転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3365話

 セインズアイランドに戻ってきた俺は、すぐにマイルズと別行動となった。

 マイルズにしてみれば、自分が基地で体験してきた事、そして見た事を少しでも早く上に報告したいのだろう。

 書類に纏めて提出するのか、それとも直接自分の口で報告するのか。

 その辺りは俺にも分からないが、セインズアイランドはX世界の中でも特に発展している場所だけに、出来ればマイルズの報告から俺達と手を組んだ方がいいと判断してくれるといいんだが。

 そんな風に思いつつ、俺はフリーデンに向かう。

 一応ということで、フリーデンに……特に艦長代理のシンゴにはジャミルからの手紙を預かってきているのだ。

 その手紙の内容は、もう少し基地に残る。つまり、泊まるという事が書かれているのだろう。

 あるいはそれ以外にも、ジャミルがいない間のフリーデンにどういう行動をして欲しいか、またはどのような補給物資を集めておいて欲しいかといった感じの内容もあるのかもしれない。

 とにかく俺の役目は手紙を渡すだけであり……

 

「うげぇっ! この手紙の内容……本当なのか!?」

 

 手紙を読んだシンゴは、信じられないといった様子で叫ぶ。

 うん。シンゴにしてみればそういう風に叫ぶというのは予想出来ていた。

 まさかジャミルが基地に残るとは思っていなかったのだろう。

 

「まぁ、別にそこまで気にする必要はないだろ。ここはセインズアイランドで、かなり安全な場所だ」

 

 発展しているだけに、オルクからの攻撃があるかもしれないと思わないでもなかったが、シンゴを不安にさせても意味がないので黙っておく。

 

「そ、そうだよな。それに何かあっても、テンザン級がいるし」

「その辺のMSなら、テンザン級のメガソニック砲で一撃だろうな」

 

 テンザン級が装備しているメガソニック砲は非常に威力が高い。

 GXのサテライトキャノンには劣るが、それを例外とすればX世界でメガソニック砲よりも攻撃力の高い武器はない。

 いやまぁ、もしかしたらあるのかもしれないが、俺は知らないというのが正しいか。

 MSが10機やそこらでやって来ても、テンザン級のメガソニック砲1発で殲滅出来るだろう。

 もっとも、当然ながらテンザン級の武器やMSもセインズアイランドにいる間は基本的に封印されている。

 もしそれを破ると、大きな罰則を受ける事になるだろう。

 ……まぁ、シャドウミラーと協力関係を築こうとするのなら、多少の忖度とかはあるかもしれないが。

 

「分かった。じゃあ、頑張るよ」

 

 シンゴもいざという時に自分達を助けてくれるテンザン級がいるという事で、多少なりとも安心したらしい。

 そう言うシンゴをその場に残し、次に俺が向かったのはテンザン級。

 とはいえ、マリューやミナト、それにUC世界の面々も基地やホワイトスターにいる以上、ここに残っているのは量産型Wとコバッタ、それとエルフ達だ。

 そうである以上、テンザン級で何かを報告したりとかいった真似はしない。

 いや、エルフ達には多少なりとも話をした方がいいのか?

 そうも思ったのだが、実際にそのような真似をしてもエルフ達は俺に何かを頼んだりといった真似は基本的にしない。

 態度には出さないように言ってるが、エルフ達にしてみれば俺は自分達の崇める神なのだ。

 そうである以上、何か余程の事でもない限り俺に頼んできたりはしない。

 そしてセインズアイランドの港にいる現在、エルフ達に余程の事というのは起きる様子がなかった。

 

「じゃあ、何か問題が起きたらフリーデンの護衛を優先してくれ。その時は封印してある武器を使っても構わない」

「了解しました」

 

 マリューが艦長代理を任せた量産型Wにそう言うと、次に俺が向かったのは……テンザン級にある一室。

 その部屋の中には、Lシステムの中枢とも呼ぶべきルチルがコーティングされており、その裸身は俺が用意したシーツに包まれている。

 コーティングは金色なだけに、ルチルの美貌を合わせて雰囲気があった。

 その雰囲気に負けて、少し……少しだけルチルの身体を覆っているシーツをめくろうかとも思ったが、すぐに首を横に振る。

 そんなことをしたと知られれば、間違いなく酷い目に遭うのだから。

 

「取りあえず、このままって訳にはいかないか」

 

 現在ルチルの身体はシーツで覆われたままだが、それでも完全にシーツで覆われている訳ではない。

 肩や足といった場所はシーツから出ており、当然だが顔も見られるようになっていた。

 テンザン級の中だけを移動するのなら、それでもいいだろう。

 しかし、一度基地に行ってそこからゲートでホワイトスターに行き、転移区画から家に戻る必要がある。

 そうなると、当然ながら何人かには見られるだろう。

 それこそ即座に影のゲートを使うといった真似をしても、影に沈む間は周囲から見えるのだから。

 そういう風にならないように、追加でシーツを出してコーティングされたルチルの身体を完全に覆おう。

 これで、外から見ただけでまさかここにコーティングされたルチルの身体があるとは思わない筈だ。

 完全にシーツで覆うと、そのまま影のゲートを使う。

 いつものように影に身体が沈んでいく感覚を覚えつつ、そこから出るとそこは既に基地。

 周囲には何人かバルチャーと思しき者達がいて、シーツで包んだ何かを持っている俺に驚き、疑問の視線を向けてくる。

 だが、俺はそんな視線を無視して、ゲートに向かう。

 これでもし俺がもっと分かりやすい何か……それこそMSの部品とか、もしくは重機関銃とか、そういうのを持っていれば、一体何をしているといったように周囲にいた面々も俺に聞いてきただろう。

 しかし、シーツで包まれたルチルの身体を持っている以上、それを見ても一体何を持ってるのかは分からないといったところか。

 だが……それでも今の状況を思えば、話し掛けてきてもよさそうなものだが。

 まぁ、そういう風にならないのなら、それはそれで構わないんだが。

 俺としてもそっちの方が楽だし。

 そうしてゲートにやって来ると、すぐホワイトスターに転移する。

 当然だが、転移区画には色々な世界から転移してきた者達がいて、そのような者達はルチルをシーツで包んでいる俺に一体何があったといったように視線を向けてくるが、それを無視して転移するのだった。

 家の中では、何らかの書類を見ていたレモンが俺の姿に気が付くと、特に驚く様子もなく声を掛けてくる。

 

「あら、アクセル。早かったわね」

「ルチルの件を考えれば、少しでも早い方がいいだろ」

 

 そう言いながら周囲の様子を見ると、既にルチルやガロード、ジャミルといった面々はいない。

 

「ルチル達はどうしたんだ?」

「ホワイトスターの中を見て回ってるわよ」

 

 公園にでも行ったか?

 ガロードがルチルにゴーヤクレープを食べさせていたら……いや、今はルチルなんだし、その身体がティファのものだと考えれば、そんな真似をしたりはしないか。

 

「そうか。それで、ルチルの身体はどうする? 一応家に持ってきたけど」

「……そうね。まずはちょっと調べてみたいわ。床に置いてくれる?」

「調べるのなら、専門の設備のある場所の方がいいと思うんだが」

 

 そう言いつつも、ルチルを床に置いて包んでいたシーツを剥ぎ取る。

 なお、ルチルの裸身を覆っているシーツの上から別のシーツで包んでいたので、こうして外側のシーツを剥ぎ取っても、それでルチルの裸身を見るといったことは出来ない。

 

「へぇ、これは……ちょっと不思議ね。一体どういう技術系統でこういう感じになったのかしら」

 

 コーティングされたルチルの身体……ではなく、その土台となっている長方形の部分の隅だ。

 軽く触って感触を確認するレモン。

 ここで迂闊に声を掛けるような真似をすれば、レモンの集中が切れてしまう可能性がある。

 実際にはちょっとやそっとで集中が切れたりといった事はしないのだが、それでも万が一を考えておいた方がいい。

 特に今は、ルチルの身体が元に戻せるかどうかが分かる……かもしれないのだから。

 幾らレモンでも、ただ触っただけでルチルを元に戻す方法が分かるとは……

 

「分かったわ」

「……は?」

 

 レモンの言葉に、自分でも間の抜けた声であると分かるような声が俺の口から出る。

 そうした声を聞きながら、改めてレモンに声を掛ける。

 

「ルチルを元に戻す方法が分かったのか?」

「まさか。違うわよ。ここでちょっと調べてみた程度では、どうにも出来ないという事が分かったの。もっともそれを抜きにしてもルチルを覆っているこの物質は色々と興味深いけど」

 

 何だ。いきなり分かったとか言うから、てっきりもうルチルを元に戻す方法が分かったのかと思ったが、どうやら違ったらしい。

 もし今この状況でルチルの身体を元に戻す方法が分かったら、先程ルチルが必死になって新たに作る自分の身体をレモン達と相談したのが、全く意味がなくなってしまうな。

 

「LシステムはX世界の旧連邦軍にとって奥の手とも呼ぶべきシステムだった可能性が高いしな。そうである以上、そこに使われている技術は旧連邦軍の中でもかなり機密度の高い技術になると思う」

 

 何しろ、Lシステムは一度使えば電子機器がまともに動作しなくなるという能力を持っている。

 ルチルから聞いた話だと、敵味方関係なく電子機器が使えなくなるので、敵を動けないようにして一方的に攻撃といった真似は出来ないものの、Lシステムを使うというのを理解した上でなら、その時に備えればいい。

 そして一度Lシステムを使ってから何分後にLシステムを停止するといったような事を周知しておけば、それは相手にとって圧倒的なまでに不利になるだろう。

 ……もっとも、唯一にして最大の問題なのは、そのLシステムの核となる部分がルチルだという事だろう。

 機械的に再現出来るシステムではなく、戦いを厭うルチルの思いがLシステムの根源だ。

 そうである以上、Lシステムの量産は不可能な筈だ。

 ……あるいは、ニュータイプはそれなりにいたらしいので、その人物を精神的に追い込む事によって、ルチルと同じく戦いを厭うようになり、それを精神崩壊させてLシステムを量産するといった事も……いや、駄目か。

 人道的とかそういう問題ではなく、人の心というのは何もかも計画通りに出来たりはしない。

 戦いを厭うようにしたつもりが、自分の周囲にいる者達を憎むようになり、システムを起動させると周囲にいる全員が死ぬといったような事になっても、おかしくはない。

 あるいは数百人単位で繰り返せばその手のマニュアルも出来るかもしれないが、連邦軍であっても数百人単位のニュータイプなどいないだろう。

 そう考えると、Lシステムの量産というのは夢物語でしかない。

 

「ふーん。そう考えると、旧連邦軍は結構高い技術を持っていたのね。このコーティングとかは、私達にもない技術だし、少し興味深いわ」

 

 レモンにしてみれば、自分が知らない技術が使われているというだけで強い興味を抱くのに十分なのだろう。

 ルチルがこの件について知ったら、一体どう思うんだろうな。

 自分の身体を元に戻してくれるのなら、コーティングの技術に強い興味を抱いてもおかしくはないとか?

 レモンがコーティング技術に強い興味を抱けば、それだけ技術の解析に集中し、結果として自分の身体が自由になるのが早くなるかもしれないし。

 

「それで、レモンがきちんと調べるとなると……どうする? 魔法球に持っていくか? それとも、バルシェム生成チャンバーのある場所に持っていくか?」

 

 ちなみに、バルシェム生成チャンバーは魔法球の方にも幾つかあるらしい。

 ホワイトスターのバルシェム生成チャンバーを取り外して持っていったとか何とか。

 勿論、数は少ないが。

 ルチルの新しい身体を作るのにも魔法球の方でバルシェム生成チャンバーを使うらしいし。

 Wナンバーズの身体を作るのにも使える辺り、かなり便利だよな。

 

「魔法球の方にお願いするわ。具体的にどのくらいの時間が掛かるのか分からないし」

 

 ルチルの身体を復活させるのに、具体的にどれくらいの時間が掛かるのかは分からない。

 その辺はレモンを始めとした技術班次第だろう。

 ただ、現在技術班はオーラバトルシップのウィル・ウィプスを修復しているらしい。

 そっちに技術班が集中していると、ルチルの身体を元に戻すのがいつになるのか分からないな。

 

「分かった。じゃあ、これは魔法球の方に持っていく」

「お願いね。……ああ、そう言えばエスペランサだっけ? それはどうするの?」

 

 少し気になったといった様子でレモンが尋ねてくる。

 こうして尋ねてくるという事は、エスペランサはそれなりに気になっているのだろう。

 技術的には、特にそこまで珍しいものでもないんだけどな。

 メガソニック砲のような強力な武器がある訳ではないし、空を飛べるのもX世界では珍しくもない。フラッシュシステムのような特殊なシステムが搭載されている訳でもない。

 

「気になるなら置いていくが、どうする?」

「お願い。ジャミルやガロードから聞いた話だと、使いやすそうだし」

 

 レモンの言葉に頷き、俺はルチルの身体を再びシーツで包むと魔法球に向かうのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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