転生とらぶる2   作:青竹(移住)

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3394話

 カトックやその部下達から聞いた情報は、すぐにテンザン級とフリーデンの間で共有される。

 そうしてカトック達を捕らえた場所からそれなりに移動し……

 

「よし。じゃあ、俺は行ってくる。大丈夫だとは思うが、敵が攻めて来たら対処してくれ」

「問題ないわよ。アクセルに言うのはどうかと思うけど、気を付けてね」

「そうね。アクセルなら何があっても大丈夫だと思うけど、それでも敵の拠点なんだから、何があるのか分からないし」

 

 俺の言葉に、マリューとミナトがそれぞれ言ってくる。

 それに続いて、シーマ達から……そして通信が繋がってるフリーデンのジャミル達からも、激励の言葉を貰う。

 別にそこまで心配する程じゃないんだがな。

 そう思うが、それはあくまでも何度も敵地に侵入するという経験をしている俺だから言える事で、他の者達にしてみれば心配なのは間違いないのだろう。

 ……まぁ、ただゾンダーエプタに侵入するだけじゃなくて、MSを奪ったり情報を奪ったりといった真似をするんだから、余計に心配になるのかもしれないが。

 

「心配するな。もし見つかっても、この世界に俺を傷付けられるような相手はいない」

 

 そう言い切るも、X世界はニュータイプ研究がかなり進んでいる印象だ。

 もしかしたら、本当にもしかしたらだが、それによって俺にダメージを与えられる何かがある……という可能性も否定は出来なかった。

 まぁ、その可能性は恐ろしく低いのは間違いないのだが。

 それでも万が一ということを考えれば、そのあたりについて色々と考えておいた方がいいのも間違いない。

 そうなったらそうなったで……刈り取る者を始めとした召喚獣を召喚するというのもありかもしれないな。

 あ、いっそ狛治を召喚するか?

 いや、けどX世界での戦いというのは狛治が期待しているような戦いじゃないしな。

 相手は銃火器の類で武装しているが、狛治ならそれに対処するのは難しくないだろうし。

 必要があったら召喚するとしよう。

 

「じゃあ、ちょっと行ってくる」

 

 この海域はゾンダーエプタからそれなりに……それこそ結構な距離があるので、新連邦に見つかる可能性は低い。

 それでも可能性がゼロではない以上、こっちの動きは早い方がよかった。

 俺がゾンダーエプタに侵入してしまえば、向こうは周辺海域の偵察とかに手を回すような余裕はなくなるし。

 もっとも、そういう陽動はこっちの仕事が全部終わってから、改めてやる事になるんだろうけど。

 そういう時は、狛治を呼んでもいいかもしれないな。

 さっきは召喚しても意味がないと思っていたが。

 とにかくそんな訳で、まずはテンザン級から出て海中に沈む。

 普通に飛んでいってもいいんだが、ゾンダーエプタのレーダー性能が具体的にどのくらいかも分からないし、単純に見張りに見つかる可能性もある。

 その辺りの危険を考えると、やっぱり影のゲートを使って転移するのが一番安全だろう。

 ……海の中に入るので、海水で身体が濡れるのはあまり好みではないが。

 混沌精霊としての力を使えば、濡れた場所を一瞬で乾かすといった真似は難しくない。

 とはいえ、海水に入ったのは間違いない以上、服とかに塩が残るのはどうしようもなかったが。

 そんな事を考えている間に海底に到着する。

 そこですぐに影のゲートを使い……

 

「まぁ、こんなものか」

 

 次の瞬間には、俺の姿はゾンダーエプタの中にあった。

 カトックから聞いた、今は使われていない倉庫。

 本来なら、コンピュータのある部屋に直接転移をしてもよかったのだが、そのような場所には大抵人がいる。

 相手は油断しているので、俺がいきなりそのような場所に姿を現しても、向こうはそう簡単に対処出来ないだろう。

 だが、服が海水で濡れていて動きにくい以上、思いも寄らぬ失敗をする可能性もあった。

 それこそ、うっか凛のように。

 ……凛、いないよな?

 もしうっか凛が知られたら、ガンドが……いや、場合によっては宝石が飛んできてもおかしくはない。

 まずないと思うが、凛の場合は何をやるか分からないところもあるので、一応周囲の様子を確認する。

 カトックから物置として使われている場所だと聞いていたし、実際に色々ともう使われなくなった諸々が置かれているだけに、人が隠れようと思えば幾らでも隠れられると思う。

 ちなみに時にはゾンダーエプタにいる若い恋人同士の逢い引きの場としても使われているって話だったんだが……こういう場所で会い引きをしても……

 あ、でも体育館倉庫とかでそういう行為をするのは燃えるって話を以前聞いた事があるな。

 そういう意味では、実は間違ってなかったりするのか?

 そう言えば、混沌精霊として鋭くなった俺の五感の1つ、嗅覚に微妙に嗅ぎ慣れた、それでいて若干違うような……いや、今はそういう事は考える必要がないか。

 今はとにかく行動をするべき時なのだから。

 そう判断し、白炎を使って服を乾かす。

 次にやるべきなのは……そうだな。まずは人がいないかどうかを確認する必要があるか。

 気配を探るが、幸いな事にこの周辺に人の姿はない。

 後は、次にどこに人がいるかだな。

 カトックの件で俺達を捕らえるのを前提としているのなら、何かあった時、すぐに対処出来るように戦闘準備を整えていてもおかしくはない。

 そうなってくれていると、俺としては実は楽だったりするのだが。

 戦闘状態で待機している間に、ゾンダーエプタの中でやるべき事を出来るのだから。

 ……あ、でもそうなるとコンピュータからデータを引き出すのはともかく、MSを奪うのはちょっと難しくなるかもしれないな。

 そんな風に思いつつ、空間倉庫の中からスライムを出す。

 細く、細く、目で見ても確認出来ないような細さにすると、扉の隙間から伸ばしていく。

 ここは軍事基地である以上、普通に考えて扉の隙間というのはそうあるものではない。

 ものではないのだが、その辺はスライムの細さによって、あっさりと扉の隙間を通り抜けることに成功する。

 後は施設内に延々とスライムを伸ばしていき……お、早速当たりだ。

 

『なぁ、いつまでこういう状況が続くんだ?』

 

 テンザン級とフリーデンが来た時に備えて、いつ戦闘になってもいいようにしている件について言ってるのか。

 

『そうは言ってもしょうがないでしょ。まだあの人には私達の関係を知られる訳にはいかないんだから』

 

 ……あれ? え? これって俺が予想していたのとは随分と違う方向の会話なような気が。

 

『けど、お前と会う為にこうして隠れてってのは、あまりいい気分じゃないぞ?』

『それは分かるけど……でも、私を寝取るって意味では、そっちの方が興奮するんじゃない?』

『ぐ……まぁ、それは……』

 

 うん、これ以上聞くのは止めておいた方がいいか。

 寝取りとか寝取られとか、若干そういうのに興味がない訳でもなかったが、ここでこの話に意識を集中すると、他が疎かになってしまう。

 そうならないようにする為には、この話題に関してはスルーしておいた方がいいだろう。

 あ、でも実はそういう会話だと周囲に誤解させておいて、実は暗号とかそういうので……ないな。

 スライムを通して艶っぽい声が聞こえてくるのを考えると、現在何をしているのかは明らかだ。ナニなんだろうが。

 そもそも、現在新連邦と明確に敵対している組織というのはいない。

 いやまぁ、俺達がいるし、俺達が情報をもたらしたセインズアイランドを始めとして幾つかは新連邦について知っている。

 また、新連邦の拠点はヨーロッパであり、そっちでは大きな勢力を持っているらしいが、新連邦によって潰された組織の生き残りとか、レジスタンスとかがいる可能性は十分にあるが。

 ただ、ゾンダーエプタは新連邦の中でも秘密基地とでも呼ぶべき場所である以上、そういう連中が入り込むのは……不可能ではないだろうが、それでも難しいのは間違いない。

 そんな訳で、他に誰かいないのかとスライムを伸ばしていくと……

 

『テンザン級ってのは、旧連邦が開発した陸上戦艦の中でも一番大きいんだろ? なら、こっちの被害も大きくなると思うけど』

『それは分かる。だが、こっちには大量のMSがある。それにGXの後継機のDXもあるんだ。ツインサテライトキャノンがあれば……』

 

 ツインサテライトキャノン?

 単純に考えれば、それはサテライトキャノンが2つあるって事か?

 もしそれが本当だとすれば、こっちにとってそれは非常に厄介だ。

 勿論、サテライトキャノンを2つにしたからといって、単純に威力が2倍になるかと言われれば、微妙なところだろう。

 マイクロウェーブを受信してエネルギーにする必要があるんだが、サテライトキャノン2つ分ともなると、それはかなりの性能を必要とする。

 少なくても、GXにサテライトキャノンの砲身を2つ用意して……といったようにしても、失敗するのは目に見えていた。

 キッドなら、もしかしたら成功させるかもしれないが。

 

『けどよ……DX、本当に使えるのか? 俺が研究者達から聞いた話によると、まだ完成度は80%……いや、70%程度といったところらしいぜ?』

『うげ、マジかよ。けど、フロスト兄弟がいるだろ。あの連中はいけ好かないが、能力という点では俺達とは比較にならない』

『けど、ヴァサーゴを敵に奪われたんだろ? フロスト兄弟の能力は高いのかもしれないが、向こうにはもっと能力が高い奴がいるって事になる。……それをどう思う?』

『お前の言いたい事は分かる。けど、それならどうしろってんだ? 今の俺達が出来るのは、フロスト兄弟……いや、アイムザット大佐の実力を信じるしかないだろ』

 

 聞こえてきたそんな会話は、俺にとって重要な情報を含んでいた。

 DXの開発が70%か。微妙なところだな。

 これが60%とかなら、MSとして動かすのは難しい。つまり即座に動かしてこっちの戦力とするのは難しいと判断してもおかしくはないが、それが70%となれば話は違ってくる。

 この辺はあくまでも俺の感覚で、人によっては色々と違うのかもしれないが。

 最悪の場合は、DXはテンザン級で……あるいはアルカディアで完成させるといったような事になってもおかしくはない。

 俺にしてみれば、それはそれで悪くない話ではある……か?

 少なくても、今回のゾンダーエプタの襲撃で新連邦がDXを使おうと考えていないのは、俺にとっても悪くない話だ。

 もっとも、使おうと思ってもその前に奪うつもりなんだが。

 後は、他に何か重要な情報は……

 

『この書類、誰が持ってきた!?』

『おい、夜食の用意は出来てるんだろうな? いつテンザン級とフリーデンが来るか分からないんだぞ』

『馬鹿野郎! そんなんだから、お前は出世出来ないんだよ!』

『少尉、この場合どうすれば……』

『失礼します!』

『あれ? なぁ、このドートレス・ネオの修理ってどうするんだっけ?』

『お母さん……俺、何でこんな場所にいるんだろう……』

『いいか、テンザン級やフリーデンにいるっていうニュータイプを捕らえたら、俺は故郷に戻って結婚するんだ』

 

 色々な声が聞こえてくる。

 微妙に死亡フラグを立てているような奴もいたが。

 だが、あるのは世間話とかそういうのが大半で、俺が欲しがるような会話はない。

 こうなると、情報収集は終えてしまってどこかコンピュータのある部屋に転移するなりなんなりして、データを奪ってしまった方がいいか?

 少し迷い、決断する。

 そうなると次に必要なのは、どこのコンピュータからデータを奪うかという事だろう。

 ゾンダーエプタは秘密基地だ。

 そうである以上、利便性を考えてスタンドアローンの……いわゆる、ネットワークに繋がっていない独立したコンピュータというのはそんなに多くないと思う。

 あるいは秘密基地だからこそ、スタンドアローンのコンピュータが多い可能性もあるが。

 ただ、実際にゾンダーエプタで仕事をする者にしてみれば、コンピュータがネットワークで繋がっていた方がいいのは間違いないのだ。

 このゾンダーエプタがどちらなのかは、正直なところ分からない。

 分からないが、新連邦という存在がまだ表沙汰になっていない以上、不便さよりも快適性の方を選んでもおかしくはない。

 だからこそ、俺にとっては色々とやりやすいのは間違いなかった。

 けど、問題なのはやっぱりどこのコンピュータか、だよな。

 出来ればコンピュータがあって、監視カメラの類がないような、そんな場所がいい。

 ここは諜報部の拠点だ。

 そうである以上、情報の取り扱いについての重要性は理解しているだろう。

 だからこそ、コンピュータのある部屋には監視カメラの類を用意していてもおかしくはない。

 ……そうなると、当然だが誰か分からない奴がコンピュータにアクセスをしようとした場合、すぐに察知されるだろう。

 それに何より、コンピュータのある部屋には人がいる可能性も高い。

 そんな場所に俺が堂々と入っていったら……

 色々と悩みつつ、俺は現在の状況をどうするのか考えるのだった。




アクセル・アルマー
LV:44
PP:1965
格闘:309
射撃:329
技量:319
防御:319
回避:349
命中:369
SP:1995
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1761
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