転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3377話

 食堂で始まった俺の話は、当然の事だが話し掛けてきたロッソを含めて多くの者に興味を抱かせるには十分だった。

 特にロッソは新連邦……いや、まだその前段階である政府再建委員会に思うところがあったらしい。

 

「俺達バルチャーをいいように利用するとはな。気にくわねえ」

 

 野性的な風貌に舌打ちをする様子を見せるロッソの言葉は、心からの本心を表しているように思える。

 バルチャーというのは、あくまでも個人……もしくは一定の集団での商売だ。

 そういう意味では、別にロッソが他のバルチャーの心配をする必要もないのだが……それでも、ロッソにしてみればバルチャーを自分のいいように使っているのが面白くないのだろう。

 実際、フロスト兄弟はバルチャーを自分達の戦力として使っていたし。

 純粋に戦力という事なら、政府再建委員会の戦力があったと思う。

 それこそ、LシステムやビットMSを積んだ軍艦を奪取しようと襲い掛かって来た時のように。

 だが、自分達の素性を知られないようにする為か、あるいは純粋に政府再建委員会の戦力を温存する為か、もしくは単純に戦力が必要な時に間に合わなかったのか。

 その辺は俺にも分からなかったが、とにかくフロスト兄弟が俺達を攻撃する時は、バルチャーをいいように使っていたのは事実だ。

 

「政府再建委員会……もしくはフロスト兄弟にしてみれば、バルチャーというのは使いやすかったんだろうな」

 

 俺の言葉にロッソは不満そうな様子を見せるものの、反論はしない。

 ロッソも俺の言葉が正しいのは理解しているのだろう。

 実際、もし俺がフロスト兄弟の立場であれば、同じような真似を……いや、もっと積極的にバルチャーを使っていただろう。

 ジャミルやロッソといった骨のある者達ならともかく、それ以外のバルチャーというのは基本的に金に弱い。

 もしくは力を見せつければ、それに従う。

 そういう意味では、バルチャーというのは使い捨ての、消耗しても惜しくはない戦力として使い勝手がいいのだ。

 

「ふん、もし俺のところにそういう連中が来たら、叩きのめしてやる」

「無理をするなよ、ロッソ。政府再建委員会の中でも主に動いてるのは、フロスト兄弟。アルタネイティブ社の時に戦った2機のガンダムだ」

「……だが、アクセルは敵のガンダムを奪ってなかったか?」

「生憎と、ガンダムであっても製造数が1機だけって事はない。何かあった時の為に予備機もある。次に遭遇した時は、全く同じヴァサーゴに乗ってたよ」

 

 これでフラッシュシステムなら……ん? ちょっと待て、フラッシュシステム?

 今、俺は普通にフラッシュシステムといったことを考えた。

 それ自体は、特に何の問題もない。

 それこそ今回の話題には特に何も関係していないのだから。

 だが……フラッシュシステム。

 現在それを使えるのは、恐らくルチルだけだ。

 そして俺が確保しているX世界のMSには、フラッシュシステム搭載機が2機存在する。

 1機は俺が現在使っているヴァサーゴ。

 そしてもう1機は、俺がこの基地で入手したベルフェゴール。

 ベルフェゴールはヴァサーゴとは違い、フラッシュシステムによって機体制御をしている。

 つまり、サテライトキャノンに登録する時だけフラッシュシステムが必要なGXとは違い、普通に戦闘するにもフラッシュシステムを使うという事になる。

 俺がベルフェゴールに乗っていた時は、魔力によってか無理矢理フラッシュシステムを動かしているような状況だった。

 例えるのなら、手足に百kg単位の重りを付けて戦闘をしているような感じ。

 それでも一応フラッシュシステムを動かせていたのだから、全くの素人が操縦するよりはマシだったんだろうが。

 フラッシュシステムはニュータイプ……それもUC世界のニュータイプではなく、X世界のニュータイプでないと動かせない。

 そして今までこっちのニュータイプとなると、ニュータイプではあるが全く戦闘訓練をしておらず、文化系的な存在で運動神経的に若干問題のあるティファと、15年前の戦争によってニュータイプ能力を失ったジャミルしかいなかった。

 だからこそ、かろうじてベルフェゴールを操縦出来た俺も、フラッシュシステムが存在しないので普通に操縦出来るヴァサーゴを入手した為にそっちに乗り換えていた。

 だが……今は、ニュータイプ能力を持つルチルがいる。

 ただニュータイプ能力を持つのはなく、ティファと違ってMSパイロットとしても相応の技術を持つルチルが。

 

「アクセル? どうしたんだ?」

「ん? ああ、悪い。俺のテンザン級にはさっきのエニルを含めてエースパイロットが揃うと思ってな。しかもほぼ全員がガンダム乗りになる予定だし」

 

 ざわり、と。

 俺の言葉を聞いた他のバルチャー達がざわめく。

 それはロッソも例外ではない。

 

「何だと? それは、本当なのか?」

 

 ロッソの信じられないといった様子の言葉に、俺は頷く。

 

「そうなるな」

 

 俺のヴァサーゴ、ルチルはベルフェゴール、そしてエニル以外は高機動型GX。

 エニルだけはエスペランサだが、それはそれで十分な戦力となるのは間違いない。

 十分というか、超一級の戦力と評するのが正しいか。

 エニルの操縦技術が鈍っていないのは、模擬戦で確認している。

 まぁ、あの模擬戦はMAのエスペランサじゃなくて、MSのオクト・エイプだったが。

 シーマを始めとした他の面々も、UC世界では異名持ちであったり、ニュータイプだったり、そういうのがなくても純粋に操縦技術なら一級品だったりする。

 唯一不安なのは、それこそ15年以上MSの操縦をしていない……どころか、ルチルの身体が本当の身体ではなくWナンバーズの技術によって生み出された身体で、まだその身体にルチルが慣れていないという事か。

 ……高機動型GXは、外見がガンダムと呼ぶに相応しいものの、装甲材とかサテライトキャノンの問題とかから、GXのデチューン版とでも呼ぶべき状態なので、それをガンダムと呼んでいいのかどうかは微妙なのだが。

 

「お前、本気か?」

「何だ突然。本気かどうかと言われれば、普通に本気だと答えるが」

 

 突然のロッソの言葉に、俺はそう返す。

 だが、そんな風に思っているのはどうやら俺だけだったようで、ロッソ以外に俺の周囲に集まってきた他の面々も、俺に本気かと……いや、それどころか正気か? といった視線を向けている者がいた。

 

「言っておくが、アクセルの言ってる事は色々とおかしいからな? バルチャーとして活動している上で、そこまでガンダムを大量に揃えている奴はいない。少なくても俺は知らないな。そしてそこまでガンダムが大量にあるとなると、多数の面倒が寄ってくる」

「具体的には?」

「そうだな。例えばだが、他のバルチャー達と手を組んでアクセル達を襲うとかが一般的だろうな」

「そういう連中に俺が……俺達が負けるとでも?」

 

 精鋭揃いで、MSの戦力としては一級品だ。

 あるいはMSを出さずテンザン級に侵入して内部から制圧といった真似をしようと考える者もいるかもしれないが、生憎とテンザン級のクルーの生身の戦闘力は強い。

 コバッタや量産型W、エルフ……その多くが銃火器を相手にしても対処出来る面々ばかりだ。

 

「負ける事はないだろうな。噂で聞いた限りだと、MSの性能はともかく、MS乗りも結構な腕利きが揃っているって話だったし」

「だろう?」

「そういう真っ向から来る連中に対しては、それでいいだろう。中には敵対するのではなく、アクセル達に近寄っていい思いをしようとする奴もいるだろう」

「そんな連中もいるか。けど、そんな風に考えているのなら、それはそれでいい。ただし、俺達と一緒に行動して貰うのが前提だけどな」

 

 これから俺達が向かうのはゾンダーエプタだ。

 そのゾンダーエプタでは間違いなく政府再建委員会の部隊と戦いになる。

 そちらの戦いには間に合わないとしても、ゾンダーエプタの次、あるいはそのまた次といった戦いには、そういう連中を戦いに出してもいいかもしれない。

 その戦いでしっかりと政府再建委員会と戦って生き残っており、それ以後も俺達と一緒に行動するというのなら、高機動型GX……とまではいかずとも、オクト・エイプくらいは融通してもいい。

 そう言うと、ロッソは呆れの視線をこっちに向けてくる。

 

「アクセル達と一緒に行動して甘い汁だけを吸おうといる連中は、とてもではないがそんな戦いに協力するとは思えないぞ?」

「それならそれで構わない。そういう連中の中でもきちんと腕利きの存在がいて、そういう連中をこっち側に引き込むように動けばいいし」

 

 そういう腕利きの連中の説得というか、引き抜きについてはモニク辺りの仕事になるだろう。

 とはいえ、問題なのは本当にそこまで腕の立つ連中がいるかどうかだが。

 勿論、これはバルチャーにそこまで腕の立つ奴がいないという訳ではなく、あくまでも甘い蜜を吸いにやって来た連中の中にそういう腕利きがいるかどうかという事なのだが。

 

「なるほど。……アクセルの言いたい事、やりたい事は分かった。俺はそのゾンダーエプタだったか。そこの攻略に力を貸すといった事は出来ないが、こっちで俺の知り合いのバルチャーに連邦国を作ろうとしている件については話しておいてやる」

「いいのか?」

 

 ロッソの突然の言葉は、俺を驚かせるのに十分だった。

 当然だろう。普通に考えれば、このような状況で俺に全面的に協力をするというのは、普通なら有り得ない。

 もしそんな真似をして、その結果として非常に大きなダメージを負うといったことになれば、それはロッソにとっても致命的な事になりかねないのだから。

 勿論、俺個人としてはそんな風にするつもりはないが。

 

「ああ、構わん。まさかアクセルがこのような場所で嘘を吐くとは思っていない。そうである以上、政府再建委員会などという存在に今更出てこられても面白くない。これが……それこそ15年前の戦争が終わった直後だったら、まだ納得は出来たんだがな」

「そうだ、こうして今はバルチャーの俺達の行動によって、北米は上手くいっている。MSが足りないのも、この基地があるお陰で補充されるようになる。そういう風に上手く出来るようになったところで、美味しいところだけを奪うといったのは許せない!」

 

 ロッソの側にいたバルチャーの1人が、そう叫ぶ。

 他の者達もそれに同意するように声を上げる。

 バルチャー達にしてみれば、今の北米がまがりなりにもやっていけているのは自分達がいるからという自負があるのだろう。

 

「そう言ってくれるのは嬉しい。なら、いざそういう時が来たら、お前達がそれに対してしっかりとした動きをして欲しい。……お前達が国に所属するMS隊となるか、もしくはバルチャーのまま……分かりやすい表現だと、傭兵のような扱いになるかもしれない。具体的にどうなるのかは、お前達が決める事になるだろう」

「その連邦国というのに所属すれば、どうなるんだ?」

「MSの維持費とかそういうのは国から支給される事になるだろうな。その代わり国に所属する以上、バルチャーをやっていた時のように好き勝手に行動は出来なくなる筈だ。上からの命令には従う必要が出てくる」

 

 その言葉に、何人もがそれぞれ微妙な表情を浮かべる。

 バルチャーとして行動してきた……言ってみれば好き勝手にやってきた者達にしてみれば、国から命令されてその通りに動くというのは面白くないのだろう。

 一応バルチャーとして活動している時も、その指揮を執っている人物……分かりやすいところでは、ジャミルやロッソといった面々の指示に従って行動している。

 そういう意味では、他のバルチャー達にしてみれば現状とそこまで違う形になる訳でもないが……バルチャーと部下を率いている者達にしてみれば、自分に上から命令する相手というのは面白くないだろう。

 もっとも、その辺はさっき俺も言ったが、具体的にどれを選ぶのかはそれぞれ自由だ。

 きちんと国に仕えるという形になれば、食料とか武器弾薬、MS、MSの補充部品……その他諸々も、国が用意してくれるだろう。

 だが、そうして諸々に煩わされない代わりに上からの命令に従う必要が出てくる。

 それとは違い、命令されたくない、もしくは一時的に雇われるだけでいいと思う者なら、それはそれで国に仕えず今まで通りに行動すればいい。

 とはいえ、そのような場合は諸費用の類は今まで通りに自分達で稼ぐ必要が出てくるのだが。

 

「どこかの国に仕えるにしても、それぞれによって待遇は違う。もし仕えるのを希望するのなら、その辺もしっかりと調べた方がいいだろうな」

 

 そんな俺の言葉に、話を聞いていたバルチャー達はそれぞれ頷く。

 仕える国によっては、それこそこれからどうなるのかが決まるのだ。

 そうである以上、慎重になるのは当然だろう。

 あるいは俺が口にしたメリット、デメリットと考えた上で、国に仕えるのではなくバルチャーとして活動を続けるといった道を選ぶ者もいる。

 その辺はそれぞれで決める話だった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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