転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3383話

「では、本艦とフリーデンはゾンダーエプタに向けて出航します!」

 

 マリューがテンザン級と……ついでにフリーデンに向けて通信を送ると、その言葉に従うようにテンザン級とフリーデンはセインズアイランドの港から出航する。

 今回のセインズアイランドへの滞在はそれなりに長くなったな。

 フリーデンの映像モニタに表示された港でルマークとマイルズがこっちを見送っているのを眺めながら、そんな風に思う。

 ……もっとも、ルマークはともかくマイルズが見送ったのは、正確には俺達じゃなくてエニルなのだろうが。

 マイルズとエニルの関係が最終的にどうなったのかは、生憎と俺にも分からない。

 最後までマイルズはエニルに告白しなかったのか、あるいは告白したもののフラれたのか。

 エニルもその辺はあまり表情に出さないしな。

 ただ、それでもマイルズが何だかんだと俺達に便宜を図ってくれたのは間違いない。

 とはいえ、その便宜についてはエニルに対する想いというのもあるが、それ以上にアルカディアに行った事により、シャドウミラーとの繋がりはセインズアイランドにとっても重要な意味を持つといったのが影響してるのだろうが。

 MSの生産設備で働いていた者達によると、オクト・エイプを何機か購入するという契約を結んだらしいし。

 セインズアイランドで独自のMS隊を結成するというのは、以前から聞いていた。

 今回購入したオクト・エイプは、その第1弾なのだろう。

 マイルズにしてみれば、エニルにはそのMS隊の隊長を務めて欲しかったんだろうけど。

 

「アクセル、向こうを見て」

 

 テンザン級の操舵をしていたミナトが、不意にそんな風に言ってくる。

 何があった? と思ってミナトの見ている方……正確には映像モニタに表示されている光景を見ると、そこには何隻かの船がいた。

 

「シーバルチャーか? けど、何を?」

 

 テンザン級とフリーデンと併走するかのように移動している数隻のシーバルチャーの艦。

 最初はもしかしたら敵か?

 そうも思ったが、敵意の類は感じないし、こっちに向けて砲身を向けてくる様子もない。

 

「艦長、併走している艦から通信。『貴艦の航行の無事を祈る』です」

 

 通信を担当している量産型Wがそう言う。

 ちなみに通信はミナトがやる事もあるが、今のミナトは操舵をしているので量産型Wに任せているのだろう。

 それはいいが……

 

「何でシーバルチャー達はこんな真似を?」

 

 セインズアイランドにおいて、俺達はシーバルチャーとの付き合いはルマーク以外はなかった。

 こうした真似をされる理由はない筈だ。

 だが、何故かこのシーバルチャー達は俺達に好意を持っている。

 勿論、これは俺達にとって悪い話ではない。

 寧ろこうして好意的な相手が多いのは、俺達にとって非常にありがたいのは間違いない。

 間違いないのだが、だからといって理由もなく好意的な存在について素直に受け入れろというのは難しい。

 

『恐らく、ルマークの力だろう』

 

 

 俺の疑問に答えたのは、マリューやミナトではない。

 いつの間にか繋がっていた、フリーデンとの映像モニタでジャミルがそう言ってくる。

 

「ルマークが?」

『うむ。セインズアイランドにいる間に知ったのだが、ルマークはシーバルチャーの中でもかなり顔の利く存在らしい』

 

 ルマークがシーバルチャーの間で影響力があるというのは、その実力を見れば明らかだ。

 エスペランサのようなMA、それにMSとかも自分達の手で作る事が出来るだけの実力を持っている。

 しかも、ただ適当にハンドメイドのMSやMAを作るのではなく、高性能な機体に仕上げられるのだ。

 ルマークは性格には若干の問題があるものの、能力的に見ればシーバルチャーとしては一流の存在なのは間違いない。

 そして性格的にも問題はない。……若干矛盾しているが、この場合問題のある前者の性格というのはオカマであるという事で、後者の問題がないというのはシーバルチャーとして優良な人物といった具合にだ。

 そんな訳で、ルマークと関係のあるシーバルチャーが友好的な態度で俺達と接するのは、そうおかしな話ではないのだろう。

 

「そう考えると、現在の状況も理解出来るか。こっちに友好的だからといって、ずっと俺達と一緒に行動する訳ではないんだろうけど」

『そうなっては、こちらも困る』

 

 困ると言うジャミルだったが、実際にはその言葉程に困るようには思えない。

 サングラスのおかげで困るという表情が分かり憎いだけなのかもしれないが。

 

「そうだな。ゾンダーエプタまで一緒に来られたら、色々とやりにくいのも事実だし」

 

 もし正面からゾンダーエプタを攻略するのなら、こっちの数は多い方がいい。

 ただ、今回は奇襲……奇襲? 取りあえず前もって俺がゾンダーエプタに忍び込み、MSや各種情報やらを奪ってきて、それからゾンダーエプタに攻撃をする事になる。

 こういうのは奇襲と表現すべきか、正面から堂々と攻撃をしようとしていると表現するべきか、その辺がちょっと分からないな。

 とにかく、テンザン級やフリーデンの戦力と他のシーバルチャーでは、戦力に差がありすぎる。

 ルマークのハンドメイドMSやMAを所持しているのなら、多少は戦力として考えてもいいのかもしれないが。

 とはいえ、当然ながらハンドメイドのMSやMAというのは高価だ。

 エスペランサを見れば分かるように、一般的なMSよりも性能が高いのだから値段が高くなってもおかしくはない。

 実際に俺がエスペランサに乗ってみた感じだと、単純計算は出来ないが、オクト・エイプよりも性能は高いと感じたし。

 MSとMAの違いはあるので、単純に比較は出来ないのだが。

 そもそもMAというのはX世界においてもMSよりも巨大で、その分だけ高性能になる傾向があるのだから。

 

『ほら、どうやら向こうが一緒に移動するのは、セインズアイランドの領海内から出るまでの間だけらしい』

 

 ジャミルの言葉に映像モニタを確認すると、シーバルチャーの船がテンザン級やフリーデンから離れていくのが見えた。

 どうやらルマークの知り合いであったのは間違いないらしいが、偶然セインズアイランドから出発する時間が一緒になったので、さっきのような行動を取ったらしい。

 

「どうやらそのようだな。あ、そう言えば通信の返答はしたか?」

 

 ジャミルに言葉を返しつつ、ふと気になって量産型Wに尋ねると、即座に頷く。

 

「はい。定型文ですが返しておきました」

 

 その言葉に安堵する。

 こっちに友好的な存在から旅の無事を祈るといった通信を送られておきながら、それを無視すれば、後日色々と面倒な事になるのは間違いないのだから。

 そのようにならないようにする為には、やはりここで相応の対応をしておく必要があった。

 

『アクセル、それではゾンダーエプタに向かうが、それで構わないな?』

「ん? ああ、悪い。そうしてくれ。ただし、移動中にテンザン級の方ではMS部隊が新しいMSに慣れるように訓練をしながら進むから、全速力でという事にはならないけど、構わないよな?」

 

 高機動型GXやベルフェゴール、エスペランサという新型機。

 先行量産分の高機動型GXに乗ってるシーマ達もいるが、ディバイダーを使いこなすにはそれなりの訓練は必要だろう。

 ディバイダーは武器として、盾として、スラスターとしてそれぞれ使えるようになっているが、それだけにきちんと使いこなすには相応の実力が必要となる。

 シーマ達なら実力の点では心配ないが、それでも実戦でいきなり使うよりも、前もってある程度使い慣れておいた方がいいのは間違いない。

 

『それは構わない。ゾンダーエプタに到着してからテンザン級の力が十分に発揮出来ないほうが問題だろうしな』

 

 ジャミルも俺の言葉に素直にそう言ってくる。

 フリーデンはGXもエアマスターもレオパルドも、セインズアイランドに来る前と違わない。

 だからこそ、今回の状況で訓練をするのは俺達だけとなる。

 

「何なら、フリーデンのMS隊とこっちのMS部隊が模擬戦をするというのも、悪くないと思うが」

 

 ガロード、ウィッツ、ロアビィは高いMSの操縦技術がある。

 だが、それでもシーマ達と比べると劣ってしまう。

 ……あ、でも模擬戦をするにしても、GXとエアマスターはともかく、レオパルドで模擬戦をやるのは難しいか。

 

『ふむ。それは悪くないな。こちらでも打診してみよう』

 

 どうやらジャミルも模擬戦の提案には乗り気らしい。

 ジャミルにしてみれば、フリーデンのMS部隊は3機と数が少ない。

 一応全員が相応の強さを持ってはいるが、だからといってシーマ達には劣る。

 テンザン級に高機動型GXが搬入される前なら、フリーデンの方は全機がガンダムだったのに対し、テンザン級に搭載されているのは高性能だが量産機でしかないオクト・エイプだという風に言えたかもしれないが、今となってはそれも無理だし。

 

「じゃあ、そういう事で話は決まりだな。……もっとも、まずはさっきも言ったように新しい機体に慣れてからの話だが」

『楽しみにしている』

 

 そう言い、フリーデンからの通信は切れるのだった。

 

「ジャミルって、表情が変わらないから冗談で言ってるのか本気で言ってるのか分からないのよね」

 

 ポツリ、とミナトが呟く。

 元々あまり表情を動かさないジャミルは、サングラスのせいで余計にその表情が分かりにくい。

 ルチルに少し聞いた話によると、以前……15年前はそれなりに生真面目ではあったが、もっと表情豊かだったらしいが。

 年を取ったからというのもあるし、何よりも15年前の戦争で宇宙革命軍にコロニー落としをさせてしまい、それによって多くの者が死んだのが影響しているのだろう。

 寧ろ人口の99%が死んだ原因となったのに、その程度ですんでいるのが凄いのかもしれない。

 とはいえ、宇宙革命軍にしてみればコロニー落としをしないという選択肢は恐らくなかったんだと思う。

 直接の引き金を引いたのはジャミルだったが、もしジャミルが引き金を引かなくても、最終的にはコロニー落としはされていたと思う。

 旧連邦軍が無条件降伏をすれば話は別だったかもしれないが、色々と情報を集める限り、そんなつもりは全くなかったようだったし。

 SEED世界しかり、W世界しかり、UC世界しかり……ガンダムというMSが出てくる原作だと、地球にいる連中の方が悪役に見える事が多い。

 あるいは俺がもう忘れた原作においては、地球の方がいわゆる正義の味方に見えるガンダムの作品というのもあるのかもしれないが。

 そんな風に考えている間にもテンザン級は進み……

 

「アクセル、セインズアイランドからもう十分に離れたと思うから、そろそろMS部隊の訓練を始めたいと思うんだけど、いいかしら?」

 

 マリューの言葉で我に返り、頷く。

 

「そうだな。そろそろ訓練をしても問題ないと思う。新型機に乗り換えた連中は、慎重に機体を操縦するように言っておいてくれ」

 

 MSの操縦には慣れているので大丈夫だとは思うが、宇宙革命軍のオクト・エイプから、旧連邦軍系の高機動型GXに乗り換えるのだ。

 言ってみれば、UC世界でジオン系MSから連邦系MSに乗り換えるようなものだろう。

 MSというカテゴリでは同じでも、全体的に見た場合は細かい場所は色々と違う。

 だからこそ、こうして無理矢理にでも時間を作っても、MSの操縦訓練をするようにしてるのだから。

 

「分かったわ。もっとも、アクセルが言わなくても分かってると思うけど。テンザン級のMS隊のパイロットは、全員が相応の腕利きなんだし」

「マリューの言いたい事は分かるが、それでも一応念の為に言っておきたくなるんだよ」

「あら? それは仮の恋人達がいるからかしら?」

 

 俺とマリューの会話を聞いていたミナトが、からかうように言ってくる。

 ただ、実際それは間違っている訳ではない。

 シーマ達が俺に好意を抱いているように、俺もまたシーマ達に好意は抱いている。

 だからこそ今は仮の恋人といった扱いになっているのだから。

 これが仮の恋人から本当の意味での恋人になるかどうかは……まだ分からない。

 分からないものの、俺としてはそれも悪くない。いや、出来ればそうなって欲しいとは思っている。

 普通に考えれば、恋人が10人以上いる状態で更に4人の恋人を増やすというのは、色々と問題なような気がする。

 これ、多分……本当に多分だけど、俺が生身の人間ではなく混沌精霊であるというのが、大きく関係しているのかもしれないな。

 だからといって、それが嫌な訳ではないのだが。

 客観的に見て問題があっても、今の自分を決して嫌いな訳ではないし、十分に満足している。

 

「そうだな。そういう一面があるのも否定はしない」

「もう少し照れてもいいと思うんだけど」

「今更俺がその程度で照れるとでも?」

 

 そう言うとミナトは呆れの表情を俺に向け……そのタイミングで、テンザン級の格納庫から高機動型GXが複数にベルフェゴール、そしてエスペランサが出撃していくのが見えた。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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