転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3375話

 基地の食堂にやってきた俺とエニル。

 その基地の食堂には結構な数のバルチャー、あるいは基地にやって来た商人、もしくはこの基地に移住してきた住人達の姿もあった。

 この基地の食堂がそれだけ人気がある事の証だろう。

 実際、この基地ではホワイトスターから……あるいはホワイトスターを通して他の世界から輸入された食材が大量にあるので、戦後世界のX世界では本来なら食べるのが難しいような料理とかも普通に食べられる。

 この政策……いや、こういうのを政策と呼んでもいいのかどうかは分からないが、とにかくこの政策はノモアが主導して行ったものらしい。

 バルチャーとかの胃袋を掴むといった真似をする辺り、ノモアも分かってるな。

 

「これ、美味しいわね」

 

 そう言い、エニルは汁なし担々麺をフォークで食べる。

 この手の料理は箸で食べるべきなのだが、現在の北米で箸を使えるのが一体どれくらいいるのやら。

 ちなみにこの汁なし担々麺は、食堂でも人気のメニューの1つだ。

 値段も他の料理に比べて比較的安いし、それでいて十分に美味いのだから当然だろう。

 ちなみにラーメン中でも基本的に値段が高い理由というのは、スープにある。

 牛骨、豚骨、鶏ガラ、鰹節、昆布、野菜……それ以外にも様々な材料を使ってスープを作るのだから、そこにコストが掛かるのは当然だろう。

 それに対して、汁なし担々麺のような……いわゆる、油そばとかそういう系統は、そのスープを必要としない分、安く提供出来る。

 実際に店で売られている値段はラーメンとそう違わないが。

 だからこそ、油そばの類は普通のラーメンに比べて原価率が低く、店にとっては利益の上がる商品……らしい。

 もっとも、これはあくまでもペルソナ世界にいた時にTVの特集か何かで見た奴で、実際にそれが正しいのかどうかは分からない。

 あるいは正しくても、店によってその辺は色々と違ってくるだろうし。

 この基地の食堂で出されている汁なし担々麺がその類なのかどうかは分からないが……

 

「ああ、美味い。ラー油が少し足りないような気がするけど、そういうのは自分で追加出来るようになってるし」

 

 そう言い、テーブルの上にあるラー油を自分の汁なし担々麺に掛ける。

 ちなみにこのラー油は普通にスーパーとかで売ってるようなラー油なのだが、この手の普通の調味料は何気にこの食堂で人気がある。

 考えてみれば当然なのだが、調味料……あるいは香辛料とかは、北米だけで入手出来るような物ではない。

 それこそ気温によって栽培出来るかどうかが決まってくる。

 そういう意味では、何気に調味料とかをこの世界に持ち込めば輸出品としてかなり人気が出そうな気がする。

 その辺はノモアがしっかりと考えているのだろうが。

 

「この食堂が何でこんなに人気があるのか分かるわね」

「そうだな。このままの調子でこの食堂がこの基地の名物の1つになってくれれば、俺としてはかなり嬉しいんだが」

「あら、MSの生産設備があるだけで、この基地の重要性は凄く大きいのよ? その上、更に人を集めるの?」

「人は集めておいた方がいい。セインズアイランドの連中を連れて来ているのも、その辺が理由だし」

 

 そこまで言って、ふと気が付く。

 ルマークの事をすっかり忘れていたなと。

 とはいえ、ルマークの行動範囲は俺と重ならないんだよな。

 一度セインズアイランドに戻りたいと言えば、こっちとも接触はあるんだが、ルマークはこの基地でMSの売買について商談を重ねたり、あるいはMS生産設備を見て勉強したりしているし。

 元々、ルマークはエスペランサのようにハンドメイドでMSやMAを作る事が出来る技術を持っている。

 しかし、それはあくまでもハンドメイドであって、この基地で行われているような量産ではない。

 だからこそ、ルマークにしてみれば色々と自分の目で見てみたいと思う場所が多いのだろう。

 ……もっとも、そういうのを見てもルマークがMSの生産工場を作るとは思わない。

 ルマークは技術はあるものの、それでも結局のところシーバルチャーの1人でしかない。

 そうである以上、そこまで大規模な事は……あ、でもルマークだけでは無理でも、セインズアイランドと手を組んでとかなら可能か?

 ルマークが本気でそういう事を考えているのかどうかは、生憎と俺にも分からなかったが。

 そんな風に会話をしながら食事を終えると、用意された水を――ちなみにこの水が無料というのも、食堂の人気の秘密だったりする――飲みながら、俺はエニルと向かい会う。

 食事が終わったので、俺をここに連れて来た本題に入るという事なのだろう。

 幸いなことに、食堂はかなりの広さがある。

 客の数は多いが、座る場所もないといった感じではない。

 ……それでも本当に忙しい時間帯になれば、座る場所がなくなったりするのも珍しくはないらしいが。

 

「それで、話ってのは?」

 

 改めて尋ねると、エニルはコップの水を一口飲んでから口を開く。

 

「今まで、そういう流れだったけど、しっかりとアクセルに言ってなかったと思うから。……私はテンザン級に乗って、アクセル達と一緒に行動するわ。それを言っておきたかったの」

 

 そのエニルの言葉に、なるほどと納得する。

 確かにエニルはまだ正式にテンザン級に乗るという事を俺に言ってはいなかった。

 そういう流れなので、恐らくそうなるだろうとは思っていたが。

 それでもエニルにとって、今回の件は重要な出来事だったのだろう。

 

「分かった。俺としては反対するつもりはない。エニルは戦力としても十分頼りになるしな」

 

 エニルはこのX世界全体で考えても、間違いなくMSの操縦に関してはトップクラスの実力を持っている。

 純粋に同じMSに乗っての戦いとなると、ガンダム乗りのガロード、ウィッツ、ロアビィ達とも互角以上の戦いをする筈だ。

 ……とはいえ、それでも実はシーマや黒い三連星、あるいはクスコやマリオンといったニュータイプには及ばない。

 クリスやモニクと同等くらいの腕前か。

 これはエニルの持つ才能もそうだが、MS乗りとしてX世界で生き抜いてきた実力があってこそだろう。

 その経験によって、エニルはそこまでの強さを手に入れたんだと思う。

 

「俺としては、テンザン級に参加してくれるのは嬉しい。だが、以前言ったと思うが、エニルには幾つかの道がある。それこそ、セインズアイランドのMS隊の隊長とか、あるいはバルチャーとして活躍をするにしても、フリーデンに乗ってもいい」

「そうね。正直なところ色々と考えたわ。特にフリーデンに乗るというのは興味深かったし」

 

 あ、フリーデンの方だけなのか。

 だとすれば、セインズアイランドのMS隊というのは真っ先に除外されてしまったのだろう。

 まぁ、その気持ちも分からないではない。

 エニルが酒場の店主からMS乗りに戻りたいと思ったのは、あくまでも一ヶ所に留まらず、色々な場所に行ってみたいという思いもあった筈だ。

 そのついでに、フリーデンやテンザン級に乗ってという風に。

 しかし、セインズアイランドのMS隊となれば、当然ながら一ヶ所に留まる事になる。

 あるいは……本当にあるいはの話だが、もしエニルとマイルズがそういう関係になっていたら、マイルズを守る為にMS隊の隊長という道もあったかもしれないが。

 とはいえ、セインズアイランドは恐らく政府再建委員会の……いや、新連邦の攻撃を受ける可能性が高い。

 俺が構想してジャミルに打診している連邦国に賛同するのならともかく、独力でセインズアイランドが新連邦に対抗するのは難しいだろう。

 そういう意味では、エニルがMS隊を率いていれば……いや、それでも無理か。

 新連邦の攻撃を1度や2度なら防ぎ、跳ね返す事が出来るかもしれない。

 しかし、所詮は1人だ。

 他のMS隊の実力もエニルくらいあり、高機動型GXのような高性能MSに乗ってるのならまだしも、その辺はあまり期待出来ないだろう。

 

「フリーデンじゃなくて俺達を選んだのは、やっぱりガロードが理由か?」

「それもないとは言わないけど、純粋にアクセル達が……シャドウミラーが気に入っただけよ」

 

 その言葉は嘘ではなく、心の底から真実を言ってるように思える。

 実際にそれが事実なのかどうかは、生憎と俺にも分からない。

 エニルは嘘を吐くのが上手そうな気がするし。

 だが、それでも俺は今のエニルの言葉を真実だと思った。

 なら、それでいい。

 もしエニルが嘘を吐いていたとしても、それはただ俺に見る目がなかったというだけなのだから。

 

「分かった。なら、そうしよう。俺には何も問題ない、テンザン級に乗ってる連中も特に問題はないだろう」

 

 シーマを始めとした面々は、恐らくエニルと気が合うだろう。

 モニク辺りはちょっと微妙だが。

 態度が柔らかくなったとはいえ、それでもモニクがお堅い性格をしているのは間違いのない事実なのだから。

 

「そう? ありがとう。……これで私もこれからはアクセル達の仲間ね」

「そうだな。期待している」

 

 これはお世辞でも何でもない。

 実際にエニルの操縦技術は高いし、エニルが購入したエスペランサは高い機動力を持つMAだ。

 純粋に攻撃力という点ではそこまで高くないが、その機動力を活かした一撃離脱戦法が有効なのは、それこそ俺が実際に行ったことで十分に理解していた。

 

「それで、これからの予定は?」

「ルチルの件が思ったよりも早く片付いたし、この基地の滞在はそろそろ終わりだな。セインズアイランドに戻って、次に俺達が向かうのは……ゾンダーエプタだ」

「……ゾンダーエプタ?」

 

 ゾンダーエプタという言葉に、首を傾げるエニル。

 ああ、そう言えば捕虜からゾンダーエプタの情報を聞き出して、それを報告した時はまだエニルは俺達と一緒に行動していなかったな。

 もっとも、今回基地やホワイトスターではトニヤと一緒に行動していたので、そっちから情報が流れてもおかしくはなかったんだが。

 あるいはトニヤもその辺についての判断はしっかりしてるとか、そんな感じか?

 トニヤが? と一瞬思ってしまうのは、俺がトニヤの性格を十分に理解している証だろう。

 ただ、トニヤもフリーデンのブリッジクルー……つまり、ジャミルに信頼されている人物の1人だ。

 これがジャミルじゃなければ、トニヤの色香にやられて、あるいはブリッジの華としてトニヤをブリッジに配置しているといったように勘違いしてもおかしくはないが、ジャミルの性格を考えればそういう事をするとは思えないし。

 

「ああ、ゾンダーエプタだ。いや、その前にもっと詳しい事情を話した方がいいか」

「って、いいの? ここは食堂よ? 周囲には色々な人がいるし」

「だろうな」

 

 実際、近くのテーブルで食事をしている何人かは、俺とエニルの様子を気にしている。

 元々エニルはMS乗りとして高い実力とその美貌から有名だったし、俺もそんなに長い間ではないが、腕利きのフリーのMS乗りとしてそれなりに有名だった。

 ましてや、この基地は俺の拠点だというのは、少し情報に詳しい者なら知っていてもおかしくはない。

 そんな状況である以上、俺とエニルの話を聞けば、それが金になる情報……あるいは自分達の利益になる情報だと、そんな風に思ってもおかしくはない。

 だからこそ、少しでも情報を欲しているのだろう。

 そんな連中に無料で情報を流すのもどうかと思うが、この基地を使っている連中には連邦国を建国した時には、新連邦と戦う際の戦力として役立って貰いたい。

 その為、今から新連邦についての情報をそれとなく流しておくというのは悪い話ではない筈だった。

 勿論、全員が俺の思い通りに動くとは思えない。

 中には俺達の情報を新連邦……いや、今はまだ政府再建委員会だろうが、そこに密告して報酬を貰うなり、あるいは何らかの利益を得ようとしたりする者もいるかもしれない。

 いや、確実にいる。

 だが、だからといってそれを政府再建委員会に知らせるにしても、そもそもこの連中には政府再建委員会がどこにいるのか分からない筈だ。

 俺からゾンダーエプタについての話を聞いても、転移で一気にセインズアイランドに移動出来る俺達と違い、セインズアイランドに到着するまでに結構な時間が掛かる。

 ましてや、ゾンダーエプタがあるというのは知っていても、それが具体的にどこにあるのかというのは知らない。

 俺もここでわざわざゾンダーエプタの座標を口にするつもりはない。

 そうである以上、この食堂にいる者達が政府再建委員会に接触するのはまず無理だ。

 周囲にいるバルチャー達も俺と同じような事を考えている筈で、そうなると迂闊な真似は出来ないと思う。

 

「けど、ここで何かをしようとしても、まず無理だ。なら、今ここで話しても問題はない」

 

 そんな俺の言葉に、微妙に反応する者がいた。

 何か思うところがあったのだろう。

 そんな風に思いつつ、俺はエニルに政府再建委員会について説明するのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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