ロアビィと共にウィッツについて女の扱いを説明し……ただ、日中という事もあって結局キャバクラのような店に行く事は出来なかった。
なら、いっそ風俗店はどうかと思ったが、これにはウィッツが本気で抵抗する。
風俗店なら日中の今なら結構空いてるから、いわゆるNo.1に相手をして貰えてもおかしくはないと思うんだが。
ただ、ウィッツにしてみればそれは避けたいと思ったのだろう。
あるいは本人が決して口にしなかったが、もしかしたらそういう経験はまだないのかもしれない。
ともあれ、そういう訳で結局風俗店とかには行かず、港まで戻ってきたのだが……
「ん? あれ? 何でアクセルもフリーデンに?」
俺がテンザン級ではなくフリーデンに向かっているのを見たロアビィが、不思議そうに尋ねてきた。
「ちょっとジャミルに用事があってな」
「ふーん。まぁ、俺は別に構わないけど」
あまり興味がなさそうなロアビィ。
それなら最初から聞かなければいいものを。
あるいは俺の用事がジャミルではなく、サラやトニヤに対してであれば、もう少し興味深そうにしたのかもしれないが。
「取りあえずそういう事だよ。……じゃあな」
そう言うと、遊戯室に向かうロアビィとウィッツとその場で別れる。
ちなみにウィッツは風俗店とかの件が堪えているのか、沈黙を保ったままだ。
ウィッツは本気でハニートラップとかに気を付けた方がいいと思う。
ロアビィと一緒にいる時はいいが、別行動をしている時は危険だろう。
そしてウィッツとロアビィは親友と呼んでもいいような間柄だが、あくまでもフリーのMS乗りだ。
今はフリーデンに雇われて一緒に行動しているものの、フリーデンとの契約が切れた場合、それぞれ別に行動するだろう。
……あるいは、フリーのMS乗りではなく正式にフリーデンの所属になってもおかしくはないか。
ガロードなんかはそんな感じだろう。
もっとも、ウィッツはともかくロアビィはフリーデンに正式所属といった事にはならないと思うが。
性格的に。
まぁ、ウィッツやロアビィの件については、俺がそこまで考える必要はない。
ガロードのような年齢ならともかく、ウィッツとロアビィは自分の事は自分で決められるだろうし。
そんな風に考えつつ、俺はフリーデンの通路を進み……やがてブリッジに到着する。
「ジャミル、ちょっといいか?」
「アクセル? どうした?」
「少し話があってな。……それにしてもルチルはいないんだな」
「今はティファだ。ガロードと一緒に街に出ている。あの2人に用事か?」
俺がルチルの名前を出したので、そっちに用事があると思ったのかジャミルがそう尋ねてくるが、俺は首を横に振る。
「いや、用事があるのはジャミルだ。あまり人に聞かれたくない事だし、艦長室に行かないか?」
「ふむ、構わん。サラ、ここは任せる」
「はい、キャプテン」
ジャミルの言葉にサラは素早く答える。
そんな会話の中で、サラが俺の方に疑問の視線を向けていたのは俺の気のせいではないだろう。
サラにしてみれば、自分がジャミルと一緒にいたのに、そこに邪魔をするのが許せないといったところか?
とはいえ、今回の件は出来るだけ早くジャミルに話を通しておく必要があるしな。
「アクセル」
ジャミルの言葉に頷き、俺はブリッジを出るのだった。
「さて、それで私に用件とは一体何だ?」
艦長室にある執務机の椅子に座り、ジャミルがそう尋ねてくる。
ジャミルにしてみれば、こうして人のいない場所にやってきて話をするのだから、余程の用件だと思ったのだろう。
実際、それは間違ってはいないのだが。
「政府再建委員会……いや、その後の新連邦の件だ」
「……やはりか」
その件について話すというのは、ジャミルにとっても予想の範囲内だったのだろう。
特に驚いた様子はない。
「どうやら予想はしていたみたいだから、前置きはなしで本題に入るぞ。新連邦に対抗する為に、北米の街や村を集めて連邦国を作ろうと思うんだが、ジャミルにはその連邦国の代表になって欲しい」
「……何?」
まさかそのような事を言われるとは思わなかったのだろう。
ジャミルは数秒沈黙する。
多分だけど、サングラスをしてなければキョトンとした目を見られたんだろうな。
そんな風に考えていると、やがてジャミルが我に返って口を開く。
「本気か?」
「ここで正気か? と言われなかったのは嬉しいな。……とにかく、本気だ」
「もし本気でそのような事を言ってるのなら、私としてはそれこそ正気か? と聞きたいところだが」
「生憎と本気で正気だ」
「無理だ」
俺の言葉が決して冗談でも何でもなく、本気でそう言ってると理解したのだろう。
ジャミルは一瞬の躊躇もなく、そう言ってくる。
「何でだ? ジャミルは15年前の戦争では連邦軍のエースとして大々的に知られていた。なら、名前が知られているという点はこの場合大きいと思うが?」
「だが……私は15年前に、地球をこのような状況にした張本人なのだぞ」
ギリリ、と、奥歯を噛みしめつつ言ってくる。
この辺がジャミルにとっては決して忘れる事が出来ない罪といったところか。
一種のトラウマに近い。
「そうかもしれないな。だが……新連邦がこのまま出来た場合、どうなると思う? フロスト兄弟の件を考えれば、とてもではないが友好的に接してくるとは思えない。俺の予想では、力で強引に支配下に置いていくと思う」
元々、政府再建委員会に所属している者達は、戦前と同じ……あるいはそれ以上の地位や権力を欲しているのはほぼ間違いないと思う。
そのような者達が、自分達の利益が少なくなるのを承知の上で他の勢力に自分の利益を渡すかと言われれば、その答えは否だろう。
そうなると、俺達が現在いるセインズアイランドを始めとして、他の街や村が単独で新連邦と戦うのは難しい。
新連邦に対抗するのなら、それこそ他の街や村が手を組むしかない。
……まぁ、正直なところ街はともかく、村に戦力があるとは思えないのだが。
あるいは派遣出来てもドートレスやジェニスを1機程度といったところか?
シャドウミラーなら、単独でも新連邦に対抗は出来ると思う。
だが、正直なところX世界にはそこまでする理由がないというのもある。
大袈裟かもしれないが、このX世界は滅び行く世界であるとすら思ってしまう。
しかし、この世界に生きている者達にしてみれば黙っているといった真似は出来ない。
そういう意味で、この世界の力を見せて欲しいというのが正直なところだ。
「アクセルの言いたい事は分かる。分かるが、だからといって私が率いる必要はないと思うが? 例えば……そう、このセインズアイランドが主導権を握っても構わないと思う」
「だろうな。俺がこのアイディアを話した時、マイルズもそんな風に言っていたよ。実際、セインズアイランドをここまで発展させた者達が率いるのは、普通ならおかしくはないだろう。だが……それはあくまでも普通ならだ」
「むぅ」
俺の言いたい事を、ジャミルも理解しているのだろう。
呻き声を上げる。
もしこれで、敵が……例えばオルクの集団とかそういうのであれば、セインズアイランドが主導権を握っていてもいいだろう。
しかし、相手はオルクではなく新連邦だ。
言ってみれば、国家なのだ。
そのような相手との戦いに、セインズアイランドの首脳部が上手く対応出来るとは思えない。
もしかしたら俺が知らないだけで、セインズアイランドの上層部にはとびきりの政治家がいる可能性もある。
しかし、その可能性に賭けるというのは……ちょっと難しいだろう。
「国を……そうだな。侵略国を相手にするとなれば、その対処に必要なのは政治家ではなく軍人だ。こういう時に下手に政治家が間に入ると、文民統制とか何とかで行動が遅れる可能性がある」
「それは……」
ジャミルも俺の言いたい事は理解出来るのか、反論がない。
もしかしたら、ジャミルも15年前の戦争では政治家……いや、政治屋とかに振り回された過去があったのかもしれないな。
あるいは無能な上官とか。
「勿論、俺やジャミルが警戒しているような事にならないかもしれない。だが……あくまでも個人的な意見だが、セインズアイランドの上層部に任せるような事をすれば、いずれ足を引っ張られると思うぞ」
セインズアイランドの上層部は、セインズアイランドをここまで復興させてきたという自負がある。
また、セインズアイランドでの利権もこの場合は関係しているだろう。
だからこそ、新連邦との戦いで焦り、判断を誤る可能性が高かった。
そして自分達は有能なのだからという事で、他の街や村の戦力を捨て駒にするといった真似をしても驚かない。
結局のところ、俺がセインズアイランドの上層部ではなくジャミルを選んだのは、ジャミルについてはそれなりに知っているが、セインズアイランドの上層部は殆ど知らないからというのが大きい。
ジャミルなら、戦力や権力を手にしたからといって暴走したりはしないと思うし。
もしそうなりそうなら、止める奴もいる。
……最悪、俺が止めればいい話だったりするが。
「私に……北米大陸に住む者達の命を背負えと?」
「そうなるな。それはある意味でお前の贖罪でもあると思うが、どうだ? 15年前の破滅を引き起こしたジャミルだからこそ、その破滅を生き延びた者達を救う」
実際には15年前の破滅を生き延びたという点では北米だけではなく、それこそ新連邦の者達も同じなのだが。
その辺は当然ジャミルも分かっているだろうが、この場合は意図的に守るべき相手とは思っていないのだろう。
……それにしても、ここまで話を持ってきておいてなんだが、実際に新連邦が出来た時、友好的に接してきたらどうするんだろうな。
そう思うが、今までのフロスト兄弟の行動や、政府再建委員会のメンバーについての情報を知れば、絶対に友好的に接してくる事はないと思う。
もし表向き友好的に接してきても、それはあくまで表向きだけで、裏では何かを企んでいると思う。
そう思うのは、俺の勘もあるが……やっぱり原作だろう。
この世界の原作については知らない。
ペルソナ世界の一件で覚えていないのか、それとも元々原作を知らなかったのか。
その辺りは分からないが、とにかく今の俺がこの世界の原作を知らないのは間違いない。
それでもガロードがこの世界の原作の主人公であるというのは予想出来るし、そんなガロードにとってフロスト兄弟が敵であるのは間違いない。
その上でフロスト兄弟が所属する政府再建委員会、そして新連邦。
話の流れから考えて、これらが敵対しないという可能性はないだろう。
ある意味メタ的な考えからくる結果だが、そう間違っているとは思っていない。
恐らく原作でも、ジャミルやガロード達はフロスト兄弟の所属する新連邦と戦っていたんだと思う。
けど、人口の99%が死んだこの世界で更に戦争を起こすというのは、人間って救えないと思ってしまう。
オルクとか盗賊のバルチャーとかも普通にいるので、軍隊だけがどうこうって訳ではないのかもしれないが。
「で、どうする? 俺の提案は受け入れるか?」
「少し、考えさせて欲しい」
「だろうな。さすがにすぐに決めろとは言わないよ。ただ……もう1つジャミルにとってこの件を引き受ける事のメリットについて話すと、もし北米に連邦国家を作った場合、ニュータイプを捜すのは随分と楽になると思うぞ?」
それこそ北米でニュータイプ研究をしている者についての情報も、バルチャーをやっていた時よりも明らかに入手しやすくなる筈だ。
入手出来ないような情報の類も、ティファがいればニュータイプ能力でその場所を示したりといった真似も出来るのかもしれないが。
「それは……」
ニュータイプの件について俺がそんな風に言うのは予想外だったのか、ジャミルは言葉に詰まる。
もっとも、連邦国を率いる事になった場合、ニュータイプ研究についての情報を入手するのは楽になるだろうが、同時に自分が直接その場に行って確認をするといった真似も出来なくなるだろうが。
この辺は国の頂点に立つ者として当然なのかもしれないが。
「純粋にニュータイプを見つけるという意味では、そっちの方がいいんじゃないか?」
「参考にさせて貰おう」
「そうしてくれ。もっとも、連邦国を建国するにしても、今すぐにって訳じゃない。まだ時間はある」
もっとも、そこまで時間が残されているとは思えないが。
それでもある程度考えるだけの時間があるのは間違いない。
具体的にそれをどうするのかは、それこそジャミルが考える事である以上、俺からは特に何も言えないだろう。
こういうのは横から誰かに言われて決めた場合、後々後悔する事がある。
そして後悔した時、誰を恨むかと言えば……それは当然口出しをしてきた相手だろう。
そうならない為に、ジャミルにはしっかりと悩んで結論を出して貰う必要がある。
それで俺の提案を受け入れるのならいい。
だが、受け入れなかった場合……そうだな。カリス辺りでもトップに立たせるか?
人工ニュータイプというのは、それなりに大きな影響力を持つと思うし。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1761