるようにしていたな。

 ちなみに、そのディバイダーだが、マリューがデータを貰えるように交渉している。

 マリューとかならディバイダーの実物を見れば同じような装備は作れると思うんだが、その辺はキッドが開発したという事を評価しているのだろう。

 実際、ディバイダーはかなり有効な装備だし、何よりも高機動型GXが使うのに丁度いい装備だ。

 

「そうか。なら……スラスターをもっと強化したりといった真似も難しいか?」

 

 エスペランサは高機動型のMAだが、ニーズヘッグ……とまではいかないが、VFのサラマンダーやミロンガ改と比べると、機動性も運動性も劣る。

 その辺は技術力の違いと言われれば仕方がないのだが、どうせなら運動性は現状のまま……あるいは多少は劣悪であってもいいので、機動性をもっと上げて欲しい。

 そう思ったのだが、やはりこちらもルマークは首を横に振る

 

『エスペランサに使っているスラスターは、これでもかなり厳選したものなのよ。それにビーム砲の時と同じく……いえ、それ以上にスラスターを変えた場合は全体の調整は必要となるわ』

「分かった。なら、機体色の変更だけ頼む。これなら時間は掛からないだろう?」

 

 エスペランサは装甲色が青だ。

 俺が乗る以上は、青ではなく赤の方がいい。

 ……まぁ、UC世界とかならともかく、この世界では俺が赤いMAに乗っていても相手はそれを知らないだろうから、あまり大きな影響はないかもしれないが。

 

『そのくらいの事なら何とかなるけど、それでも1日くらいは掛かるわよ?』

「ああ、それでいい。……じゃあ、そろそろ戻るぞ」

 

 そう言い、俺は離れた場所でエスペランサの様子を見ていたルマーク達のいる場所に戻るのだった。

 

 

 

 

 

「じゃあ、色の変更だけしておくわね」

「頼む。多分、そう遠くないうちにセインズアイランドを出る事になる筈だし」

 

 そう言い、ルマークの拠点となっている場所から出る。

 向かうのは、宿だ。

 セインズアイランドにやって来た昨日、エニルのおかげでマイルズと接触することに成功したものの、それでも上に話を通したり、土地を借りる書類の作成とかを考えると、今日すぐに土地を借りるという事は出来ないだろう。

 そうなると、今の状態で特にやるべき事はないのでホテルに戻る事にする。

 セインズアイランドはこの近辺では一番の発展をしている場所だし、バルチャーやシーバルチャーが来る事も多いので、宿泊場所も相応に揃っている。

 エニルの店があるような場所には馴染みの客しか来ないが、表通りにある店では普通にセインズアイランド以外の者が集まる店もある。

 そうした者の為に宿泊施設もそれなりに充実していた。

 俺が泊まっているホテルも、セインズアイランドの中ではそれなりに等級の高い高級なホテルだ。

 宿泊料金に関しては、チンピラ達から奪った金額で数日は泊まれる。

 最高級のホテルとなれば1日泊まれるかどうかだったが、このホテルなら問題なかった。

 いやまぁ、その数日でマイルズが上司を説得して土地を借りる用意を終えられない場合は、もっと安い他のホテルに移るか、あるいはどうにかして金を稼ぐ必要があった。

 セインズアイランドのように発展している場所なら、ならず者の類もいるだろう。

 そういう連中を襲って金を奪うか、あるいは恐喝されるように仕向けて、その相手から金を奪うか。

 具体的にどのようになるのかは、生憎とまだ分からない。

 ……出来ればそういう事をするよりも前に、マイルズに頑張って欲しいところだが。

 ホテルの部屋に戻り、ベッドに寝転がる。

 今頃テンザン級とフリーデンはどうしてるんだろうな。

 白いイルカ達の場合は、テンザン級やフリーデンの周囲で魚を獲って気楽な生活をしているのかもしれないが。

 あ、でもガロードはシーマ達に訓練をされてるかもしれないな。

 ガロードの操縦技術は、何だかんだとかなり上がってきている。

 ただし問題なのは、操縦技術が上がっているのはあくまで模擬戦によるもので、実戦によって腕が上がっている訳ではない事だろう。

 実戦の中でしか経験出来ない事というのは、そんなに珍しい話ではない。

 それだけに、出来ればガロードに実戦経験を積ませたいんだが……どこかその辺のオルク辺りがテンザン級やフリーデンを襲撃してくれないかな。

 そんな風に考えていると、不意に扉がノックされる。

 

「誰だ?」

『失礼します、アクセル様。マイルズ様という方がお会いしたいと』

 

 扉の向こうから聞こえてきた声に少し驚く。

 驚くが、マイルズがやって来たという事は、もしかしたら土地の件が思ったよりも早く進んだのかもしれないな。

 

「マイルズが? ……分かった、通してくれ」

 

 俺の言葉に、扉の向こうにいた男は分かりましたと言って扉の前から立ち去る。

 こういうのは電話とかで知らせた方が手っ取り早いと思うんだが、そこを敢えて人がやる事で高級感を出しているのだろう。

 ……もしかしたら、単純にそういう設備がないだけなのかもしれないが。

 そして数分が経過すると、マイルズが俺の部屋に姿を現す。

 

「悪いね、急に来て」

「いや、構わない。にしても、よくこのホテルが分かったな」

 

 このホテルは昨日エニルの店から出た後で選んだ場所だ。

 それなりの高級ホテルである以上は、その日に泊まりたいと言ってもそう簡単に泊まれないのだが、そこはバルチャーやシーバルチャーが泊まる事の多いホテルだ。

 その辺は柔軟に対応して貰った。

 

「セインズアイランドのホテルなんだ。調べようと思えばどうにでもなるよ。……ところでアクセル。今日ちょっと調べたのだが、君がセインズアイランドに入ってきたというデータがなかったのだが」

 

 あ、そっちの理由でやって来たのか。

 そもそも俺がセインズアイランドにやって来たのは、転移魔法を使ってだ。

 まさか魔法で入ってきた相手を察知出来るような能力がある筈もなく、そういう意味ではマイルズにとっては状況が全く理解出来なかったのだろう。

 

「悪いな、密入国だ」

「どうどうとそう言われると、こちらとして呆れるしかないのだが……まぁ、いい。記録の方は書き換えて、問題がないようにしておいた」

「……いいのか?」

 

 そう尋ねると、マイルズは苦々しげな表情を浮かべる。

 基本的に生真面目な性格をしているお坊ちゃんといったマイルズだ。

 記録を書き換えたりするのは、あまり面白くないのだろう。

 

「上司に言われたのだから、仕方がない」

 

 なるほど。

 それで渋々とだが規則を破るような真似をしたのか。

 しかし、上司がそういう指示を出したという事は、シャドウミラーの存在を信じたのかもしれないな。

 

「上司からそういう命令が出たという事は、俺の言葉を信じて土地を貸す事になったのか?」

「恐らくそうなるだろう。ただ、多少の根回しは必要になる。明日……場合によっては明後日になるかもしれない」

「そのくらいなら問題はない」

 

 これが数日ではなく、数十日掛かると言われれば、俺も別の手段を探すだろう。

 セインズアイランドに来て、エスペランサを入手したという時点で、収穫は大きい。

 無理にセインズアイランドで土地を借りて軍艦を調査しなくても、そこまでするのなら何度か転移を繰り返して北米大陸まで持っていった方がいい。

 

「そう言ってくれると、こっちも助かる」

「で、それを話す為にここに来たのか?」

「ああ。早いところ話をした方がいいと思ったのでな」

 

 そう言うマイルズだったが、何となく本心を理解出来た。

 俺にその手の話をするだけなら、エニルの店でもいい。

 元々この話はエニルを通してマイルズを紹介して貰ったのが始まりだ。

 そうである以上、エニルの店で話をした方がいいと思うだろう。

 しかし、エニルに言い寄っているマイルズとしては、俺とエニルが近付くのは面白くない。

 それが現在のこの状況を生んだと考えてもおかしくはなかった。

 

「そうか。なら、俺としては文句はない。出来るだけ早く話を通してくれると助かるけどな」

 

 戦後世界のX世界だけに、中には今はいいと言っても数時間後にはやっぱり駄目だと言う奴もいるだろう。

 いや、そういうのがいるのは別に戦後世界には限らない。

 ただ、戦後世界であるからこそ、そういう奴がひょっこりと出てくるような事があってもおかしくはないのだ。

 

「ちなみに土地の件だが、昨日言ったように海岸沿いの土地で頼むぞ」

「分かっている。幸い……という言い方はどうかと思うが、その辺は問題のない場所がある。ただ、一応聞きたいのだが、アクセルが持ってくるという軍艦はどれくらいの大きさになる? 普通の軍艦程度の大きさなら問題ないが、もしそれがこちらが想像しているよりも大きな場合、実は借りた土地では足りないという事にもなりかねないが」

「その辺は心配するな。普通の……という表現はどうかと思うが、とにかくそこまで規格外な軍艦ではない」

 

 ニュータイプに関する何かがあの軍艦にあるのは間違いない。

 問題なのは、その何かが未だに分からないという事だろう。

 15年前である以上、普通に生きて軍艦の中で生活しているという可能性は限りなく低い。

 他に考えられる可能性となると、それこそコールドスリープとかそっち系になる。

 なるのだが、それはそれでコールドスリープしている状況でローレライの海と呼ばれるような状況にしていたのが疑問だ。

 というか、完全に今更の話だが、あの軍艦をセインズアイランドに持ってきた場合、今度はここがローレライの海と呼ばれるような状況になったりしないよな?

 うん、多分大丈夫。

 というか、そうなってもあの軍艦の中を探索すればローレライの秘密も分かるだろうし、そうなればセインズアイランドがローレライの海になったりはしないだろう。

 そんな風に思いつつ、マイルズの相手をするのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1940
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1756
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