「こうして聞くと、ゾンダーエプタが人工島だというのはちょっと驚きだな。外は自然が一杯なんだろう?」
「そうだな。だが、元々は旧連邦軍が作った人工島だ。そうである以上、今の技術から見て信じられないようなのも分からない訳じゃねえがな」
カトックの言葉に納得する。
元々、人工島のゾンダーエプタを作ったのが旧連邦軍だというのは予想していた。
何しろ政府再建委員会が本格的に動き始めたのは、最近……向こうの本拠があるのがヨーロッパとかだとすると、北米にちょっかいを出してくる前から動き出していたのかもしれないが、それでも数年といったところで、まさか10年以上も前から動いていたとは思えない。
そんな政府再建委員会……いや、もう言いにくいから新連邦でいいか。その新連邦が、それこそ数年で自然豊かなゾンダーエプタという人工島を作れるとは思えない。
勿論、ゾンダーエプタだけに集中しているのなら可能かもしれないが、新連邦にとって、そこまでするだけの価値があるとは思えない。
諜報部の本拠地であったり、DXを開発する為の拠点であったり、北米に攻撃をする為の拠点となるセインズアイランドを落とす為の拠点といった意味だったりはあるのかもしれないが。
だが、それでもヨーロッパを本拠地としているというのを考えると、ゾンダーエプタにそこまで集中するのかどうかというのは、やはり疑問だった。
「旧連邦軍の技術か。今更の話だが、出来る限りその技術を入手したいな。……まぁ、そちらに関してはゾンダーエプタで入手出来ればいいけど」
「アクセル、それよりもまずは防衛体制について聞く方が先だろう。……カトック、その辺はどうだ?」
ガイアが俺の言葉に割り込むようにしてそう言ってくる。
だが、考えてみればそんな風に思うのは当然か。
今はまず、ゾンダーエプタを攻略するのが最優先なんだから。
「そうだな。まずはそっちの方を聞くのが先か。どうなっている?」
「普段からそれなりに強固なのは間違いないが、今は普段以上に戦力を整えているだろうぜ。何しろ俺達がテンザン級とフリーデンを占拠して連れていくって事になってるんだからな」
「へぇ……それはそれは。だとすると、当然だが強力なMSが、具体的にはフロスト兄弟のガンダムがあると思ってもいいんだな?」
「ああ、それは間違いない。あの2人は諜報部の中……いや、政府再建委員会の中でも最強の駒だ」
「そうか。ああ、それとこれからは政府再建委員会じゃなくて、新連邦と呼称してくれ。その方が色々と分かりやすいだろう?」
政府再建委員会と新連邦が会話の中で混ざると、判断しにくくなる可能性もある。
それに政府再建委員会はあくまでも今の名前で、将来的に新連邦と名乗るつもりだというのは、捕虜の尋問によって認識している。
そうである以上、後日政府再建委員会から新連邦に言い直すよりも、今のうちから新連邦といったように呼称しておいた方がいい。
「分かった。俺はそれで構わないし、部下達にもそうする。……いいな?」
カトックの視線が向けられた部下達は、特にその言葉に異論はなかったのか素直に頷く。
カトックと一緒に俺達の味方になると即断した連中だ。
旧連邦ならともかく、新連邦に対して忠誠心の類はないのだろう。
「助かる。で、話を戻すが、ゾンダーエプタではフロスト兄弟がいる訳だな。他に何か戦力はあるか?」
「あのフロスト兄弟とかいう連中と開発中のDX以外にか? 普通のMS隊なら結構な数が揃ってるが……」
「それだ。具体的にどういうMSがいるのか分かるか?」
「……はぁ? いやまぁ、そりゃあ分かるけどよ」
俺にとって、今回のゾンダーエプタの一件は予備機のヴァサーゴと、まだ入手していないアシュタロン。そして何より、GXをベースにして開発したという後継機のDXだ。
それは間違いのない事実だが、同時にまだ俺が入手していない新連邦が開発したMS……バリエントとかいう名前だったか? それを確保したい。
また、ドートレス・ネオも数はそんなにないので、そういうのは出来る限り確保して起きたというのが本音だった。
「ドートレス・ネオと、バリエント。この2機種がいるのは分かってるが、それ以外にも新型機があるか?」
「あー……いや、多分その2機だけだと思う。他にも開発してるって話は聞いた事があるが、噂程度だな。そもそも俺は歩兵だ。MSの情報はそんなに入ってこないんだよ」
カトックの言葉に、そうかと返す。
他に新型のMSとかがないのは残念だったが、それでもまだ1機も入手出来ていないバリエントを入手出来るのは、それだけでありがたい。
ヴァサーゴ、アシュタロン、DX……この辺りは、入手したら出来ればこっちで使いたいんだが、問題なのは誰がそれを使うかだよな。
取りあえず最有力候補としては、現在エスペランサを使っているエニルにアシュタロンか?
そうなると、ヴァサーゴとDXは……悩むな。
その辺については、実際に入手してから決めた方がいいか。
ゾンダーエプタにあるというのは確実だが、だからといってそれを実際に入手出来るかと言われれば、その答えは否だ。
勿論、ゾンダーエプタに置いてあるのなら、俺は普通にそれを入手する事が出来る。
空間倉庫があるので、MSに触れる事さえ出来ればそれでもう奪えるのだから。
だが、この場合に問題なのはMSがそこにあるかどうかだろう。
触れる事さえ出来ればMSを奪えるのだが、逆に言えば触れられなければMSは奪えないということなのだから。
「後は……そうだな。MSの方はそれでいいとして、ゾンダーエプタの防衛設備はどうなってる? 対空砲とか、そういうのが自然の中に隠されていたりしないか?」
「ジャブローか」
苦々しげな様子で呟くガイア。
ガイアは1年戦争の時に実際にジャブローを攻撃した訳ではない。
だが、ジャブローがどれだけ強力な拠点だったのかは、ジオン軍にいた時に噂で聞いたりしたのだろう。
ジャブローの対空砲の類は自然によってカモフラージュされていたり、地下に収納されていて、敵が来たら地上に出るといったような事になっている。
ジオン軍はその辺りの情報を少しでも集めようと、定期便と呼ばれるような爆撃を繰り返し行ったりしたのだが、結局そこまで情報は集まらなかった。
ガイアもキシリアの宇宙攻撃軍に所属するMSパイロットで、地球方面軍というのは基本的に宇宙攻撃軍によって構成されている。
同じ軍に所属するという事で、その辺の情報もそれなりに詳しく流れてきたのだろう。
「さすがにジャブロー程ではないと思うが」
「だが、アルカディアの件を考えると、そのような事になっていても不思議ではないと思うが?」
「それは……」
ガイアのその言葉には、反論出来なかった。
実際、アルカディアはジャブローには劣るものの、それでも十分強力な地下基地となっている。
俺が最初に攻略した時も、ジャブローのように自然に紛れた自動迎撃装置の類があって、しかも戦争が終わってから15年も経つのにまだ動いていたし。
そういう風に考えると、ゾンダーエプタを侮る訳にいかないのも理解出来るんだよな。
人工島なら、それこそ最初から自動迎撃装置を自然でカモフラージュするような作りにするとか、そういう真似も出来るだろうし。
「心配するな。ゾンダーエプタにも対空砲とかの類はあるが、そこまで多い訳じゃねえ。あくまでも隠蔽を優先した作りになっている」
カトックのその言葉に、他の部下達もそれぞれ頷いていた。
どうやらその様子を見る限り、本当にそこまで心配はいらないらしい。
「対空砲がそこまで充実してないのは助かるな。もっとも、MSの数が揃っていれば、その辺はどうとでもなると考えているのかもしれないが」
基本的にビームライフルを装備しているMSは、それこそ対空要員として十分に効果を発揮する。
それどころか、ドートレス・ネオのように空を飛べるのなら、戦闘機代わりにだってなるだろう。
ゾンダーエプタが隠蔽に力を割いているのなら、その足りない分の戦力はMSを使って補うつもりであるのは多分間違いないと思う。
「フリーデンはとにかく、テンザン級には連装メガソニック砲が装備されているし、高機動型GXが装備しているディバイダーもある。あれはかなり使いやすい、優良な武器だぞ」
どうやらガイアはディバイダーを気に入ったらしい。
拡散ビーム砲として使えたり、スラスターとして使えたり、盾として使えたりする複合兵装だ。
特に拡散ビーム砲の威力はかなり強力で、それを持った高機動型GXが複数いるという時点でゾンダーエプタにとっては脅威でしかないだろう。
ガイアの事だから、ディバイダーを使った上でジェットストリームアタックとか使いそうだよな。
具体的にどういう攻撃になるのかは分からないが、ディバイダーのビーム砲を3連続で食らうとかなったら、その威力は凄まじい事になるだろう。
「一応言っておくけど、現在俺が考えている方法が上手くいけば、そこまで大規模な戦闘になったりはしないと思うぞ。……それこそ、こっちが一方的に攻撃をするといったような事になるかもしれない」
「何? それはどういう事だ?」
ガイアに言った俺の言葉を聞き逃せなかったのか、カトックがそう聞いてくる。
カトックにしてみれば、ゾンダーエプタがどれだけの場所なのかを十分に理解しているので、俺の言ったような状況になるとは思えないのだろう。
「その辺は……そうだな。俺が説明しても素直に信じる事は出来ないだろうし、実際に俺達がゾンダーエプタを攻略するのを見て貰うのがいいだろうな。……カトック達も、俺達が具体的にどのくらいの実力があるのか、知りたいだろう?」
「自信満々だな」
「実際に俺の計画通りにいけば……いや、もし計画通りにいかなくても、正面から戦ってもどうにかなるとは思ってるしな」
ゾンダーエプタで注意するのは、ヴァサーゴ、アシュタロン、DXの3機だけだ。
その3機は俺が奪ってくる予定だし、もし何らかの理由で奪う事が出来なくても、ヴァサーゴは俺のヴァサーゴが相手をして、アシュタロンやDXはそれこそ他のガンダムが多数で攻撃をすればいい。
唯一の難点はDXのサテライトキャノンだろうな。
相手がこれを使えば、戦闘でどれだけこっちが有利だとしても、一気に形勢逆転となってしまう。
そうならないようにする為には……例えばDXにマイクロウェーブが発信された次の瞬間にガロードのGXがマイクロウェーブを受信するようにして、横取りするとか。
マイクロウェーブ発信施設は1つしかない。
そうである以上、後から横取りをされるとDXにはどうしようもない。
あるいは、月が出ていないとマイクロウェーブを受信出来ない以上、日中に攻めるとかだな。
15年前の戦争の時は、衛星によって昼であってもマイクロウェーブを受信出来たらしい。
だが、戦争によってその衛星は全て破壊されてしまった。
GXを使っているガロードにしてみれば、それは使い勝手が悪くなったという事だが、同時にDXを敵に回すという事を考えると、悪くないんだよな。
「シャドウミラーがどういう力を持ってるのか、楽しみにさせて貰うよ」
カトックがそう言ってくる。
実際、カトックは俺達に寝返ったものの、俺達の力が具体的にどれだけのものなのかは分からない。
俺が乗ったヴァサーゴや、テンザン級に搭載されている複数のガンダムを見るといったようなことで、それなりに実力は理解しているだろうが。
ただ、高機動型GXはアルカディアで購入する事も出来る。
そういう意味では、俺達の実力を本当の意味で知らないのは間違いない。
「さて、ゾンダーエプタについての情報も色々と分かった。後はどこに重要な施設があるのかとか、そういう情報だな。特にコンピュータの類だ」
MSも重要だったが、新連邦についての情報を少しでも引き出す為、そしてどのような作戦を考えているのか。
あるいはMSの設計データとか、新連邦が持っている基地とか、エースパイロットの情報とか、そういう諸々のデータは俺達にとって非常に大きな意味を持つ。
出来れば新連邦の拠点とかのデータがあればいいんだけどな。
ゾンダーエプタのようにそこに存在しているのなら、それこそどうやってでもそこを攻略する。
そうなれば新連邦が受けるダメージはかなりのものとなるだろう。
新連邦が巨大な組織なのは間違いないだろうが、それでも15年前の戦争から完全に立ち直った訳ではない。
そうである以上、幾ら巨大な組織とはいえ、他の世界……UC世界の連邦と比べると、明らかに格下の組織となる。
こちらとしても負ける訳にはいかない。
カトックも俺の様子を見て、真剣な表情で頷き……そして、自分が知ってる限りの情報を話すのだった。
アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1761