転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3329話

 襲ってきたフロスト兄弟率いる部隊と俺達の戦いは、次第にこちらが優勢になっていく。

 これはある意味で当然の話だった。

 フリーデン側の戦力は海という事でレオパルドは移動砲台的な役割しか果たせていなかったが、元々レオパルドの攻撃方法は後方からの援護射撃だ。

 そういう意味では、好き勝手に動く事は出来ないものの、それでもレオパルドの戦力は十分に活かせている。

 エアマスターの場合は、それこそ自分も敵も空を飛んでいるという事で、最大限の力を発揮している。

 そしてGXはディバイダーを使って広範囲に攻撃を行えるし、何よりガロードはシーマとの模擬戦を行った影響でかなり技量が上がっている。

 フリーデンは……まぁ、基本的に武装が乏しいので戦力的にはそうでもないが、それでもホバー移動で海上を自由に動き回り、レオパルドが戦いやすいようにフォローしていた。

 そしてテンザン級。

 こちらはフリーデンよりももっと大きな戦力となる。

 テンザン級にはメガソニック砲が搭載されており、それによって圧倒的な攻撃力を持つ。

 搭載されているMSも高機動型GXとオクト・エイプで、それを操縦するのは全員がエースパイロットと呼ぶに相応しい能力を持つ。

 そのような状況であっても、フロスト兄弟の率いる軍は何とか戦っていた。

 しかし、それはあくまでもドートレスの後継機の数が多かったからこそ、対処することが出来ていたのだ。

 そして時間が経過すれば、当然ながらドートレスの後継機も次々に撃墜されていき、戦局はこちらに傾いてくる。

 そんな中で、俺がエスペランサに乗って戦闘に参加したのだ。

 瞬く間に数機を撃破されたフロスト兄弟側にしてみれば、俺を放っておく訳にもいかないだろう。

 そんな訳で……現在、俺の背後にはアシュタロンが迫っていた。

 予想通り、MA状態のアシュタロンはエスペランサよりも機動力は上だ。

 こちらに向かって次第に距離を詰めてくる。

 せめてもの救いは、ヴァサーゴがその背に乗っていない事か。

 ……いや、もしヴァサーゴがその背に乗っているのなら、攻撃力という点では厳しいものの、機動力は確実に落ちる。

 そうなればヴァサーゴの攻撃には注意をする必要があるが、追いつかれるといった心配はいらない。

 そう考えると、寧ろヴァサーゴがアシュタロンに乗って移動してくれるのが俺にとって最善だったんだが。

 とはいえ、シャギアもその辺については理解しているからこそ、こうしてアシュタロンに俺を追わせているのだろうが。

 スラスターを使って機体を左右に動かし、アシュタロンから放たれたビーム砲を回避する。

 そうして回避をしながら、近くにいたドートレスの後継機に向けてビーム砲を発射し、1機撃墜。

 正確にはこの戦闘が始まってからなら5機目になるんだが。

 

「さて、直線の機動力はそっちの方が高いようだが……だからといって、俺の動きを追えるか?」

 

 呟き、機首を上に向けながらスラスターを全開にする。

 そのままの動きで空中を大きく一回転すると……俺の前には、MAに変形したアシュタロンの後部があった。

 そしてビーム砲を放とうとするが……

 

「ちっ!」

 

 まるでその瞬間を狙っていたかのように、こちらに向かってメガソニック砲が放たれる。

 そのメガソニック砲は、エスペランサには命中するがアシュタロンには命中しないという絶妙な射角。

 ……ただし、俺から見て奥の方にいたドートレスの後継機が、ヴァサーゴの放ったメガソニック砲によって爆散する。

 弟を助ける為とはいえ、味方を巻き込むか?

 一瞬そう思ったものの、味方を1機巻き添えにしてもエスペランサを撃破出来れば収支的にプラスと考えたのだろう。

 それによって殺された敵のパイロットには同情しかないが。

 そして俺が距離を取ると、再びアシュタロンがこっちに向かってくる。

 瞬時に判断し、こっちに向かってくるアシュタロンにこちらもまた突っ込んでいく。

 チキンゲームだ。

 ただし、お互いがただ突っ込むのではなく、攻撃をしながらだが。

 こちらに向かって次々に放たれるビーム砲。

 そのビーム砲を、スラスターを小刻みに使う事で回避しつつ、こちらもビーム砲とマシンキャノンを撃ち込んでいく。

 動体視力やパイロットとしての技量、長年の経験。

 それらによって、アシュタロンの攻撃は全て回避し、エスペランサの攻撃はその全てが命中する。

 しかし、アシュタロンもガンダムである以上は高い防御力を誇る。

 普通のMS……それこそジェニスやドーラットといった敵が相手なら間違いなく撃破されるだけの攻撃を叩き込まれても、まだ撃破される様子はない。

 そうしてお互いにぶつかりそうになる……よりも前に、アシュタロンが離脱する。

 もう少し我慢する事は出来なかったのか?

 一瞬そう思ったが、混沌精霊の俺と比べてアシュタロンのパイロットのオルバは人間だ。

 機体が撃破されれば、基本的に死ぬ。

 そう考えると、かなり頑張った方だろう。

 かといって、逃げ出したアシュタロンをそのまま逃がすような真似はしない。

 機体を急上昇させ、上空に向かったアシュタロンの背後、スラスター部分に向けてビーム砲とマシンキャノンを打つ。

 正面からであれば、エスペランサの攻撃にも耐える事が出来ただろう。

 しかし、背後……それもメインスラスターの部分を攻撃されれば、そこで攻撃を防ぐような真似は出来ない。

 1発、2発、3発と被弾していき……

 

「って、またか!」

 

 再び弟の危機を察知したのか、それとも最初から機を窺っていたのか。

 その辺りは分からなかったが、こちらに向かって放たれたヴァサーゴのメガソニック砲を回避する。

 先程同様、アシュタロンとエスペランサの間を遮るように放たれたその一撃を回避すると……

 

「逃げるか」

 

 この状況では自分達が不利だと判断したのだろう。

 あるいはドートレスの後継機が予想以上に撃破されて戦闘は困難だと判断したのか。

 アシュタロンの後部にはエスペランサの攻撃が何発も命中し、それによって爆発とかはしていないものの、黒煙が上がっている。

 そんな状態のままで戦っていれば、最悪アシュタロンは爆発していただろう。

 ヴァサーゴとアシュタロン、それとまだ生き残っていたドートレスの後継機が撤退していくのを見て、フリーデンに通信を送る。

 

「ジャミル、どうする? 追撃をするか?」

『いや、ここで無理に追撃をすれば相手も死に物狂いで反撃してくるだろう。なら、逃がした方がいい』

 

 こちらの被害を減らすという意味では、ジャミルのこの選択は正しいだろう。

 しかし、アシュタロンが被害を受けてるこの状態で逃がすのはどうかと思わないでもない。

 ここでオルバを殺しておいた方がいいと思うんだが。

 とはいえ、基本的に俺達の指針を決めているのはジャミルだ。

 そうである以上、ここでジャミルが敵を逃がすと決めたのだから、問題はない。

 それに……俺のエスペランサも、ビーム砲はともかくマシンキャノンの残弾がかなり減っている。

 あのまま戦闘が続けば、ビーム砲だけで戦う事になっていただろう。

 そうなればそうなったで、それなりの戦い方があるのも事実ではあるが。

 

「わかった。ジャミルがそう言うのなら、俺はそれでいい。それとセインズアイランドでの一件の報告があるから、少し落ち着いたらテンザン級に来てくれ」

 

 俺がフリーデンに行ってもいいんだが、フリーデンが小型艦だけあってそこまで広くない。

 テンザン級の場合は、最大級の陸上戦艦という事もあって広い部屋が多数ある。

 何より、量産型Wやコバッタが大半なので、部屋はかなり空いているんだよな。

 エルフ達も含めて全員に個室を与えても、それでもまだ十分に部屋は余っている。

 そういう意味では、テンザン級で説明した方がいいだろう。

 

『分かった。ではそのようにしよう』

 

 ジャミルは俺の言葉に頷き、話は決まるのだった。

 

 

 

 

 

「アクセル、どうやら無事に戻ってきたみたいだね」

 

 テンザン級の格納庫でエスペランサから降りると、俺の姿を見つけたシーマが近付いて来て、そう言ってくる。

 

「少し時間が掛かったけどな。無事に土地を借りる事には成功したよ。こっちもこっちで大変だったみたいだが?」

「そうだね。あの新型のMSにはちょっと驚いたけど。……あの新型の武器、見たかい?」

「ああ、あのビームサーベルというか、ビームライフルというか……そんな感じの武器か」

 

 戦いの中でその様子は見た。

 ちょっと珍しい武器で、俺にとっても興味深いと思えた。

 とはいえ、実用性があるかと言われると……うーん、どうだろうな。

 一度実際に使ってみないとその辺は分からないか。

 

「新型はこっちで数機確保してあるから、安心しなよ。それに……捕虜から情報を聞き出す事も出来るだろうし」

「新型のMSも助かる、そっちの方も大きな意味を持ちそうだな」

 

 敵のパイロットなら、当然自分が所属している組織については知っている筈だ。

 今までフロスト兄弟は色々と暗躍してきたが、それでも手駒として使っていたのはバルチャーだ。

 しかし今回は違う。

 ドートレス系の後継機を、しかも大量に用意してきたのだ。

 これはその辺のバルチャーに用意出来るものではない。

 そしてヴァサーゴとアシュタロンという新型のガンダムの存在を考えると、シャギア達が率いてきたMS隊はシャギア達の組織の戦力と考えた方がいい。

 問題なのは、予想していたよりも組織の規模がかなり大規模だという事だろう。

 ……これだけの戦力を派遣してきたのを考えると、シャギア達が欲していたのはやっぱりニュータイプに関係する何かか。

 フォートセバーンで人工ニュータイプについてのデータを入手した以上、わざわざニュータイプに関係する何かを探さなくても、自分達で人工ニュータイプを作ればいいと思うんだが。

 そう出来ないような、何か別の理由があるのか?

 

「捕虜にはたっぷりと情報を喋って貰う必要があるな」

 

 場合によっては、刈り取る者を召喚してもいいかもしれない。

 一般人が刈り取る者を見たら、一体どういう反応をするのやら。

 

「アクセルに尋問されるのかい? なら、すぐ素直になりそうだね」

 

 そんな風に言葉を交わしつつ、会議室に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 テンザン級にある会議室、現在そこにはフリーデンの面々を含めて多くの者が集まっていた。

 勿論、ここで話をしている間にもフリーデンが攻撃されるといったような事になった場合に対処する必要があるので、最低限の面々は向こうに残っているが。

 

「さて、まずは単刀直入に言おう。セインズアイランドで土地を借りる事には無事成功した」

「いや、それよりも俺はアクセルが乗っていたMAが気になるんだけどね」

 

 ロアビィのその言葉に、何人かが頷いているのが分かる。

 それだけ俺が乗ってきたエスペランサは印象的だったのだろう。

 とはいえ、エスペランサの性能はそこまで突出したものではない。

 純粋な性能だと、明らかにガンダムよりも低いのだから。

 機動性では勝ってるけど、正面から戦った場合はガンダムに勝てない。

 それは逆に言えば、正面から戦わなければ勝てるという事なのだが。

 実際、アシュタロンはもう少しで撃墜する事が出来たと思うし。

 

「あれは俺がセインズアイランドでシーバルチャーから購入したハンドメイドMAだ」

「へぇ、ハンドメイドって事は、シーバルチャーが作ったのか?」

「そうなるな。以前セインズアイランドに行った時に知り合いになったシーバルチャーだが、腕がいい。ただ、ハンドメイドのMAだけに、性能そのものはそこまで高くない」

「いや、あれだけの性能があるなら、普通に強力だろ」

 

 同じく空を飛ぶMA……というか、戦闘機に変形するエアマスターに乗っているウィッツだからこそ、俺の言葉にそう返せたのだろう。

 

「そう言って貰えると嬉しいが、武器の威力がな」

 

 エアマスターの場合は、戦闘機形態になってもビームライフルを懸架して使える。

 その威力はさすがガンダムの武器だけあって強力だ。

 それこそ敵がガンダムであっても相応の威力を発揮する。

 しかし、エスペランサのビーム砲にはそこまでの威力はない。

 多分、本当に多分だけど、ルマークが設計する際に使った部品の中にはガンダムに大きなダメージを与えるだけのビーム砲のパーツがなかったんだろう。

 あるいはあっても、それこそディバイダーのようにかなり大きくなってしまう。

 エスペランサはあくまでも機動性を重視した、一撃離脱を得意とするMAだ。

 それに1発でガンダムに致命的なダメージを与えられないとしても、そもそもガンダムというのは数が少ない。

 普通にバルチャーとして活動している中で、ガンダムと敵対するなんて事は滅多にないのだ。

 ルマークも一般的なMSを撃破出来るだけの威力があれば十分と考えたのだろう。

 実際、普通のバルチャーであればエスペランサの性能は問題ない。

 

「俺のエスペランサはともかく、まずはセインズアイランドの事だな」

 

 これ以上エスペランサの話をしても意味はないと判断し、俺は話題を戻すのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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