転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3378話

 食堂での一件が終わった後、俺は早速ルチルを捜す。

 その理由としては簡単で、食堂で話していた時に思った事……具体的にはルチルの乗るMSをベルフェゴールにしてはどうかと思った為だ。

 ちなみに現在ベルフェゴールはホワイトスターの魔法球の中にあるのだが、特に分解とかはされていないらしい。

 実際にはある程度分解して調べたらしいが、もう元に戻ってるとか何とか。

 なお、ベルフェゴールからヴァサーゴに移植されたヒートワイヤーも既にシャドウミラーで作られて復旧されている。

 それこそ、旧連邦軍が製作したヒートワイヤーよりも高性能な武器になってるらしい。

 それを出すようにと指示しておいたので、ルチルを見つけたら受け取りに行く予定だ。

 ルチルに通信機でも持たせておけばよかったんだが、生憎と現在のルチルはまだシャドウミラーに所属すると決まった訳ではないので、通信機は持っていない。

 そんな訳で、X世界にあるゲートを管理している量産型Wに聞いたところ、ホワイトスターに向かったという話を聞いたので、ホワイトスターに転移し……

 

「ここにいたか」

 

 ホワイトスターの交流区画を捜し、30分程。

 そのくらいで色々な店を見て回っているルチルを発見することが出来た。

 

「アクセル? どうしたの?」

 

 ルチルにしてみれば、こうして自分の新しい身体を手に入れたというのは嬉しいのだろう。

 だからこそ、1人でこうやって出歩いているのだ。

 

「ちょっと話があってな。色々と楽しんでいるところだけど、少しいいか?」

「アクセルが言うのなら、構わないけど。別に特に何かやりたい事があって、こうして出歩いてる訳じゃないし」

「そうか。なら、俺にとっても丁度いいな。じゃあ……そうだな、あそこの喫茶店にでも行くか」

 

 俺としてはどこか食事が出来る店でもいいのだが。

 さっきエニルと話して汁なし担々麺を食べたが、俺の場合は基本的に食事によって腹が一杯になるという事はない。

 食べた料理はすぐに身体ので魔力に変換されて吸収されるのだから。

 ……いや、その辺が実際にどうなのかは、正直なところ分からないが。

 もしかしたら、本当にもしかしたらだが、食い続けるといった真似をしたら俺の身体も腹一杯になったりするかもしれないし。

 

「あら、デートのお誘い?」

 

 そう言うルチルは、明らかに俺をからかっている。

 こうして新しい自分の身体を手に入れた事により、こういう言動も出来るようになったのだろう。

 まさか、ティファの身体に憑依したままでこういう風に言ったりとか、そんな真似は出来ないだろうし。

 いや、出来ないって訳じゃないか。

 やろうと思えば普通に出来る。

 けど、それをガロードが見たらどうなるか。

 そんな風に思いながら、首を横に振る。

 

「別にデートの誘いとか、そんなつもりじゃない。ただ、ルチルの乗るMSについてちょっと提案があってな」

「……MSに?」

 

 数秒前の、こちらをからかうような態度は一瞬にして消え、真面目な態度になる。

 ルチルにしてみれば、自分がこれからどうするのか……それに関わってくるのだから、当然だろう。

 基本的にルチルは、テンザン級のMSパイロットになると決めた訳ではない。

 だが、ゾンダーエプタには精神崩壊した自分をLシステムにした生き残りがいる可能性があり、何よりLシステムを戦争に使おうとして奪取しようとした。

 個人的には、LシステムよりビットMSの方が怪しいと思わないでもなかったんだが。

 ただ、ルチルにしてみればやっぱりビットMSよりも自分が狙われたと思っているのだろう。

 自分とビットMSのどっちもという可能性もないではなかったが。

 取りあえずルチルをこのままという訳にはいかないので、安心させておくか。

 

「安心しろ。別にルチルにMSを貸さないとか、そういう訳じゃない。寧ろ、ルチルにとっては悪い話じゃないと思うぞ」

「……話を聞かせて貰おうかしら」

 

 俺の言葉に取りあえず安心したのか、ルチルは俺が誘った喫茶店に向かう。

 そんなルチルの様子に、安堵すればいいのか、残念に思えばいいのか。

 そう思いながらルチルを追うのだった。

 

 

 

 

 

「それで、MSについての話というのは?」

 

 喫茶店の店内、それもルチルとしては他の連中にあまり話を聞かれたくないのか、喫茶店の中でも奥まった場所にあるテーブルで、そう尋ねてくる。

 なお、テーブルの上には紅茶とクッキーがある。

 どうやらルチルも紅茶派だったか……あるいはコーヒーも紅茶もどっちでもいいのか。

 そんなルチルの言葉に、紅茶を一口飲んでから口を開く。

 

「そうだな。ルチルの様子からすると勿体ぶったりしたら色々と不味そうだから、単刀直入に言う……が、その前にこれだけは言っておく。これから俺が言うのは、あくまでも提案だ。もしそれを断っても、ルチルにペナルティはない。ルチルが自分に相応しいと思う方を選んでくれればいい」

「……アクセルがそういう風に言うとなると、余程の事なのかしら?」

「そうだな。余程の事だ。……本来なら、ルチルには高機動型GXを貸そうと思っていたんだが、ルチルはニュータイプ……それもこのX世界のニュータイプだ。つまり、フラッシュシステムを動かせる」

「……え?」

 

 俺の言葉を聞いて、最初は何を言ってるのか分からなかったのだろう。

 ルチルの口から意表を突かれたかのような声が出て、そして次の瞬間再びその表情は真剣なものになる。

 

「それって、もしかして……フラッシュシステムを搭載したガンダムがあるの?」

「ある」

 

 ルチルの疑問に即座に頷く。

 ルチルにしてみれば、まさかという感じだろう。

 ……実際、現在のX世界において、フラッシュシステムを搭載したガンダムというのはかなりの貴重品だ。

 フラッシュシステムを搭載していないガンダム、高機動型GXなら基地で生産出来るようになっているが。

 

「現在俺達がX世界で拠点としている基地。そこでベルフェゴール……正確にはガンダムベルフェゴールというMSを見つけた」

 

 実際には俺を捨て石にしようとしたバルチャーがいたり、そのバルチャーとの戦いがあったり、諸々とあったのだが……うん。今はそれについて考える必要はないだろう。

 取りあえずベルフェゴールを見つけたというのだけを教えればいい。

 

「ベルフェゴール……? 聞いた事がないけど」

「だろうな。俺もジャミルからそんな風には聞いている」

 

 GX、エアマスター、レオパルドというフリーデンで運用されている3機のガンダムについては、ジャミルも当然ながら知っていた。

 しかし、ベルフェゴールはジャミルも知らなかった。

 戦争の中でガンダムのパイロットとして活動し、エースとして有名だったジャミルですら、ベルフェゴールについては知らなかったのだ。

 そうである以上、ルチルがベルフェゴールを知らなくても無理はない。

 ……いや、ジャミルの上司だったと考えれば、ベルフェゴールを知っていてもおかしくはないのか?

 色々と疑問はあるものの、とにかくルチルがベルフェゴールを知らなかったのは間違いない。

 

「それでベルフェゴールだが、これは恐らく次世代のガンダムのベース機として開発されたガンダムだと思う。俺の乗っているヴァサーゴ……それとまだこっちは奪っていないが、ヴァサーゴの兄弟機とも呼ぶべきアシュタロン。この2機は、ベルフェゴールをベースに開発されたガンダムの可能性が高い」

 

 高いというか、ほぼ確実にそれで間違っていないだろう。

 ヴァサーゴのストライククローやメガソニック砲、アシュタロンのアトミックシザーズといったのは、ベルフェゴールの武器を引き継いだ武器だ。

 無理矢理ベルフェゴール1機に積み込まれた武器を2機に分割する事で、使いやすいMSとすることにしたのだろう。

 もしくは単純に、まだ戦前の技術には完全に追いついていないのか。

 その辺りはどうでもいい。

 いや、おかげでヴァサーゴを入手出来たのだから、政府再建委員会には感謝すらしている。

 

「それで話の流れからすると、私にベルフェゴールを?」

「そうなるな。ただ、注意事項としてベルフェゴールは機体制御にもフラッシュシステムを使っている。だからこそX世界のニュータイプでないとまともな操縦は出来ない。……また、機体性能の影響でパイロットはかなり消耗するが、これは問題ないな」

 

 不幸中の幸いと言うべきか、ルチルの身体はWナンバーズの技術で作られている。

 俺のように完全にGを無視するといった事は出来ないだろうが、一般人と比べると耐G能力という点では比べものにならないくらいの強さを持っている筈だ。

 そう考えると、ベルフェゴールというのはまさにルチルの為にあるような機体なんだよな。

 本人がどう思うのかは別として。

 

「機体制御にまでフラッシュシステムを? ……ちょっと待ってちょうだい。さっきからアクセルの話を聞いてる限りだと、そのベルフェゴールは以前アクセルが操縦していたという流れじゃなかった?」

「そうなるな」

「……どうやって? 聞いた話だと、ベルフェゴールは機体制御にもフラッシュシステムを使ってるんでしょう? そうなると、アクセルにはベルフェゴールは使えないと思うけど」

「普通に考えればそうだろうが、俺の場合は魔力がある。この魔力が偶然にもフラッシュシステムを動かしてくれた。ただし、本来ニュータイプ能力が必要なのを、魔力で無理矢理動かしてるんだ。本来の動きはとてもではないが出来なかったけど」

 

 実際、俺がベルフェゴールを操縦することによって、その性能を全開まで引き出せたかと言えば、その答えは当然のように否だ。

 恐らく5割……いや、3割ってところか?

 あくまでも俺がそう思っただけで、実際にどのくらいの性能を出していたのかは、それこそきちんとデータを取ってみないと分からないだろうが。

 けど、今の俺にしてみればそんな風に感じたのは間違いのない事実だった。

 

「無茶をするわね」

 

 呆れの視線を向けてくるルチル。

 ルチルにしてみれば、本来ならニュータイプでないと使えないフラッシュシステムを、全く違う能力で使うというのは信じられなかったのだろう。

 例えるのなら、ガソリンで動く車に食用の油を入れて動かすといったような。

 あ、でも何かでそういう車が動くのを見た事があるな。

 実際にどこで見たのかは忘れたけど、バラエティ番組で。

 揚げ油というか、廃油? それを使って車を動かして、途中で燃料がなくなったらどこかの店……主に食堂とかによって廃油を貰って、それで車を動かすといったような感じの番組を。

 ネギま世界で見たのか、ペルソナ世界で見たのか……マクロス世界という事はないと思うが。

 

「そうだな。無茶だ。けど、無茶をしないと色々と不味い状態だったのも事実だ。それによって、俺はベルフェゴールに乗ったんだよ」

 

 俺の言葉に、ルチルは何かを言おうとした様子だったが黙り込む。

 色々と事情があるというのを理解したのだろう。

 実際、色々と大変だったのは間違いのない事実だ。

 

「とにかく話は分かったわ。それで私がこれからベルフェゴールに乗る必要が出てくるのね」

「別に無理にとは言わないぞ? ルチルがベルフェゴールに乗るのが嫌なら、普通に高機動型GXに乗ってもいいし」

 

 ベルフェゴールは何だかんだと扱いにくい、癖の強いMSだ。

 そんなベルフェゴールと比べると、高機動型GXは汎用MSである以上、乗りやすい。

 だが純粋にMSの性能という事で考えれば、最終的にベルフェゴールの方が上になるが。

 ゾンダーエプタに攻め込む以上、当然ながら向こうにはフロスト兄弟がいるだろう。

 そうなると、ヴァサーゴとアシュタロンを相手にするには高機動型GXでは純粋な性能では負けてしまう。

 もっとも、パイロットの操縦技能で逆転出来るだけの性能差ではあるが。

 それだけではなく、高機動型GXが複数いると考えれば正面から戦ってもどうにでもなる……かもしれない。

 まぁ、基本的には最初はゾンダーエプタに忍び込み、GXの後継機を奪う予定だし、その時場合によっては2機目のヴァサーゴとアシュタロンを奪うことが出来るかもしれない。

 そうなると、最も上手くいった場合は政府再建委員会の中でもエース級のMSがなくなった状態で俺達と戦う事になる。

 もっとも、エース級のMSが出なくても政府再建委員会は新型MSを次々に製造しているから、それらが大量に出てくるかもしれないが。

 

「敵と戦う場合は、やっぱり高性能なMSを使った方がいいのは間違いないでしょうね」

「それは人によってそれぞれだろ。俺は高性能の方がいいと思うけど」

 

 人によっては、MSの性能よりも乗り慣れているMSや信頼性の高いMSを好む者もいる。

 ルチルがそういうタイプなのか、あるいはもっと別の何かを重要視するのか、その辺りは分からないが、紅茶を飲みながらルチルの返事を待つのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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