転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3371話

 シーマから火星やキシリアの報告があった件についてはルナ・ジオンに任せると決めて、俺達は特に何もしない事になった。

 ルナ・ジオン上層部が考えたように、火星という地球から遠く離れた場所でキシリア派が集まっているのなら、不穏分子を集めるという意味では問題ないと判断した為だ。

 ルナ・ジオンが主張しているように折角キシリア派が集まっているのだから、下手にちょっかいを出して、結果としてその連中が四散し、それぞれ別々に行動されるといったような事になったら面倒極まりないし。

 そんな訳で……その件はそれで終わり、後に回されていた映画とかを見て、いつもの面子で愛し合う夜が終わり……

 

「え? もうか? ちょっと早くないか?」

 

 翌日、いつも通り魔法球での休憩を終わらせてきたレモン達や、仮の恋人であるシーマ達、それにルリやラピスと共に朝食を食べていたところ、不意にレモンからルチルを呼ぶように言われたのだ。

 その理由が、Wナンバーズの技術を使って作っていたルチルの身体が完成したというもの。

 作る前に聞かされた限りでは、今日ではなく明日完成予定だった筈だ。

 それが何故1日早い今日に?

 そう疑問を抱いたものの、レモンは特に驚いた様子もないまま、紅茶を一口飲んでから口を開く。

 

「元々の予定では後半日くらいだったから3日と言ったんだけど……技術的な進歩の違いでしょうね」

 

 少し自慢げなのは、レモンにとってもこの件については嬉しい事だったからなのだろう。

 

「技術班の力を考えれば、このくらいは当然か。それで、どうするんだ? 魔法球の中でルチルの身体を作っていたけど、まさかルチルを魔法球に連れていく訳にはいかないだろう?」

 

 100歩譲ってルチルだけを魔法球に連れていくのなら、それはそれでいいかもしれない。

 だが、ルチルを連れていくとなれば当然のようにジャミルとガロードも同行したいと口にする筈だ。

 ジャミルにしてみれば、ルチルは自分にとっての恩人……あるいは初恋の女だ。

 そしてガロードにとっては、ルチルが憑依しているのは自分が好きなティファの身体。

 そうである以上、その2人がルチルだけにするとは、到底思えない。

 

「そうね。それに……ルチルもティファも、魔法とかについては知っていても、魔法球について知られるのは面白くないわ。そういう訳で、アクセルにはルチルの身体が入ったバルシェム生成チャンバーを持ってきて欲しいんだけど」

 

 結局レモンの意見としてはそうなるらしい。

 

「ちょっと待って。バルシェム生成チャンバーというのがどういうのかは分からないけど、その……名前の通りだと、ルチルの身体が培養されてるんでしょう? 当然、その身体は何も着てない訳で……それをアクセルに運ばせるのは、ちょっと問題だと思うんだけど」

 

 クリスが少し困った様子でそう言う。

 実際、バルシェム生成チャンバーというのは、中にいる存在に何か異常がないかを確認する為に、もしくは異常があった場合はすぐに把握する為に透明になっている。

 ルチルが自分の新しい身体にどんな注文をつけたのかは分からないが、俺がバルシェム生成チャンバーを持ってくるとなると、俺がそれをしっかりと見ることになるだろう。

 とはいえ、レモンが作っていたルチルの身体である以上、既にレモンにはしっかりと見られているということになるのだが。

 ……ただ、それが男か女かというのは大きな違いだろうけど。

 

「あら、そう言えばそうね。私達はアクセルに見られ慣れているからいいけど、ルチルの全てをアクセルに見せるのは少し不味いかしら」

「あのねぇ、レモン。朝から一体何を言ってるのよ」

 

 ゆかりが呆れの表情でレモンに言う。

 言ってる内容は事実で、そこに大袈裟なものはない。

 ないのだが、だからといってそれを朝から……それもルリやラピスのいる場所で言うのはどうかといったところか。

 ちなみにルリは素早くラピスの耳を塞ぎ、レモンの言葉が聞こえないようにしていた。

 ただし、ラピスの耳を塞いだという事は、自分の耳は塞げない訳で……その言葉の意味を理解し、頬を赤く染めている。

 ラピスはともかく、ルリはそろそろそういうのにも興味を持っていてもおかしくはないか。

 そんな風に思いつつ、ルリの性教育をレモンに任せるべきかと考え、すぐに否定する。

 レモンは快楽主義者の一面がある。

 もしレモンがルリの性教育をしようものなら、一体どうなってしまう事やら。

 なら、真面目な……マリューや千鶴辺りに任せるのがいいか。

 後で相談した方がいいだろうと考えながら、口を開く。

 

「なら、誰かと一緒に行くというのはどうだ? その誰かがシーツでバルシェム生成チャンバーを覆えば、俺がルチルの身体を見る事もないし、俺が見ていないという証明にもなる」

「あ、ならあたしが行くわ」

 

 俺の言葉を聞いて真っ先に立候補したのは、綾子。

 バルシェム生成チャンバーを運ぶのは俺だが、何かあった時にバルシェム生成チャンバーを持てる人材がいれば嬉しい。

 そういう意味では、半サーヴァントの綾子は最適だろう。

 もっとも、シーマ達仮の恋人以外の面々は、気や魔力で身体強化が出来るのだが。

 ただ、綾子の場合は半サーヴァントである以上、素の状態で高い身体能力を持つ。

 

「綾子が行ってくれるのなら、問題ないと思うわ。しっかり者だし」

 

 凛が綾子を褒める。

 ただ、その言葉には何か含むようなものがあると思えるのは、俺の気のせいか?

 結局他の面々も綾子が行くという事に反対はしない。

 俺だけ行くというのに反対をしたクリスも、綾子が行ってルチルの身体を俺に見えないようにするのなら……と納得するのだった。

 

 

 

 

 

「ほら、このシーツでバルシェム生成チャンバーの中身が見えないようにしてくれ」

 

 朝食が終わると、すぐに俺は綾子と共に魔法球の中にやって来た。

 魔法球の中でもレモンが使っている区画に向かうと、その研究室の中には入らないでバルシェム生成チャンバーを覆うシーツを渡す。

 ちなみにこのバルシェム生成チャンバーは俺が運ぶという風になっているのを見ても分かるように、独自の電源があるタイプだ。

 勿論独自の電源である以上、長期間……数ヶ月とかそのくらいの間は何とかなるが、それ以上となると中に入っているルチルの身体の維持が出来なくなる。

 数ヶ月の間は大丈夫なので、俺がバルシェム生成チャンバーを運ぶ間くらいは余裕なのだが。

 

「じゃあ、アクセルはここで少し待っててね」

 

 綾子がそう言って研究室の中に入っていく。

 ちなみにこの研究室も、当然ながら本来ならこうして気楽に入れる場所ではない。

 だが、今ここにいる俺や綾子、それ以外にも恋人の面々に限っては特に問題なく中に入れるようになっていた。

 もしこれで、例えば技術班の誰かが無謀な考えを抱いて中に入ろうとした場合……その相手がどういう最後を……いや、最期を迎えるのかは、想像するしかない。

 何しろここは技術班を率いるレモンの研究室だ。

 一体どのような研究資料やデータの類があるのか分からない。

 技術班に所属している者達は、それこそどこの世界に行っても天才と呼ばれるような能力を持つ者が大半だ。

 そんな者達が揃っている中で、レモンは技術班の面々から天才であると認識されているような人物だ。

 まさに天才の中の天才と呼ぶべき万能の天才。

 レモンであれば、基本的に何でも出来るような気がするのはきっと俺の気のせいではないだろう。

 もし何らかのピンチになっても、『こんな事もあろうかと』とか言いながら奥の手の1つや2つ、3つ……10や20用意していてもおかしくはない。

 きっとそんな風に思っているのは俺だけではない筈だ。

 

「いいわよ、アクセル。中に入ってきて」

 

 綾子の声を聞き、研究室の中に入る。

 そこでは1つのバルシェム生成チャンバーかシーツで完全に覆われていた。

 

「これ、身体はともかく、顔とかも隠す必要があったのか?」

「あのねぇ、アクセル。あたしや凛、それに他の恋人達ならともかく、まだそんなに親しくない相手の寝顔を見るというのはどうかと思うわよ?」

 

 綾子の言葉に、そうか? と疑問に思う。

 だが、綾子がそう言うのならそうなのだろうとも思う。

 別に無理をしてルチルの寝顔……この状況を寝顔と言ってもいいのかどうかは疑問だが、とにかくその寝顔を見たい訳でもない。

 ……ルチルが自分の身体をどういう風にするのかというのが気にならないと言えば嘘だが、ティファに憑依しているルチルがこの身体を使うようになれば、すぐにどういう違いかは分かるだろう。

 あ、でも身体のサイズを微妙に変更したりだとか、そういう感じで弄ってるのなら、俺には分からない。

 ロアビィは服の上から見ただけで女の身体のサイズが分かるって話だったし、そう考えるとロアビィならその辺を十分理解出来る……かもしれない。

 

「分かった。取りあえずこれをこのまま持っていくぞ。幸い、全てがシーツで覆われているから、この中にルチルの新しい身体があるなんて事は、外から見ても分からないだろうし」

 

 ある意味、顔も一緒にシーツで覆ったというのは悪くない話だ。

 転移で移動するので、そこまで気にする必要はないかもしれないが。

 ちなみに何故直接研究室の中に転移をしないかというのは、研究室にはしっかりと転移魔法対策がされている為だ。

 この辺りにもレモンの天才さが表れていると思う。

 

「褒めてもいいんだよ?」

「そうだな。綾子のお陰で助かったよ、ありがとう」

「……そんなに素直に褒めるとは思わなかった」

 

 褒めろと言われたので褒めたのだが、何故か綾子はそれに対して照れた様子を見せる。

 綾子の性格を思えば、仕方がないのかもしれないが。

 

「ほら、それよりもそろそろ行くぞ。いつまでもここにいても、外では……まぁ、時間差を考えればそこまで待ってるとかの心配はいらないのかもしれないけど」

 

 外の1時間が魔法球の48時間だ。

 そう考えれば、ここで少し綾子と話をしていたくらいの時間では、そんなに気にするような事ではないのは間違いない。

 あるいは、ガロードの場合はティファの為だからという事で、ちょっとした違いに気が付くという可能性も否定は出来なかったが。

 

「そうだね。いつまでもガロードやジャミル達を待たせる訳にはいかないか。じゃあ、行こう」

 

 まだ少し頬が赤いものの、綾子はそう言う。

 俺もその言葉に反対はないので頷く。

 そうして影のゲートを展開するのだった。

 

 

 

 

 

「待たせたか?」

「私も今来たところよ」

 

 俺の言葉にレモンがそんな風に言ってくる。

 いや、ここでその台詞は微妙に違わないか?

 そう突っ込みたかったものの、そのような真似をすれば話が長引くのでバルシェム生成チャンバーをレモンに示された場所に置く。

 ちなみに俺と綾子が転移してきたのは、治療区画だ。

 バルシェム生成チャンバーが多数置かれているこの場所は、今まで何人もの病気や怪我、薬物中毒といった諸々を治療してきた。

 いやまぁ、本来のシャドウミラーの治療班という事なら、木乃香がそうなんだが。

 後は木乃香の護衛の刹那とか。

 ただ、何だかんだと俺と木乃香が会う機会というのはあまりない。

 ……不治の病とかそういうのを治療するには、やっぱりレモンの方が向いていて、そういう連中をよく俺が連れてくるから、というのもあるのだろうが。

 

「シーツは……取りあえずこのままにしておきましょう。ルチルが来た時のサプライズとしては、その方がいいでしょう?」

「微妙に悪趣味な気がするんだけど」

 

 レモンの言葉に小さく呟く綾子。

 どっちの意見が正しいのかは、取りあえず俺は何も言わない事にする。

 この場合はどっちに味方をしても、色々と危険なのは明らかだからだ。

 なので、話題を変える。

 

「それで、ルチルやジャミル、ガロードといった面々は具体的にいつくらいに来るんだ? 折角こうしてバルシェム生成チャンバーを持って来たんだから、出来るだけ早く見せてやりたいと思うんだけど」

「もう連絡はしてあるから、そう遠くないうちにくると思うわよ。ルチル達にしても、早く見たいでしょうし。それに、当然だけどエヴァもね」

 

 そうか。今更思いつくのもどうかと思うが、エヴァがいないと今回の件はどうしようもないのか。

 そもそもティファの身体に憑依しているルチルを新たな身体に乗り移らせるといった真似をする必要があるのだ。

 技術力の高いレモンであっても、当然だがそんな真似はそう簡単に出来るようなものではない。

 

「エヴァなら、この時間はまだ寝てそうだけどな。これがどこかの世界に観光旅行に行くのなら、話は別だけど」

 

 相変わらず、エヴァは色々な世界を旅行するのを好んでいる。

 特に最近は鬼滅世界がお気に入りらしい。

 大正時代の日本というのは、現在ホワイトスターが繋がっている世界でも唯一だ。

 そういう意味では、エヴァのお気に入りになるのも分からないではない。

 そんな風に会話をしながら、ガロード達やエヴァ達が到着するのを待つのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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